2018.08.07

【妊娠出来ないのは病気が原因】女性も男性も検査を受け治療しよう

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妊娠が出来ないのは、病気の可能性がある場合もありますが、ライフスタイルや食生活を見直すだけで改善できる場合もあります。不妊だと思ったらまずは検査をして、病気ではないか、対処法、治療法など自分の状態に合わせて治療を進められるようにしましょう。

妊娠出来ないのは病気によるものなのか

不妊に悩んでいる女性は多く、妊活を何年も過ごしているという人も多いのではないでしょうか?自分なりに体調を改善することを意識して、生活や食事なども健康的なものに切り替え、工夫した生活を継続していても、なかなか妊娠につなげられないという人もいます。

妊娠ができないのは体調管理が上手くできないことではなく、病気によるケースもあります。病気に気づけないと、子供を産めない可能性が高くなるだけではなく、万が一妊娠できたとしても赤ちゃんが助からないという場合も。そこで、女性がなりやすい病気を把握しておくことで、不妊の原因が病気の可能性があることも視野に入れることができ、早期発見につなげられます。不妊の原因や考えられる病気、対策を見ていきましょう。

妊娠出来ない(不妊)定義について

新婚から子供ができる確率は、半年で70%、1年で90%。2年経てばほぼ100%のカップルが子宝に恵まれるといわれています。「子供を望んでいるカップルが避妊をしないで1年経っても妊娠しなければ不妊症」と定義されています。不妊は病気ではなく症候群で、原因がわからなくても症状のある人をいいます。

10組に1組のカップルが妊娠出来ない

現代では高齢出産する人も増えているので、不妊に悩むカップルは増える傾向があります。晩婚傾向にあるため妊娠を考える年齢が高くなることは当然のことです。結婚するタイミングや妊娠を希望する時期や子供の人数など、人生のプランを立てることが大切です。健康を維持できていても卵子の老化は進み、加齢により妊娠できにくい体になってしまうことを認識しておきましょう。

妊娠出来ない原因は女性にも男性にもある

不妊は女性に問題があると思われがちだが、ある調査によれば不妊に悩むカップルの半数近くは男性にも原因があったことがわかっています。女性は、自分一人だけ責めてしまいがちですが、夫婦の問題でもあるため、まずは2人で妊活をすることが大切です。

女性だけ体調管理をしても、男性が栄養不足になっていると不妊の原因になります。男性も積極的に体調管理や必要な栄養を摂取することで、精子の量が増え健康的な精子を作ることができ、妊娠につなげやすくなるのです。

女性側の不妊の原因になる病気ついて

女性側の不妊の原因になる病気は、次のような病気が挙げられます。不妊で悩みを抱えている人は、病気の可能性も視野に入れることで早期発見できます。

卵巣の病気によるもの

卵巣の病気には卵巣機能不全や卵巣嚢腫、子宮内膜症があります。卵巣では女性ホルモンが分泌され卵子が作られる部分。卵巣の機能が低下すると排卵されなくなります。また、卵巣でのホルモンの分泌量が少ないと妊娠の状態を維持することが困難になり、これも不妊の原因になります。病気になる前の兆候もあるので、女性ホルモンバランスが乱れて生理周期が乱れることがある場合は、兆候かもしれないので病院を受診するとよいです。

卵管の病気によるもの

卵管の通りが悪くなると、卵子が出にくくなり受精および着床が難しくなります。また、膣などにいた細菌による感染症が卵管にまで広がり炎症を引き起こす卵管炎も、妊娠しにくくなる原因です。

治療は可能ですが、治療のために卵管に傷をつけてしまう可能性もあり、手術をしたとしてもその後妊娠しにくくなる場合が多いです。このような場合、妊娠の可能性がないわけではなく体外受精での妊娠があるので希望を捨てず治療に専念しましょう。

子宮と子宮頸部の病気によるもの

子宮筋腫やポリープができてしまうと、子宮や周りの臓器を圧迫して不妊の原因になります。また分泌される頚管粘液に問題があっても妊娠しづらくなります。細菌による感染症が原因で、細菌が子宮内に侵入し、精子を破壊してしまうこともあります。

対処として、適切な薬を処方されますが、子宮の中に直接精液を入れてあげる子宮内授精を行う方法があります。不妊の原因が粘液の場合、この方法なら妊娠の確率を高められます。

 

妊娠出来ない男性側の原因について

男性の不妊の原因の約90%が精子を作る機能障害によるものです。そのうちの半数近くは原因が明らかにならない「特発性造精機能障害」であるとされています。造精機能障害には、無精子症という精液中に精子が一匹もいない状態、乏精子症という精子の数が少なすぎるという症状、精子無力症という精子の運動率が悪い状態の症状があります。どれも不妊の原因になりますが、不妊治療を行うことで改善できます。

本当に妊娠できないのか確かめる方法について

本当に妊娠できないのか確かめる方法は、婦人科もしくは不妊治療の専門機関で不妊検査を受けることで確かめることができます。6大基本検査とよばれる検査があり、①基礎体温②精液検査(男性の検査だが不妊の原因の30%~40%を占める。)③頸管粘液検査④フーナーテスト⑤子宮卵管造影検査⑥経腟超音波検査を受けることで調べることができ、期間は1ヶ月ほどかかります。何年も不妊で悩んでいる人は、このような検査をして確かめてみましょう。

女性の不妊治療の説明

女性の不妊治療はステップアップ治療を用いるのが一般的です。ステップアップ治療とは、治療の結果を見て次の治療に移るというものです。ステップアップ治療の順番は、タイミング法→排卵誘発→人工授精→体外受精→顕微授精の順で、進めるスピートは担当医師と患者と相談しながら進めていきます。一般には5~6周期で次の治療法に変え、2年以内に結果を出すことを目標にして進めていきます。本気で子供を望んでいる人は、ステップアップ治療を検討してみましょう。

男性の不妊治療の説明

まずは、産婦人科の不妊外来か泌尿器科で精液検査を受け精子の数や活動性を調べます。必要に応じて生殖器官の検査を受けることになるます。(病院で精子検査を受けることに抵抗のある人は、郵送による検査もあるので利用してみましょう。

検査の結果を見て原因に応じた薬物療法、手術、または人工授精、体外受精を行い、治療を進めていきます。女性だけではなく男性も不妊治療が必要なケースも多いので、不妊で悩んでいる夫婦は女性だけではなく男性も検査することをおすすめします。

不妊相談センターで相談する

全国各地に不妊について相談できる窓口があり、情報提供を行っているので疑問に思うことや不安に思うことは問い合わせてみましょう。一人で悩みを抱えず、プロの相談センターに問い合わせることで悩みを解消できる可能性が高くなります。相談することで気持ちも楽になり、適切な治療への方向を提案してくれるので、子供を諦めたくない人はこのような不妊相談センターに相談してみるとよいでしょう。

妊娠できない場合は検査を受けて原因を知ることが重要

不妊で悩みを抱えている人は、女性だけではなく男性も念のため検査をしてみましょう。検査を受けることで原因を知ることができ、対策や治療を進められ、妊娠を諦めず希望を持った生活ができるようになります。不妊の原因は女性に問題があるというイメージがありますが、男性が原因である場合も増えています。妊娠に向けて夫婦二人で協力し合い、支え合って不妊生活を脱出しましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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