2018.08.08

受精後や着床後に起こる症状はある?妊娠超初期の自覚症状徹底解説

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生理が遅れていて調べたら妊娠していることがあります。妊娠がわかる前に体調が悪かったり、生理前と似た症状が現れたりします。それは受精卵が着床してホルモンのバランスが変化して現れた症状です。着床後の症状は個人差があり、症状が現れない人もいます。

受精後は体調に変化がある?

生理が遅れているため、調べてみたら妊娠していたことがわかったという人は、多いと思います。受精したときには、体調に変化はあるのでしょうか?もしあるとすれば、妊娠したかどうかわかりやすいですよね。妊活中の人は、特に早く知りたいはずです。

受精して着床すると女性の体にはいろいろな変化が起こります。今回は、受精から着床までの時期にどんな症状が現れるのか解説していきます。

受精から着床までの流れ

まずは、受精してから着床するまでの流れについて、確認しておきましょう。

精子が卵管を目指して進む

射精後、精子は子宮口から卵管までの厳しい道のりを進んでいき、何十時間にもなる長い時間をかけて、卵管の膨大部までたどり着きます。卵管の膨大部まで着くのには何十時間もかかり、その頃には数億あった精子は、数十から数百個にまで数が減少しています。

これは、膣の中は酸性ですが、精子はアルカリ性で正反対の性質のためです。精子の寿命は2~3日間。その間に、卵子まで辿りつかないと妊娠はできません。

精子と卵子が出会い受精する

卵子が排卵されると、精子は頭から酵素を分泌し、卵子を覆う透明帯を突き破ろうとします。そうして卵子の中に入ることができた、幸運な1個の精子だけが受精することができます。

卵子の寿命は24時間で、受精可能な時間は6~8時間です。その短い時間に受精しなければなりません。受精した卵子は、受精卵と呼ばれています。

受精卵は子宮内膜へ

受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら、7~10日ほどかけて子宮内へ移動し、根を張ると着床となります。受精卵は必ず着床するというわけではなく、着床しなければ妊娠は成立しません。

着床開始から完了までおよそ5日間かかります。着床すると、子宮内膜は受精卵を受け入れるために、ベッドのようにフカフカになり厚くなります。

受精後すぐに症状は現れない

受精した時点では、ホルモンバランスに変化はないため、症状が現れることはありません。しかし、着床後には体のホルモンバランスに変化が起こることで、妊娠初期症状は現れます。

また、着床後に少量の出血が出ることがあり、この出血を「着床出血」といいます。これは、受精卵が子宮内膜にもぐりこむときに、子宮内膜を少し傷つけることで起こります。しかし、着床日の正確な日にちはわからないため、妊娠したあとに日にちをさかのぼり、出血の原因が着床だとわかります。

受精後に起きる症状

受精したあとには、どのような症状が起こるのか見ていきましょう。

着床による少量の出血

受精卵が着床する際に、子宮内膜が少し傷つくことで、少量の出血が見られる「着床出血」が起きることがあります。おりものに少量混ざったり、茶色や鮮血の場合があり、1日から数日続きます。数日続くときは、生理と区別がつきにくいこともあり、着床出血を見落とす人もいます。

生理予定日より少し早めに出血があるなら、妊娠している可能があります。個人差もあり、着床出血がない人もいますが、妊娠しなかったわけではありません。

着床が原因の下腹部痛

受精卵が着床する際に、痛みを感じる「着床痛」を感じる人もいます。医学的な根拠はわかっていませんが、痛み方や痛む場所に個人差があり、痛みを感じない人のほうが多いです。痛みを感じる人は、ドーンと重い鈍痛のような痛みや、チクチクした痛みがあります。

痛みの原因は、子宮の成長やホルモンの急激な変化などが、影響だと考えられます。大きくなる子宮が臓器を圧迫し、血行が悪くなり冷えを起こして下腹部痛が起こります。下腹部に痛みが起きても、すぐに着床痛だと気づく人は少なく、妊娠が発覚したあとでわかることが多いです。

おりものに変化を感じる

着床すると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が増えることで、おりものの量が増えたり、状態が水っぽくなったりしたと感じることがあります。色は着床出血の影響で、血が混じったおりものになる人もいます。

また、茶色やクリーム色のおりものになる人も。茶色のおりものは着床出血の影響だけではなく、子宮外妊娠をしている場合があるので、続くようなら早めに産婦人科で受診しましょう。おりものの変化は、全ての人に起きるのではなく個人差があり、体調などによっても変化するので、ほかの症状や基礎体温の変化も参考にしましょう。

熱っぽさや倦怠感を感じる

着床すると高温期が続くため、体が熱っぽく感じたり、だるさや眠気、寒気などの風邪のような症状を感じたりすることがあります。高温期が2週間以上続く場合は、妊娠の可能性が高いです。

妊娠が成立すると、妊娠を継続させようと黄体ホルモンの分泌量が増え、その影響で体に風邪の症状や倦怠感を感じるのです。さらに、個人差もありますが、ムカムカして気持ち悪くなる人もいます。

胸にハリや痛みを感じる

着床するとホルモンバランスの変化により、胸が張る、大きくなった、チクチクとした痛みがあるなど、胸に違和感を感じることがあります。これは乳腺の発達のためです。

乳腺は、出産後母乳となる乳汁を分泌するために、大切な組織です。女性ホルモンには、乳腺を活発に刺激する働きがあります。乳腺の血管を拡張する作用があるので、乳房が内側から押されて、胸の張りにつながるといわれています。

情緒不安定になる

着床後はホルモンバランスの変化により、イライラしやすくなったり、気分が沈みがちになるなど、精神的な変化が起こることがあります。しかし、生理前にも同じような症状は起こりやすいので、ほかの症状も起きていないか合わせて確認しましょう。いつもより症状が重かったり、症状が長引いたりすると、妊娠の可能性が高いです。

家族に八つ当たりしてしまう可能性もあるので、あらかじめ家族の人に説明をして、理解をしてもらうことで、家族内のトラブルが回避でき、そのためのストレスも減ります。

着床後の症状には個人差があるため参考程度に

着床後の症状には個人差があり、症状がなくても妊娠している場合もあります。着床後の症状は、あとからそうだったのかもと思う人も多いでしょう。したがって、あくまでも参考程度にして、生理が遅れてて妊娠の可能性が出てきたら、妊娠検査薬を使ったり、病院に行ったりすることが大切です。

妊活中の人は、症状ばかりこだわりすぎるとストレスになってしまいます。症状がなくても妊娠している可能性はあるので、おなかの中に新たに芽生えているかもしれない命のために、ストレスがないにしていきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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