2018.08.07

【35歳の妊娠確率は?】年齢と共に低くなっていく重要な可能性

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年齢と共に低くなるとされている妊娠確率ですが、その低下スピ―ドはあまり知られていません。そのため35歳前後の女性の中には、自分の妊娠確率に不安を感じている女性も多いと思います。そこで今回は、35歳前後の女性の妊娠確率について確認しましょう。

35歳で妊娠できる確率とは

35歳頃になると、自分の妊娠可能性に不安を覚え始める人も多いのではないでしょうか?最近では、年齢が上がるにつれて、妊娠が難しくなっていくという話もよく聞くため、ますます焦ってしまいますね。

そこで今回は、35歳前後の人が妊娠できる確率について確認しましょう。妊娠確率を上げる方法も見ていくので、妊娠を望んでいる35歳前後の人はぜひ参考にしてみて下さい。

35歳前後の自然妊娠確率

自然に妊娠できる確率は、年齢と共に変化していきます。しかしその事実は、まだあまり知られていません。女性が自然に妊娠する確率は、年齢と共にどのように変化していくのでしょうか?妊活予定の35歳前後の人は、ぜひしっかり把握しておきましょう。

35歳以上で10~15%

35歳前後の女性が自然に妊娠する確率は、何と10~15%しかないとされています。しかもこの確率は、健康な35歳前後の女性が、ちょうどよいタイミングで性交した場合の確率なのです。

排卵2日前から排卵日は1カ月の中で、妊娠する可能性が高いとされています。そのため、妊活では基礎体温を測り、事前に排卵日を予測するのです。しかし、その排卵日前後で性交しても、妊娠の確率はたった1割ほどということなので、35歳前後の女性が自然妊娠できる確率は低いといえます。

35歳未満で20~25%

35歳未満の人の自然妊娠確率は、どのようなものなのでしょうか?20代の女性の自然妊娠確率は高いですが、それでも20代後半になると、その確率は20~25%まで下がるとされています。そして30代になると、さらにその確率は低くなっていき、33歳頃から急激に低くなるのです。

さらに不妊に悩む人の数の割合は、25歳の女性全体の中では3.5%ですが、35歳の女性全体の中では、11%となっています。このように30代と20代では、妊娠の可能性に大きな差がでてきます。

40代を過ぎると2~3%

40代になると、さらに自然妊娠確率は下がっていきます。40代女性の自然妊娠確率は、何と2~3%にまで低下してしまいます。さらに、40代女性は流産のリスクも高く、流産の確率は驚くべきことに約50%とされています。

また、45歳の女性の場合、自然妊娠の確率はさらに下がり、わずか0.5%とされているのです。そのため、妊娠を望む場合は、35歳前後までには妊活を始めることを強くおすすめします。

35歳の妊娠確率が低くなる理由

35歳前後になると、自然妊娠確率が急激に低下するのは、なぜなのか気になる人も多いでしょう。そこで35歳前後に自然妊娠確率が下がる理由を確認していくので、疑問解消にぜひ役立てて下さいね。

染色体異常が起こりやすくなる

30代後半以上になると、自然妊娠確率が著しく下がるだけでなく、さまざまな妊娠リスクも上がっていきます。例えば、胎児に染色体異常が起きるリスクが高くなり、その影響で流産のリスクも高まります。

胎児に染色体異常が起きる確率は、年齢に比例して増えていき、40歳の女性では25%、45歳の女性では30%にまで上がるとされています。

卵子が劣化する

時間と共に、卵子自体の老化も進んでいきます。卵子が老化すればするほど、妊娠の確率は低下しますし、胎児の健康リスクも上がるとされているのです。さらに、卵子は一度老化してしまうと、戻ることはないとされています。

そのため、35歳前後の女性の妊活では、睡眠や食事に気を付けたりストレスを避けたりして、卵子を極力老化させないことも重要になるのです。

加齢による妊娠力の低下

妊活の期間は、年齢と共に自然妊娠確率が落ちていくに従って、長くなる傾向にあります。20代前半の女性の妊活期間は平均4カ月とされていますが、30代後半の女性の平均妊活期間は約12カ月です。

年齢と共に生殖機能も低下していくので、35歳以上の女性の自然妊娠は、想像以上に困難といえるでしょう。しかし、全く妊娠可能性がないというわけではありません。35歳前後の女性であっても、健康に注意しながら気長に妊活を続けることで、妊娠する可能性を高められます。

35歳の妊娠確率を高める方法

35歳前後の女性の自然妊娠確率を知ると、その低さにショックを受けてしまう人もいるでしょう。しかし、35歳前後の女性でも、普段から妊娠確率を高める方法を実践していれば、その確率を上げられるとされています。しかもそれらの方法は、誰でも気軽に試せる方法なのです。それらの方法とは、一体どのようなものなのでしょうか?

葉酸を摂取する

妊娠中には、葉酸を意識的にとるべきという話は、よく聞きますよね。葉酸は胎児の成長を促すために、欠かせない成分なのです。しかしその葉酸には、子宮内の環境を正常化し、妊娠可能性を上げる効果も期待できます。

そのため、葉酸は妊活中にも意識的に摂取しましょう。葉酸は枝豆やアスパラガスなどの野菜に含まれています。しかしその量は少ないので、ぜひ葉酸サプリメントで効率的に葉酸を摂取しましょう。

体が冷えることを防ぐ

体全体が冷えると、子宮や卵巣の血流も悪くなり、妊娠確率の低下につながってしまうことがあります。そのため妊活中は、適度に運動したり湯舟に浸かったりして、できるだけ体を冷やさないようにしましょう。

とくに、腹部の保温には注意する必要があります。温かい飲み物を飲んだり、ブランケットを腹部にかけたりして、体温を逃がさないようにしましょう。夏は暑いので油断しがちですが、冷房で体が冷えることもよくあります。夏でも薄いブランケットや上着は、常に持ち歩くようにしましょう。

乱れた生活習慣を改善する

飲酒や喫煙は、自然妊娠確率を低くさせてしまいます。さらに喫煙や飲酒は、胎児にも悪影響を与えるものなので、妊活中からしっかり禁煙や禁酒をしましょう。

さらにバランスのよい食事に注意し、十分な睡眠時間を確保することも、妊娠確率を上げるためには欠かせません。妊活中に生活習慣を正しておくことで、妊娠中にも胎児の健やかな成長を自然に守ることができるでしょう。このように自分の健康を守る行動は、妊娠確率の上昇だけでなく、胎児の健康を守ることにもつながるのです。

妊活を出来るだけ早くスタートさせよう

現代では、30歳以上で初産を迎える女性も増えていますが、35歳前後の女性の自然妊娠確率は、意外に低いものです。そのため、妊娠を望んでいる35歳前後の人には、なるべく早く妊活を始めることをおすすめします。

少しでも、妊活開始のタイミングを早められれば、それだけ妊娠確率を高めることができるのです。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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