2017.12.07

妊活のための病院はどうやって選ぶ?不妊治療を効率よく受けていこう!

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妊活をするための方法は多くありますが、病院の力を借りることも大変有効です。

医師の専門知識は妊活をスムーズにしてくれる他、不妊治療を積極的に支援してもらえます。

自己流で妊活をするよりも、病院の力を借りて正しい妊活を進めていきましょう。

妊活のための病院選び

検査だけなら産婦人科でも可能

妊活を始めようと思ったら、まずは妊娠に問題ない体かどうかチェックをすることが大切です。

健康な体であっても、妊娠するにはさまざまな条件が必要です。

しかし、体に何か問題がある場合には、妊活は上手くいかないばかりか日常生活にも影響を与えることも考えられます。

妊活の第一歩として、夫婦で検査を受けることは大変重要です。

卵子や卵巣、子宮、そして精子や精巣に問題がないか、赤ちゃんをしっかりと育める体かどうかを、まずはチェックしてもらうのです。

検査の結果、問題がなければ、すぐにでも妊活を始めていきましょう。

しかし、万が一、検査で問題が見つかった場合は、まず問題を解決することが先決です。

体を健康な状態に戻してから妊活に入ることで、妊活にかかる時間を短縮することができます。

妊娠できない体だということを知らないまま妊活をしていても、時間がもったいないことになります。

こうした検査は、産婦人科でも受けることが可能です。

近隣の産婦人科に、一度問い合わせてみるとよいでしょう。

治療するなら不妊治療専門クリニックへ

体に何か問題があって不妊となっている場合には、産婦人科ではなく不妊治療を専門に扱っているクリニックへ行きましょう。

産婦人科でも不妊を扱っているケースはありますが、妊婦検診に訪れる女性に交じって不妊治療に通うのは精神的にも辛いものがあります。

また不妊治療専門のクリニックの方が、さまざまな治療を提案してくれる場合があります。

しかし不妊治療は、精神的にも大変な困難を伴うものです。

特に医師とは長い付き合いになることも多いので、ぜひ自分と合う医師がいるクリニックを利用しましょう。

信頼できる医師に診察してもらうことは、ストレスの軽減にもつながります。

不妊治療は、医師や病院選びをしっかりと行い、ちょっとでも嫌な部分があるのであれば、他の病院へ通うことも検討しましょう。

不妊の主な検査項目は

問診や触診などの検査項目

不妊かどうかを検査するための項目は、大変多くあります。

まず、受診したら問診票に状態を記入します。

問診票の内容

・来院の目的:不妊の相談、治療など
・結婚歴:結婚年齢、離婚・再婚歴
・不妊の治療歴:治療経験の有無
・月経周期:最終月経、初経の年齢
・妊娠歴:中絶・流産・出産経験の有無
・既往歴:病気、手術の経験、アレルギーなど
・嗜好品:タバコ、お酒
・身長、体重
・家族の病歴:糖尿病、高血圧、膠原病、遺伝的な病気の有無

女性の検査項目

・エストロゲン検査
・卵胞刺激ホルモン検査
・プロゲステロン検査
・黄体化ホルモン検査
・プロラクチンホルモン検査
・甲状腺機能検査
・抗ミューラ管ホルモン検査
・テストステロン検査
・1次スクリーニング
・染色体検査
・CA125
・TRHテスト
・抗精子抗体
・抗核抗体
・感染症検査
・エコー検査
・アントラルフォリクル計測
・頸管粘液検査
・フーナーテスト
・子宮卵管造影
・MRI

男性の検査項目

・不妊スクリーニング
・染色体検査
・Y染色体微小欠失分析検査
・精液検査

こうした検査を経て、ホルモンバランスや卵子や精子の状態などをチェックしていきます。

問診や触診では、子宮の形、大きさ、そして固さなどもチェックします。

男性も、陰嚢内の精巣の状態をチェックします。

しかしこれらの検査が全て必須という訳ではなく、必要に応じて行っていくことになります。

エコー検査による内診

エコー検査は、超音波の機械を使って内部の状態を見ていく検査です。

このエコー検査では、卵胞の大きさや子宮内膜の厚さを確認する事ができます。

卵胞の大きさが十分であれば、卵子もしっかりと排卵できる状態で、子宮内膜が十分な厚さであれば着床に問題ないといえます。

また卵巣のう腫、子宮筋腫の有無もチェックすることができます。

こうした腫瘍は妊活の妨げになることも多いので、もし見つかった場合にはすぐに治療を受けましょう。

数回に渡る血液検査

不妊の検査では、数回に渡って血液検査をします。

一回に採血できる量には限度があるので、さまざまな検査をするためには数回に分けて行う必要があるのです。

血液検査では、主に感染症などのチェックをします。

HIVや梅毒、クラミジアトラコマティスIgG抗体、風疹ウイルス抗体、トキソプラズマ抗体など。

こうした感染症の確認に事前に行っておくことで、安心して妊娠できる体であるかどうかが確認できます。

不妊で病院へ行くタイミングは

不妊の定義

不妊とは、なかなか妊娠にいたらない状態を指す言葉です。

その定義は、避妊せずに妊活をしているにも関わらず1年以上成果が出ていない状態をいいます。

これは、日本産婦人科学会によって定義されているもので、以前は2年以上成果が出ていない場合に不妊とされていました。

しかし2015年に2年から1年へと変更されたのです。

それは、妊娠に問題のない夫婦の初妊率は半年で60~70%、1年で80%とされているからです。

2年になれば、なんとほぼ90%で妊娠するといわれています。

そのため、多くの夫婦が妊娠するとされる1年を不妊のラインとしたのです。

避妊せずに毎月妊活をしているにも関わらず、1年が経過しても妊娠にいたらない場合には、不妊の可能性があるといえるでしょう。

月経周期の5から10日目位が理想的

不妊の可能性がある場合には、早めに病院へ行きましょう。

病院へ行くタイミングは、月経周期の5~10日目が理想的とされています。

女性の場合、月経の周期によって体の状態は大きく変化していきます。

そのため不妊の原因を知るには、月経周期に合わせて検査をしていく必要があるのです。

一般的には、卵胞期、排卵期、黄体期、月経期の4つの期間に分けて検査が行われます。

ちなみに詳細に全ての検査を終えるのには、約2カ月ほどかかることも。

ですが、検査が終わる前に不妊治療を開始するケースも多く、時間がかかるものだからこそ、なるべく早めに受診していく方がよいといえます。

初診で必要な持ち物

過去3カ月間の基礎体温表

いざ病院へ行くときには、過去3カ月分の基礎体温表を持参しましょう。

基礎体温は起きてすぐに測る体温のことで、女性はこの基礎体温が排卵周期によって変化していきます。

排卵周期に問題がない女性ならば、基礎体温は低温期と高温期にハッキリとわかれます。

そして基礎体温を見れば、排卵が行われるタイミングを知ることができるのです。

つまり基礎体温の変化を見れば、女性の体の状態がわかりやすいといえます。

しかし女性の体の状態は、ストレスや生活環境によってすぐに変化するもの。

そのため過去1カ月分の記録よりも、過去3カ月分の記録があった方が判断しやすいでしょう。

最近では、アプリで基礎体温を管理している人も多くみられます。

アプリならばスマホですぐにデータを確認できるのでとても便利ですね。

初診は少し多めにお金を持参する

不妊治療で受診する場合、保険適用になる検査と適用にならない検査があります。

そのため、通常の通院よりもお金は多めに用意しておくと安心でしょう。

その病院によって費用にも大きく差がありますが、目安は5,000円から15,000円とされています。

初診の場合には、問診や触診、超音波検査や血液検査などを行うケースが多く、どんな検査を受けるかによっても、初診費用は大きく前後します。

できれば、受診前に病院へ電話をして、だいたいの費用の目安を聞いておくと安心です。

また保険は適用されるものとされないものがありますが、保険証は忘れずに持参しましょう。

病院で行われる不妊治療

排卵の時期を予測したタイミング療法

病院では、さまざまな不妊治療が行われています。

中でも代表的なのが、タイミング療法です。

タイミング療法とは、排卵の時期をなるべく正確に予測して、排卵に合わせて妊娠しやすいタイミングを計っていく方法です。

排卵の時期を知るには、基礎体温やホルモン量を調べる排卵検査薬の他、卵胞の状態を調べる方法があります。

こうした検査を経て排卵の時期を予測することで、妊娠しやすいタイミングを知ることができます。

特に卵子の寿命は12~24時間と大変短いので、排卵の時期を見極めることはとても大切です。

妊娠しやすいタイミングは、排卵の2日前とされています。

そこから排卵まで連続してタイミングを取っていけば、妊娠できる確率はグンと高くなるでしょう。

不妊治療の場合、多くのケースでこのタイミング療法が最初に取り入れられます。

費用は1周期あたりだいたい5,000円~10,000円ほどで、1回の妊娠率は5~6%ほどとなります。

人の手による人工受精

人工授精は、人が手を加えて授精の手助けをしていく方法です。

タイミング療法でなかなか結果が出ない場合に、この人工授精へと進むことがあります。

女性の排卵周期を把握して、排卵されるタイミングに合わせて精子を採取していきます。

そして精子に濃縮処理などを施した後、子宮内に精子を注入していくのです。

これによって、卵子は精子と授精しやすい状態になり、より自然妊娠に近いのも、不妊治療の中では嬉しい方法と言えます。

1周期あたりの費用は1万円~3万円ほどで、1回における妊娠の確率は7~9%とされています。

受精後体内に戻す体外受精

人工授精と違って、体外で授精させる方法が体外受精です。

女性の体内からは卵子を採取し、男性の体内からは精子を採取します。

そして卵子に精子をかけ、受精させて受精卵を作るのです。

受精卵ができたら、女性の体内に戻して着床するのを待ちます。

また顕微授精という方法もあり、顕微鏡で卵子に精子を1つ注入して受精させます。

体外受精の場合は卵子に精子をかけて自然に受精するのを待ちますが、顕微授精の場合には人工的に授精させることができるのです。

そして受精卵は、体外受精と同様に女性の体内に戻して着床するのを待ちます。

この方法の場合の費用は、1周期あたり30~50万円ほどと高くなりますが、妊娠できる確率は30~45%と飛躍的に上がります。

妊娠を考えたら早めの受診で一歩踏み出そう

妊娠したいと考え始めたら、まず最初に病院で受診していくことがおすすめです。

健康に妊娠できるのかどうかを、妊活を始める前にチェックしておきましょう。

そうすれば妊活もスムーズに進み、妊娠できるまでの期を短縮することが期待できます。

そして、もし不妊であったとしても、病院ではさまざまな検査をして不妊の原因を探ることができます。

さらに現在では、不妊治療にもさまざまな方法が取り入れられており、それぞれの夫婦に合わせて治療を行っていきます。

しかし病院へ行かなければ、何も始まりません。

不妊治療の受診は勇気がいることですが、ぜひ一歩を踏み出して健康的な妊活を始めましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。