普段何気なく行っている「姿勢」と「呼吸」。
あなたは意識したことがありますか?
姿勢と呼吸は、普段何気なく無意識で行っているものなので、知らない間に悪い姿勢、呼吸になっていることが少なくありません。
姿勢と呼吸は、妊活に限らず健康のためにとても大切です。
悪い姿勢や呼吸法を長年続けていると、自律神経や内臓の働きを悪くしている場合があります。
無意識のうちに不妊体質をつくっているかもしれません。
ここでは、妊娠体質をつくるための「姿勢」と「呼吸法」についてご紹介します。
例えば、姿勢が悪く、猫背になっていると、物理的に「みぞおち」から「お腹」がつぶれてしまいます。
すると、みぞおちにある胃、お腹にある子宮など、骨盤の中に納まっている内臓を圧迫してしまい、血液やホルモンの流れを悪くして、機能低下をもたらします。
また、逆に胸を張りすぎた姿勢は、胸部に緊張をもたらし、肺などに必要以上に負担をかけると言われています。
呼吸についてですが、呼吸の基本は鼻呼吸です。
口呼吸は、感染症、アレルギー、免疫力の低下など、さまざまな病気の原因になると言われています。
また、鼻呼吸の人と比較をすると、集中力の低下、イライラしやすい、肌荒れしやすいなどといったデータも出ているようです。
口呼吸をされている方は、まず鼻呼吸をすることから意識しましょう。
ここで、少し自律神経のお話をしておきましょう。
自律神経には、緊張している時に働く「交感神経」と、リラックスしている時に働く「副交感神経」という2つの神経があり、それぞれがバランスをとりながら、体全体のコントロールを行っている大切な神経です。
また、心臓や胃腸などの内蔵の働き、血管の収縮、拡張、ホルモンの分泌などをコントロールしています。
ストレスの強い環境で生活をしていたり、昼夜逆転など、リズムの崩れた生活を送っていると、自律神経の働きに乱れが起こり、交感神経に常にスイッチが入った状態になってしまいます。
常に交感神経にスイッチが入っていると、いつも体が緊張している状態になり、血管が細くなるため、血流が悪くなり、結果的に体を冷やします。
また、内臓の機能は低下し、ホルモンバランスを崩すなど、体全体に悪影響を及ぼすことになるのです。
姿勢と呼吸を正すことは、自律神経や内臓の働きを正常化するものとして、日常生活の中で一番取り入れやすい方法です。
是非、悪い姿勢を正し、腹式呼吸の正しい方法を理解し、実践してください。
その前に1つ注意点です。
呼吸や姿勢を直そう、直そうと頑張り過ぎてしまうと、かえって体に力が入ってしまい、効果が出ない、もしくは、逆効果になってしまうことがあります。
是非リラックスして行ってみて下さい。
毎日の生活の中で、最初は「1日数回、1~2分」から始めてみましょう。
そして、気が付いたら「正しい姿勢、呼吸法が身に付いていた」
となるように繰り返してみましょう。
それでは、実践方法をご紹介します。
姿勢で大切なことは次の2点です。
鼻呼吸でお勧めは、「腹式呼吸」です。
腹式呼吸は、お腹のマッサージ効果もあり、交感神経の調整が出来る、とても優れた呼吸法といえます。
腹式呼吸は、横隔膜を大きく動かす呼吸法ですので、体の中からお腹をマッサージすることができ、お腹の中の血液の循環を良くすることができます。
また、リラックスした時に働く副交感神経にスイッチを入れることができる方法でもあるので、ストレスが多い方、血液の循環が悪い方、内臓の働きが悪い方には、特にお勧めです。
それでは、腹式呼吸のやり方をご説明します。
以上が、妊娠体質をつくる姿勢と呼吸法です。
お休み中でも、お仕事の合間でも、日常生活のなかで、いつでも、どこでも、手軽にできるので、スキマ時間にぜひ意識して実践してみてくださいね。