妊活でストレスに悩む女性はたくさんいます。
妊活は年齢のリミットがあるので、妊活が長くなればなるほど、あせりが生まれます。
生理が来る度に落ちこんでしまうこともあるでしょう。
不妊治療は、治療の痛みや苦しみなどのストレスがあります。
長引けば長引くほど経済的な不安も大きくなります。
自分だけで悩むだけでなく、親族からはまだなの?」と言われてプレッシャーを感じることもあるでしょう。
友達や知り合いは皆、子供ができているから、焦っている…ということもあるでしょう。
これらはすべて「ストレス」です。
「ストレスは妊活に悪い…」ということは、なんとなく分かっているかと思いますが、具体的になぜ悪いのでしょうか?
理由は大きく二つあります。
脳の視床下部から、生殖のために必要な女性ホルモンの分泌をコントロールしています。
脳がストレスを感じると、分泌のコントロールが乱れてしまいます。
すると月経周期が乱れ、それはすなわち「妊娠するメカニズム」が乱れてしまうことになります。
また、質の良い卵子を育てるには、卵巣から十分なホルモンが分泌されなければ、卵子を良い状態に育てることもできません。
ストレスがたまると、自律神経が乱れます。
(ちなみに、うつ病の症状として、不眠、食欲不振、動悸、疲労感、頭痛などがあらわれる「自律神経失調症」という言葉があります。)
自律神経とは、内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経です。
意識しなくても呼吸をしたり、食べたものを消化するため胃を動かしたり、体温を維持するため汗をかいたりするのは、自律神経があるからです。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。
交感神経が身体の活動を促す「アクセル」なら、副交感神経は身体をリラックスさせる「ブレーキ」。2つはバランスを保って働いています。ですが、ストレスが長く続いたりすると、交感神経から副交感神経への切り換えがうまくいかず、身体はアクセル状態のままになります。
自律神経は全身に張りめぐらされているため、バランスの乱れによって、体の機能にさまざまな障害を引き起こします。
その一つが不妊症です。
最初にあげた妊活に関連するストレス以外にも、日常生活にはストレスとなる原因がたくさんあります。
ここでは、日常生活でどんなストレスの種類があるのか、見てみましょう。
・環境のストレス
暑さ・寒さなどの気温変化、空気汚染、花粉、ほこり、騒音など
・生活習慣のストレス
睡眠不足、過食、偏食、運動不足、喫煙など
・社会生活のストレス
長距離出勤、満員電車、休日出勤、多忙な仕事、疲労など
・人間関係のストレス
上司、部下、親子、嫁姑、夫婦、近所付き合いなど
・家庭でのストレス
離婚、別居、引っ越し、育児、死別など
・心理的なストレス
将来への不安、家族や社会に対する怒りや失望、孤独感や精神的ショックなど
・健康面でのストレス
ケガ、事故、病気、持病、夫婦や家族の病気など
社会生活を送る以上、ストレスはつきものです。
ストレスの対処、解消は難しい部分があるかもしれませんが、原因がわかれば、改善すべき点がわかります。
改善はなかなか難しい点があるかもしれませんが、改善しようと問題意識が芽生えれば、
それは改善に向かって進みます。
いけないのが、知らず知らずのうちにストレスを貯めてしまうことです。
ストレスがたまってるなと思ったら、運動したり、ゆっくりお風呂に入ったり、好きなものを食べたり、どこかに出かけたり、お笑い番組を見て思いっきり笑ったり、カラオケにいったり・・・
自分なりのストレス解消法で、解消しましょう!