妊娠をするためには、まず受精卵が着床することが必要です。
しかし、毎日の乱れた生活習慣や食生活によって着床しにくい身体を作ってしまっている可能性があります。
妊活をする場合、日々の生活習慣を見直すことで妊娠しやすい身体を作ることができます。
精子と卵子が出会って誕生した受精卵は、子宮の内側にある子宮内膜にくっつき、その後完全に子宮内膜の中に入り込むことを、着床と呼びます。
受精卵が着床することで、妊娠が行われたことになります。
妊娠を希望していて、排卵のタイミングをみて何度もチャレンジをしていても妊娠することができない場合は、まず、受精卵を着床しやすくさせることが大切になっていきます。
また、着床しにくくなってしまう原因として、さまざまなことが考えられるため、一つ一つを見直していく必要があります。
着床しやすい身体を作るためには、まず、身体を冷えから守ることが必要になってきます。
特に、靴下を利用して足先の冷えを防いだり、腹巻を利用してお腹をあたためるようにします。
私たちの身体は、体温が1℃下がってしまうと、代謝が30%落ちてしまいます。
代謝が落ちることで、活性酸素によって傷ついた遺伝子などを修復する酵素の働きが弱くなってしまうと考えられています。
また、肉や魚、チーズ、大豆などのタンパク質や、ショウガやニンニク、シナモンなどの身体を温める効果がある食べ物を食べることで、身体の代謝を上げることができます。
着床しやすい身体を作るために、有酸素運動などの軽めの運動を続けておこなうことも効果的です。
特に、ウォーキングなどの軽めの有酸素運動は、血行をよくして身体を温める効果があるだけでなく、肥満の予防にもつなげることができます。
また、男性の場合は、週に1時間から3時間でも運動していた方が、精子の運動率が下がってしまう精子無力症になりにくいと考えられています。
そのため、夫婦でウォーキングを楽しむことで、妊娠する確率を高めることができます。
私たちの身体で起こる機能は、自律神経が大きく関係しています。
自律神経は、生活リズムが不規則な生活を送っていたり、ストレスがたまってしまうと、乱れやすくなってしまいます。
また、自律神経が乱れると同時に、ホルモンバランスも乱れてしまいます。
ホルモンバランスは、一定のサイクルでホルモンの分泌量を調整していて、生理周期を作ったり、妊娠しやすい身体にしたり、出産する身体を作ってくれるなど、私たちの身体に大きく影響しています。
そのため、自律神経が乱れてしまうと、妊娠するための身体を作ることができず、着床しにくい身体へとなってしまいます。
私たちの身体は、妊娠をすると基礎代謝量が前半は約8%から15%、妊娠後半は20%から30%ほど高くなります。
基礎代謝によるエネルギーは、生きていくのに必要不可欠な心臓の拍動や呼吸運動、脳や肝臓などさまざまな身体の運動に使われています。
基礎代謝を上げるには、白湯がおすすめです。
白湯を飲むことで、基礎代謝を上げることができ、さらに基礎体温を上げることができます。
妊娠する前の身体が、基礎体温が不安定であったり、基礎体温がなかなか上がらない場合でも、基礎体温を上げることで妊娠のタイミングがわかり、妊娠しやすくなります。
良質な睡眠をとることで、寝ている間に分泌される睡眠ホルモンは、活性酸素の働きを防ぐ役割があります。
また、ゴールデンタイムと呼ばれる22時から2時の間にしっかりとした睡眠をとることで、成長ホルモンが活発に分泌されます。
この成長ホルモンには、妊娠に必要な女性ホルモンへも大きく関係していて、妊娠しやすい身体を作ってくれます。
妊娠は、さまざまな不安やストレスを抱えやすくなります。
また、ホルモンのバランスによって、少しのことでも落ち込んでしまったり、涙もろくなってしまいます。
そのため、ストレッチをしたり、お気に入りのアロマを使うなどして、心身ともにリラックスするようにしましょう。
特にアロマには、心地よい香りによって身体の緊張を緩ませて心を落ち着かせる効果があります。
アロマの中では、グレープフルーツやレモンなどの柑橘系の匂いが人気です。
着床しやすい身体を作るためには、まず、女性ホルモンのバランスが整っていることが必要になってきます。
ホルモンバランスが整う効果がある食べ物は数多くありますが、中でも亜鉛が多く含まれているレバーがおすすめです。
亜鉛が不足してしまうと、卵胞が十分に育たなかったり、受精卵の分割が正常に進まないおそれがあります。
亜鉛をしっかりととることで、ホルモンの安定につながります。
しかし、多くの人は不足しやすい栄養素となっているため、積極的に食べることで着床しやすい身体を作ることができます。
身体が冷えてしまっていると、血行不良を起こしてしまい、身体の内部まで冷えてしまいます。
そうなってしまうと、子宮や卵巣まで冷えてしまい、機能の低下にもつながってしまいます。
そのため、なるべく身体を中から温めておく必要があります。
身体が温まる食べ物として、ショウガがおすすめです。
ショウガをスープや味噌汁など、さまざまな料理に取り入れることで、身体を中から温めることができます。
妊娠するための身体づくりとして、葉酸の摂取が推奨されていることを聞いたことがある人も多いかと思います。
葉酸は、子宮内膜を強めたり、子宮内の血行をよくしてくれる働きがあります。
そのため、毎日の食事に葉酸が含まれているものを取り入れることで、妊娠しやすい身体を作ることができます。
葉酸が含まれている食べ物として、ブロッコリーがおすすめです。
葉酸は、調理段階で壊れやすいため、温野菜や和え物、サラダなどで食べましょう。
また、ブロッコリー以外でも、枝豆、モロヘイヤ、ホウレンソウ、水菜などにも多くの葉酸が含まれています。
卵子の質を下げてしまう原因として、活性酸素が増えてしまうことが考えられます。
アセロラに含まれているビタミンCは、抗酸化ビタミンとも呼ばれていて、卵子の質を下げる活性酸素を除去する働きがあります。
抗酸化ビタミンは、身体のなかで作ることができないため、普段の食事から積極的に摂取する必要があります。
また、アセロラに含まれるビタミンCには、ビタミンEと同時に摂取することで、栄養素の吸収を助ける働きがあります。
最近では、サプリなどでも簡単に摂取することができます。
卵巣は、個人差がありますが年齢とともに老化してしまいます。
卵巣の老化は、受精卵が着床しにくい原因となったり、着床したとしても流産を起こしてしまう原因となる場合があります。
このようなときには、ビタミンEが豊富に含まれているアーモンドがおすすめです。
アーモンドに含まれているビタミンEには、身体の脂質を防ぐ抗酸化作用があるため、卵子の老化を予防する効果があります。
アーモンド以外にも、イクラやイワシ、タマゴ、のり、モロヘイヤ、大根の葉、カボチャなどにも多くのビタミンEが含まれています。
妊娠を希望している人の場合、身体が冷えてしまうと子宮の動きが悪くなってしまいます。
子宮の動きが悪くなることで、着床しにくくなったり、着床しても流産しやすくなってしまいます。
そのため、体の冷えは防ぐようにしましょう。
特に、夏場などにカフェインや冷たい飲み物を飲み過ぎてしまうと、身体の中から冷えてしまいます。
また、カフェインに関しては、大量に摂取してしまうと妊娠しにくくなったり、流産になる可能性が高くなってしまうため、注意が必要です。
妊娠前にお酒を飲んだり、たばこを吸う習慣があった女性の場合は、妊娠を希望しているのであれば、お酒もたばこもやめる必要があります。
お酒やたばこは、へその緒を通じて赤ちゃんに届いてしまいます。
そうすると、赤ちゃんが低体重で生まれてきたり、奇形などの障害がでてくる可能性が高くなります。
そのため、妊娠してから慌てないように、妊娠を希望した時点でやめておく必要があります。
妊娠を希望している場合は、ホルモン剤や痛風治療薬、ビタミンA、抗生物質などの薬は、赤ちゃんに奇形がでる可能性が高くなるため、服用を避ける必要があります。
また、風邪をひいた際の風邪薬や痛み止め薬においても、薬によっては飲める薬と控えたほうがよい薬があるため、服用をする前に医師に確認をする必要があります。
片頭痛などの痛みの場合は、痛みが出ている箇所を冷やすことで和らぐ可能性もあります。
そのため、自己判断での薬の服用は避けるようにしましょう。
妊娠をするためには、まず、着床しやすい身体を作ることが重要となっていきます。
また、着床しやすい身体も、普段の生活習慣や食生活など少しの工夫で作ることができます。
一時的にではなく、規則正しい食生活や生活習慣をキープすることが大切です。
着床しやすい身体を目指し、ママになる日を楽しみに妊活を行っていきましょう。