2018.07.04

38歳で妊娠の確率。将来の不妊治療のタイミングとアドバイスも公開

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38歳で妊娠や出産はもう遅いのではないか、そう考える人も多いのではないでしょうか。現実的なデータを参考に、ご自身の人生設計について考える必要もあります。38歳での妊娠出産に関してのデータや、不妊治療のステップを詳しく見ていきましょう。

38歳で妊娠したい方へ

38歳で妊娠したい!そうお考えの方への実用的なデータと、不妊治療のステップの記事です。この年齢になると、 妊娠・出産はもう遅いのではないか…そう考える方も多いのではないかと思います。38歳で妊娠出産する、ということについてのデータや、不妊治療のステップ、考えられるリスクについても詳しくみていきます。

38歳の妊娠率

妊娠率は30歳を超えると低下すると言われていますが、38歳ではどれくらいなのでしょうか?

年齢でみる妊娠率

一般的に、35歳以上で初産となる事を「高齢出産」と言われます。年齢とともに妊娠、そして出産までのハードルは高くなると思われていますが、実際に数値としてはどのように表れるのでしょうか?

38歳の妊娠率は20パーセント以下

30代後半の「妊娠率」を以下にまとめました。

  • 35歳 → 24.0%
  • 38歳 → 19.7%
  • 40歳 → 14.4%

35歳では24.0%であった妊娠率が、38歳では19.7%と、20パーセント以下になります。やはり、加齢とともに妊娠の確率が下がる、ということがデータとして表れています。また、年齢だけではなく、卵子の質の低下やホルモン分泌の低下、婦人系の疾患の既往歴などが大きく影響してきます。

婦人性の疾患(卵管炎、子宮筋腫、子宮内膜症など)にかかったことのある女性は、その影響があるということも考えられます。

加齢とともに妊娠確率が下がる

更に40歳時点では14.4%と、妊娠率は15パーセント以下になります。加齢とともに妊娠率が下がるという厳しい現実がデータとして現れています。30代後半は、一気に妊娠率が下がっていく期間とも言えます。

38歳の自然妊娠について

それでは、38歳の人は通院治療なしの自然妊娠は不可能なのでしょうか?

38歳でも自然妊娠はできる

自然妊娠とは、通院せず、夫婦間での自然な生活の中での妊娠を指します。次にご紹介する「タイミング法」も夫婦間での相談で行う場合は、自然妊娠に分類されます。通常、男女ともに生殖機能に異常がなければ38歳でも自然妊娠はできます。ただし、若いときに比べると、妊娠の確立がぐっと下がるという現状です。

まずはタイミング法を試してみる

タイミング法は、排卵の期間に合わせて夫婦生活をすることで妊娠するという、最も一般的な方法です。

病院での不妊治療でも、人工授精や体外受精の前に行われます。排卵2日前から排卵日前日が妊娠しやすいため、排卵日を調べた上でその期間に、複数日の機会を持つことで妊娠の確率を上げます。自分の排卵日を知るために自宅でできる方法は、以下の事柄があります。

  • 基礎体温をつける
  • 排卵検査薬
  • おりものの変化を見る

この3つですが、検査薬などもある程度期間をしぼらないと使いにくいので、まずは基礎体温から調べていきましょう。一般的にタイミング法で6回(6周期)チャレンジしても妊娠しない場合には病院を受診する目安になると言われていますが、年齢や婦人か既往歴などで不安がある場合は、より早くの受診が勧められる場合もあります。病院受診の場合も基礎体温表は必要になりますので、記録は必ず保存しておきましょう。

38歳の妊娠のリスクについて

妊娠することができても、高齢出産のため、その後の出産後のトラブルや、妊娠中のトラブルが考えられます。特に38歳での妊娠の際に、考えておくべきリスクについて見てみましょう。

先天異常のリスクが考えられる

高齢出産によって、一部の先天性異常の確率が上がると言われています。先天性異常は20代の出産でも起こり得ることですが、加齢とともに卵子の質が下がる染色体異常(ダウン症など)が上がることが考えられるのです。

このリスクは、出生前診断を受けることで不安を減らすことができることもあります。夫婦間で相談のうえ、かかりつけの産婦人科医に相談をしましょう。

流産のリスクが考えられる

20代の妊娠と比較すると、30代後半の流産率は高くなります。流産はどの年代の妊娠でも起こりえることですが、特に30代後半は卵子の老化やそれによる染色体異常により、流産の確率が高まると言われています。全妊娠の流産率が10~15%程度ですが、35歳以上に限定すると約20%になるとも言われています。特に妊娠初期の流産については、避けられないものであり、予防策は無いものが大半を占めていますが、異常を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。

自宅でのタイミング法では妊娠しなかった、また妊娠したが流産となってしまった場合、病院での不妊治療へとステップアップすることもできます。

自然妊娠以外の選択肢

一般的には「一年妊娠しなければ不妊症」という目安がありますが、30代後半での不妊治療は、治療を開始するには、できるだけ早い方が結果につながると言われています。年齢が上がるにつれ妊娠率が下がるため、自然妊娠にこだわりが無ければ早めの受診相談も問題ありません。先に挙げた「タイミング法6回」も「一年」を待たずに受診することができます。基礎体温の記録は持参できる方が役立つので、可能な限りの機関の記録を取っておきましょう。

人工授精と体外受精について

より高度な、病院でしかできない治療方法として、「人工授精」「体外受精」などがあります。人工授精は精子を直接子宮に入れて受精を行う、比較的古くから行われている方法です。精子は当日に採取する方法と、凍結したものを使う方法がありますが、精子の状態などによっては凍結を勧められない場合があります。

また、体外受精は人工授精より更に高度な治療で、卵子を体外に取り出し、体外で受精をさせ受精卵を培養してから子宮に戻す(移植する)流れになります。卵子を採取するための服薬、妊娠環境を整えるためのホルモン剤投与などの負担があります。しかし、卵管に異常がある・精子の数がかなり少ないなどの場合でも妊娠できる可能性のある方法です。体外受精は人工授精の先のステップにある治療と言え、どのくらいの期間不妊治療・人工授精をしてから体外受精に進むかは年齢・本人の希望などによります。卵管閉塞などの理由で体外受精では妊娠が難しい場合、早い時期から体外受精を勧められる事もあります。また、体外受精は高度なだけに人工授精よりも費用が高く、保険適用外となる不妊治療なので、家計に負担のかかる治療と言えます。(自治体によっては補助金などの制度がある場合もあります。)

パートナーの協力も大切

不妊治療を行う場合、女性側だけではなく、パートナーにも大きな負担がかかることが予想されます。また、体外受精などの高度な治療を行うのであれば、金銭的な負担も考えていかなければなりません。家庭でのタイミング法のチャレンジであってもパートナーの理解と協力が不可欠です。治療中、年齢の焦りから、女性だけが思い詰めて、結果的にパートナーとの関係が悪くなってしまうというトラブルも少なくありません。治療の結果、子供に恵まれたとしても、夫婦の関係が悪くなっていたり、家計がひどく苦しくなってしまっていては、その子供を育てていくことが困難になってしまいます。家族の未来を二人で協力して作っていくという意識を、お互いに持つことができるようにしましょう。

パートナーと一緒に前向きに妊娠を考えよう

38歳の妊娠出産は、現代では必ずしも不可能・遅すぎるという事は言えません。これまで仕事に集中していた等の理由で、この年齢での出産を考える女性も増加しています。また、高齢出産で考えられる妊娠中のリスクやトラブルについても、パートナーの理解と協力があることで乗り越えることも可能といえます。妊活は決して女性一人の問題ではなく、家族の問題です。パートナーと二人で一緒に、前向きに考えていきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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