最近は仕事が忙しく、不規則な生活を過ごしているため、気づけば生理が来たり来ていなかったり…。「生理ってこんなもんなんだろうか」と不安に感じている女性は多いのではないでしょうか。ここでは、女性の体のしくみや基礎体温の基本をみていきましょう。
仕事が忙しくて、生活も不規則になりがちで、気が付いたら生理の周期がバラバラ…。こんな生活を送っていませんか?その場合、生理とはこんなものなのかと思いつつも、不安に感じてしまうかもしれませんね。
ここで、あらためて生理の仕組みやサイクルを確認してみましょう。また、基礎体温のグラフについてや、おすすめのアプリなども紹介します。将来、妊娠しやすい体になるためにも、今から自分の体のリズムを知っておきましょう。
ここでは、生理がおこる仕組みやサイクルについて解説しますので、再確認しましょう。
女性の体は、約1カ月に1回、卵巣から卵子を排出します。そして子宮内膜を厚くし、受精卵を受け止める準備を始めます。しかし、卵子が受精しなかった場合は、準備した子宮内膜が必要なくなるため、はがれて体外に排出されます。これが生理です。
卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンの影響は、排卵と生理のサイクルに大きな影響をあたえています。「卵胞期」は、生理が終わってから、排卵までの卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が多い時期のことをいいます。
「黄体期」は、排卵後から生理までは黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が多くなる時期のことをいいます。
「生理周期」とは、生理が始まった日から、次の生理がはじまる前日までの期間をいいます。多少個人差はありますが、正常とされている範囲は、25日~35日のサイクルといわれています。
女性の体はデリケートなので、少しの環境の変化でずれるときがあります。そのため、生理はいつも同じ日に来るとは限りませんが、この範囲内に収まっているのであれば、心配はいりません。
基礎体温を測ることで、自分の生理のリズムを知ることができます。基礎体温とは、朝目覚めてから起き上がる前の、安静な状態で測ります。普通の体温計ではなく、小数点以下2桁まで測定できる、専用の婦人用体温計を使用しましょう。
正しく測るためのコツは、体温計を探すために起き上がったりしないように、基礎体温計を手の届くところに置いて、毎朝同じ時間に測るようにしましょう。基礎体温をグラフにすると、体温が低めに経過する「低温期」と、高めに経過する「高温期」の二相にわかれます。
毎日の基礎体温をグラフにすることで、排卵日や妊娠しやすい時期、生理前の期間、予定生理日など、女性ホルモンによる月経周期の目安がわかります。そして、ホルモンのバランスが整っているかどうかがわかるだけでなく、自分でも自覚できないような、体の小さな変化にも気づけます。
妊娠を希望している人は、妊娠しやすい時期がわかって目安にもなるので、基礎体温をつけることをおすすめします。
毎朝きちんと基礎体温を測っていても、グラフに記入することが面倒で、なかなか続かない人は多いのではないでしょうか。そんな人におすすめの月経期間の記録や、次の予定日の自動表示機能など、生理の状態を管理できる無料のアプリを紹介します。
利用者の満足度が94%という、驚きの結果が出ているアプリです。15年以上のデータをもとに、独自の排卵日を予測するという、予測精度度の高さが人気の理由です。
また、ルナルナでは、生理日・排卵日予測に基づいたアドバイスのサービスもされています。
【参考:https://sp.lnln.jp/?md=44ab77e1-c3a4-40d6-bd0d-85afb3936f9d】
300万人の女性が愛用中といわれているラルーンは、女性向け体調管理・悩み相談アプリです。生理周期だけでなく、ダイエットやマタニティモード設定もあり、機能別に使えるところがよいでしょう。
人にはいえない生理や妊娠についての悩みを、匿名で相談できる機能もあるので、いざというときに、とても頼りになるアプリです。
【参考:http://app.a-tm.co.jp/service/lalune.html】
「すべての女性に健康で満ちたりた毎日を」というコンセプトから、「michiru」という名前がついたアプリです。生理や排卵日、基礎体温の管理などの機能のほかに、テーマカラーを自分好みにカスタマイズできるという、女子にはうれしい機能もついています。
【参考:https://eversense.co.jp/10463】
基礎体温と体重を記録すると、折れ線グラフに表示されます。また、生理、病院、薬など、ワンタップで貼れるスタンプで、記録が簡単にできます。
シンプルかつ簡単に操作ができるため、めんどくさがりの人でも安心して毎日使えるでしょう。
【参考:https://app-liv.jp/796310093/】
約1カ月のサイクルを繰り返す女性の体は、一つのサイクルの中で、「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」という四つの時期があり、女性ホルモンの分泌量が変わるので、体調や心の状態も変化します。月経期では、普段より神経質になったり、気持ちが落ち込みやすくなったりします。
卵胞期はハッピー期といわれ、何事にもポジティブになり、精神が安定するといわれます。排卵期では、明るくなったり落ち込んだりと、精神不安定になりやすくなります。黄体期は、イライラしやすく、憂鬱な状態が続くといわれています。このように、女性は生理周期で心身ともに体調が変わってきます。
生理周期の乱れを防ぐためには、生活習慣を正して、ホルモンバランスを整えることが重要です。生理周期に負けないための生活習慣のポイントは、次のとおりです。
生活習慣を見直すことで、生理トラブルの改善につながります。正しく知って、上手に生理とおつき合いしていきましょう。
生理の周期を整えることで、自分の体のリズムを知ることができて、「今の時期は不安定になりやすいから気をつけよう」など、心身ともにコントロールができるようになります。ホルモンにふりまわされないためにも、生理周期を整えることを心がけましょう。