2017.06.30

人工授精のリスクは?痛みや副作用はあるの?

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人工授精は不妊治療の中でも自然妊娠に近いため、リスクはあまりありません。
しかし、排卵日に合わせて採取した精子を注入するため、排卵誘発剤を使用する際に副作用が起こることもあります。

人工授精による不妊治療を考えている方は、多少のリスクがあることも理解したうえで、治療を受けるようにしましょう。

◆人工授精のリスクは?

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人工授精は、精子の運動率が低いなどといった理由で受精が困難な場合、カテーテルを使って子宮に精子を送り込んで授精させる方法です。

人工授精そのものは、自然妊娠に近い方法ですので、リスクの心配はほとんどありませんが、子宮に人工的な器具を入れるため、まれに器具に付着した菌が原因で感染症にかかることもあります。

また、カテーテルを挿入する際に、カテーテルが擦れることで、人によっては痛みや苦痛を感じることもあります。

人工授精後に体調が悪くなったり、体に異変を感じた際には、直ちに不妊治療を受けている医療機関に連絡しましょう。

◆人工授精の副作用はある?

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排卵日に精子をうまく送りこむために、排卵誘発剤によって排卵を促すことも少なくありません。
排卵誘発剤は、卵巣を関接的にまた直接的に刺激することで、卵胞を育てて排卵を起こします。

人工授精によって、排卵をしているかどうかは、妊娠への重要なステップです。
排卵誘発剤を用いることで、排卵率が7割から8割程度に上昇するため、妊娠確率も上がります。

ただし、排卵誘発剤には卵巣過剰刺激症候群という卵巣が腫れるという副作用があります。

また、多胎妊娠の可能性も、自然妊娠と比較すると、20%ほどに上がります。
自然妊娠での多胎妊娠は1%ほどですので、人工授精では多胎妊娠の可能性が、極めて高くなることも認識しておきましょう。

最近では多胎妊娠を抑えるような治療方法もありますので、事前に医師とよく相談しておくことが大切です。

◆人工授精が及ぼす身体への影響は?

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人工授精は自然妊娠に近い方法ですので、肉体的なダメージは排卵誘発剤を使わない限りほとんどありませんが、治療は排卵のタイミングを合わせて行うため、精神的な負担がかかります。

しかも、1回の成功率も5%から10%と、決して高くありませんから、準備をして回数を重ねても妊娠しなかった場合、精神的なダメージがあります。

基本的に体を切開するような治療ではなく、採取した男性の精子を女性の子宮に注入する処置ですから、経験者の多くは痛みや出血はほとんどないとしています。
しかし、中には激痛を訴える人もいます。

それは、精子を洗浄し動きの良い精子を選別して注入する方法と、原液のまま注入する方法があり、精液に含まれるプロスタグランジンという成分が、子宮の痙攣を引き起こすことで、強い痛みが生じることがあります。

洗浄後であればプロスタグランジンは除去されるため、子宮の収縮に伴う痛みを感じることは、ほとんどありません。

◆人工授精による障害児へのリスクは?

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人工授精では、妊娠高血圧症候群になるリスクが高くなるといわれています。

人工授精のときは双子や三つ子といった多胎妊娠の確率が上がるため、それによる母体の負担増加で妊娠高血圧や妊娠高血圧腎症になる確率が高まるからです。

しかし、一番不安なのは、人工授精では障害児が生まれやすいのではないかということです。

人工授精と障害の関係性を、医学的に証明した研究は、現在のところ見当たりませんし、因果関係も明確になっていません。

人工授精であっても自然妊娠であっても、赤ちゃんへのリスクは変わらないのではないか、というのが一般的な認識です。

むしろ、赤ちゃんへの障害のリスクは、年齢の上昇に影響されることの方が多いようです。

まとめ

人工授精は、不妊治療の中でも自然妊娠に近いため、排卵誘発剤を用いない限り、痛みや出血、副作用などのリスクは、決して多くありません。

人工授精に関わらず妊娠に伴うリスクは、年齢の上昇に合わせて高まっていくものですから、もし、人工授精による妊娠を希望するなら、早めに医療機関へ相談に行くことが大切です。

人工授精によるリスクについても、医師の説明を受けて、リスクを理解したうえで、人工授精の治療を受けるかどうかを判断してください。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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