妊娠を希望する場合、排卵日を知ることはとても有効。妊娠の確率を上げるためにも、自分の排卵日をしっかりと確認する必要があります。なぜ排卵日を知ることが大切なのか、どのような手段があるのかを理解して、これからの妊活に役立てましょう。
妊娠を待ち望んでいる女性にとって、妊娠しやすい時期は知っておきたい情報。妊娠するには排卵日付近で性行為をする必要があります。一般的には、排卵日5日前からが妊娠のチャンス時期とも言われています。実際はどうなのか、しっかりと知識を深めておきましょう。
妊娠を希望する場合、排卵日に合わせて性交することが妊娠への近道といえます。より妊娠できる確率をアップするには、排卵日のタイミングに合わせて性交の回数を増やすことも大切です。
不妊治療の第一歩の治療法ともいえるタイミング法は、排卵日を予測して、性行為をすることで妊娠の確率を高める方法のことです。排卵日を知り、その付近で性行為を持つことは妊娠するために必要なことであるといえます。
アメリカの生殖医学会では、妊娠しやすい時期を排卵の4日前~排卵前日4日前としています。卵子の寿命は約1日、精子の寿命は3日~5日程度ですので、精子が卵子の出てくるのを待ち構えている状態を作り出すことが望ましいということです。
妊娠を希望するのであれば、精子を女性の体内により多く送り込める中出しをすることが必要です。外出しは避妊行為には当たらないため、妊娠する可能性はありますが、妊娠の確率を高めたい場合は、中出しがベストでしょう。
精子が女性の体内で生きていられる期間は約5日間と言われています。放出された精子の中には、元気なものもいれば、のんびりしているものも。全ての精子が卵子のもとまでたどり着けるわけではないので、より多くの精子を女性の体内に放っておくほうが妊娠確率が上がるというわけです。
排卵日に合わせて性行為をした場合でも、1回の性行為で妊娠する確率は20~25%と言われています。年齢や体調などさまざまな要因が関わっており、健康な状態で性行為をした場合での数字になります。妊娠率が低くなりがちな高齢な場合には、1回の性行為での妊娠はさらに難しいものになるでしょう。
妊娠の確率を高めるには、排卵日とのタイミングも大切ですが、1カ月に一度の排卵日のタイミングに合わせて1回性行為をするよりも、より回数を増やしたほうが妊娠確率は上がります。
以前は男性が毎日射精をすると精子の質が悪くなると考えられていましたが、検証した結果、精子の質や運動率は変わらないという発表もあります。排卵日付近の妊娠しやすい時期には、できる限り性行為の機会を設けるとよいでしょう。
排卵日の頃にはさまざまな体の変化があります。体の変化の現れ方には個人差があり、病気が潜んでいる可能性もあるので、不安な方は病院での受診をおすすめします。
おりものとは、子宮や膣からの分泌物が混ざった粘り気のある液体のことで、排卵期は精子をスムーズに、量が増えたり粘り気が強くなることがあります。生理開始から12日~17日前後の排卵期は、おりものの中に頸管粘液というものが含まれるため、透明で粘り気があり、空気に触れると白っぽく卵白のような状態になっていることが特徴です。ただし、頸管粘液の量には個人差があるので注意しましょう。
排卵期のころには腰が重くなったり、排卵痛と呼ばれる痛みが起こる可能性があります。これらの排卵に伴って起こる体調不良は、基礎体温が下がり出し、グッと下がった日の前後、生理後にサラサラの白いおりものがたくさん出始めてくる頃に起こる可能性が高いです。
一般的には、1日~2日で症状がおさまることが多いですが、長い間症状が続く場合は、排卵に伴う症状ではない可能性もありますので、病院に相談するようにしましょう。
排卵に伴い、おりものに少量の血が混ざることがあります。これを「排卵出血」と呼びますが、生理以外の父性出血には病気が隠れている可能性もあるため、しっかりと判断することが大切です。原因は、卵子が卵胞を飛び出す際ことによる出血、ホルモンバランスによる出血などが考えられていますが、量や持続時間に問題なければ特に気にする必要はありません。
排卵出血は、排卵日前後に1日~3日出血するだけで、下着に少し付着する程度の出血です。血の色には個人差がありますが、出血が1週間以上続いたり、生理と同じ量がある場合には、医師の診断を受けることをおすすめします。
排卵日を知ることは妊娠成功にとって重要なこと。自分でできることから取り入れて、タイミングをしっかりと掴むようにしましょう。
妊娠しやすい時期を知るためには、排卵検査薬を使って黄体ホルモンを感知することにより、妊娠の確率が高い時期である排卵日2~3日前を予測する方法もあります。市販されている排卵日検査薬の中には、粗悪品もあり、誤った表示をしてしまうものもあるので注意しましょう。
研究の進んでいるアメリカ製のものを選んだり、感知の高いmIU/mlの値が小さいものを選ぶようにしましょう。
基礎体温を測ることで、1カ月の生理サイクルを知ることができます。低温期と高温期に分かれ、高温期に入ると妊娠しやすい時期とされています。また、低温期から高温期になるタイミングが排卵日に当たり、基礎体温を測ることで、排卵日を予測しやすくなります。
妊娠していれば高温期が続き、高温期から低温期に下がると生理が始まるという目安にもなります。自分の体調管理や、生理周期を知るためにも有効な手段といえます。
病院で排卵日を調べてもらうこともできます。いわゆるタイミング法という不妊治療の一つになります。基礎体温やおりものの状態だけでなく、卵胞の大きさや子宮内膜の厚さ、血液検査などから排卵日を予測し、ベスタなタイミングを判断してくれます。
自分で排卵日を予測することも可能ですが、病院での予測のほうがより確実な他移民部を知ることができるメリットも。また、成功率の高さも魅力。ただし、超音波検査は月に1回までは保険適用ですが、それ以上になると保険適用外になります。受診するクリニックに確認をするとよいでしょう。
妊娠を希望するのであれば、排卵日を知ってベストなタイミングで性行為を行う必要があります。妊娠率を高めるためには、排卵日の4日前から準備を始めることがおすすめ。体がどのような変化をするのかしっかりと確認をして、見極めをするようにしましょう。より正確なタイミングを知るには病院を受診する方法も。排卵日に合わせた妊活をすることで、妊娠しやすい環境を作り出すようにしましょう。