2018.08.08

【生理と水泳が重なってしまった】生理中にプールに入る方法と注意点

ARTICLE

学校の体育で水泳は必修。しかし、生理と重なってしまった場合には休まなければなりません。ただ、生理になっても水泳をしたい、休めない人もいると思います。この記事では生理中に水泳をすることで起こる問題点と注意点、その回避策を解説します。

生理中でも水泳したい人、しないといけない人はいますよね?

小学校、中学校、高校などで水泳の授業が実施されていますが、生理と重なってしまうと休まなければいけません。しかし、出席日数や単位の問題で生理中でも水泳をしなければいけない人、もしくは水泳をしたい人はいますよね。生理中に水泳をする方法や、その問題点などを解説していきます。

生理中に水泳をする問題点やリスク

生理中に水泳をする場合、生じる問題点とリスクを知っていきましょう。

マナーとして不快感を感じる人も

入る本人は「問題はない」と思っても、不快に感じる方もいます。「タンポンをつけていたら入っても良いのでは」と思う方がいるかもしれませんが、プールによってはタンポンが使用できない所も。

ここでよく考えなければいけないのは、複数の人数が同じプールに入るということです。水圧で血液が流れないといわれていますが、入水時や出水時、更衣室で漏れてしまう可能性があります。生理中の女性自身が恥ずかしい思いをしたり、周りの人間がマナーが悪いと不快に感じてしまうこともあります。

感染のリスクがある

生理中、女性の身体はとてもデリケートな状態にあります。精子を迎える準備であり、正常に機能している証拠です。この時期は子宮口が開いた状態になっており、雑菌が侵入しやすくなっています。また排卵期が終わり、子宮内膜が薄れている時期でもあるので、傷つきやすいのも特徴です。生理中は抵抗力が落ちていることも、感染のリスクとしてあげられます。

体調が万全でないため、不調を感じることも

生理中は生理痛や腰痛などに悩む人もいます。最も避けるべきとされている行為が、身体を冷やすこと。生理中は体温が低く、身体が冷えやすい時期でもあるからです。プールは、体温よりも低い温度である水に浸かるため、身体を冷やしてしまいます。

さらに生理痛などの症状が悪化する場合もあります。生理中は疲れやすく、水の中は思っている以上に体力を消耗します。途中で不調を感じた場合、速やかにプールから上がって、身体を温めてしっかり休みましょう。

どうしても避けられないときは

水泳をどうしても避けられないときには何をするべきなのか、を理解していきましょう。

タンポンを使用する

タンポンは膣内に挿入し、分泌液や血液などの吸収に用いる医療用具の一種です。ナプキンが気になる人やズレ・漏れの心配がある人はタンポンがオススメ。タンポンのメリットとして以下の3つがあげられます。

  • 運動OK
  • ニオイ、ムレが気にならない
  • 水の中でも平気

運動してもナプキンのようにズレることもなく、膣内で経血は吸収されるため匂いもありません。

タンポンが正確な位置に入っていると、水が身体の中に入る心配もなく、プールや温泉にも入ることが可能です。しかし、場合によっては膣内に水が染み込むことがあります。プールから上がった時はタンポンを取り出し、新しいナプキンと交換してください。

タンポンを使用するときはトキシックショック症候群に注意

タンポンを使用する際に手を清潔にしなかったり、長時間の使用、取り出しを忘れた場合になりやすい症状をトキシックショック(TSS)といいます。発熱・嘔吐・下痢などの症状が見られる場合には、すぐに病院へ受診してください。適切に使用すれば、このようなことは起こりません。

経血カップを使用する

経血カップとは、膣内に挿入して経血をカップで溜めるものです。米国では定番として使用されているようですが、日本では生理用品の基準から外れてしまうため販売されていません。

経血カップのメリットは以下の通りです。

  • 最長12時間の使用可能。
  • 洗うことで再利用可能。
  • 中で経血を受け止めるため、生理特有の匂いがない。
  • 時間が長いため、替えを持ち歩かなくても良い。
  • 経血量や状態が目で確認できるため、自分の健康状態が分かる。

生理をずらす

生理をずらす方法として、ピルの使用があげられます。ピルを飲んで生理周期をずらし、生理移動を行うことも可能です。また、生理痛も緩和してくれます。1日1回1錠、10~14日間飲み続け、飲み終わった2~3日後に生理がきます。

早めたい場合にはひとつ前の生理が始まる予定日の3日前から服用し、遅らせたい場合には生理が始まる予定日の10日前から服用しましょう。ずらしたい場合、移動させたい生理のひとつ前の生理期間中に受診することをオススメします。

生理を早く終わらせる方法

予定していた事と生理が被ってしまった場合でも、長引かせずに早く終わらせる方法はあるのでしょうか。

血液をサラサラにする

日本人は糖質や脂質の多い食事を摂るようになったため、血液は粘り気が増し、経血が流れにくくなって生理が長引くようになったといわれています。経血をサラサラにする食品を紹介します。

タマネギ

タマネギには血液が固まるのを防ぐ成分(アリシン)が含まれています。また、アリシンは水溶性です。サラダなどに調理をするときは、水にさらさないようにしましょう。

黒ゴマ

血流を促すビタミンBが豊富に含まれています。黒ゴマはスーパーなどで手軽に手に入るのでオススメです。また体温を上げる効果もあり、冷え性の人にも最適です。

青魚

イワシやアジなどには血液が固まるのを防ぐDHAやEPAが豊富。熱に弱いので、できるだけ生で食べる方が良いでしょう。

骨盤ケアで引き締める

骨盤の歪みやゆるみが生理を長引かせたり、辛い生理痛の要因にもなります。女性の身体に備わっているデトックス機能の一つが生理です。不要な経血や老廃物を、身体の外に排出することで体の環境を整えています。

月経血コントロールのヨガ

経血を子宮にためておき、トイレで腹圧をかけて排泄することを「月経血コントロール」といいます。これを可能にし、しなやかな骨盤底筋群を作るためのヨガが人気です。股関節スクワットやうさぎポーズなどを行います。

重要なのは「締める」「ゆるめる」という緩急のバランスです。骨盤底筋群を鍛えることで子宮を緩め、膣内を締めるというコントロールを可能にします。

使い捨てビデを使う

ビデとは膣内洗浄の道具です。婦人科などで医療器具として用いられ、安全性の高いものです。膣内に残っている経血を洗い流せるため、生理の終わりかけに使用すると長続きする経血を流し、生理を早く終わらせることも。基本的にトイレやお風呂で使います。慣れていない人は洗浄後の水で服や床を汚してしまう可能性があるので、お風呂場で使いましょう。

ビデには「使い捨て」「携帯用」などの、一度使ったら捨てるタイプのものが一般的に使用されています。使用後のビデにはどのような雑菌が繁殖しているのか分からないので、使い回していると膣炎を起こす可能性があります。また、頻繁に使いすぎると常在菌がいなくなり、膣内環境が悪くなり、匂いなどが発生しやすくなります。使用頻度は月2~3度が目安です。

競泳選手はどうしているか

水泳選手たちは、どのようにして大会と生理を被らせないようにしているのでしょうか。

重要な試合の日などはピルを飲んでずらす

低用量ピルを使い、月経周期を調節する選手が大半です。生理痛や腰痛、頭痛など、体調不良を抱えながらでは、試合で実力を発揮ができません。そのために、ピルなどを使い、大会と生理をずらすことで万全の体調で試合に挑めるのです。

ピルを使用して月経周期をコントロールする場合には、使用方法やリスクなどをしっかりと把握し、理解した上で使用しましょう。

体調的にも身体的にも避けられるなら避けるのがベスト

生理と重なってしまった場合に、水泳ができる方法を紹介しました。しかし、避けられるのであれば避けることが一番ベストです。

生理は女性の身体にとって、とても重要な役割を担っています。無理にずらすことは、何かしら身体への影響が出る可能性があることを忘れてはいけません。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。