2018.07.04

生理3日目の女性の体の辛さを理解しよう。彼女の身体に起こる変化

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人によって、さらにはその月ごとでも症状が違うことがある生理。女性でも把握が大変なのに、ましてや男性なら尚のことですよね。生理が一番辛くなるとされる3日目に、大切な恋人の身体にはどのようなことが起こっているか、について見ていきましょう。

生理3日目の体の状態について理解する

美人で優しい彼女、ゆくゆくは結婚も考えている。しかし彼女は情緒不安定である日突然豹変し当たり散らしてくる。この様な状態で今後うまくやっていけるのだろうか…という不安を抱えている男性はいませんか?彼女の症状は女性特有の生理が原因かもしれません。喧嘩や別れを考えるよりも、生理が重いとどうなるのか、彼女に何が起こっているのか把握してより良い関係を築きませんか?

生理の月経日数と経血量について

女性の体には生理周期があり、毎月変動を繰り返しています。「生理」と言っても、その症状には色々な物があり、人によってその程度も違います。「家族が生理の時はピンピンしてた」とか「元カノは平気だった」と言う話も聞きますが、あくまでもあなたのパートナーの状態がどうであるのかが重要なのです。

正常な生理は3~7日といわれている

そうは言うものの、大体の女性に当てはまる傾向というものは存在します。それによると正常な生理は3?7日。2、3日目に出血のピークを迎え、あとは徐々に減っていく、というパターンが多いようです。勿論、人によってはもっと短かったり、逆に長引く女性もいます。

同じ人でも健康状態によって毎月違う生理が来ると言っても過言ではありません。 例えば食欲が無くていつもより栄養の摂取が少ない、ハードワークで疲れている、激しい運動をした、ストレスを抱えている、その他年齢、季節ごとの気候など、実に些細な要因が生理の多い少ない、重い軽いに影響します。

経血量は1回につき20~140mlと個人差がある

よく言われる経血量の「多い少ない」という表現は、具体的に表すとこの位の数値になります。この時点ですでに大きな差がある事がわかりますね。そこに先述した要因が加われば、毎月様々な違った症状が現れる事も納得です。

過多出血の疑いがある経血量

女性の生理には個人差があり、症状も毎回違いがある事はわかりました。これらは至って自然な現象ですが、中には注意しなければならない症状もあります。子宮膜の量が多くなり一般的な生理よりも大量に出血してしまう「過多月経」という病気があります。若い頃には軽かったのに、20?30代になるにつれ症状が重くなるようなら注意してください。

あなたのパートナーは子宮の病気にかかっている可能性があり、進行すると生理が辛くなるだけでなく日常生活に支障が出たり、不妊を招く可能性もあります。男性には把握し難いですが、1時間でナプキンから溢れてしまうくらいの出血や、睡眠の際夜用ショーツでも溢れてしまうようなら要注意です。彼女の身体を思うなら、勇気を出して一度産婦人科に受診してみるようにすすめてみてはいかがでしょうか。

生理に伴う腹痛や頭痛などについて

生理前から生理中にかけて、腹痛や頭痛、冷え等の症状が現れる女性がいます。何が原因なのでしょうか。

子宮や血管が収縮している

結論から言うと「プロスタグランジン」という体内物質が原因です。生理前になると女性の体はプロスタグランジンを使って子宮を収縮させます。こうする事で古くなった経血を体外に排出し、次の排卵に備えて新しい胎盤を準備するのです。

プロスタグランジンの量が多いと強い痛み

このプロスタグランジンの量が多いと、強い腹痛で苦しむことがあります。それだけでなくこの物質は血管を収縮させる作用もあり、その結果腰痛や冷えを引き起こします。そうすると下半身が重く感じる等の様々な不快症状に悩まされます。下半身の不調だけでなく、ネガティブな気分になる事もあり、延いては出産の時の激痛もこの物質が関係しているのです。

酷い痛みや怠さには病気が隠れているかも

生理中には様々な不調が現れますが、原因が自然現象だと分かっても油断はできません。これらの症状は病気が原因で発生している事があるからです。そうすると、ただでさえ苦痛なのに更に月経が重くなる場合があります。 通常の生活に支障が出る程の辛い生理症状を「月経困難症」と言いますが、これらは病気が原因の「器質性月経困難症」の可能性があります。

器質性月経困難症を引き起こす主な原因は子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症の3つです。これらは生理の苦痛が増すばかりでなく不妊につながってしまう事もあります。

生理中の性行為について

生理中は性行為をしても大丈夫なのでしょうか。また妊娠の確率はどの位なのでしょうか。

妊娠の確率は最も低い時期

妊娠の確率は、1カ月の中で最も低いと言われています。それは古くなった胎盤が排出されるからです。妊娠する為の基盤がないのですから妊娠の可能性はかなり少なくて当然でしょう。但し、可能性はゼロではありません。稀に月経中の性行為で妊娠中したと言う話があるようですが、これは他の原因の出血を生理と勘違いしていたと言う可能性があります。

男性と女性の両方に危険性がある

生理中の性行為のリスクは男女共にあります。この期間は女性の子宮から経血が流れ出ているため、男性側も経血を介して梅毒、肝炎、HIV等の感染症のリスクもありえるのです。また同時に女性側も、普段より感染症になる可能性が高まります。

それだけでなく、膀胱炎や尿道炎等の尿道関係の病気にかかる可能性も。剥がれ落ちた子宮内膜組織が別の組織に付着してしまい、不妊の原因である子宮内膜症になる可能性もありますので充分注意しましょう。

パートナーとの合意がなにより大切

生理中の性行為は妊娠の可能性が低い上、双方に感染症や病気の危険性があります。そもそもこの時期の女性はプロスタグランジンの作用で身体的な痛みと精神的な苦痛も抱えています。そのような中でリスクある行為をするのですから、なるべく相手の事を考慮し、無理のない性行為になるよう話し合うことをお勧めします。もしパートナーが嫌がる様なら時には相手の思いを尊重して中止する事も必要でしょう。

生理3日目の自分の体の状態を理解する

女性の身体は毎月この様な変化を繰り返しています。特に生理開始から2、3日目は出血がピークに達する事が多いので、パートナーを観察して、辛そうにしていたらこの記事の内容を思い出し労ってあげてください。生理以外の事柄でもそうですが相手を知り、労わり、自分の要望も伝え納得出来るまで話し合う。そうすれば、きっとその相手とは良い関係を築くことができるでしょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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