2018.07.05

排卵日と微熱の関係。妊娠か体調不良かを見極めるための方法とは

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排卵日を過ぎると、微熱になる高温期が続きます。妊娠の可能性が高い場合は、妊娠初期症状も現れるので、普段からの基礎体温表や体調を把握しておくことが大切です。妊娠しやすい体に導くためにも、日常の生活や食事も意識していきましょう。

排卵日から続く微熱それってひょっとして妊娠?

排卵日から生理予定日を過ぎても、微熱がしばらく続いているときは、妊娠している可能性があります。また、生理予定日を過ぎても生理が来ない場合も、妊娠の可能性を疑ってみましょう。

風邪とよく似ている症状なので、気が付かない人も多いです。妊娠ではないかもしれませんが、体を安静にする生活を心がけましょう。妊娠後に微熱が続くメカニズムなどを知っておくと、妊娠の症状をいち早く察知できます。

排卵日と体温の関係を知っておこう

まずは、基本の排卵日と生理、そして体温の関係を理解しておきましょう。排卵日を特定するには、基礎体温表というものを作成する必要があります。日々の体温測定を継続し、基礎体温表をつけることで、個人差はありますが、曲線のグラフができあがっていきます。

排卵日は、体温が一番下がった日で、その日を境に体温は上昇していきます。排卵日を真ん中(基準)にした、基礎体温グラフの例がわかりやすいです。排卵日を真ん中にすると、低温期と高温期が明確にわかります。

基礎体温が低くなると月経が始まり、体温が下がらずに微熱状態が続くと生理は始まりません。生理周期は個人差があり、28~40日周期と人によって異なります。自分の生理周期を把握することも大切ですが、これも基礎体温表をつけることで把握できます。

排卵はどうやっておきるの?

女性ホルモンの働きで起こる「排卵」に関して理解しましょう。排卵は、卵巣から卵子が出て、卵管に入ることをいいます。生理時期になると、一つの卵胞だけが約2週間で20mmほどに成長し、卵子を放出します。

これは自分の意思で起こすのではなく、女性の体の性質ともいえる働きです。指令は脳から送られますが、本能で働くものです。

頭痛や寒気など、排卵日前後のだるい症状がつらい

排卵が起きると、女性ホルモンが変化するので、多くの人が体調の変化に気が付きます。排卵日前後に頭痛や腹痛、眠気、だるさ、イライラ、微熱などの症状が現れる場合があり、人それぞれ症状や度合いも異なります。

排卵直前のおりものは、一般的に透明でよく伸びるという特徴があり、このおりものが確認できたら、排卵日ということになります。しかし、おりものを確認できない人もいるので、基礎体温を記録しておくことで目安を把握できます。体調の変化には個人差があるので、自分の生理前後の体調のパターンを、知っておくことも大切です。

もしかして妊娠?と思ったら

排卵日を過ぎても、しばらく微熱が続く場合は、妊娠の可能性を疑いましょう。生理は低温期に入ってからくるものです。そのため、生理予定日を過ぎても微熱が続き、生理が来ないようであれば、妊娠の可能性は高くなります。生理予定日を知るためにも、自分の生理周期をチェックしておくことが大切です。

生理周期は個人差があるので、全ての人が28日周期ではなく、遅めの35日~40日周期という人もいるので、毎月の生理周期を確認しておきましょう。さらに、基礎体温もチェックしておくと、早めに妊娠を予測できます。

妊娠初期症状と風邪の違いはどんなこと?

排卵日以降に風邪のような症状が続いて、「これはただの風邪なのか、それとも超妊娠初期症状なのか?」と気になる人は多いのでは。特に妊娠を希望する人にとっては、待ち望んでいることなので、気持ちも焦りがちになるでしょう。妊娠初期症状もいろいろですが、微熱が続いて風邪のような症状がでます。

風邪との違いは、吐き気やだるさがあり、便秘になる人もいます。通常の風邪では、経験しなかったような症状が起き、めまいや立ちくらみを起こす人もいます。普段の自分の風邪の症状や、生理時の体調変化などもチェックしておくことで、妊娠初期症状を確認できるようになります。

もし妊娠していたら?排卵後になにがおきている?

もし、妊娠している場合、排卵後に何が起きているのか理解しておくことが大切です。まだ妊娠している可能性があるというだけで、確定はしていません。しかし、万が一ということを考えた生活を、意識する必要があります。

排卵後は、高温期が続きます。この高温が続く時期に、精子は卵子と出会い受精をしますが、精子の数は多いので、必要のない精子は熱で機能しなくなり、流れます。

その後、受精卵ができて着床し、妊娠確定となるわけです。排卵後は、このように子宮の中で卵子と精子が動いており、微熱が続くので体調の変化に気が付く人は多いです。とても大切な時期なので、体を冷やさないようにしましょう。

妊娠じゃなかった場合この不調はなに?

通常通りに生理がきて妊娠ではなかった場合、体調不良が心配になります。考えられる原因を把握しておきましょう。

月経前症候群

頭痛や吐き気など、さまざまな不快症状がある月経前症候群(PMS)が考えられます。微熱が続くといった症状もあり、月経前症候群の症状の一つです。女性の体温と赤ちゃんを作るための身体機能は、密接な関係にあり、大切な繁殖機能になります。

生理周期に合わせて、体温が上がったり下がったりする時期がありますが、ホルモンバランスが乱れている場合、体調不良を起こしやすくなります。微熱で済む高温期に、38℃以上の高熱を引き起こしてしまう人や、おなかの痛みも激痛であるなどした場合は、「月経前症候群」の可能性があります。

ホルモンバランスの崩れ

ホルモンバランスの崩れにより、微熱などの不快症状や腰痛もおきます。痛みには個人差がありますが、この要因には、ホルモンバランスの崩れも挙げられます。女性ホルモンが正常に働かないと、不妊の原因にもなるので、正常に機能させるような生活を意識することが大切です。

ホルモンバランスを安定させるためには、薬療法もありますが、日々の生活習慣を見直してみることで、改善傾向がみられることも。また、自律神経の乱れも、ホルモンバランスの乱れにつながります。日々の生活を正すことで、生理も安定し、妊娠しやすい体に改善していきましょう。

自分は妊娠しやすい基礎体温?

基礎体温のパターンから、不調をチェックできます。妊娠しやすい基礎体温に導くことで、妊娠率を高められます。基礎体温が低い人は、妊娠しにくい傾向があり、妊娠できたとしても流産の可能性が高まります。妊娠しやすくするためには、低温期でも36.3℃はあることが理想で、36℃を下回らないことがポイントです。

基礎体温を計ってグラフにつけることで、生理予定日や排卵日、ホルモン分泌は正常か、妊娠しているかなどを推測できます。高温期が10日以上続く、高温期と低温期の温度差が0.3以上ある、高温期の途中で体温が下がらない、低音期から高温期に移るまで3日以内などの条件が、妊娠しやすい正常な基礎体温の傾向です。

その他病気による微熱に注意

微熱の原因が、排卵や女性特有の体調によるものだけでなく、病気によるものである場合もあるため、注意が必要です。微熱を伴う疾患には、風邪、肺結核、胆嚢炎、膀胱炎、尿路結石などがあります。生理時期に微熱があると、妊娠を疑ってしまいますが、病気の兆候である可能性もあります。

自分の生理時の体調や風邪の場合の体の変化などを、あらかじめ把握しておくことで、いつもとは違った体の変化に気づけるでしょう。経過を見ながら様子を見るとともに、体に異変が出た場合は、直ちに医療機関で受診しましょう。

自分の生理周期や体調に気づこう

妊娠しやすい体をつくるためには、健康で規則正しい生活を送ることが基本とされています。生活や食事を見直すことで、妊娠しやすい健康的な体へと改善させられます。

生理時は体に変化を感じやすい時期ですが、妊娠初期症状である場合もあるので、普段の生理時の体調を把握しておくことも大切です。微熱が続き体調不良である時期が続きますが、体を大事に
して妊娠に備えた生活を意識していきましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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