人工授精後にタイミングを取ると妊娠しやすいと言われていますが、実際のところ、どうなのでしょうか?
そうであれば、タイミングを取るメリットや方法を知っておいたほうが良いですよね。
また、人工授精後のタイミングで気をつけなければいけない注意点も抑えておきましょう。
人工授精後にタイミングを取ると妊娠しやすいという話を耳にしたことはありませんか?
本当にそうであれば、試してみたいと思っている方は多いことでしょう。
しかし、人工授精後のタイミングを検討していると「タイミングを取るメリットは?」「どのようにしたらいい?」「気をつけることはある?」など、いろいろな疑問が湧いてきます。
知識がないまま人工授精後のタイミングをいきなり試すのではなく、まずは疑問を1つずつ解決していくことから始めましょう。
人工授精後にタイミングを取るメリットはいくつかあります。
人工授精を行った直後は、病院でしばらく安静にしている必要があります。
しかし、その後ずっと安静にしている必要はなく、その日のうちに帰宅し、普段通りの生活を過ごすことが可能です。
さらに、基本的には運動や入浴や性交に関しての制限はありません。
場合によっては医師から制限されることがあるので、不安なことがあれば必ず医師に相談することが大切ですが、特に制限がない場合は、人工授精後にタイミングを取ることで自然妊娠の可能性が期待できます。
特に、不妊原因が不明な場合に有効的な手段です。
人工授精をしてから着床するまでの期間は、約2週間ほどあります。
着床後すぐの頃は妊娠検査薬では反応しないことが多いので、妊娠が判定できるまでの期間は2週間以上先だといえるでしょう。
それまでの間(人工授精後の排卵時期)にタイミングを取ることで、自然妊娠の可能性が期待できるなら、試したほうが妊娠の成功率が上がります。
万が一、人工授精がうまくいっていなかったとしても、タイミングで自然妊娠できるかもしれないからです。
医師から制限されていないのであれば、タイミングも試してみましょう。
人工授精後でも、普段通りの生活を送ることができます。
性交に関しても基本的には制限がないので、タイミングを取るのはおすすめです。
妊娠の成功率を上げるためでもありますが、夫婦のコミュニケーションを深めるためにも良いことだといえます。
人工授精などで不妊治療を続けていると、お互いにストレスが溜まってしまい、夫婦仲が悪くなってしまうことがあります。
また、人工授精を続けていると、夫婦のコミュニケーションが減ってしまうというケースも多いです。
タイミングを試すことをきっかけにして、夫婦のコミュニケーションを深めましょう。
人工授精後のタイミングで妊娠するためには、タイミングの取り方が重要です。
タイミングを取るには、人工授精をした当日か翌日中に行うのがよいです。人工授精は排卵時期に合わせて行います。
その日に採取した精子を子宮の奥に人工的に注入するという治療法が人工授精であり、精子を子宮に送り届けた後の過程は自然妊娠の場合と変わりません。
そのため、人工授精は妊娠できる可能性がある排卵時期に合わせて行う必要があるのです。
タイミングを取るのも同じで、排卵時期に合わせて行わないと妊娠する可能性はありません。
タイミングを取って自然妊娠することを期待するなら、人工授精の当日か翌日中に行うことが重要なポイントです。
タイミングを取って自然妊娠を期待するなら、人工授精をした当日か翌日がチャンスです。
体調次第では、どちらかではなく2日続けてもOK。
しかし無理は禁物なので、体調が優れないときは控えましょう。
排卵時期は月に1回と限られています。
人工授精やタイミングを取る時期も限られているということです。
その貴重なチャンスを逃さないためにも、人工授精の当日か翌日だけといわず、どちらも試してみたほうがよいでしょう。
妊娠するチャンスは多ければ多いほどよいです。
つまり、タイミングを取る回数も、多ければ多いほどよいということ。
人工授精で妊娠する可能性も含め、タイミングの回数も増えれば、妊娠する可能性がさらに高くなります。
排卵時期にタイミングを取ることで自然妊娠する可能性が期待できるものの、排卵時期以外でも性交を行うのは妊娠するためにも良いことです。
その理由の1つは、排卵時期のみ性交をするというのは明らかに妊娠を目的にしているので、返ってストレスになってしまうことがあるから。
性交がストレスになってしまうのはよくありません。
また、5日以上禁欲期間があると、精子の数が減るなど精子の質が悪くなるといわれています。
次の人工授精をするときに質が良い精子を採取するためにも、性交回数は多いほうがよいです。
人工授精後にタイミングを取ることは妊娠の可能性が高くなるというメリットがありますが、気をつけなければいけないこともあるので、注意点も頭に入れておきましょう。
人工授精後に出血や痛みがあるときは、タイミングを取ることを見送りましょう。
人工授精をしてから数日間は、おりものに少し血が混じっていたり、腹痛を起こすことがあります。
症状が軽ければ問題がないことが多いのですが、出血量が多かったり痛みが激しいときには、すぐに病院に行きましょう。
もし出血量が少なかったり痛みが軽いという場合でも、不安に感じることがあれば、病院に連絡してみてもらったほうが安心です。
人工授精では、精子を注入する際に細い管を使用するので、その過程で傷がついてしまった可能性があります。
それが原因で出血量が多かったり、痛みが激しくなっている可能性があるのです。
基本的には人工授精では痛みを感じませんが、少しでも異変を感じたら病院に行き、医師に相談しましょう。
稀にですが、人工授精をすることで感染症を誘発することがあります。
そのため、人工授精後や当日に抗生剤を服用するように指導される病院もあるようです。
病院によっては抗生剤を処方されないこともあり、病院の治療方針や体の症状により、抗生剤を処方されるかどうかには違いがあります。
しかし、感染症に気をつけなければいけないという点では共通しているので、人工授精後にタイミングを取るのは慎重になることが重要。
病院によりますが、感染症のリスクを考慮して、性交しないようにいわれたり、当日の入浴を控えるようにいわれることもあります。
排卵誘発剤を使用して人工授精を行った場合、卵巣の腫れに注意する必要があります。
排卵誘発剤の副作用により、卵巣が過剰に刺激されて卵巣が腫れてしまい、急激なお腹の痛みを招く急性腹症や、腹水などを招く卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる可能性があるのです。
症状が重症化すると、稀に血液が濃縮して血栓症が起こることもあります。
軽い卵巣の腫れや腹水であれば、排卵直後や妊娠初期にはよくあることですが、極端にひどくなった状態がOHSSということです。
卵巣の腫れが重症化する頻度はそれほど多くありませんが、重症化すると不妊治療をストップして治療しなければいけなくなるので、少しでも症状がある場合は慎重になりましょう。
病院によっては、人工授精後にタイミングを取ることを禁止していることがあります。
病院の方針や医師の判断により禁止をしているので、従っておいたほうがよいです。
不妊検査等で問題が発見されたため、リスクを考えて人工授精後は安静にすることを指示している可能性もあります。
タイミングを取ることを禁止されたとしても、人工授精で妊娠する可能性があるので、焦らずに落ち着いて結果を待ちましょう。
人工授精後にタイミングを取ることで、自然妊娠する可能性があります。
しかし、感染症などのリスクが稀にあるということも頭に入れておいたほうがよいです。
出血や痛みがある場合は、タイミングを取ることを見送りましょう。
出血が多い場合や痛みが激しい場合、または少しでも不安なことがある場合は、病院に行き医師に相談したほうが安心。
体の様子を見てタイミングを検討しましょう。