不妊治療を受けるためには、不妊の原因を見つけるための検査が必要です。
不妊検査は、生理の周期に合わせて1~2か月かけて行い、その結果を元に不妊治療を進めていきます。
途中で病院を変えるとなると、紹介状が必要や場合や、新しい病院の先生とは検査方法が異なることもあるため、新たな検査からスタートしなければならないこともあります。
そうした無駄を省くためにも、不妊治療を始める前の病院の下調べが必要です。
後悔しないための、押さえておきたい病院選びのポイントを紹介します。
1. 自宅や職場からの交通機関、駅からの距離など、通うのに便利な立地であること。
2. 診察時間内に通院が可能か、また、早朝・深夜の診察はなどを確認する。
3. 担当医はもちろん受付や看護師などスタッフも、きちんと疑問に答えてくれること。
4. 患者を待たせることのないよう予約制を導入している病院がおすすめ。
5. この担当医に任せしたいと信頼できること。
6. プライバシーへの配慮をしてくれる病院。
7. 不妊治療専門の病院がおすすめ。
8. 治療費が適正であること。
これはと思う病院が見つかったら、まずは問合せをしてみましょう。
予約が必要なところもありますので、あらかじめ確認をしておいた方がいいでしょう。
また、初診時に必要な持物なども聞いておくと、初診がスムーズに運びます。
説明会や講習会を用意している医療機関もあるので、参加し納得してから、不妊治療を受けるかどうかを決断するという選択肢もあります。
どのようなタイミングで、不妊治療の初診を受けるべきか、初めての場合、大いに悩むものです。
初診では、問診やこれまでの経過、月経周期のことなどを聞くことから始まります。
不妊検査は、できることからスタートし、大切なのが月経周期に合わせたホルモン検査です。一通りの検査が終わるまでには月経1周期以上がかかりますので、タイミングは受診を決断した時でいいでしょう。
初診では、問診の他に、一般的な婦人科検診を行ないます。
内診台に上がっての検診や検査もありますので、着脱のしやすい服装で行きましょう。
パンツなどより、長めスカートなどの方が、診察を受けやすいでしょう。
また、診察には視診もあります。
顔色、表情などがわかりやすいようにお化粧は控えめに、爪もマニキュアなどはしない方が、健康状態がわかりやすいでしょう。
初診では、問診や内診といった基本的なことはもちろん、性感染症の検査や肝炎、子宮がん検診なども、ホルモン検査などと合わせて行なうことがあります。
検査によっては、保険適用にならない分がでてくる可能性があります。
最低でも2~3万円は用意しておくことが無難ですが、問い合わせの際に、初診でどのくらいかかるのか聞いておくと安心です。
一般不妊治療とは、タイミング療法と人工授精による治療のことで、どちらも受精は体内で行われます。
エコー検査やホルモン検査などから排卵日を予測し、排卵に合わせて性生活を持ち妊娠を目指すのがタイミング療法です。
人工授精は、エコー検査やホルモン検査などから排卵日を予測し、排卵に合わせて夫の精液を採取し、濃縮洗浄した精子を子宮腔内に注入して妊娠を目指す方法です。
まず不妊の原因を探り、それぞれの状態に合わせて、タイミング療法から人工授精へとステップアップしていきます。
ステップアップする目安としてはタイミング療法で6周期、人工授精で6周期など挙げられますが、年齢や治療歴、不妊期間などによって異なります。
それでも妊娠が不可能であれば、体外受精という方法もあります。
「赤ちゃんがほしいのにできないので一度、病院で診てもらおうかな」
そう思ったとき、どの病院へ行ったらいいのか分からない人がほとんどではないでしょうか。
また、どのような検査をするのだろう? 費用は?…など、わからないことだらけです。
解決するためには、医師と話をするのが一番です。
不妊治療は、病気やケガの治療とは違い、痛い・痒いといった症状ではなく、子どもが欲しいという、強い願いのもとで受ける治療です。
医師とよくコミュニケーションをとり、「この先生になら任せてみよう」と思えたなら、思い切って受診してみましょう。
大切なのは、悔いのない治療をすることです。