2018.08.09

45歳の妊娠確率をアップする方法。高齢出産の先輩から勇気を貰おう

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45歳で妊娠することは可能なのでしょうか。妊娠する確率はどの位なのか調べてみましょう。45歳で妊娠率をアップさせるおすすめの食事や栄養素、生活環境も調べてみました。同じような年代の45歳以上で妊娠した芸能人を知ることで少し勇気を貰いましょう

45歳での妊娠という奇跡

世間では晩婚化の影響で、出生率の低下や高齢出産が多くみられるようになっています。高齢出産とは、日本婦人科学会の定義で35歳以上で妊娠出産する場合をいいます。

女性は40代後半あたりになると「閉経」が近くなり、一般的には更年期障害といわれるホルモンバランスの乱れや無排卵、生理不順になる場合が多くなってきます。

では果たして何歳まで妊娠することは可能なのか?ということになりますが、45歳でも排卵が起こっていれば奇跡的な確率とはいえ自然妊娠することも可能になります。

45歳妊娠の確率

妊娠確率は、歳をとるごとに年々と低くなり、45歳は閉経間近という年齢なので妊娠の可能性は奇跡に近いといわれています。

ここでは、45歳で自然妊娠する確率がどの程度なのか、年齢別に妊娠確率を調べてみましょう。

自然妊娠とは何か

そもそも「自然妊娠」とは、どんな妊娠なの?と、思う方も多いでしょう。

一般的に知られる「妊娠」は、男性と女性の性行為により、精子と卵子がめぐり合い、受精卵となって子宮内膜に着床することを「妊娠」といいます。現代では、医学技術の発展により、妊娠方法もさまざまな方法があることから、あえてこの「妊娠」を一般的に「自然妊娠」と呼んでいます。

自然妊娠するには絶妙な排卵時期での受精のタイミングが重要となります。加齢が原因で生理不順になったり、ホルモンの乱れから、排卵自体が正常に行われることが少なくなってくるため、年齢とともに妊娠確率が少なくなっています。

排卵が起こる年齢が、妊娠のタイムリミットだとすれば、ホルモン分泌や卵子の数のことを考えても45歳が自然妊娠できるボーダーラインということになります。

年齢別確率を知ろう

卵子細胞は人間が生まれた直後から生成が始まり、生まれたときは約300万個といわれています。年齢が進むにつれ卵子細胞の生成される数も減っていき、生理が始まる10代の思春期には30万個程度になり、毎月生理の度に約1,000単位で減ってしまうといわれています。

成熟期の20代~30代では卵子細胞数は数万個程度になり、自然妊娠の確率でも25%~30%程度に、30代半ばを過ぎると卵子細胞の数は25,000個となり、妊娠確率は35歳で18%程度になります。

45歳の自然妊娠ボーダーラインでは、卵子細胞の数は数千個程度、妊娠する確率は1%程度といわれています。45歳での妊娠は、100人中2~3人ほどの奇跡といってもおかしくない確立になってしまいます。

45歳妊娠のリスクを解説

しかし、45歳でも妊娠する確率は1%程度あります。妊娠する確率があるということは「妊娠できる」という考え方もありますが、妊娠できたとしても卵子自体の年齢も加齢とともに衰えて、質が悪い卵子になっていることは確実です。

実年齢=卵子年齢といわれる位、卵子そのものの老化が原因で胎児や母体へのリスクは高まる傾向にあります。ここでは、45歳で妊娠した場合の母体や胎児へのリスクを考えてみましょう。

胎児へのリスク

老化した卵子の質が原因となり、胎児に対するリスクが高まります。胎児へのリスクとして、染色体異常によるダウン症や、先天性奇形として生まれてしまうことが多くなるといわれています。

染色体異常のダウン症や先天性奇形による二分脊髄、無脳症、口唇口蓋裂のほかに、重度の心臓や内臓の障害を持って生まれてくる確率は、20代の約0.01%に比べ45歳では約1%となり、約30人に1人の割合で影響がでてしまいます。

母体へのリスク

45歳以上の妊娠は、加齢が原因といわれる母体へのリスクも高まります。妊娠中に起こる病気として、以前は「妊娠中毒症」ともいわれた「高血圧症候群」になりやすい傾向があります。原因は加齢による血管の老化で、重篤化するリスクが高まるといわれています。

高血圧症候群になると母体の身体の不調だけでなく、胎盤が早期に剥がれてしまい流産になる場合や、染色体異常により初期流産になることもあり、45歳での流産の確率は約40%になってしまいます。

たとえ妊娠が継続できたとしても、出産の際、子宮口や産道の加齢による硬化が原因で、微弱陣痛になることが多く、分娩に時間がかかる難産になる場合があります。

また、無事出産できたとしても、産後の子宮の収縮に時間が掛かり大量出血する場合や、産後の体力や身体の回復が長引く場合もあります。

45歳妊娠確率アップの為にできること

45歳での自然妊娠は、確率的にも体力的にも胎児のためにも困難が多いことはわかりましたが、45歳でも妊娠する可能性があるのなら、妊娠する可能性に期待をもって妊娠確率を上げる日頃の努力も必要になるでしょう。

ここでは、45歳の妊娠確率をアップするためにできることを考えてみましょう。

夫婦で不妊治療を考える

高齢出産の多くは、夫婦揃っての不妊治療がもっとも効果的な妊娠方法になります。夫婦二人の年齢的な問題から、自然妊娠の確率が少ないならば、積極的に夫婦で妊活について話し合い、その後の不妊治療を進めていく必要があるでしょう。

なかなか自然妊娠しにくい場合は、不妊治療専門医などに相談して体外受精や顕微授精なども視野に入れ、夫婦そろって治療していく必要があります。

女性だけでなく、不妊の原因は男性にある場合もあります。夫婦でよく話し合い協力して、不妊治療することが高齢での妊娠を成功させるポイントです。

健康的な身体作り

夫婦揃って妊娠しやすい身体作りが肝心です。女性の場合は質の良い卵子を、男性の場合は活発で十分な量の精子を作ることが基本となります。

質の良い卵子と精子を作るためには、日頃の生活環境を見直すことが重要です。睡眠の質を考えた睡眠時間や、生活や仕事などによるストレスを溜めない生活環境が望まれます。ストレスを溜めるとホルモンの分泌が乱れて、卵子や精子に影響が出ることがあるのです。

女性の場合は特に、冷え性も多く身体が冷えることで血流が悪くなり、ホルモンの分泌に影響がある場合があります。身体を冷やさない対策として、湯船にしっかり浸かることや有酸素運動などの血流を良くする運動も、冷え対策やストレス発散にもつながり効果的です。

嗜好品の摂取を控える

妊娠確率をアップするためには、食事の内容にも気を付ける必要もあります。なぜならば、嗜好品と呼ばれる酒やたばこ、カフェインは染色体異常のダウン症の胎児を妊娠する確率が高まるからです。

妊娠している最中にこういった嗜好品を摂取することで、胎児も同じ成分を母体から摂取している状態となります。カフェインやアルコールを排出する機能がまだできていない胎児の場合、成長が遅れて未熟児になる確率が高まります。

妊活中の段階から嗜好品と呼ばれる物の摂取を控えることが、妊娠率を上げるための効果があるのです。

食べ物やサプリによる葉酸摂取

妊活には、葉酸摂取が必要といわれています。葉酸は、枝豆やアスパラガス、モロヘイヤやアボカドやホウレン草など緑の野菜に多く含まれる栄養素です。

葉酸は、細胞増殖を働きかける栄養成分なので、受精卵の着床に必要な子宮内膜の増殖や、血流促進への効果や、精子の細胞分裂に働きかけ精子の運動率を上げる効果や、生殖機能の老化を下げてくれる効果もあります。

葉酸を多く摂取するためには、野菜を毎日摂取するほかに、葉酸を含むサプリメントなどもおすすめです。濃縮された葉酸の成分が手軽に摂取できるだけでなく、葉酸以外の妊娠に必要な栄養素を一緒に摂ることができます。

高齢での妊娠事例

高齢での妊娠出産は奇跡といわれていますが、妊娠しないわけではありません。実際に高齢で妊娠し出産した人や芸能人も少なくありません。自分だけが悩んでいるのでなく、同じような年齢の女性たちの妊娠出産は励ましになります。

シャンソン歌手の戸田昌子さんは、46歳の時に生理がなくなったので閉経だと考えていたところ、実際は妊娠していたことが分かり、第一子となる男の子を妊娠出産しています。戸川さんの場合、不妊治療や妊活していたわけでなく本当の自然妊娠といえます。

不妊治療を40代から始めても歳を重ねるごとに妊娠しずらくなり、不妊治療を途中で諦めてしまった方の中には、諦めた後に自然妊娠する方も多くいます。

ジャガー横田さんの場合は、不妊治療を頑張り体外受精で妊娠したにも関わらず44歳で流産を経験し、不妊治療をあきらめた矢先に、45歳で自然妊娠されています。

一般の方でも、43歳で流産経験後45歳で自然妊娠で出産された方などは、妊娠をあきらめない身体作りに効果があったのではないかといわれています。

 

45歳妊娠確率は0ではない

45歳は妊娠できる年代のボーダーラインです。妊娠出来ないラインは、まだもう少し先になります。1%でも妊娠確率がある以上、妊娠をあきらめる必要はありません。45歳でも妊娠するために、日常生活の改善や妊娠に必要な栄養を摂取して、夫婦で協力しながら新しい命が授かるように頑張りましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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