2018.08.07

「排卵日から5日後の体の中の変化」この時期の妊娠初期症状とは

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個人差はありますが、順調に妊娠の経過が進んでいる場合、排卵日の5日後には妊娠初期症状が現れることがあります。そのときに、体の中ではどのような変化が起きているのか、また妊娠初期症状にはどのような症状があるのかなどについてみていきましょう。

排卵日から5日後の妊娠初期症状とは?

妊娠を望んでいる場合、排卵日から5日目あたりに、妊娠初期症状としてどのような変化が現れるのかは、とても気になるところだと思います。

排卵日から5日目は、受精が成立していたら着床の始まりなので、さまざまな妊娠初期症状が現れることもあります。ここでは、どのような症状が現れるのかを具体的にお伝えしていきます。あわてずに、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。

排卵日から5日後にかけての受精卵の状態

妊娠初期症状が起こるメカニズムについて、排卵日から体にどんなことが起こっているのかをまとめました。

子宮へと移動している

基礎体温などをつけていると分かりやすいのですが、排卵日から5日目は高温期の5日目にも当たります。排卵日に、精子と受精した卵子は受精卵へと変化します。受精卵は細胞分裂を繰り返し、胚盤胞へと変化して子宮内膜へと着床できる状態になります。

受精卵はその後、6~7日かけて子宮へと移動し、受精卵が子宮内膜にくっついて埋もれることで着床し、妊娠が成立します。

胚盤胞に変化している

きちんと排卵して受精した受精卵は、6~7日かけて子宮へと移動して着床を始めます。受精卵は急速に細胞分裂を繰り返し、どんどん数が増えていきます。

細胞分裂を繰り返した受精卵は、やがてお互いにくっつき、桑実胚から胚盤胞に変化していきます。胚盤胞は、外細胞膜や内細胞塊で構成されています。

排卵日から5日後に現れる症状

排卵日に受精して、順調に受精卵が子宮に向かっている場合、個人差はありますが、5日目には妊娠初期症状が現れることがあります。

わずかな着床出血

排卵日に受精した卵子は、受精卵へと変化して、子宮に時間をかけて子宮に向かいます。子宮へとたどり着いた受精卵は着床を起こします。この際に、個人差はありますが、受精卵が子宮内膜を傷つけたことにより、微量の出血が起こることがあります。これを着床出血といいます。

出血といっても、下着に血がつくほどから、茶褐色やピンクのおりもの程度のものまであり、気づかない人もいます。アンケートなどによると、着床出血を経験したという人は2%であり、50人に1人しか着床出血の経験がありません。

下腹部の痛み

着床すると同時に、下腹部痛が起こることがありますが、受精卵が子宮内膜を傷つけたときに痛みが起こります。下腹部痛にも個人差があり、一日中痛みがある人や、数回に分けて痛みが出る人、立っていられないほどの痛みが出る人もいます。

痛みの程度も、チクッとした痛みから、子宮が締め付けられるような痛みや、下腹部ではなく足の付け根や恥骨の辺りが傷む人など、いろいろです。痛みには個人差もありますし、誰しもに起こるわけではありません。

基礎体温が下がる

高温期5日目に体温が下がることを、「インプランテーションディップ」といいます。これは、着床する時期に一時的に体温が下がることで、海外では良く知られている妊娠の兆候のひとつといわれています。

しかし、基礎体温の低下は、その日の体調や外気温に左右されることがあるので、必ずしも体温が下がったからといって、着床しているわけではありません。よって、インプランテーションディップに惑わされずに、様子を見るようにしましょう。

おりものが変化する

妊娠初期症状のひとつに、おりものの変化があります。色の変化があり、白色やクリーム色になったり、ドロッとしたおりものが出たりすることがあります。

そのほかにも着床出血した場合、下着に血がつくこともありますが、茶褐色やピンク色のおりものが出ることもあります。着床出血は気づかない人がほとんどですが、おりものなども妊娠の有無の目安になるので、参考にしてください。

吐き気がする

排卵日に受精卵が着床すると体が反応し、赤ちゃんを育てるためのhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが、急激に出はじめます。そのときに、体が変化に耐えられずに、吐き気や胸焼けが生じることがあります。これが、いわゆるつわりです。

吐き気以外にも倦怠感や頭痛、眠気などが生じることも。つわりにも個人差があるので、食事を摂取することも困難な人や、まったく何もなかったという人もいます。また、後期つわりといって、妊娠初期にはつわりがなかったのに、妊娠後期になったから、吐き気などのつわりの症状が現れる人もいます。

妊娠だと慌てずリラックスして過ごそう

妊娠を望んでいる人は、基礎体温の変化や体調の変化に敏感になってしまうと思います。ネットなどにある情報は、あくまでも経験上の症状や起こりうる可能性を載せているので、必ず誰にでも妊娠初期症状が起こるわけではありません。

また、基礎体温の変化は、その日の体調に左右されることがあります。したがって、着床出血や下腹部痛にも個人差があるので、ネットの症状が自分に起きなかったからといって落ち込まないようにしましょう。基礎体温を測り、妊娠検査薬が使える時期になるまでは、慌てずリラックスして過ごしましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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