2018.08.29

男性不妊も「葉酸不足」が一因に!男性も積極的に葉酸を摂り入れよう!

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以前は妊活=女性というイメージがありましたが、近年では男性側が原因となる不妊も注目され、世間に浸透しつつありますよね。

実際、男性が原因となっている不妊にもかなりの例がありますが、その多くは栄養不足などから健康な精子が作られないことが原因です。

特に、葉酸という栄養素が大事なポイントになります。

葉酸不足から起こる男性不妊の実情と、葉酸の摂り方などを詳しく見ていきましょう。

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葉酸は男性にも必要?

葉酸は水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB群に分類されます。

ホウレンソウなどに多く含まれていることから、このビタミンだけ葉酸という名がついたとされています。

一般的には、女性の不妊に大きく関わっていると言われていますが、実はこの葉酸は「男性不妊」にも大いに関係しているのです。

葉酸は、細胞核の分裂に大きく関わっており、これが足りないと正常な細胞のコピーが生まれないことも。

しっかりと日ごろの食事から、葉酸を摂れるようにしたいですね!

妊娠を望むなら男性も葉酸摂取が大切!

妊娠の際に葉酸が重要なのは女性だけでない

女性の卵子生成などに、葉酸が必要になるということはよく聞く話です。

しかし、葉酸というビタミンが必要なのは女性に限ったことではなく、男性も積極的に摂取したい栄養素なのです。

妊娠は一人では不可能で、必ずパートナーの存在が必要になります。

女性だけではなく男性の協力も大切です。

葉酸で妊娠しやすい身体を作る

実は、不妊の約3割の原因は男性にあるといわれています。

無精子病や、精巣そのものの異常などが原因の病気もあり、男性だからといって妊娠に関係ないわけではありません。

妊娠するためには、お互いの健康状態が健やかであることが最低条件で、その中から生まれた細胞同士が出会うことで、正常な妊娠が成立します。

葉酸を摂って妊娠しやすい身体を作ることは、女性だけでなく男性にも必要なのです。

男性の葉酸摂取の効果

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それでは、男性の葉酸摂取の効果について見ていきましょう。

正常な精子を生成する働きがある

葉酸の大きな効果として、細胞分裂のときの細胞核を作る際に大きな役割を果たすことが挙げられます。

つまり、細胞核の染色体情報を新しい細胞にコピーするという働きがあります。

しかし、葉酸が不足すると、染色体異常の精子が作られることが予測され、男性不妊の要因となります。

それにより、ダウン症などの先天性障害の原因となることが可能性として考えられます。

したがって、必要最低限の葉酸摂取は、正常な精子を生成するのに大きな助けとなるのです。

育毛効果が期待できる

葉酸は、正常な細胞分裂に働きかけることから、髪などの細胞などにも効果があることがわかっています。

特に、髪などを生成する材料となるビタミンB2などと一緒に摂ると、その効果が現れます。

メカニズムはわかっていませんが、髪を生成する一定の効果が期待でき「葉酸不足は髪に悪い」という話を知ってから、葉酸を積極的に摂るようになったという男性もいます。

不妊のために摂取するとなると、なんとなく抵抗がある方もいるかもしれませんが、葉酸の摂取で育毛ができるからと、話をすり替えてしまうとよいかもしれませんね。

うつ病の改善や予防

一説には、うつ病の患者の約8割は、葉酸不足だという研究結果があります。

まだハッキリとした因果関係はわかっていませんが、脳内伝達物質であるセロトニン生成などに、葉酸が大きく関わっているという報告があります。

うつ病の大きな要因は、脳内伝達物質の不足による不幸感やだるさなどです。

葉酸とうつ病の薬を併用する研究も、現段階では進んでいます。

セロトニンは幸福感を生む快楽物質であることから、セロトニン不足はうつ病と大きく関わっていると考えられます。

近いうちに、うつ病薬と葉酸サプリの併用が、推奨される時代が来るかもしれませんね。

前立腺がんの予防

一部の研究では、1日に100μgの葉酸サプリを摂取しているグループは、何も摂取していないグループと比べて、前立腺がん発症率が12%程度、低くなるという結果が出ています。

さらに、そのほかのがんの発症率も、軒並み下がっているという研究結果も報告されています。

よく考えれば同じ論理で、がんは細胞の遺伝子のミスリードが要因ですから、葉酸が不足して正常な細胞核が作れない状態では、細胞のがん化が進む可能性が高まることは自然な話です。

現時点では葉酸を積極的に摂ることで、正常な細胞を作る作用を促すことだけははっきりと分かっています。

男性の葉酸摂取量と副作用

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次に葉酸の理想的な摂取量と、その副作用についてみていきましょう。

妊活中は1日240μg~400μgが理想

アメリカでは妊活に挑むときに、男性に1日400μgの葉酸の摂取を推奨しています。

なぜなら、妊娠を望む場合には、必要最低限以上の葉酸を適量摂取することが大切になるからです。

理想量は240μg~400μgで、少なくとも妊活を始める3カ月前辺りから、食事やサプリなどを利用して積極的に摂取することをおすすめします。

精子は、約80日前に作られたものが射精されるので、その前から葉酸を摂取する必要があるというわけですね。

男性不妊や染色体異常による奇形などの危険性は、精子の異常も大きな要因です。

そのため妊娠を望むなら、しっかりとした健康な精子を作る作業を男性もしなければなりません。

妊活中でなくても、男性でいえば1日200μg程度の葉酸を摂取すると、健康面などで良いとされています。

食事から意識的に葉酸を摂るようにし、常に健康的な身体で生活したいものです。

葉酸の過剰摂取による副作用

葉酸の過剰摂取による副作用として、吐き気や呼吸障害などが挙げられます。

また、妊活中であれば赤ちゃんのアレルギー反応である葉酸過敏症や、喘息などの要因にもなります。

栄養素全てに共通して言えることですが、身体によいからといって過剰な摂り過ぎも良くないのです。

葉酸は水溶性ビタミンなので、食べ物と一緒に摂取した葉酸はその水分などに溶け出し、尿として排出されます。

そのため必要以上の量は吸収されにくいのですが、食べ物ではなくサプリメントによる葉酸の大量摂取は要注意。

これは非常に危険な可能性を秘めており、特に海外製のサプリメントの場合は、葉酸の量がかなり多めに配合されているため、すぐに摂り過ぎになってしまいます。

このような場合に、副作用などの症状が出るので、服用をやめることをおすすめします。

サプリメント使用時には共通して言えることですが、サプリは足りない栄養素の必要最低限の量を補うという感覚を持つことが大切です。

食事から摂る葉酸は、あまり気にしなくてよいですが、サプリメントは少し注意して摂取するようにしましょう。

食事から葉酸を摂取するときは

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食事から葉酸を摂取する理想的な方法をみていきましょう。

どのような食品を積極的に食べたらよいのでしょうか?

葉酸を多く含む食品を摂取する

葉酸を摂取する方法には、大きく分けてニつあります。

葉酸を多く含む食べ物を食べることと、葉酸と相性がよいビタミンなどの栄養素を一緒に摂取することです。

葉酸を多く含む食べ物

葉酸を多く含む食べ物として、動物性食品の鶏レバー(100g当たり1300μg)や、魚介類ではウニ(100g当たり360μg)などがあります。

また、植物性食品では、ホウレンソウは100g当たり210μg、モロヘイヤは100g当たり250μgも含まれています。

しかし、葉酸は水溶性のビタミンなので水や汁に溶け出します。

そのため、油炒めやスープ、カレーなど汁ごと食べるように調理することがおすすめです。

葉酸は、果物ならバナナやかんきつ系などに多く含まれますが、糖分が多いので摂り過ぎには注意しましょう。

ほかの栄養素との摂取で葉酸を活性型に変える

葉酸との相性がよい栄養素として、ビタミンB12やビタミンC、鉄などがあります。

ビタミンB群などは基本的に、一緒に摂取するとそれぞれが活性されて効果がアップします。

逆にアルコールやコーヒー、緑茶などは、葉酸を外に排出してしまうので、一緒に摂ることは控えることをおすすめします。

時間をずらして、コーヒータイムやカフェタイムなどを設けるようにしましょう。

一般的に一番よい食べ物はレバニラ炒め、これが葉酸を最も効果的に摂取する方法です。

もし、レバニラが苦手な場合は、葉酸の含有量の多い食品などを合わせた、魚介のカレーなどで食べる方法も効果的です。

おすすめの葉酸サプリ

多くの葉酸サプリが販売されていますが、こちらでは、おすすめの葉酸サプリをご紹介します。

妊活専用の葉酸サプリなども多く販売されています。

選び方のポイントは、葉酸の含有量と葉酸以外の成分が含まれていること、あとは飲みやすさの工夫です。

ベビ待ち応援サプリメント バンビーノ

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葉酸400μgに加え、妊活に良いとされている成分「マカ、ザクロ、タンポポ、ローヤルゼリー」が一度に摂れる、オールインワン妊活サプリです。

特にマカはスーパーフードと言われ、骨の形成や精神の安定に欠かせないカルシウムは牛乳の約3倍、鉄分もレバーの約3倍も含まれています。

タンパク質を構成するために欠かせない必須アミノ酸を含む、18種のアミノ酸も含まれており、精子もアミノ酸から合成されたタンパク質から作られています。

男性・女性どちらにもおすすめの妊活サプリです。

▶ ベビ待ち応援サプリメント バンビーノ

ベルタ葉酸サプリ

こちらは葉酸の含有量が400μgと、1日に必要な分をまかなえますが、それ以外にも男性に欠かせない栄養素が数多く入っています。

特筆すべきは鉄分とカルシウムで、鉄分は精子生成を大いに助け、カルシウムは精子の活動量をあげます。

健康な精子をつくるために摂取したいものが、一つになっているサプリメントです。

夫婦で一緒に利用している方もいるほど、男性のみならず女性からも一定の評価を得ていて、なおかつ安心して摂取できるサプリです。

ベルタ葉酸サプリ

AFC 葉酸サプリ

素材がバランスよく配合されているサプリメントです。

値段も手頃で、2,000円以下とコスパもよいですが製品の葉酸配合量も400μgと申し分ないです。

その他ビタミン、ミネラルもバランスよく入っており、売れている理由がよくわかります。

AFCは、医療品レベルの安全性を確保しており、製品には自信を持っているので、製品情報を全面的に公開しています。

▶ AFC 葉酸サプリ(amazon)

ディアナチュラ 葉酸

とにかく手軽に摂れる葉酸サプリを探しているなら、こちらがおすすめです。

ドラッグストアや通販サイトで、手軽に購入できます。葉酸もしっかり400μg配合で、これで1日分をカバーすることが可能です。

サプリメントというものは、あくまでも「食事では補えない栄養を補う」という点に重点を置くべきです。

その趣旨にしっかりと沿っており、食事の補助的役割として、妊活を含めいろいろな場面で活用できます。

▶ ディアナチュラ 葉酸 60粒(amazon)

ピジョン 葉酸プラス

「葉酸サプリは、しっかり腸まで届かないと意味がない」というアプローチで作られたサプリメント。

ほかの葉酸サプリが、配合量でカバーしているのに対して、こちらはカプセルを工夫して作られており、1日1粒でしっかり腸までその成分が行き届きます。

食品アレルギーにも配慮して作られている点も特徴で、27品目に対応し、食物アレルギーがある方でも安心して使えるサプリメントです。

▶ ピジョン 葉酸プラス 60粒(amazon)

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サプリなどを利用して、男性も積極的に葉酸を!

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葉酸の不足は、男性の質のよい精子を生成するのに、大きな弊害となってしまいます。

食品などから積極的に摂りたいところですが、毎日葉酸を必要量の400μg摂ることはなかなか難しいものですので、そんなときに活用したいのがサプリメントです。

摂り過ぎには注意が必要ですし、副作用の危険性もありますが、食事を補う程度のサプリメントの使用に関しては問題ありません。

男性も女性もしっかり栄養素を摂って、元気な生活を送ることが不妊治療においても大事なポイントです。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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