2018.08.07

生理3日目に中だしをするリスク。妊娠の可能性はどれくらいある?

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生理中の性行為で中出しは妊娠しないのか?よく生理中は妊娠しないといわれますが、実際は妊娠する可能性もあります。生理中の性行為で妊娠する理由や生理中の性行為が女性の身体に及ぼす危険性など、人には聞けない生理中の中出しについて調べてみましょう。

生理中の中だしで妊娠する可能性は

生理中の性行為による中だしとは、膣内に射精する行為をいいます。生理中の中出しは、妊娠しないと思われている方が少なくありません。はたして、生理中でも妊娠する可能性があるのか?生理中に中だしするリスクなど、生理中に妊娠する可能性や危険性を探ってみましょう。

生理3日目で中だしをする危険性

女性の生理日数は、通常5~7日程度といわれています。そして生理3日目は、生理期間中で最も出血の多い日だという女性も少なくありません。生理3日目の出血量の多い日に、性交渉して中だしした危険性を調べてみました。

感染症になりやすい

生理中は、女性の身体の免疫力が低下しているため、生理中の性行為が原因で、感染症を起こすリスクが高くなります。

生理中の経血は潤滑油の役割ではなく、子宮内膜が剥がれて排出されているので、膣内に必要以上の摩擦や刺激を与えることになります。その傷や摩擦に雑菌が入ることで、雑菌感染を起こす危険性もあります。

子宮内膜症の原因になる

生理中の性行為が原因で、血液が子宮に逆流してしまった場合、要らなくなった子宮内膜も逆流することも。すると、直腸や膀胱、卵巣の表面などに小さな塊となって付着することがあります。

その塊が原因で、子宮内膜と同じように増殖していき、子宮内膜症を発症する場合があります。

妊娠する可能性がある

「生理中は排卵しないから、妊娠することはない」とは断言できません。通常の生理周期では、生理開始から14日程度すると排卵が起こり、その際の受精で妊娠します。生理中は受精の心配はないといってよいのですが、女性の身体はストレスや生活環境の違いから、生理周期がずれる場合もあり、生理中でも排卵する可能性もあります。

また、生理だと思っていた出血が排卵出血などの場合もあるので、生理中に妊娠しないリスクが100%ないとはいえません。したがって、「生理中でも妊娠する可能性がある」と考えたほうがよいでしょう。

生理中の中だしで妊娠する理由

生理中に中だしすることで妊娠してしまうことには、どんな理由が考えられるのでしょう。生理中でも妊娠してしまう要因を調べてみましょう

性交の刺激で排卵が早くなる

性行為の刺激が原因で、通常は生理開始後14日程度で起こる排卵が、早く来てしまうことも考えられます。たとえば、生理周期が不順であったり、生活や仕事のストレスなどでホルモンバランスが崩れたりした場合。

性行為の刺激に誘発されて、排卵が通常より早まって来てしまい、生理中でも排卵し受精して妊娠してしまうこともあります。

生理ではなく排卵出血の可能性

生理周期は約25~38日といわれていますが、平均的な生理周期は28日といわれています。通常周期から考えると、生理開始後14日後に排卵が行われます。排卵日に排卵痛や排卵出血など、身体の不調を訴える女性も少なくありません。

排卵が原因で起こる排卵出血は、微量の場合や生理と同じような出血をする場合など、人によっていろいろです。また、生理だと思っていた出血が、実は排卵出血だったという場合もあります。

排卵出血中に、中だしの性行為を行えば、高い確率で妊娠することになります。排卵日は、前の生理から14日程度といわれていますが、生理が遅れた場合などは、次の生理予定日辺りで排卵する場合もあります。その場合は、排卵出血と生理出血の区別がつかないこともあるからです。

精子の寿命が長い

一般的な生理周期で、生理開始から終了まで7日間とすると、生理終了から7日間程度で排卵が行われることになります。もしも、生理中の終わり間際に性行為で中だしした精子が、1週間生き続けたために、排卵と重なって受精してしまう場合も。

精子の寿命は、平均では72時間程度といわれていますが、それは人によって違いがあります。短い場合や長い場合もあるので、1週間生きてしまうことも考えられます。精子の寿命が長く、排卵のタイミングと合ってしまえば、妊娠する可能性が高まるのです。

生理中の性行為に対する注意点

生理中の性行為では、通常の性行為より気を付けなくてはならないポイントがあります。生理中に性行為する場合は、通常の性行為より一層注意が必要です。

必ずコンドームを着用する

生理中に性行為を行う場合は、必ずコンドームを着用しましょう。なぜなら、生理中でも妊娠する可能性が高いことや、膣内に雑菌が入らないようにするためでもあります。また、妊娠を望まない性行為の場合は、コンドームを着用するようにすることで、妊娠率を減らせます。

コンドームの使用には、正しい着用のタイミングもポイントになります。膣に挿入後、射精前に出して着用するのでなく、挿入する前にコンドームを着用することが正しいタイミングです。

出血の多い時期は避ける

生理日数は平均5~7日程度といわれています。生理開始や生理終わり付近は、出血量も減ることが多いのですが、生理中間頃は出血量が増えることがほとんどです。

出血量が多いときに性行為を行った場合、経血が逆流して病気になることも考えられます。そのため、生理中に性行為を行う場合は、出血の少ない始まりの時期や、終わりごろを選ぶこともポイントになります。

ソフトな行為を心がける

生理中は、女性側の膣や子宮の免疫力が落ちています。そのため、通常は何でもない行為でも、刺激が強かったり、膣内を傷つけたりする場合もあります。生理中に性行為をする場合は、優しくソフトな行為で行うことが望ましいです。激しい行為によって、出血量が増えてしまう場合もあるので、注意しましょう。

生理中は性行為を楽しむのでなく、下着の上から刺激したり、男性側にはオーラルセックスをしたりなど、挿入する目的でない性行為もおすすめです。

正しい知識を身につけて自分の体を守ろう

生理中になると、なぜか性行為をしたくなる女性も少なくありません。それは、女性ホルモンが原因であるといわれています。生理中に性行為をしてはいけないことはありませんが、正しい知識が必要です。

むやみに行うと、病気や妊娠など、女性の身体に負担となるリスクを高める結果になります。ぜひ正しい知識を身に着けて、自分の身体を守りましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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