2018.08.28

40代の妊娠出産はリスクを伴う?デメリットだけでなくメリットも!

ARTICLE

今や晩婚化が進み、高齢出産は当たり前の時代になってきました。

今では40代での結婚・出産は珍しくないですよね。

そこで40代での出産リスクや、メリットなどをいくつかピックアップしましたので、是非参考にしてみてくださいね。

高齢出産でも恐れず、元気な赤ちゃんを産むために準備を始めましょう!

kourei_banner.jpg

40代はリスクばかりが指摘されているが、実はメリットも多い

さまざまな方面で、40代の出産のリスクが取り上げられています。

実際に40代で妊娠したい方も沢山いらっしゃいますが、リスクが高く心配している方も多いでしょう。

40代で3人目の妊娠をした場合、どのくらいのリスクがあるのかご存知ですか?

また、その分のデメリット・メリットなどもありますので、併せてご紹介していきます。

40代妊娠は、二の足を踏むほどリスクが高いのか?

40代での妊娠出産には、どのようなリスクが取り上げられているのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

子供への遺伝病リスクが増える

20代と比べて40代は、ダウン症のリスクが約16倍に増えます。

女性が生み出せる卵子の数は、生まれたときにすでに決まっています。

年齢を重ねるにつれて卵子自体も老化していくので、これらの現象が起きやすくなると言われています。

また、二分脊椎症にかかりやすいとも言われており、二分脊椎症とは脊椎の一部が正常に形成されず、神経障害を伴うことがある疾患です。

そのため、子供が病気がちになってしまうこともあります。

そもそも妊娠することが難しい

先ほどお伝えしたように、卵子の数は生まれる前から既に数が決まっています。

増えることはありません。

年齢が進むにつれ、卵子もともに年をとっていきます。

30代から妊娠する確率が徐々に下がっていき、逆に流産率が上がっていきます。

高齢者の卵子は構造が変形してしまう可能性があり、細胞分裂をする際に、分裂した2つの細胞へ同じ数の染色体を正確に分けることが出来なくなってしまいます。

生命維持に不可欠な染色体に異常が起これば、着床しづらく、妊娠することが困難になります。

妊娠中に病気にかかる可能性が上がる

妊娠高血圧症候群

ひと昔前までは「妊娠中毒症状」といわれていた症状です。

なぜ名前が変更されたかといいますと、妊娠中の母子に影響を与えるものが「高血圧」と判断されたからです。

妊娠高血圧症候群にかかると、胎盤や子宮の血行悪化により、おなかの赤ちゃんの栄養・酸素が不足します。

特に低酸素状態が長期間に及ぶと、赤ちゃんの脳に悪影響が出る可能性があります。

妊娠糖尿病

妊娠の影響で、糖尿病になる確率が高くなります。

今まで糖尿病に縁がなかった方でも、約12%の確率で発症します。

母体だけでなく胎児も高血糖の状態になってしまうと、先天奇形や羊水過多症になる可能性があります。

さらに過剰にインスリンが分泌されてしまうため、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になったり、生まれたあとに新生児低血糖に陥るリスクもあるのです。

分娩時間が長くなる傾向にある

35歳以上の高齢の場合、子宮頸管が硬く子宮口が開きにくいため、赤ちゃんが産道から下りて来ずらい状態になります。

そのため、吸引分娩や帝王切開などの機器分娩が多くなるのです。

また、微弱陣痛や、母体が太りすぎていて産道にも脂肪がつき、狭い産道がさらに狭くなり赤ちゃんが出てきにくくなります。

産後の肥立ちに時間がかかる

産後は妊娠前の状態に戻さなくてはいけません。

しかし、40代は回復スピードの低下などで産後の肥立ちに時間がかかり、育児への不安や、子供、夫などに対する愛情喪失など、産後うつになりやすくなります。

20代妊娠でもリスクはある

20代すべての人が健康な赤ちゃんを産めるとは限りません。

20代妊娠でも、染色体異常で障害のある子供ができてしまう可能性があります。

また、10人に1人の割合で流産するといわれています。

40代での妊娠はメリットもたくさん

これまでデメリットについて書いてきましたが、実はデメリットだけではありません。

40台ならではの、さまざまなメリットがありますので、希望を持ちましょう。

経済的な余裕がある

40代ともなれば、経済的に安定していますし、貯金もあります。

子供が一人前に成長するには平均1,000万円かかると言われていますので、学資保険に入れるという選択もできます。

親の人生経験が豊富で、子育てに良い影響がある

人生経験が豊かなため心に余裕があり、安定した子育てができます。

子供にもそれが伝わりますので、のびのびと育つでしょう。

子供のいる友人が多いので、相談相手に困らない

40代は友達がすでに子育てをしている確率も高くなってきます。

困ったことがあれば、相談相手にもなってくれたり、子供同士で遊ばせられる利点もあります。

リスクを下げるためにできる妊活

40代でも健康な赤ちゃんを産むために、是非実践してみてください。

婦人科系疾患を治療する

40代は依然として婦人科系の病気になりやすいといわれています。

子宮筋腫、卵巣系の病気、性感染症などある方は、不妊や流産の確率が高くなりますので、早めに治療しましょう。

葉酸を摂取する

葉酸はたんぱく質や細胞を作る際に必要な、DNAなどの核酸を合成するために大切な役割をもちます。

お腹の中の赤ちゃんの細胞分裂にも大きく関わっているため、妊娠中はもちろん、妊娠前から常に摂取しましょう。

しかし、過剰摂取になると、二分脊椎や無脳症のリスクにつながりますので、適度な量を心がけましょう。

生活習慣を改善する

適度な運動やウォーキングは、ストレス解消や血行促進してむくみを解消します。

また、自律神経の乱れを治すなど、プラスの効果がたくさんあります。

食事を改善するのもよいでしょう。

和食などは、発酵食品や、根菜類など味付けもやさしいので、体の中からきれいになります。

メンタル面でできる妊活

イライラすると子宮にも伝わります。

生理不順になったり、よいことが1つもありません。

自分自身でコントロールするために、気分転換ができる工夫をしましょう。

天気のよい日に散歩したり、簡単にストレス発散できる方法を生活に取り入れてみるのもよいでしょう。

また、質のよい睡眠は女性ホルモンの分泌を正常にしてくれますので、睡眠時間にも気をつけるようにしましょう。

kourei_banner.jpg

高齢出産にはリスクもあるが、努力次第で軽減できる

高齢出産は、健康な赤ちゃんのために、自分から進んで努力をしなくてはいけない年齢です。

自然妊娠の確率も低くなり、気分が落ち込みやすくなりますが、前向きにやっていきましょう。

明るい気持ちがあれば、初産でも2人、3人目でもどんと構えられます。

焦らず過ごすことが大事なのです。

将来出会う健康な子供のためにできる限りのことをしましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。