2018.07.04

排卵日の3日前は妊娠しやすいってホント?妊娠確率の目安を知ろう

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妊娠を望むなら、いつタイミングを持てば妊娠しやすいのか知りたいところ。排卵日はいつなのか、性別の産みわけが本当にできるのかなど、妊活する女性は知りたいことがいっぱい。妊娠しやすいタイミングの取り方や成功率を上げるコツを習得しましょう。

排卵日当日よりも3日前がよい理由

排卵日よりも3日前にタイミングを持つと妊娠できるという話を聞いたことがありませんか?排卵日よりタイミングを前倒しするのは何故なのでしょう。そもそも排卵日も不確定なのに、3日前を狙うことは可能なのでしょうか。ですが本当に可能なのであれば妊娠の確率もぐっと上がるはず。妊娠から排卵のメカニズムを把握して、赤ちゃんが授かりやすくなるちょっとしたコツをマスターしていきましょう。

排卵日3日前からの妊娠確率

28日周期のうち、妊娠する可能性があるのは排卵日の6日前から当日まで。以前までは排卵日当日が最も成功率が高まるといわれていましたが、現在の研究の結果では、排卵日の3日前から当日までが、より妊娠する確率があがることがわかっています。

3日前でも妊娠する可能性はある

妊娠するにはできるだけ卵子が新鮮なうちに精子を受精させる必要があります。卵子の寿命が6時間~8時間なのに対し、精子の寿命は3日?7日程度あるため、前もってタイミングを取れば体内で精子をスタンバイさせておくことが可能です。

ですので排卵日の3日前にタイミングをとれば妊娠できる可能性があるのです。ただし精子も新鮮な状態の方が妊娠しやすくなるのは言うまでもありません。タイミングが早すぎたり、精子の寿命が短い場合は、妊娠確率が下がってしまうでしょう。

確率が一番高いのは2日前

精子は体内に入ってから早ければ1時間程度で卵子にたどり着くことができます。ですが卵子の寿命はとても短く、卵子の寿命が尽きるまでに、もっと言えば卵子が新鮮であるうちにタイミングを取るのは容易なことではありません。

仮に受精しても卵子・精子が共に新鮮でないと、発育の途中で受精卵は育たなくなってしまいます。精子の寿命は3日~7日ですが、鮮度を保てるのは48時間程度。そのため精子が卵子を新鮮な状態で待ち伏せするには、排卵日の2日前のタイミングがベストといえるでしょう。

排卵日前は女の子が生まれる確率が高い

赤ちゃんの性別は受精した瞬間に決まるといわれています。そして受精した精子の持っている染色体の種類がY染色体であれば男の子、X染色体であれば女の子になります。Y染色体の精子とX染色体の精子は性質が少し異なります。Y染色体は数が多く、スピードが速いのが特徴で、その反面寿命が1日と短命です。逆にX染色体は数が少なく、スピードも遅いですが寿命が2日~3日と長生きすることができます。

またY染色体がアルカリ性に強いのに対し、X染色体は酸性に強い性質があります。排卵日当日は膣内がアルカリ性に、排卵日の2日~3日前は膣内は酸性になっています。ですのでもし排卵日前にタイミングをもてば、女の子が生まれやすくなり、排卵日当日であれば男の子が生まれやすくなるというわけです。

排卵日3日前の妊娠確率を上げる方法

妊娠しやすい時期を狙ってタイミングをとっても、必ずしも妊娠するとは限りません。20代後半から30代が自然に妊娠できる可能性は元々25%~30%ほどで、決して高い数字ではありません。その確率を少しでも高めるためにできることを取り入れていきましょう。

若いうちに子供を作る

人の身体は年齢と共に老化していきます。それは肌や骨だけではなく、卵子や精子などの生殖能力においても同じことがいえます。今はまだ仕事やパートナーとの時間を楽しみたいというカップルも多いことでしょう。ですがこれから先は自然妊娠できる確率は下がる一方。赤ちゃんを望むなら将来のことを真剣に話し合い、少しでも若いうちに取り組むことをおすすめします。

排卵日付近の性交回数を増やす

排卵のタイミングでたくさんの新鮮な精子が待ち構えていれば、そのぶん妊娠する可能性が高くなるといえます。そのためにはタイミングを1回とるよりも、排卵日の3日前から性交の回数を多く持って、たくさんの精子を送り込むようにしましょう。

定期的な射精を心がける

排卵日3日前を狙って、精子を溜め込もうとする男性もいるかもしれませんがこれは逆効果です。精子は定期的に排出することで質が高まり、常に新鮮な状態を保つことができるのです。性交の回数を重ねれば体内でスタンバイできる精子の量を増やすことは容易です。まずは量よりも質で勝負しましょう。排卵日の以前から3日?5日間隔で性行為を行う習慣があればベストです。

相手にプレッシャーを与えすぎない

気をつけなければならないのが、相手に「今日がよいタイミングだから」「今しなくちゃいけないの」とプレッシャーを与えてしまうこと。男性にとって大切な人と愛情を確かめ合う時間が、いつのまにか義務的な行為になりストレスを与えてしまいます。最悪の場合そのプレッシャーから子作りができない身体になってしまうことも。

性行為は子作り以外の要素も多く含んでいます。あまり気負うことなく、普段から自然に性行為を持てる関係を築いていきましょう。

排卵日3日前のタイミングを狙うコツ

排卵日3日前、といってもいつなのかはっきりしないもの。妊娠するにはまず自分の身体をよく知ることから始めましょう。

基礎体温を測定しながら排卵検査薬を使う

排卵日を知るには、まず毎朝基礎体温を測ることから始めましょう。女性の身体は月経を終えてから低温期、排卵、高温期、月経というサイクルを繰り返します。基礎体温を半年ほど測り続けていると低温期と高温期の差は0.3度ほどで、グラフにするとキレイに二層になることが分かります。

基礎体温がきちんと二層に分かれていない場合はホルモンバランスが乱れている、または月経があっても排卵されていない可能性もあります。長く続く場合は不妊の原因にもなりかねないので、早めに婦人科へ相談しましょう。

また基礎体温と合わせて排卵検査薬を使用することで、より正確な排卵日を割り出すことができます。排卵検査薬は排卵前に急増する黄体ホルモンを検出するためのものです。陽性反応が出てから約48時間以内に排卵する可能性が高いので、積極的にタイミングを取るのがよいでしょう。

クリニックで超音波検査を受ける

基礎体温を元にタイミングをとってもなかなか結果が出ない場合は、婦人科のクリニックへ相談するのもよいでしょう。タイミング法といって「排卵がきちんと行なわれているか」「卵子がしっかり育っているか」などを検査し、タイミングをいつ取るかの指導をしてもらえます。排卵の時期が特定されるため、自分で調べるよりも精度が高まります。もし排卵がうまくできていないようであれば排卵誘発剤を使用する方法もあります。

ただし1周期あたりの診察料は約1万円程度で、超音波検査が月に2回以上必要になると保険の適用外になるため自己負担金が増えてしまいます。お金はかかりますが、一般的には6周期ほどで90%近くが妊娠できるといわれています。少しでも早く、正確にと願うカップルには早めの診察をおすすめします。

おりものの変化を見逃さない

おりものは膣に入る雑菌を防いだり、排卵時には精子が無事子宮にたどり着けるようサポートしてくれる粘り気のある液体です。通常は透明や白っぽい状態ですが、排卵日付近になると透明なおりものが増えて粘度も増してきます。そして排卵が済むと量が激減し通常に戻っていきます。

このおりものを観察することで女性の健康状態を知ることができ、排卵のタイミングのヒントにもなりえます。あくまでも目安ではありますが、気軽にセルフチェックができるのでまずは基礎体温と一緒に観察してみてもいいかもしれません。

排卵日を見極めて妊娠成功率を高めよう

闇雲にタイミングをとっても妊娠するのは簡単なことではありません。自分の身体を知り、パートナーと協力することで少しでも成功率を高めましょう。焦らず、根気よく、そして少しでも穏やかな気持ちで排卵日を迎えることが大切です。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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