妊娠を考えるようになると、着床の時期に起こる痛みも気になってきますよね。
その痛みは、なんといってもある日突然訪れるもの。
そんなときパニックにならないように、あらかじめ対処法を知っておき、楽に過ごせるようにしておきましょう。
妊娠とは、受精した卵子が子宮内に着床する現象のことを言います。
受精卵ができても、うまく着床できなければ、妊娠状態にはなりません。
この着床の時に、まれに痛みを感じる人もいます。
これが着床時の痛みとされているのですが、現時点では医学的に証明されてはいません。
ですが、着床時に痛みを感じる人は非常に多く、この痛みをつらい妊娠初期の症状としてあげている人も多いのです。
つらい痛みが少しでも和らぐように、対策を知っておきましょう。
生理前のPMSによる影響で腰痛が起こることも考えられます。
この場合は、妊娠ではなく別の理由であると言えるでしょう。
これまで整理が順調に来ていて、PMSなどによる痛みを感じたことのない人であっても、ある日突然に、痛みを感じることもあります。
あまりに痛みがひどい場合は、病院に行って診察してもらうとよいでしょう。
妊娠に関しては、生理予定日から1週間程度経過していないと正確に判定できないこともあるので、病院でもわからない場合があります。
ですが、別の病気である可能性もありますので、あまり痛みがひどく続くようであれば、受診したほうがよいでしょう。
妊娠初期は、妊娠に関するトラブルも起きやすい時期です。
子宮外妊娠や早期流産の可能性もあります。
こういった場合は、非常に強い痛みを感じることがありますので、すぐに病院を受診したほうがよいでしょう。
子宮外妊娠は、命にかかわることもある重大な妊娠トラブルですので、一刻も早い受診が必要です。
受診の際にも、必ず妊娠の可能性があることを伝えるようにしましょう。
同様に早期流産の場合も、その後の処置が必要な場合が多いので、いつもと違うと感じたら、早めに病院に行くようにしたほうがよいです。
妊娠は医療の発達していない時代であれば、常に命の危険が付きまとっていました。
現代であっても、油断は禁物です。
単純に冷えによる血行不良であっても、腰痛につながることもあります。
妊娠を望む場合は、とくに冷えには注意したほうがよいので、日常的に腰回りは温めるようにしておきましょう。
おなか周りが冷えやすい人は、腹巻をする、寒い時期は腰にホッカイロをはるなど、工夫してみましょう。
また、足先が冷えると、体のほかの部分の冷えにもつながりやすいので、注意して、冷やさないようにしましょう。
家の中であってもはだしでは過ごさないようにするなど、意識して冷えを遠ざけましょう。
長時間同じ姿勢でいると、筋肉が疲れ、凝りや腰痛につながりやすくなります。
とくに、腰は負担がかかりやすい部分ですので、ぎっくり腰になることすらもあるくらいです。
座り仕事で長時間作業する人は、注意したほうがよいでしょう。
また、スマホを操作するときも、無意識のうちに同じ姿勢で固まっていたり、不自然な姿勢になっていたりすることがありますので、意識して、体勢を変えるようにしましょう。
腰痛対策には、こまめに体勢を変えることは非常に有効です。
妊娠すると、体はこれまでとは違ったホルモン分泌をし、体調に影響が出ることが多いです。
いままでよりも、リラキシンというホルモンが増えることによって、人によってさまざまな妊娠の初期症状が出るようになります。
妊娠の初期症状として有名なつわりや腰痛、その他さまざまな不調とも感じられるような症状を引き起こすでしょう。
この症状はひとによってさまざまで、一概には言えないということが大きな特徴のひとつです。
対策もさまざまですので、その時々に応じて対応しましょう。
着床の時期の腰痛を緩和する方法としては、まずは冷えを遠ざける方法があげられます。
妊娠に関わらず、女性の身体にとって冷えはよいことではないので、まずは、冷やさないように温めることから始めるとよいでしょう。
方法としては、腰にカイロを貼るのが非常に手軽でおすすめです。
また、入浴時に、しっかりと湯船につかって体を温めるのは、腰だけでなく全身を温めることができますので、妊娠を希望しているのであれば、ぜひ、毎日実践してほしい方法です。
マッサージで血行を良くすることも、腰痛の改善には有効です。
マッサージをする際は、妊娠時に禁忌とされるようなツボを押さないように、さするようなマッサージにとどめておくとよいでしょう。
腰回りを中心に、オイルなどをつけて滑りをよくして行うと効果的です。
また、脚なども妊娠中はむくみやすくなるので、むくみ防止の為に、マッサージをしておくとよいでしょう。
こちらも強くツボなどを押さずに、さするようにやさしく血流アップをうながしてください。
妊娠中はあまり薬を飲まない方がよいとされています。
妊娠の可能性がある場合は、自己判断で痛み止めやそのほかの薬を飲まないようにしましょう。
痛み止めの中には、妊娠時にはよくない成分が含まれている場合もありますので、痛いからと言って気軽に薬に頼るのはやめた方がよいのです。
痛みを感じた場合は、なるべく医師に相談するようにしましょう。
また、妊娠の可能性がないか、日ごろからわかるように、基礎体温をつけていた方がよいでしょう。
軽い腰痛ではなく、いつまでも痛みが長引く場合や、うずくまるほどの激痛である場合は、すぐにでも病院を受診したほうがよいでしょう。
内出血や切迫流産の可能性もあり、場合によっては大変危険な状況であることも考えられます。
無理に我慢したりせずに、早い段階で受診した方がよいでしょう。
妊娠時には、想定している以上のトラブルが起きることがあり、しっかりと検診などを受けていても、予測不可能な事態に陥ることもあります。
そうならないためにも、早め早めの受診を心がけましょう。
腰痛だけだと、妊娠しているのかどうかはわかりません。
正確な判断は、病院で医師の診断を待たねばなりませんが、自分で気づける、注意できる範囲で何かないか、考えてみましょう。
たとえば、妊娠初期の症状として、吐き気、下腹部痛、下痢などがあげられます。
こういった症状を伴っている場合は、より、妊娠による腰痛である可能性が高まると言えるでしょう。
とくに、つわりは、普段と違った吐き気を感じることがあり、わかりやすいポイントでもあります。
着床出血と呼ばれる出血が、起こる人もいます。
これは着床の時期に少量の出血があるもので、場合によっては見逃してしまいがちです。
また、この時期は不正出血が起こりやすい時期でもありますので、判断が難しいこともあるでしょう。
ひとつの判断基準として頭に入れておくとよいですが、出血をもって、妊娠を確信することは難しいです。
また、着床出血はない人もいます。
人によって症状がさまざまに変わるのが、妊娠の特徴のひとつです。
基礎体温をつけている場合は、比較的妊娠がわかりやすいです。
基礎体温は、朝、の中で測る体温で、しっかりと測っていれば、グラフは低温気と高温期に別れます。
この高温期が2週間以上続いていると妊娠の可能性が高いと言えるでしょう。
この判断は、基礎体温をつけている場合にしかできませんので、妊娠したかもと思って体温を測り始めても判断基準にはなりません。
妊娠を希望する場合は、日頃から基礎体温をつけておくとよいでしょう。
妊娠検査薬の中には、非常に早期に判定を出せるものもあります。
こういった検査薬を使うことで、早い段階から妊娠の可能性に気づくことができます。
多くの検査薬は、生理予定日から1週間しないと判定が行えませんが、早期妊娠検査薬のなかには、これよりも早いタイミングでの検査が可能なものも存在します。
生理予定日当日から判定が可能なものなど、薬剤師のいる薬局で購入可能ですので、早く妊娠を知りたい場合は試してみてもよいでしょう。
妊娠前や妊娠時の腰痛には個人差があります。
みんながみんな同じ症状ではないので、人と違うことがあるのだということを理解して、受け止めましょう。
また、少しの痛みでも油断せずに、異常を感じたらすぐに病院に行く、安静にするなど、自分で自分の体をいたわってあげることが大切です。
無理せず、自己判断せず、安心して妊娠期を送れるようにしましょう。