2018.07.04

【排卵日と高温期の関係】タイミングと身体の変化を知っておこう

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妊活している方は、排卵日を予測するために基礎体温をつけている方もいるでしょう。排卵が起こるタイミングは、高温期の何日前にあたるのでしょうか。人によって排卵のタイミングが異なります。排卵日と高温期の関係について詳しく解説していきます。

排卵は高温期の何日前に起こるのか

妊活中の方は、基礎体温を計測した経験がある方もおられるのではないでしょうか。基礎体温は排卵日を予測するための、ひとつの目安になります。通常の場合、基礎体温グラフは低温期と高温期の2つに分かれます。

以前は、排卵日は低温期から高温期に移行する日と思われてきました。しかし現在では研究が進み、必ずしもそうではないことが明らかになりました。

妊活中でしたら、なるべく排卵日を予測立て、月に一度のチャンスを狙いたいでしょう。排卵が起こるタイミングについてや、基礎体温意外に排卵日を予測する方法について詳しく解説していきます。

排卵が起こるタイミング

基礎体温グラフをつけたことがある方の中には、最低体温日がある方もいるかもしれません。以前は、この最低体温日が排卵日と考えられていました。しかし、必ずしもこの日に排卵が起こるとは限りません。排卵が起こるタイミングには、大きく分けて3パターンあることがわかっているようです。

高温期に入る2~3日前

基礎体温が低温期の時に排卵し、その2~3日後に高温期に移行するタイプです。排卵しているのに、すぐに高温期にならない場合もあります。

一般的に、高温期に入って4日経過していれば排卵があったと考えられています。低温期が3日続いたあと高温期に入った場合には、低温期の1日めに排卵している可能性もあるそうです。

低温期の最終日

高温期に入る1日前、つまり低温期の最終日に排卵するタイプです。以前はこのタイプが排卵日と考えられていました。もちろんこの日に排卵することもありますが、毎月そうであるかといえば、必ずしもそうではありません。

高温期に入ってから排卵する

高温期に入ってから2~3日後に排卵するタイプです。基礎体温が上昇している途中で排卵する場合もあります。つまり高温期に入って1~2日では、排卵がおきていないこともあります。おおよそ3~4日経過していれば、排卵はあったと考えられます。

基礎体温グラフは自身の健康管理という視点にもおいても、非常に十分な役割を発揮します。しかし、基礎体温グラフだけでは排卵日を特定するのは難しいようです。あくまでも排卵日を特定するのではなく、排卵期を予測すると考えた方がよいかもしれません。

高温期に排卵が起こった時の体の変化

基礎体温グラフ以外に、排卵日を予測する方法があるとよいでしょう。排卵とは、卵巣から卵は飛び出すことをいいます。これに伴い、女性のからだの中ではさまざまな変化が起こります。このからだの変化が、排卵日と関係している可能性があります。

下腹部の排卵痛

排卵の際に、人によっては下腹部に軽い痛みが生じることがあります。排卵の前には、卵巣の中には成熟した卵胞が育っています。このとき卵巣は、いわば腫れているいるような状態であり、排卵前に下腹部全体のチクチクとした痛みを感じる人もいるようです。

また別のタイプとしては、排卵の時に痛みを感じるケースも。排卵時には卵子が卵胞を突き破ることで少量出血する場合、腹膜を刺激することによります。そのためこの時の痛みは、下腹部全体ではなく、局所のチクッとした痛みを感じることがあるようです。

おりものの量が増える

月経周期に合わせて、おりものが変化するのはご存じですか。排卵日が近づくにつれて量が増え、卵白のようなとろみがでてきます。排卵期は、おりものの量が最も多くなる時期になります。

おりものは下着が汚れるなど、なんだか億劫なモノに思われがちですが、自身のからだのリアルタイムを教えてくれる役割をもっています。性状を観察してみましょう。

子宮口が柔らかくなる

自身で内診を行う人もいるようです。指を清潔な状態にしてから、自分で子宮口を触ってみる方法です。子宮口が下がったいたら、排卵日が近いと考えられます。こちらは少し慣れるまで々難しいと感じるかもしれませんが、普段の状態と排卵期の状態を比較してみるとよいでしょう。

高温期の排卵日を特定するコツ

排卵日を予測する方法があることがわかりましたが、より詳しく特定することは可能なのでしょうか。

超音波で卵胞の大きさを測定してもらう

卵胞の大きさが20mm前後になると排卵が起こるとわかっているため、病院に行き卵胞の育ち具合をチェックしてもらう方法があります。2センチ程度の細いプローブを、膣の中に入れ、卵巣や子宮の状態を観察します。子宮内膜の厚さなども確認できるため、受精卵が子宮内膜に着床できる状態にあるのかなどもわかるようです。

この方法は受診料がかかりますが、保険適用になることが多いようです。受診前に医療機関に問い合わせてみることをおすすめします。

基礎体温を正しく測る

基礎体温は、専用の婦人体温計を使い、毎日同じ条件で安静を保ち測ることが重要です。基礎体温が正しく測れていない場合、高温期に移行しているのか正しい判断ができなくなります。

基礎体温の低温期と高温期の温度差は、わずか0.2~0.5度といわれています。測定中に動いてしまうと、その分体温が上昇してしまうので、排卵日の予測に誤差が生じてしまいます。またできるだけ同じ時間に測ることも大切ですので、なるべく気をつけるとよいでしょう。

排卵検査薬を使用する

排卵が起こるきっかけはご存じですか。脳下垂体から女性ホルモンのひとつである黄体化ホルモン(LH)が分泌されます。このホルモンが短時間に、かつ大量に分泌されることをLHサージといいますが、この24~36時間後に排卵が起こるのです。

排卵検査薬は、尿中の黄体化形成ホルモンを感知します。低温期の終わりごろになったら排卵検査薬を使用し、排卵これから数日以内に排卵が起こるのか、陽性反応の結果でチェックすることが可能です。

排卵検査薬は信頼できるものを使用しましょう。基礎体温グラフと排卵検査薬を合わせて使用することで、より排卵日を正確に予測できます。

排卵日を予測しながら妊活を

排卵日は、体調やストレスによっても変化するものです。妊活中は、ただでさえストレスを感じがちですが、健康的に妊娠・出産するためにはリラックスしながら体調を管理することが大事でしょう。

焦らず自分に合った方法で、正確な排卵日を予測しながら妊活をしながら妊娠・出産に備えましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。