2017.06.30

男性に協力してもらう方法とは?

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WHOの「不妊症の7273カップルの調査」によると、不妊症の原因は、

・男性のみ 24%
・男女ともにあり 24%

と、不妊の原因の48%が男性にあるという結果が出ています。

男性不妊の原因は、約90%は精子をつくる機能に問題があると言われています。
男性不妊対策は、不妊治療を行うことと、精子のために良い生活習慣を行ってもらうことは必要です。

◆男性不妊 体以外の悩みとは?

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男性側の不妊で悩んでいる女性の声の中には、”精子”以外の問題もいくつか見られます。
それは、以下が挙げられます。

1. 男性が仕事の疲れを言い訳に妊活に励んでくれない

仕事で疲れて妊活の相談に乗ってくれなかったり、せっかく排卵日付近になっても仕事の疲れを言い訳に、性交渉に応じてくれなかったりするケースがあります。
妊活に支障があるだけでなく、夫婦仲の悪化につながることもあるでしょう。

2. 病院に行ってくれない

婦人科、専門クリニックでは女性が多いですから、行くのに抵抗を感じる男性もいます。
精液検査は精液を取る検査なので恥ずかしさもあるでしょう。
女性が病院へ行こうと提案してもはぐらかされることも、男性は「仕事が忙しい」といった理由で、はぐらかされがちです。

3. こちらから話を切り出しにくい

女性は、男性に男性不妊の話をしようとすると、「男としてのプライドを傷つけるんじゃないか」「喧嘩のきっかけになるんじゃないか」と考えてしまいなかなか切り出しにくいかもしれません。
相談できずに一人で抱え込んでしまうと、ストレスや不満につながります。

4. そもそも男性側が淡泊である

男性の性欲がもともと少なかったり、年齢を重ねるごとに精力が落ちていくなど、性交渉に淡泊であるケースがあります。
そうなると、夫婦の営みが少なくなりますから、妊娠する確率は必然的に低くなります。

5. 予算が限られている

男性不妊の治療をしようとなると、お金がかかります。
経済的なことを考えて、男性不妊の治療になかなか気が進まないかもしれません。

このように、男性に協力してもらうには、いくつかの問題があります。

◆男性不妊対策:男性に協力してもらう方法 (1)

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まずは、男性に不妊検査を受けてもらう必要があります。
冒頭でも述べたように、不妊の割合は男女半々です。

にもかかわらず、実際に検査を受けているのは、女性だけというケースが多いそうです。

男性が不妊検査を受けたがらない理由・・・あなたはそれが、どのような理由だと思いますか?

検査を受けるのが恥ずかしいから?
痛い思いをしたくないから?
面倒だから?

…女性からみるとそう思えてしまいますが、男性側にも深い事情があります。

そして、この部分を正しく理解することがとても重要です。

男性不妊検査では問診以外に、陰部を含めた視診や触診、そして精液検査とエコー検査などがあります。
この中で、男性が拒否反応を示すのが『精液検査』です。

男性にとってこの精液検査は、性行為に等しい恥ずべき行為であって、男のプライドに関わる問題、耐えがたい屈辱・・・
そのくらい重く考えている人がけっこういます。

「私だって恥ずかしい思いをするんだから我慢してよ!」

なんて無理に押しつけてしまうと男性のプライドを傷つけてしまいお互いが嫌な思いをするだけだと知っておいて下さい。

男性は、真剣に子供が欲しくても、どんなに協力する意志が強くても、この『精液検査』だけは、どうしても気がすすまない人が多いようです。

女性にしてみたら、男性の考えがとても勝手なことのように思えますが、このような考えをする男性が多いということを理解した上で、ご一緒に不妊検査を受けてもらえるようにしていきましょう。

そこでご主人を説得する際に、おすすめの説得方法を2つ紹介します。
あなたのご主人の性格によって、使い分けてみてください。

男性が協力してくれるお願いの仕方(1)責任感が強い・男らしいタイプ

女性がすでに不妊検査についてある程度の知識を持っているとしても、このタイプの男性に対しては、女性から不妊検査の内容を説明するのは避けた方が無難なことが多いようです。

そのかわりに、

「お医者さんに不妊検査のことを色々と聞きたいから、一緒に病院に行って欲しい」
「怖いから話を一緒に聞いて欲しい。」

と男性にお願いしてみて下さい。

つまり、まずは検査ではなく、二人でその病院に行って医師に質問をし、説明を受けるのです。

病院の予約を取ったり、質問をまとめておいたり当日に向けて準備するのは女性であるあなたの仕事です。
ご主人に極力面倒だと思われたり、負担だと思われない様に心がけて下さい。

質問をまとめたら、病院に出かけるときに内容をご主人に確認してください。

もし「ここがダメだ」とか「これが足りない」と言われたら、ここは素直にご主人の意見に従いましょう。
すると、いざ医師に向き合ってみると、ご主人が自発的に、積極的に医師に質問してくれる傾向があります。
この時点で、ご主人が一緒に不妊検査を受けてくれる確率が、飛躍的に高くなります。

さらに、医師への質問が終わったら、

「あの先生だったら信用しても大丈夫かな?」

とご主人に聞いてみて下さい。
ここでご主人の反応が良ければ、恐らくご主人は不妊検査を一緒に受けてくれることでしょう。

もしもご主人が、

「ここはよくないから、別の病院にしよう」

と言うなら、ここは素直に賛成しましょう。

ただし、

「次は一人で病院に行ってくれ」

と言われたら、それは激しく反対して下さいね。(それでは意味が無いので)

男性が協力してくれるお願いの仕方(2)優しさを信条とするタイプ

このタイプの男性には、まずはあなたからご主人に、不妊検査について説明して下さい。
時間のあるときに、じっくり話し合うのがおすすめです。

はじめに、

「本気でどうしても子供が欲しいか?」

改めて確認しましょう。

確認できたら、

「不妊症の原因は、男性・女性半々だと言われているので検査は一緒に受けたい」

と切り出します。次に、

「精液検査(病院の専用ルームで、用手法(マスターベーション)で専用の容器に精液を採る検査)が2~3回ある」
「私も本当はそんな屈辱的な思いをさせたくないと思っている」

これを併せて伝えます。

ここで拒否反応を示さない男性はほとんどいません。
ご主人に拒否されそうになったら、

「病院の専用ルームが嫌なら、自宅で採取して持っていけば大丈夫」

とフォローして下さい。

もうひとつ、このタイプの男性の場合、予測できる悪い事は必ず先に伝えた方がいいので、検査で異常がみつかった場合、症状によっては精密検査や治療の可能性があることも先に伝えておきましょう。

でも、もし治療が必要と言われても、

「実際に精密検査や治療をするかどうかは、そのときにまた相談して決めましょう?」

これを付け加えるのを忘れないで下さいね。

◆男性不妊対策:男性に協力してもらう方法 (2)

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無理は禁物。

精液検査は男性にとって大変デリケートな問題なようで、女性には理解できないほど、激しく嫌悪するようです。

ですから、一度は同意しても、あとで色々と気になって・・・

「やっぱりやめよう」

と言いだすこともあります。

だからといって、

「じゃあ気が変わる前に・・・!」

などと強引に検査を推し進めようとする方がいらっしゃいますが、逆効果になることもあるのでやめましょう。

あとから都合の悪い話が出てきたり、嘘があったという理由で、検査中に激怒して帰ってしまう男性も実際にいます。
万が一、このようなことになってしまったら、時間をかけて信頼を取り戻していかなくてはならないので、かえって時間がかかります。

まとめ

何度も言うようですが、男性にとって精液検査は耐え難いもののようです。
ご主人を責めたりせずに、それはそれで仕方ないと考えていきましょう。

そもそも不妊検査はただの準備ですし、不妊治療は妊娠力をあげるための手段の一つにすぎません。

たとえば、普段の食事でそれとなく男性不妊にとって良い料理をつくってあげるとか、サプリメントを飲んでもらうとか、ご主人の仕事のストレスをいたわってあげるとか、いろいろあります。

そもそも夫婦仲が良くないから協力してくれない、という根本的な問題であるケースもあります。
妊活は、まずは「夫婦仲」からです。

今回紹介した方法も、夫婦仲が良好であることが前提となる部分が大きいです。
また、時間が経てば、男性側に妊活に対する気持ちが変化することは多々ありますので、あせらず、まずは良好な夫婦関係を築くことから意識しましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。