どうして妊娠できないのだろう?
と、悩む夫婦は近年とても増えています。
そろそろ不妊治療を始めようかと思いつつ、いざとなると「まだ早いのではないか」と、ためらったりする事もありますよね。
では、より良い不妊治療の始めどきはいつなのでしょうか。
この記事では、不妊治療を始める時期について見ていきたいと思います。
子供が欲しいけどなかなか妊娠が成立しないとき、不妊治療はいつから始めるのが最適なのでしょうか。
誰かに相談したくても、人に相談しづらい疑問のひとつですよね。
大切な治療ですから、効果的でスムーズに妊娠に結びつくように、始める時期を考えていきましょう。
では、不妊治療を始めるべき最適なタイミングについて具体的に詳しくみていきます。
避妊をせずに子作りを続けて1年が経ったとき、まず最初の区切りとして不妊治療に踏み切る方が多いです。
不妊治療そのものと言うより、一年間頑張って子供が出来なかったときは、子宮などの健康状態の確認もかねて一度婦人科を受診してみるのがよいでしょう。
特に20代など、妊娠できる可能性が高い年代に1年経過しても妊娠が成立しない場合は、なにかしらの病気が隠れている可能性があります。
病気の早期発見は大切ですし、具体的な不妊治療をまだ始めないにしても、医師からアドバイスをもらうだけでもためになります。
年齢にかかわらず、1年後というのを目安にすることは子作りのためだけでなく、夫婦お互いの健康のためにもなります。
35歳を過ぎてからの妊娠は「高齢妊娠」といわれ、妊娠成立の可能性自体が一気に低下します。
卵子の老化も急激に加速しますから、35歳以上で妊娠を希望している場合は早めに不妊治療を開始したほうがよいでしょう。
不妊治療をしても、年齢ともに成功率が下がっていくのが35歳以上です。
この年齢を過ぎたら1年待たずに婦人科を受診するのがおすすめです。
受診の結果、特に異常がなかったとしても子供を授かりずらい年齢になっていますし、無事に妊娠できても出産までのリスクが高くなっています。
少しでも安心して妊娠・出産が出来るよう、女性の35歳は子作り年齢のポイントのひとつとして覚えておいてくださいね。
35歳以下であっても、子作りをしているのに子供がなかなかできないときは一度でも不妊検査を受けてみましょう。
不妊にはさまざまな原因がありますし、早めに治療を開始したほうが、年齢的にも成功率的にも高くなります。
不妊を放置してしまうと、その後治療をしても時間を置いた分だけやはり時間がかかってしまいます。
子供が欲しいときは時期であまり悩まずに、なるべく速やかに婦人科を受診するようにしましょう。
では、実際に不妊治療を開始した年齢別の割合はどのようになっているのでしょうか。
統計データを見て、あなたの不妊治療プランの参考にしてみてください。
20代で不妊治療を始める割合は約5%です。
理由として、20代ではまだ自然妊娠できる可能性が一番高いので、他の年代と比べるとさほど高くないというのが挙げられます。
しかし不妊の原因は加齢だけでなく、働く女性が増えたことにより、20代でも仕事のストレスなどで生理不順を引き起こし、悩んでいる方も多いのが現状です。
不妊への意識が高まっているというのもあるかも知れません。
厚生労働省では、不妊治療を受ける夫婦の経済的負担を軽減するために、特定不妊治療事業として治療費を一部助成する制度を制定しています。
助成対象者は35歳以上が多いですが、20代後半も年々増加しています。
20代での不妊は、病気が原因である場合も多いというのが、さらなる理由かもしれません。
30代は一番多い64%です。
女性も30代になると仕事も慣れてきて、結婚する方も増えてきます。
しかし、30代後半からは卵子の老化も進み、より不妊になりやすいことから、不妊治療を開始する方がもっとも多くなると言えます。
30代前半は、まだ余裕があると思い、不妊治療までは行わない方もいますが、その分30代後半から一気に増加します。
女性の身体の安全を考えても、早ければ早いに越したことはありません。
不妊治療の開始年齢の平均はこの30代半ばとなっていますが、数字に捕らわれることなく、まず早めに婦人科を受診するようにしましょう。
40代になると少し下がって約30%です。
年齢的に治療が成功する確率が低くなってきますから、この年齢で開始する割合も低くなるのかも知れません。
もちろん40代からの治療でも、不妊治療で無事に妊娠できた例はあります。
しかし、出産した割合はやはり下がってきますし、リスクも高くなります。
晩婚化と言われていますが、子供が欲しい場合は若いうちから定期的に婦人科の健康診断を受け、不妊治療をする場合においても早めの決断が大切です。
では、期間としては「いつからいつまで」が最適なのでしょうか。
子作りや子育ては、夫婦ふたりで行うものです。
どちらか一方が負担に感じてしまったり、意見が合わなくなった場合などは、無理やり続けていても良い結果が出にくくなります。
大切なことですから、結婚をしたら早いうちから夫婦でそのような話が出来ると良いですね。
不妊症になったときは、周りの人や医師の話にも耳を傾けつつ、お互いの意見を一番尊重することです。
長く続けるにはどうしても様々な面で負担がかかりますから、その都度まめに夫婦で向き合って話をするように心がけましょう。
30代後半からは成功率も下がってしまいますが、悔いが残らないまで続けるのもひとつの選択です。
必死になりすぎて周りが見えなくならないように、支え合いながら頑張りましょう。
不妊治療というものは、とても費用がかかります。
タイミング法や排卵誘発剤は保険が適用されますが、続けるとかさんできますし、人工授精や体外受精は自由診療のため、より高額になります。
そうしたことから、金銭的に余裕が続く限りで頑張るという夫婦も多くなっています。
極端に節約をしたり負担が大きくなるのは大変ですし、出産後もお金はかかりますから経済的に「出来る範囲で」というのは大切です。
金銭的な部分をひとつの目安にするのも、ひとつの方法かも知れません。
金銭面では、不妊症において助成金制度というのがあります。
これを利用すると経済的にも楽になりますが、助成を受けられるのは、2018年現在で42歳までとなります。
対象者の年齢が上がってきているのと、治療の有効性や安全を考慮してこのような制限となっています。
助成が受けられなくなると高額の費用がかかりますので、あなたが不妊治療を行う期間を「助成金がもらえる42歳まで」にするという方法もあります。
また、42歳を過ぎてしまうと治療の効果も出にくくなってきますし、妊娠が成立しても流産の可能性も高くなってきます。
ですので、助成金が受けられなくなる年齢まで不妊治療を受けるというのは、医学的にも丁度良い区切りと言えるかもしれません。
高齢になるとともに生殖器も老化するので、自然妊娠が難しくなります。
不妊治療は20代ではタイミング法が多いですが、高齢の場合は人工受精や体外受精になることが一般的です。
これは精神的にも肉体的にも負担が大きくなり、特に35歳以上は成功する確率も少なくなってくるので、最終的に体外受精をして妊娠に至らなかった時は不妊治療を諦めるという事もあります。
体外受精に回数の制限はありませんが、3回目までが一番成功の確率が高くなると言われています。
3回目以降はさらに別の方法に切り替える方が多いためですが、妊娠が成立しない限り続いてしまうのが不妊治療ですから、うまくいかない場合は心や体が疲れ切ってしまわない内に目安を作っておくことも大切です。
婦人科を受診するということは、女性にとってもどこか敷居が高く感じてしまいがちです。
しかし、子供を望む場合は、避けては通れない場所です。
将来の赤ちゃんのためにも、パートナーのためにも、そして自分自身のためにも、悩まずに先ずは産婦人科を受診してみましょう。