2018.08.09

排卵日に性交すれば妊娠できる?ベビ待ちは知っておきたいエトセトラ

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私も早く赤ちゃんが欲しい、月経から排卵の周期の中で妊娠しやすいタイミングはいつなのでしょうか。闇雲に性交するより効果的な時期を知っておきたいですよね。ベビ待ちの方は妊娠確率を高める性交のタイミングの取り方とそのコツを押さえておきましょう。

排卵日当日の妊娠成功率は

妊娠を望んでいる女性なら、いつ、どのような性交をすればより受精しやすくなるのか気になるのではないでしょうか。しかし勘違いしたままの妊活ではなかなか成果が出ないもの。自分なりにタイミングを図っているのになかなか成功しない…という方は、排卵日の予測をするなど、一度見直しが必要なのかもしれません。

排卵日に性交した場合の妊娠確率

卵子が受精をするために体内に出てくる排卵日。その当日にピンポイントで性交すれば妊娠の成功率が高くなると思っている方も多いのではないでしょうか。

当日の確率はあまり高くない

排卵日当日の性交では、実は成功率は高いとはいえません。もちろん排卵日当日でも妊娠することは可能ですが、一旦受精しても受精卵が成長しなかったり、着床しても妊娠6週目までには化学流産で体外に出てしまうケースが多くあります。化学流産の症状は通常の生理とよく似ているので、気づかずに過ごしてしまう方が大半です。

2日前から前日が最も妊娠しやすい

最も妊娠しやすい性交のタイミングとは、排卵日の2日前、または1日前といわれています。排卵する前にあらかじめ体内に精子を送り込み待機させます。そして排卵したての新鮮な卵子に少しでも早く受精させるのが目的です。これは卵子の寿命が6時間~8時間と短いのに対し、精子の寿命がは2日~3日と長いため可能な方法です。

排卵日後は妊娠確率が低下していく

新鮮な卵子に受精させたいのにも理由があります。「年齢とともに卵子は老化する」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、年齢にかかわらず体内に排出した後も卵子はどんどん老化します。卵子自体の寿命が非常に短いことに加え、新鮮でない卵子が仮に受精をしたとしても、その品質から自然淘汰されやすいことが妊娠確率が大幅に下がってしまう原因の一つです。

年齢が上がるごとに妊娠率は低下する

さらにお互いの年齢も妊娠率に影響を与えます。仮に性交と排卵日のタイミングが合ったとしても、妊娠する確率は29歳以下の女性でも30%?50%程度。その後妊娠確率は26歳をピークにして緩やかに下がって行き、35歳を越えるとさらに妊娠率がに急に下がるというデータがあります。排卵後も含めて、少しでも成功率が高いタイミングで性交する必要があるのです。

排卵日を自分で予測する方法

性交のタイミングを知るには、排卵日の計算や基礎体温を測るなどで自分の生理周期を知る必要があります。赤ちゃんを授かるには、まず自分の身体をよく知ることから始めましょう。

オギノ式で算出する

オギノ式とは、過去6カ月の平均的な生理周期を計測し、排卵の可能性が高い時期を算出する方法です。古くから妊活に用いられてきた方法の一つですが、28日周期のうち、妊娠しやすい時期として算出される期間が生理予定日より12日~19日前の8日間と長いためピンポイントで排卵日を特定できるわけではないのが難点。近年では他にも排卵日を算出する方法が出てきたため、補助的な役割として使われることが多いようです。

排卵検査薬を使用する

生理周期にあわせて女性の体内ではさまざまなホルモンが増えたり減ったりしています。その中でも排卵が近づいてくると「黄体ホルモン」が急激に増えます。この黄体ホルモンが急増してから約40時間~48時間以内に排卵するといわれているため、性交のタイミングが来た、とピンポイントで分かる仕組みです。

検査薬自体は妊娠検査薬と同じように、テストスティックに尿をかけるだけ。陽性反応が出れば黄体ホルモンが増えていることになります。テストスティックも産婦人科のクリニックやドラックストアなどで気軽に手に入れることができます。

基礎体温を計測する

基礎体とは、身体を安静にした状態で計る体温のことです。女性の基礎体温は生理周期にあわせて上下しますが、高温期と低温期の差はたった0.3℃~0.5℃。普通の体温計ではなく、小数点以下2桁まで測ることができる婦人用体温計を使いましょう。

また朝目が覚めてすぐ、起き上がる前に計測します。あくびや伸びをするだけで体温が上がってしまうので注意が必要です。慣れるまですこし難しく感じるかもしれませんが、毎日同じ時間に正しく計測することで、より正確な排卵日を割り出せるようになります。

基礎体温を計測していくと、自分のホルモンバランスの乱れや体調不良、妊娠したかどうかの判断基準にもなります。オトナの女性の習慣としてぜひ取り入れてみてください。

排卵日の妊娠確率を高める性交のコツ

当然ですが、妊娠をするにはパートナーの協力が不可欠です。あなたがどんなに妊娠したいと望んでいても一人では妊娠することはできないので、お互いに質のよい性交を心がける必要があります。

排卵日だとプレッシャーをかけない

男性にとっての性交は子供を作るため、というよりもパートナーとのスキンシップや愛情表現が主な目的です。普段のお誘いは無下に断るくせに、排卵日付近にだけ積極的に誘われるようでは「妊娠するための道具なのか」と思われかねません。

次第に性交自体が義務的な行動になってしまい、最終的にセックスレスに陥ってしまう夫婦も少なくないようです。敢えて排卵日がいつであるかは相手に伝えず、普段から自然なアピールで誘うことを心がけましょう。

回数を多くする

普段から定期的に性交をする習慣があればその分妊娠確率も上がります。排卵日が近づいて来たら普段よりもさらに性交の回数を増やしてみるとさらに成功率が上がるでしょう。排卵日付近に狙いを定めて義務的に1回の性交をするよりも、お互いに求め合って授かるケースのほうがより妊娠の喜びを分かち合うことができそうです。

性交中や後の行動を意識しすぎない

「この体位は妊娠しやすい」「性交後はしばらく安静にするべし」などの巷の声をよく耳にしますが、実際のところは妊娠に影響がないといわれています。考えごとをしながらでは、パートナーにも違うことに気をとられていると悟られてしまうでしょう。性交の際は余計なことは気にしすぎず、普段どおりパートナーとの時間を楽しむことに集中しましょう。

焦らずに穏かな気持ちで排卵日を迎えよう

もうすぐ排卵日だから。今日は性交しなくては。そのような焦る気持ちも分かりますが、そんなプレッシャーを感じながらの性交は本当に幸せだといえるでしょうか。せっかくであればお互いの愛情と思いやりに満ちた時間の中で赤ちゃんを授かりたいものですよね。

妊娠は確率論だけでは語れない奇跡です。焦りを感じている方ほど今一度「妊娠したいのはなぜか」「出産後はどんな人生にしていきたいのか」を振り返ってみましょう。きっと暖かく、穏やかな気持ちに包まれた排卵日を迎えることができるでしょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。