妊活中の夫に射精後の腹痛があると、夫の健康状態やこれからの妊活に、不安を覚えてしまいますね。しかしこれは相談しにくい問題なので、1人で悩んでいるという方もいると思います。そこで今回は射精後に腹痛の原因と、その対処法について見ていきましょう。
妊活中の性交渉で、いつも夫が射精時に腹痛を訴えていると、何か重大な病気が隠れているのではと、不安になってしまいますよね。しかし人に聞きにくい問題ですから、1人でずっと心配している人も多いと思われます。
そこで今回は射精時の腹痛の原因と、その対処法について見ていきましょう。今回見ていく内容は、なるべく夫婦で共有して、いざという時に適切な対処ができるようにすることを、おすすめします。
射精した後の腹痛の要因には、さまざまなものがあります。それぞれに適した治療法や対処法があるので、まず原因を探ることが、問題解決の第一歩になるのです。以下ではその射精後の腹痛の要因について、見ていきましょう。そして夫とよく話し合って、射精後の腹痛の原因を、突き止めて下さいね。
尿道から大腸菌やクラミジアなどの細菌が侵入してしまうと、射精や排尿のときに下腹部や陰嚢に、小さな痛みを感じるようになるとされています。細菌が尿道から侵入してしまうメカニズムは、まだはっきり分かっていません。
放置していると、慢性化して症状が酷くなったり、細菌が精巣にまで侵入して、男性機能が低下してしまうこともあるので、夫が射精時だけでなく排尿時にも違和感があると訴える場合は、ぜひ夫に病院の受診を勧めましょう。
超時間勃起し続けていると、前立腺に血が溜まり、射精時に下腹部に痛みを覚えることがあるのです。この場合は射精さえすれば、痛みは治まるとされていますが、射精後もしばらく痛みが続いたり、射精時に下腹部が痛む症状が続く場合は、精巣上体炎やペニスの神経損傷なども考えられます。精巣上体炎は進行すると、精子の通り道にしこりができて、無精子症になってしまうこともあるので、注意が必要です。
勃起時には、普段あまり使わない下腹部の筋肉を使います。そのため、勃起によって、下腹部の筋肉や筋が過剰に緊張して、炎症をが起きてしまうことがあるのです。その影響で射精時に下腹部に痛みが出ることもあるとされています。勃起の力が強いと、この症状が出やすくなるので、比較的若い男性に、起きやすいとされています。
原因がどうしても分からない場合は、自分に原因がある不妊や、なかなか子宝に恵まれない子作りに対する不安や、プレッシャーが原因かもしれません。緊張や不安は胃に悪影響を及ぼし、その結果射精時の腹痛につながるとされています。そのため妊活中は、夫婦でよく話し合って、お互いのプレッシャーや不安を軽減するようにすることを、おすすめします。
射精後の腹痛で夫が苦しんでいると、どうしたらよいのか分からず、焦ってしまいますよね。射精後に腹痛が起きたときは、正しい対処をすることで、痛みを軽減させることができます。以下では射精後に腹痛が起きたときの、対処方法について見ていきましょう。
射精後の腹痛は、前立腺の炎症が原因である場合が多いので、まず患部に氷嚢を当てて、炎症を抑えれば、かなり痛みは治まるとされています。しかし患部を冷やしすぎると、冷えによる腹痛になってしまうこともあるので、痛みが治まったら、冷やすのは止めましょう。
市販されている消炎剤を服用して、痛みを抑えるという方法も有効です。しかし原因が分からないまま、消炎剤の服用を長く続けていると、症状が悪化してしまうこともあるので、消炎剤の服用後も、射精時の腹痛が何度もある場合は、夫に病院の受診を勧めましょう。
また消炎剤にも、体質的に合うものと合わないものがあるので、服用する消炎剤は慎重に選ぶことが大切です。また夫が何かしらの薬を服用している場合は、必ず医師と相談して、服薬できる消炎剤を医師に判断してもらうようにしましょう。
細菌感染による射精時の腹痛を放置してしまうと、精液の成分が変化して、妊娠に至りにくくなってしまったり、精巣にまで細菌が入り込み炎症を起こして精子が上手く作られなくなってしまったりするのです。そのため、氷嚢を当てたり消炎剤を服用したりしても、痛みが長時間続く場合は、なるべく早めに医師の診断を受けることを、夫に強くすすめましょう。
射精後の腹痛がある場合は、その後の日常生活でも気を付けるべき点が、いくつかあります。以下ではその注意点について見ていきましょう。夫に射精後の腹痛を繰り返させないためにも、ぜひ以下で見ていく注意点をチェックしてみましょう。これらをよく把握しておくことをおすすめします。
男性は精子が溜まり過ぎていると、射精や勃起の際に痛みが出やすくなってしまうので、定期的に射精して、精子を溜めすぎないようにすることが大切です。性欲があまり無かったり、勃起不全の症状がある場合は、勃起を促す薬や精力剤を、活用してみることをおすすめします。
しかし無理をして射精を促すと、心理的なプレッシャーが大きくなり、射精後の腹痛や勃起不全などが悪化してしまうこともあるので、無理をせず気になる症状がある場合は、医師に相談しましょう。
射精時の腹痛の原因がはっきり分からない場合は、原因が性感染症である可能性もあるので、性交渉はしばらく控えるようにしましょう。クラミジアによる性感染症を患ったまま、性交渉をしてしまうと、パートナーにクラミジア感染症を移してしまい、不妊につながってしまうリスクもあるのです。
妻もクラミジアに感染してしまうと、不妊のリスクが上がってしまうため、夫に射精時の腹痛がある場合は、性交渉はなるべく避けて、原因を見極めることに集中しましょう。
骨盤内部にある前立腺のうっ血が、原因とされる射精時の腹痛を防ぐためには、普段から水分補給をしっかり行い、軽い運動で体を動かし、血流をよくすることが効果的とされています。血液量が増えて血流がよくなることで、前立腺の血流も改善され、射精時の腹痛が軽減されるとされているのです。
体の中の代謝が改善されることで、体全体の調子もよくなるので、ぜひ夫に積極的に水分補給と軽い運動を勧めてみて下さい。
射精時の腹痛の原因には、さまざまなものが考えられるので、まず原因をしっかり見極めてから、適切な対処をすることが大切になります。原因によっては、治療が必要になることもあるので、症状が酷い場合は、必ず医師に相談するように、夫に強くすすめましょう。
夫の射精時の腹痛が気になるけれど、夫自身はあまり気にしていない場合もあります。そのような場合は妻の方から受診をすすめてみることをおすすめします。