2018.07.05

「人工授精1回目は何をするの?」不安を解決して前向きに取り組もう

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妊娠がなかなかできず、人工授精をしようか悩んでいる人もいると思います。人工授精といっても、何をするのかイメージがわきません。人工授精の1回目では、どのような流れで行われるのか、人工授精をすることへの不安などを解消できる内容を解説します。

人工授精を勧められたけれど1回目は何をするの?

日本では、6組に1組というカップルが不妊で悩んでいます。不妊治療を経験したことのあるカップルも、年々増加傾向にありますが、人工授精へのステップアップを勧められたという人も少なくないかもしれません。そうはいっても、初めてのことで不安は大きく、「1回目は何をするのだろう…」など、頭を悩ませてしまいそうですね。

そんな人に向けて、今回は人工授精の内容や成功する確率、そして体験談をつづったブログなどについて取り上げます。人工授精について理解を深め、不安を解消しましょう。

人工授精とは?

人工授精は、事前に採取した精子を、洗浄・濃縮し、子宮内に直接注入します。排卵日に合わせて注入することで、妊娠の確立を上げることが可能です。

人工授精の方法

排卵日の予測から行われますが、まずは卵胞の大きさを超音波検査でチェックします。尿検査や血液検査で、より詳しく排卵日を特定します。排卵日の特定にいたったら、人工授精の日を決めます。人口受精の当日に、自宅か病院で採取した精液を遠心分離機にかけます。

遠心分離機にかけて、洗浄・濃縮された精液を、1ml程度に調整します。元気で活発な精子を集めたら、専用のカテーテルで静かに奥まで注入します。痛みはほとんどなく、1~2分ほどで終了します。しばらく病院で休んでからの帰宅という流れになっています。

【参照URL:http://www.haruki-cl.com/intrauterine-insemination/#a03

人工授精にかかる費用

人工授精にかかる費用は、保険適用外になります。排卵日を特定するための超音波検査も、回数が多くなります。加えて、排卵をサポートする薬や注射を使うと、別途費用がかかり負担がアップします。

そのため、「不妊治療費助成制度」として、助成をおこなっている自治体も増えています。「不妊症」と診断された場合は助成対象となるので、お住いの自治体に確認してください。

【参照URL:http://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000173095.html

人工授精1回目で妊娠する成功率は?

人口受精をしたあと、すぐに妊娠できるのかが気になりますね。人工授精1回目で妊娠が成功する確率は、どれくらいなのでしょうか。

人工授精の成功率

人工授精の成功率は、7~9%くらいといわれています。排卵誘発剤を使用することで、妊娠確率がやや高くなります。

しかし、確率的に見ても、1回目の人工授精で妊娠できる可能性は低いです。数回繰り返すことで、25~30%程の人が妊娠できています。これは、あくまでも平均的なデータなので個人差があります。

【参照URL:http://www.tenderlovingcare.jp/treatment/funin_chiryou/jusei.html

人工授精の着床時期や成功した場合の症状は?

人工授精によって着床するためには、精子が子宮に送られてから、72時間以内といわれています。人工授精をしてから着床するまでには、1週間ほど経ったころになります。

妊娠が成功した場合には、着床痛や着床出血、基礎体温の変化、おりものが増えるなどの症状がありますが、人工授精での着床も、自然に妊娠したときと同じ症状になります。

人工授精の成功率を上げるには?

人工授精の成功率を上げるためには、どうすればよいのでしょうか。妊娠の確立をアップするためにも、以下の点に気を付けながら生活しましょう。

身体を冷やさない

妊娠するためには、体の冷えは大敵です。体が冷えると血流が悪くなり、着床しにくくなるといわれています。

お風呂にゆっくり浸かったり、マッサージするなどして体を温めて、血流をよくしましょう。軽い運動やストレッチなどをして、筋肉を動かすこともおすすめです。筋肉を使うことで体が温まりやすくなり、冷えを予防できます。

葉酸を摂る

妊娠初期や妊娠を希望する人は、葉酸を意識して摂取するようにしましょう。葉酸は、食べ物からも摂取できますが、サプリメントやキャンディーなども取り入れながら摂取しましょう。

葉酸は水溶性のビタミン群になるので、サプリメントなどを取り入れたほうが、より効率的です。

タバコやアルコールを控える

妊娠を希望するのであれば、タバコやアルコールは控えましょう。タバコは、血管を収縮させるので、冷え対策にも悪循環です。

タバコもアルコールも、胎児の成長に悪影響を与えるため、妊活をはじめるのであれば、夫婦ともに控えるように意識したいです。妊娠しやすい体づくりに励んでいきましょう。

健康的な食事・生活を心がける

栄養バランスの取れた健康的な食事や、睡眠時間もしっかり確保できた生活を心がけましょう。すると、卵子の老化を加速させる「活性酵素」の発生をおさえられ、健康的で妊娠しやすい体を保てます。

健康的な生活をすることでストレスも減り、ホルモンバランスも整いやすくなります。

人工授精1回目で失敗だった…

人工授精の1回目のチャレンジでは、成功確率はそれほど高くありません。人工授精は、何度か繰り返すうちに成功確率が上がります。それでは、人工授精のチャレンジは、何回くらいできるのでしょうか。

人工授精へのチャレンジ回数は?

一般的に人工授精は、5回までとされています。それ以上繰り返しても、妊娠の確率は減ってしまいます。

人工授精を繰り返しても妊娠できない場合、卵管になんらかの機能異常がある可能性も考えられます。卵管のピックアップ機能がうまく働かず、受精の機会を上手に持てない場合があります。

人工授精が失敗する原因は?

人工授精が成功しない原因としては、卵管のピックアップ障害の可能性もあります。ほかには、卵の質が悪くなっている可能性もあります。卵の質は調べたからといって、わかるものではありません。健康な赤ちゃんが生まれて、はじめて良質な卵であったと判断できます。

また、受精障害の可能性もあります。精液検査では異常がなくても、卵子に付着しない精子の受精障害が、5%程度の少ない確率で起きることもあります。検査や治療法では、妊娠の結果が出なくては分からないことが多いです。何度も人工授精を失敗する場合は、治療も含めながら妊活を進めるべきでしょう。

【参照URL:http://www.tokyo-hart.jp/treatment/general/why/

実際に人工授精を体験した方のブログ記事を紹介

人工授精を体験した人のブログ記事を紹介します。実際に体験しているので、とても参考になると思います。人工授精で思うような結果が得られず、不安な方に勇気を与えてくれるでしょう。ぜひご覧になってみてください。

35歳なごみ~の妊活ブログ→2017年12月出産しました

こちらのブログ記事の方は、不妊歴8年目から人工授精を決意しました。人工授精をするために、年度も失敗を重ねたようです。卵胞がうまく育たず、人工授精が見送りになったりなど、失敗事例と成功事例が分かりやすく書かれています。

【参照URL:https://ameblo.jp/nagomi-oka/entry-12268005685.html

28歳AIH妊娠記録

妊娠するまでの生活の経緯が、分かりやすく書いてあるブログです。タイミング法からはじめ、人工授精に移り変わるまでがとても参考になります。

【参照URL:https://ameblo.jp/niko2smily/

日々の泡~36歳妊活Blog~

タイミング法では着床できず、4度の体外受精を経験してから、人工授精に成功した方のブログです。体外受精のやり方から、人工授精1回目で妊娠できた経緯や、かかった費用などが分かりやすく書かれています。

【参照URL:http://blog.livedoor.jp/makotoyoko0217/archives/cat_1074010.html

ストレスをためず前向きに

妊娠にストレスは大敵です。なかなか赤ちゃんができずに、悩み過ぎてはますますストレスが増えてしまいます。赤ちゃんを授かるために、人工授精のステップに踏み込むことも一つの手段です。

人工授精のやり方や、かかる費用なども理解したうえで挑戦してみましょう。実際に、人工授精で赤ちゃんを授かった人もいます。不安を取り除いて、新しいステップに踏み込みましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。