生理前症候群とは、生理前に生じる症状のこと。そんな生理前症候群ですが、具体的にどのような症状が起きるのかを、知らないという方も多いのでは?チェック方法を知り、症状への対策を取りなが、ら生理前症候群とうまく付き合っていけるようにしましょう。
女性の体に毎月やってくる、生理だけでも煩わしいと感じる方もいるかと思います。さらに、生理前にも体に訪れるつらさというものがあります。
生理前に体がつらい、イライラしやすいなど、症状は人によってさまざまかと思いますが、それはもしかしたら生理前症候群の可能性があるでしょう。今回は、生理前症候群とは具体的にどういうものなのか、そして生理前症候群かどうかを知るためのチェック方法を紹介していきます。
生理前になると、体や精神的な部分にも不快な症状が現れ、さらには、日頃の生活にも支障をきたしてしまうほど重症な方もいます。それを生理前症候群といいますが、特別な症状があるということではなく、下腹部の痛みやイライラ、頭痛や憂鬱感などの症状が現れます。
大体、生理開始の1週間前から生理前症候群になる人が多いですが、いつどのような症状が出始めるかは人それぞれとなっています。
自分が生理前症候群なのかどうかをチェックするためには、チェック項目のあるサイトを利用すれば、無料でチェックができます。たとえば「ヘルスケアラボ」というサイトでは、気軽にチェックができりので、まずは試してみてください。
Q1~Q11までの質問に回答するだけで、診断結果が見られます。当てはまることが多ければ、それは生理前症候群であると思ってよいでしょう。
【参照URL:http://w-health.jp/self_check/self_check_08/】
自分が生理前症候群かどうかを知ることは、なぜ重要なのかを知り、自分自身の体と向き合っていきましょう。また、チェックする方法などについても紹介していきますので、症状と照らし合わせていきましょう。
生理前症候群かどうかを、なぜチェックする必要があるのかというと、心と体の健康を維持していくためです。生理前症候群のチェック項目で、当てはまるところが一つでもあれば、症状が重たい可能性は大いにあります。
また、生理前症候群かどうかを知っておくことで、症状が出始める前に対策もとれますし、健康でいられるような努力もできるのではないでしょうか。
生理前症候群の症状を詳しく見ていきましょう。自分の症状と照らし合わせて、チェックしてみてどうなのかを知り、その後の予防対策をとるための参考にしてください。
もし当てはまると感じれば、書き留めるなどしておきましょう。また、生理前症候群の症状が一つだけでも、これまでに生理前に3回続けて起きている場合は、生理前症候群になっていると診断されます。
生理前症候群の代表的ともいえる症状では、イライラしやすくなるというところがあります。イライラしやすくなると、家族に八つ当たりをしたり、ちょっとしたことでも当たりやすくなったりします。
イライラしやすくなるという生理前症候群の症状以外にも、精神的な部分で、抑うつ気分に陥ってしまうことがあります。抑うつとは、焦燥感や不安感などに襲われ、そわそわと落ち着かない状態になったり、妙に焦ってしまうような状態のことをそういいます。抑うつ状態になると、心身ともに苦しい状態に陥ります。
生理前になると、集中力が低下してしまい、さらには注意力も低下してしまいます。集中力や注意力が低下すれば、仕事や日常生活に支障をきたしてしまうでしょう。これらも、生理前症候群の代表的な症状となります。
頭痛も、生理前症候群の代表的な症状の一つです。頭痛の程度は、人によってさまざまですが、あまりにひどければ、それこそ日常生活に支障をきたしてしまうでしょう。頭痛がひどい場合は、休めるときには休むか、頭痛薬を使うなどして抑えましょう。
抑うつやイライラなど、精神的な部分に生理前症候群の症状が現れてやすいです。また、身体的な部分に現れる症状として、頭痛以外にも、乳房が張るなどの症状も現れます。生理前に乳房が張って痛みを感じたりすれば、それは生理前症候群の可能性が高いでしょう。
乳房が張って、痛みを感じるという身体的な症状以外にも、お腹が張ったり痛みを感じたりすることもあります。生理中に、お腹に痛みを感じる人もいますが、生理前にもお腹の痛みがあれば、それは生理前症候群の可能性が高く、生理が近々来るというサインでしょう。
生理前症候群の症状として、肌荒れを起こすこともあります。メイクののりも悪くなりますし、ニキビなどの吹き出物で、肌がひどい状態になってしまうこともあります。このようなときは、いつものスキンケアだけでは、どうしようもなくなってしまいます。
身体的にも精神的にもつらく、さまざまな症状を起こしてしまう生理前症候群。毎月、生理前症候群を起こす方やたまにという方も、生理前症候群を予防する方法を知り、次回に備えておきましょう。また、症状は人によって現れる程度はさまざまです。自分に合った方法で、予防対策を行いましょう。
生理前症候群をなるべく軽くするためには、まずは日頃の生活習慣を改めることから始めてみましょう。栄養が偏った食事の摂り方や、塩分と糖分の摂りすぎは、症状を悪化させることにつながりなります。
生理前症候群を悪化させないためにも、血行を良くするミネラルやビタミンなど、栄養バランスのよい食習慣に改善していくなど、生活習慣を客観的に見直し、改めていく必要があります。
特に食習慣では、イライラを抑えるというカルシウムやマグネシウムが重要で、積極的に摂取していくとよいでしょう。女性にとって大切な肌に関しても、肌荒れやニキビなどを抑えるためのビタミンB群や、女性ホルモンによい働きをする亜鉛などもおすすめです。
さらに、食習慣だけではなく、ストレスのないように過ごすことも、生理前症候群を軽くするのに重要なことです。生理前症候群は、ストレスが強ければ強いほど、さまざまな症状が現れやすくなってしまうといわれています。ストレス解消のために、軽い有酸素運動をしたり、気分をリフレッシュさせたりして、ストレスフリーな生活にしましょう。
生理前症候群の症状の程度は人によってさまざまですが、もし我慢ができないという場合は、婦人科で受診することを検討してもよいでしょう。生活習慣を改めるなどしても、生理前症候群が良くならない場合もあります。
そういったときは、医療機関に頼るしかありません。我慢を続ければそれがストレスとなって、余計に症状を悪化させてしまうことになるでしょう。医療機関では、薬による治療を行います。排卵が起こることで、女性ホルモンが刺激されて生理前症候群が起きるので、排卵を抑えるやり方で症状を軽くするという方法です。
低用量ピルや、ホルモン薬などで排卵を止めますが、薬を服用している間だけなので、将来的に妊娠を望んでいる場合でも問題はありません。
生理前症候群の中でも、精神的な症状が強く出やすいといわれている症状があります。それは、生理前気分不快症候群と呼ばれています。この生理前気分不快症候群とは、生理前症候群よりもうつ症状がひどくなり、かなり絶望的な気分に陥ってしまいます。
身体的なことよりも、精神的な心の部分で特に症状が悪化する病気で、イライラが増し、怒りっぽくなってしまうため、感情のコントロールが難しくなります。ひどい場合は、攻撃的になってしまう人もいます。自分自身で感情のコントロールができなくなりますが、感情のままに周囲にぶつけてしまえば、人間関係のみならず社会生活にも支障きたしてしまうでしょう。
イライラや抑うつとした気分、頭痛や腹痛などの症状など、生理前症候群というのは心身ともにつらい症状です。すべての女性に起きてもおかしくはない症状なので、生理前の自分はどうなのかを改めて見直し、生理前症候群かどうかチェックすることをおすすめします。
そして、もしそうであっても恐れることはありません。生活習慣を改善するなどの予防対策をすることで、書状を軽減できます。自分でできる方法で予防し、生理前症候群とうまく付き合っていくようにしましょう。