2018.07.05

不妊治療に適した保険に加入するには?治療費を考慮しつつ妊活しよう

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不妊治療は治療費が高いので、なかなか踏み切れない、という方も多いのではないでしょうか。しかし、助成制度や不妊治療をしたいという方向けの保険もあります。それらを知ることで、金銭的にも精神的にも負担を減らせるので、参考にしてみてください。

不妊治療はあらゆる負担を少しでも無くすことが大事

なかなか赤ちゃんを授かれないとき、最後の砦となるのが不妊治療です。しかし、不妊治療にはリスクが多方面からかかります。

精神的なものや肉体的、金銭的にも不安や苦痛に感じることがあるため、不妊治療を途中で投げ出してしまう方も少なくありません。そこで、少しでも安心して不妊治療に取り組めるよう知識をつけ、負担を少しでも軽減することが必要です。待望の赤ちゃんに出会うためにも、母体のストレスや負担を軽くしましょう。

保険に加入する前に不妊治療の費用を確認

不妊治療にはたくさんの費用がかかります。そこで、保険に加入したいと考える人も多いでしょう。しかし、不妊治療にいくらかかるのか、よく把握しないまま保険に入るのはあまり得策とはいえません。いくらかかるのか頭に入れたうえで、保険加入を検討しましょう。

高度な治療には健康保険が適用されない

不妊治療には、保険に適用される場合と適用されない場合があります。保険に適用されるケースは、初期の一般不妊治療で、「タイミング療法」や「排卵誘発法」、「ホルモン療法」などの治療です。しかし、赴任地長の中には、保険適用外の治療もあります。

保険適用外の治療とは

  • 体外受精
  • 顕微授精
  • 人工授精
  • 凍結胚移植

など、以上のような高度な方法を使った不妊治療は、治療費を自己負担しなくてはなりません。しかし現代では、不妊治療向けの医療保険もあるため、不妊治療を受けやすくなっています。

助成金や医療控除で負担を減らせる

保険が適用されない不妊治療は、30~50万円と高額な費用がかかるので、金銭的に大きな負担となります。そこで、国から「特定不妊治療制度」により、助成金を受けることが可能です。この制度の対象となるのは、

  • 体外受精
  • 顕微授精
  • 凍結胚移植

以上の治療をした場合となります。また、最大30万円も助成してもらえることも。さらに、地方自治体により上乗せして助成してくれるところもあるのです。

また、医療費控除を確定申告すると、税金が戻ってくるので、忘れずに申請したいところ。年間の所得が200万円以上の人は10万円以上、200万円未満の人は総所得金額の5%の医療費が対象です。

不妊治療の保険に加入する前の注意点

不妊治療には多額の費用がかかります。少しでも負担を減らすために、保険に加入したいところですが、なかなか入れないのが現状です。しかし、現代では、不妊治療の一部を負担してくれる保険も登場してきました。

とはいうものの、一部対象外なのを見逃したり、入るタイミングが遅いとはいれなくなったりするので、注意しましょう。

不妊治療中は一般的な医療保険に入れない

不妊は病気ではありませんが、治療中は医療保険に加入できない場合が多いです。しかし、保険会社や体の状態によっては入れる保険もあります。

「この病気の場合は対象外」など、条件付きの保険もあるので、きちんと確認してから入るようにしましょう。

保険加入は不妊治療の前に検討しよう

不妊治療の1回の治療費は安くて1,000円かからないものもありますが、治療内容によっては1回で100万円かかる場合もあります。

治療にはいくら必要なのか、生活費の範囲で足りるのかを夫婦で話し合い、不妊治療前に保険に加入し、不安を持たずに治療へ臨めるようにしましょう。

不妊治療費を軽減できる保険に加入する

保険にはさまざまな種類があり、保障もさまざま。不妊治療中の人は入れない保険もたくさんあるのが現状です。しかし、そんな人のための保険があります。その保険とは、以下の通りです

不妊治療に特化した保険

以前は、保険で不妊治療を保証する保険はありませんでしたが、現代では保証してくれる保険がいくつかできました。保険会社により、お金が下りる条件や加入できる条件が違うので、特徴などを見ていきましょう。

ニッセイ 出産サポート給付金付3大疾病保障保険 ChouChou!(シュシュ)

2016年から日本生命が、体外受精や顕微授精、人工授精などの「特定不妊治療」に対する保障がついている保険を出しました。また、特定不妊治療以外に3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)、出産給付金や死亡保障もついています。

月々の保険料は月1万円前後、対象年齢は16~40歳で、保険期間は10年・15年・20年のいずれかから選べます。一生涯の保障ではないので、注意しましょう。

シュシュに加入したとき、特定不妊治療は最大12回まで受け取ることが可能です。1~6回目までは、1回につき5万円、7~12回目までは1回につき10万円受け取れます。

しかし、給付金を受け取れるのは加入してから2年以上経過してからで、日本国内で施術の場合のみが対象です。なので、不妊治療中でも保険に加入できますが、不担保期間があるので、早めの加入を検討することをおすすめします。

東京海上日動火災保険 不妊治療費用等補償保険

東京海上日動火災保険から、「不妊治療費用等補償保険」が販売されており、特定不妊治療で実際に支払った費用を補償してもらえます。また、女性だけではなく、男性不妊治療も保障の対象です。補償額は1人あたり年に200万円まで出ます。

しかし、入れるのはこの保険に加入している企業に勤めている場合のみ(配偶者は対象内)で、個人で契約することはできません。

不妊治療中でも加入できる保険がある

少数ですが、不妊治療中でも加入できる保険があります。その保険とは以下の通りです。

アイアル少額短期保険株式会社 子宝エール

アイアル少額短期保険株式会社の子宝エールの医療保険は、不妊治療中でも加入できます。月々の保険料が2,000円前後と安いのが特徴です。

さらに、不妊治療でかかる治療と入院費の保障があります。ただし、

  • 卵巣過剰刺激症候群
  • 骨盤腹膜炎
  • 子宮内ポリープ
  • 帝王切開
  • 流産
  • 切迫早産

以上の6つは対象外です。

保障内容としては、1入院で日額1万円もらえ、60日まで保障してくれます。さらに、通常の医療保障でも1入院60日まで日額5千円、手術1回につき10万円受け取ることが可能です。

加入の条件としては、過去1年間に、排卵誘発剤の投与・人工授精をしたことがある・体外受精や顕微授精したことがある人が入れる対象となっています。これから不妊治療を行う予定がある人は検討することをおすすめします。

エイ・ワン少額短期保険株式会社 EVERYONE(エブリワン)

エブリワンの医療保険なら、妊娠中や不妊治療中の人でも加入することができます。定期タイプの保険なので、終身タイプの保険とは違い、1年ごとの更新です。妊娠中の健康保険が適用になる症状が保障対象になります。

注意したいのが、不妊治療中の人でも加入できますが、不妊治療の費用を保障する保険ではないということです。

保険加入は計画的に考えて慎重に検討しよう

不妊中治療中や不妊治療を検討している人でも加入できる保険は全くないわけではありません。不妊治療に関わる費用を軽減してくれる保険商品や、不妊治療中でも加入できるものもあります。

しかし、それぞれの保険や国からの助成には条件があります。慎重に検討し、自分に合ったものを検討するようにしましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。