妊娠しやすくなるためにできることや、セックスのタイミングを掘り下げます。
ポイントとなる体質についていくつか的をしぼり、妊娠のしやすい体質にするための重要点を洗い出しました。
現在取り組んでいる方もこれからの方も参考にしてみてくださいね!
妊娠しやすいといわれる「排卵日」のタイミングを知るために、私たちができる方法として一般的なのが「基礎体温を測ること」です。
基礎体温を毎日の日課として記録していくことで、基礎体温表と見比べて排卵日を見つけられます。
ただ誤った測り方や、うまく測れていなかったりすると排卵日が見つけられないこともあります。
また、毎月の基礎体温をまとめられても、排卵日に気が付くのはその後に現れた体温変化で気がつくということが多く、排卵日だったのか大体での予想しかできないということも。
最近では妊娠を望む人たちの声にこたえるように、「排卵日検査薬」というものも販売されています。基礎体温から見極めるのが難しいという方にも使いやすく排卵日を見分けやすいものです。
妊娠しやすくなるためにセックスの回数を増やせば良いのかという問題について考えていきます。
スキンシップとして行うことはとてもすばらしいですが、現代はお互いの時間を生み出すことが難しくなっていますので、一般的には週に2~3回程度といわれています。
この数字だけ見ると少なすぎるわけでもないし、多すぎるわけでもないと感じるかもしれませんが、妊娠しやすくなるためにパートナーの精子の濃さや精子数の現象を考えて回数を減らしているのであれば、逆効果という声も。
男性の精子は、5日以上の長い禁欲では精子数が減少してしまいます。また精子の濃さというよりも、女性側の体内に放出された精子の寿命が来てしまう前に、次の精子が送り込まれればそれだけ結びつける可能性があがるということです。
ですので、恋人同士のように毎日のようにセックスしたり、1~2日おきにセックスしている夫婦のほうが妊娠の確率は上がってきます。
またセックスの回数と確立についてアメリカの研究でも、週に1回のセックスでは1周期の妊娠率は15%ということもわかっています。
ですが、毎日するのは時間的に難しいとなれば、やはり排卵日前にセックスをすることが妊娠の可能性をあげる近道かもしれません。
時間帯については一番いいタイミングは二人の都合を合わせて、お互いにリラックスできる時間が一番妊娠につながりやすい環境といえます。
朝か夜かと考えるのではなくて、お互いが心を許せる時間を見つけましょう。
妊娠に対してあせってしまったり、朝のほうが妊娠しやすいという情報からセックスが義務的になってしまったりすると、ストレスや不安からパートナーがプレッシャーに感じてしまう場合もあります。
お互いのことをおもいやれるそんな時間をみつけてください。
セックスの体位に関してさまざまな情報がネット上には出ていますが、体位によって妊娠しやすいということは基本的にありません。
ただいえることは、セックス自体をいやなものに思わないためにもやりやすい体位であったり、パートナーへの負荷があまりかからないものにするのがよいでしょう。
妊娠のためには精子の着床率と精液の中に含まれる精子の質によります。妊娠のためには精子が1匹しかいなくとも卵子と出会えればいいわけです。ですので体位と妊娠のしやすさは関係しません。
基本的に精子が体内に放出されて、精液があふれ出てきますが、そのあふれ出ているものがないと妊娠しないというものでもありません。
放出された時点で子宮口でいったんためられた精子は、その後卵管内を目指してそれぞれ泳ぎだします。
ですので漏れ出してしまったものまでという考えではなく、入っていった精子たちが卵巣まで届くことを妨げてしまわないように、セックスの後は10分ほど横になって安静にしているとよいと言われています。
精子自体3秒ほどで、子宮の酸にやられて死滅してしまうものや、たどり着けなかったものが子宮外に漏れ出しますので、そもそも妊娠のしやすさとは関係がないのです。
普段の生活からの心がけで、妊娠をしやすくなる体に体質改善をしておきましょう。
まずは体、中でも下半身を温めるようにしましょう。
夏場はどうしても暑さからシャワーのみで済ませてしまいがちですが、冷房などによって体は冷えきってしまっています。
また、冷え性の方だけに限らず、お尻のあたりを触って、もし冷えているようであれば子宮も冷えてしまっている場合が。
妊娠しやすい体質に変えるためにも、体の中から暖めていくことが肝心です。
体の中から暖めるためには、ショーツを重ねてはいたり、腹巻をする、貼るカイロやホットヨガなど服装だけでなく、体を温める方法はいくつかあります。
ご自分に合ったものを取り入れてみましょう。
体を冷やさないためにもバランスのいい食事とあわせて、体を温める食品を増やし、体を冷やす食品を減らすのがよいでしょう。
バランスの取れた食事では、必要となる栄養素を摂取することでホルモンの分泌や、体力、睡眠にも深くかかわってきます。
妊娠するためにまず体を温める食品としては、色の濃いものや根菜、寒い地方や寒い場所で取れた野菜や魚などを取るとよいでしょう。
例えばタラ、ブリ、ネギ、ニラ、ニンニク、玄米、カボチャ、ゴボウ、ニンジンなど。
他にも妊娠のために必要な栄養として、着床を助けるものもあります。
女性ホルモンの活性化や卵子の老化予防にも効果が。その栄養素はビタミンEと亜鉛です。
亜鉛については男性にも進んで摂取してもらいましょう。
夜の残業や夜更かしなど、妊娠を考えるのであれば控えていきたいですね。
卵子を作る卵巣は、夜8時寝るといわれているほど休息が必要な器官で、なおかつホルモンバランスの影響を受けやすいともいわれています。
夜に興奮状態にあったり、副腎皮質ホルモンという交感神経に働くものの分泌が高まると、心身の休息のために副交感神経の働きが鈍ってしまいます。
妊娠しやすい体質に変えるためにも、特に排卵日前後に関しては早めに帰宅するように心がけてくださいね。
睡眠の質を向上させるために、ゆっくりとリラックスしながら湯船につかり、体を温め副交感神経の働きをよくして睡眠に入るとよいでしょう。
先ほども出てきた体を温めることにつながりますが、適度な運動も日課にするとよいでしょう。
有酸素運動を取り入れることで血行をよくし、しっかりと生殖器官に栄養がいきわたります。
無理をしない程度で毎日5~10分を日課にして、運動不足を解消し同時にストレスも解消していきましょう。
また、いざ妊娠して出産となればとにかく体力が必要となりますので、そのための準備ということでもはじめておくとよいでしょう。
過度なストレスはホルモンの分泌を妨げたり、血管を収縮させてしまうことにもつながりますので、できるだけストレスは溜め込まず、発散できるような環境や時間を作るのがいいです。
悩みがあるなら親しい人間に相談したり、たまにはプチ旅行で息抜きをしてみたり、人によってさまざまなストレス発散方法があると思います。
妊娠しやすい体質に変えていくためにストレスをできるだけためないように心がけましょう。
夏場でもしっかり湯船につかり、体の中から温めましょう。
そうすることで子宮も温まりますし、睡眠の質も向上します。
前にもあげているとおり、体を温めることが妊娠しやすい体への近道ですので、日ごろからシャワーだけで済ませていたのであれば、妊娠を考えてからはしっかりと湯船につかり、子宮まで温めましょう。
愛のないセックスは妊娠するためには不向きです。
パートナーに対して妊娠を焦るあまり義務的なものになってしまい、プレッシャーを感じてしまうことでストレスや不安といったものが生まれ、妊娠がうまくいかない場合もなかにはあります。
パートナーと排卵日に向けて意気込むのも大切かもしれませんが、焦りや絶対にこの日にしなくてはと決め込むのではなく、愛のあるセックスを心がけましょう。
恋人同士のように時間をさけないという方も多いかと思いますが、ちょっぴりいつもと違う刺激や、環境、ムードを大切にしましょう。それだけで気持ちは大きく変わったりするもの。
デートをしてその後にセックスをしてみたり、いつもと違うコミュニケーションのとり方をしてみたりすると、セックスの形も変わってきて妊娠につながる場合もあります。
ストレスを溜め込まないということにもリンクしていきますが、パートナーに対して不安や生活などででてきた不安は抱え込まずに打ち明けましょう。
物事を一人で考え込むより解決策が見つかったり、もしかしたらいらない悩みだったりすることもあります。
不安はストレスと隣り合わせです。妊娠についてもし悩んでいるのであれば、そのことも一緒に考えてもらえるように、思っていることをしっかり会話とコミュニケーションで伝えることが大切です。
セックスだけではなく、日常生活においても独りよがりな考えや自分勝手な行動はせず、相手に対して思いやる心を忘れないようにしましょう。
パートナーはとても疲れているかもしれない、焦りや口調からもしかしたらパートナーも自分のことを不満に感じてしまうことだって考えられます。
お互いに相手のことを尊重しあいながら、妊娠だけでなく夫婦生活も歩んでいけばよい方向に向いていくのではないでしょうか。
ビタミンEは着床を助けるために必要な栄養と上記にありましたが、あわせてとるともっといいのが「葉酸」です。
葉酸はビタミンの一種でもありますが、赤血球の合成やアミノ酸の働きを助けるなど妊娠だけではなく、健康維持のためにも不可欠なのですが、人の体内で生成することができないものです。
ですので、サプリメントや含まれる量の多い食品を摂取しましょう。
葉酸が妊娠に必要な理由としては、妊娠中に母体がしっかりと葉酸を摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが軽減されるともいわれています。
他にも母乳をしっかり作るため、赤ちゃんが成長するための細胞分裂を繰り返すために、とっても重要なのです。
また、大豆イソフラボンや生姜に含まれる、ショウガオールなど妊娠するための体を作る栄養素はたくさんあります。
ひとつを多量に摂取するのではなく、バランスよく摂取しましょう。
月経のトラブルや、食事睡眠などから乱れるのが女性ホルモンです。
女性ホルモンのバランスが乱れてしまうということは妊娠しづらくなってしまうということ。
女性ホルモンの分泌がうまくいかなくなると、卵巣もうまく機能しなくなってしまいます。
妊娠の成功率を上げるためにもホルモンバランスが安定できるように、食事のとり方や睡眠の方法、ストレスの発散など、日常生活で改善できるところはないか考えて行動してみましょう。
結果がすぐに伴うものではないですし、目に見えて変化がわかるものでもありません。気持ちをおおらかに、長い目を見て取り組むとよいでしょう。
妊娠しやすくするためにも体形はできるだけキープしましょう。
過度なダイエットはストレスにもなりかねませんが、体脂肪率21%以上であると妊娠しやすいといわれています。
この基準よりかなり多いのであれば適度な運動で、少し努力はしたほうが良いかもしれませんね。
また、拒食や過食によって食べすぎたり、嘔吐など繰り返してしまうと女性ホルモン分泌の妨げになったり、体重の増減が激しくなると、母体に負担がかかります。
過度に運動したり、食事もバランスが悪くなったり、過度にダイエットを意識することはやめましょう。
妊娠に関してだけではなく、女性としてせめて年に1度は婦人科での定期健診を受けるとよいでしょう。
子宮頸がん、子宮体がんはもちろん、卵巣や乳がんなど検査を行うことで、病気の早期発見にもつながりますし、妊娠に対してマイナスなものがないかわかってきます。
体をいたわって、妊娠に向けて動き出すためにも是非定期健診を受けることをおすすめします。
たばこやお酒に関しては、嗜好品ですが妊娠を考えるのであれば控えましょう。
できるだけパートナーにも協力してもらえるようにここはお互いにしっかりと話し合いを。
たばこに関しては男性不妊の原因として考えられることが多く、女性側もたばこを吸わない人と比べると、排卵・受精・着床すべてが下がっているというデータも。受動喫煙となる煙を受けている側にも影響が出やすいですので、たばこに関してはどちらも喫煙者なのであれば一緒に禁煙することが望ましいといえます。
アルコールに関しては意見はさまざまで、目安は週に1~2日少量程度であれば飲んでもいいようですが、多量のアルコール摂取は妊娠の妨げになりますので、線引きをして楽しむのもよいでしょう。
夫婦の間で将来設計していくなかで出てくるものでもありますが、片方だけが妊娠について考えるのではなく、お互いに話し合った上で妊活に取り組みましょう。
焦らずにじっくりと、時間はかかるかもしれませんが、その分赤ちゃんができたときの喜びは何事にも変えがたいものになります。
パートナーがいるから妊娠もできます。一人ではとても難しいことでもあります。
そのあたりの理解を夫婦間で統一していくことが、まずは大前提です。
お互いの思いやりの気持ちとストレスをためないような、お互いの歩み寄りが成功のカギ。
日々の生活の中から改善できるところを見つけて、少しずつ夫婦で工夫しながら変えていきましょう。