2018.03.07

着床しない原因は?食生活と生活習慣を見直して、妊娠確率を上げよう!

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子どもが欲しいけど授からない…

その原因は、卵子の老化やパートーナーにあったりとさまざま。

そんな中、基礎体温を測ることは、自分の身体状態を把握するために重要となります。

元気な卵子を作るためにも、日々の食生活や体のリズムを整えて、妊娠率を上げる生活をしていきましょう。

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まずはなかなか着床しない原因を知ろう

妊娠を希望しているのに、なかなか着床しない。

こんなふうに悩んでいませんか。

性交をすれば、いつでも妊娠できるということではなく、妊活中の場合は、特に排卵から着床までに注意すべきことがあります。

まずは、なかなか着床にいたらない原因を知り、生活環境を改善しながら、着床の確立を高める方法を実践していくことが大切です。

これから、なぜ着床しにくいのか、そして着床しやすくなる方法についてみていきましょう。

受精卵が着床しない理由

排卵日の予測が合っていない

排卵のタイミングに合わせて性交ができていない場合は、着床にいたることがありません。

排卵日を予測してタイミングを合わせても、なかなか妊娠にいたらない場合、予測が合っていないことがあります。

排卵日というのは、妊娠の確率が一番高い日ではありません。

卵子と精子には寿命があり、排卵が起こる前に、精子が女性の体内に入り、受精のタイミングを待っておくことが理想になります。

そのため、予測した排卵日の1~2日前のタイミングで性交を行うことが、妊娠の確率を高めるポイントになります。

排卵が起こっていない

精神的なストレスや生活習慣の乱れ、無理なダイエット、喫煙、不規則な生活習慣などは、卵巣や脳のストレスとなります。

これらのストレスにより、脳にある中枢部分や卵巣機能に異常をきたしてしまい、排卵が起きないことがあります。

月経がくるためには、脳から卵巣へ女性ホルモンを分泌する指令が出されますが、これを受けた卵巣が、女性ホルモンを分泌された卵子を育てます。

しかし、卵巣がうまく機能しなかったり、脳がストレスを受けて、卵巣への指令がうまく出せない状態になったりすると、月経不順や無排卵月経を引き起こしてしまうのです。

冷えによる卵巣や子宮機能の低下

卵巣や子宮は、比較的容易に機能の低下を起こします。

体の冷えにより、卵巣や子宮の機能を鈍らせてしまうのです。

身体が冷えることでホルモンバランスを乱れさせ、おなか周りの血行不良を引き起こします。

よって、妊活中は身体を冷やさないように、意識することが大切です。

ぬるめのお湯にゆっくりとつかり、体を芯から温める工夫をしたり、足湯をして下半身の血行を良くしたりすると、冷えによる機能低下を予防することにつながります。

精子の質が悪い

パートナーに不妊の原因があることも。

精子に原因があれば、妊娠にいたることはありません。

男性は、ED(勃起障害)、精子の量が少ない(乏精子症)、射精できない(射精障害)、精液の中に精子が少ない(無精子症)などの症状がある人がいます。

質を悪くしてしまう原因はさまざまで、揚げ物やファーストフードが好き、太っている、喫煙している、熱めのお風呂やサウナが好きなどがあります。

このような場合は、原因を改善して、質のいい精子を作れる体づくりをしていく必要があります。

加齢による卵子の老化

女性は30歳を過ぎると、残存卵子の数が減っていき、また卵巣の機能も低下していくため、自然妊娠の確率が低下します。

35歳までが妊娠適齢期といわれていますが、35歳以降になると卵子が老化し、受精して妊娠にいたるまでのエネルギーが不足してしまいます。

また、卵子の老化により細胞に傷がつきやすくなるため、遺伝子情報は変異しやすく、流産をしたり、障害のある子供が生まれたりする確率が高くなります。

着床の確立を上げる方法

排卵検査薬を使う

排卵検査薬は自宅で採尿し、妊娠するために必要な成分である黄体形成ホルモン(LH)の量を測ることで、排卵が近づいていることを予測できます。

数値が上昇すると陽性結果が出るため、タイミングを合わせられるので、きちんと排卵されているかを確認できます。

LHの上昇が始まると結果は陽性になり、排卵はLHサージの反応が始まって、約40時間以内に起こります。

基礎体温を正確に測る

基礎体温を測ることにより、正常に排卵されているかを知ることができます。

正常に行われていると、体温は「高温期」と「低温期」に分かれ、女性ホルモンは正常に機能しているといえます。

体温は女性ホルモンの増減に深くかかわっているため、継続的に測ることで排卵の有無や生理予定日、妊娠のタイミングなどを判断する際に役立ちます。

高温期と低温期の差が少ない場合や、低温気と高温期が長い場合は、何かしらの病気が潜んでいる可能性があるため、婦人科での受診をおすすめします。

基礎体温は、体と心が安静な状態になる際の体温を指すので、睡眠状態に近い起床時に計測します。

舌の下にはさみこんで、口の中で測ることが特徴です。

測り忘れないように、体温計を枕の下などに入れておき、毎日同じ時間に、3カ月を目標にして測るようにしましょう。

排卵日の数日前に性交をする

排卵は月に1回しかないため、排卵時期以外に性行為をしても、妊娠することはありません。

子どもを授かりたい場合は、タイミング法で排卵日を狙って性行為をすることが、妊娠確率を上げるためには重要です。

卵子の寿命は排卵から約24時間、そのうち精子と受精できるのは約6~8時間といわれています。

そのため、タイミング法により、精子が卵管膨大部で排卵を待ち受けていて受精しやすい状態である、排卵日の2日前ごろに性交を行うとよいとされています。

排卵日の性交でも着床しないときの対処法

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不規則な生活習慣を改善する

睡眠はホルモンの分泌に大きくかかわっており、不規則な生活や睡眠不足により、ホルモンバランスの乱れや生理不順、排卵障害、肌荒れ、体調不良などの原因になります。

良質な睡眠を得るためには、22時~2時の間に睡眠を取ることが必要です。

この時間帯に成長ホルモンの分泌が盛んになり、ストレスを和らげて疲れや筋肉を作るほか、傷ついた卵子の修復をしてくれる働きがあります。

したがって、妊活中は睡眠不足にならないように心がけましょう。

また、運動不足は代謝を悪くして、着床率が下がります。

過度なスポーツをするのではなく、ウォーキングやヨガなどの適度な運動を心がけて、代謝をあげるようにするとよいでしょう。

栄養バランスのとれた食事を取る

卵子の質を上げるために大切なことは、栄養バランスのとれた食事を心がけ、健康な体を作ることです。

健康な体を作るためには、ビタミン・亜鉛・鉄分、たんぱく質やミネラルなどの栄養素を、積極的に摂取することが必要になります。

忙しい生活をしていると、インスタント食品や加工食品などの手軽に取れる食事になりがちです。

しかし、これらの食事では、栄養バランスに偏りが生じやすくなります。

すべてを手作りにしなくてはならないわけではありません。

赤・白・黄・緑・黒の食品を、バランスよく取ることを気にしてみましょう。

こうしたことを意識することで、健康な体を作ることにつながり、卵子の質を上げられます。

また、トランス脂肪酸は不妊につながるといわれているので、避けることが重要です。

マーガリンやショートニングを使ったお菓子、スナック菓子などはできるだけ控えるとよいです。

女性は婦人科で検査を受ける

なかなか子供を授からない場合、婦人科での受診をおすすめします。

婦人科では、なぜ妊娠にいたらないか、原因を探るための検診では問診、内診、超音波検査が行われます。

基礎体温表を持参して、体のリズムが整っているかを確認してもらうとよいです。

基礎体温をつけていない場合は、まずは毎朝体温を測り、3カ月ほど基礎体温表をつけてから受診することをおすすめします。

問診から始まり、視診、触診、クスコ診、超音波検査があります。

超音波検査は、体内の様子を映像として見れて、子宮や卵巣の状態、卵胞の数や大きさ、子宮内膜の厚みなどを確認できるため、自分の体とどのように向き合っていけばよいかを知ることができます。

男性は泌尿器科で検査を受ける

男性側の検査は、精液検査と、泌尿器科的な検査を受け、精子の状態を調べられます。

精液検査は、受診されたほとんどの方が受ける一般的な検査で、泌尿器科的な検査は、精液検査で疾患が疑われる場合等に行われます。

不妊症カップルの約半分は、男性側の原因もあるとされています。

恥ずかしいから、なかなか足が伸びないなどの理由で、検査にいたらないこともあります。

しかし、多くの専門機関では、プライバシーに配慮した診療が行われていますので、なかなか妊娠にいたらない場合は、男性も泌器科で検査を受けることをおすすめします。

夫婦で不妊治療を受ける

自然妊娠に至らない場合、夫婦で受ける不妊治療に挑戦していきます。

最初はタイミング法、排卵誘発剤などを服用し、自然に性交をした際に妊娠を待ちます。

30歳を超えると、年々妊娠の確率が下がっていくため、できるだけ早い段階で不妊治療を始める夫婦が多くなっています。

・不妊治療での受精方法

1.人工授精:費用も比較的安く体への負担が少ない
(1回で妊娠する確率は5%程度)

2.体外受精:費用が非常にかかり、女性の体への負担が重い
(1回で妊娠する確率は30代で40%、40歳で25%、45歳以降で7%)

3.顕微授精:体外受精で妊娠にいたらない場合におこなう
(1回の凍結胚移植で妊娠する確率は、20代で40%前後、40代で数%程度)

・凍結胚移植

妊娠率を高め、次の治療を軽減する方法があります。
これは受精卵(胚)を凍結保存し、融解後に胚移植する方法。
着床しやすい期間・環境の子宮に、着床しやすい胚を移植できるため、妊娠率が向上します。
現在日本では、盛んに行われている移植法で、経済的にも身体的にも負担が軽減される方法です。

着床しやすい体作りを心がけよう

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妊娠しやすい体作りには、生活習慣を見直すことが大切です。

食生活、良質な睡眠、ストレスをためないなどを心がけて、心身ともに健康であることが妊娠の近道です。

また、自分の生理周期が正常であるかを知ることで、妊娠しづらい体であるかどうかを知ることができます。

なかなか妊娠しない場合は、婦人科で定期健診を受けることをおすすめします。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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