2018.04.15

不妊の原因はストレスが大きく関係?身体に与える影響とその対処法は?

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多くの人々が、何らかのストレスを抱えていると言われる現代社会。

毎日の暮らしのなか、いつの間にか疲労や睡眠不足が蓄積し、ストレスに繋がることも。

過度なストレスは、うつや不妊の原因となり深刻です。ストレスを軽減し、よりよい生活を目指しましょう。

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ストレスが引き金になる不妊の原因

 

生殖機能はストレスの影響を受けやすい

「人間の心と体は密接に繋がっている」と言われています。

なかでも、生殖機能は、ストレスの影響をダイレクトに受けやすい機能です。

生殖ホルモンの分泌は、脳の視床下部がつかさどっています。

この視床下部は、ホルモン分泌のほかにも、睡眠や自律神経の調整など、多くの重要な役割を果たす部位です。

と同時にストレスが最終的に到達し、集中する場所でもあります。

ストレスにより視床下部がダメージを受けて、その働きが弱まると、生殖機能にも悪影響を及ぼすというわけです。

生命活動優先により排卵機能の低下

女性の体内では、決まったサイクルで排卵が行われています。

排卵やそれに伴う生理は、脳の視床下部がコントロールしています。

過度なストレスを感じると、視床下部は、何よりも生命活動の維持を優先するため、排卵や生理のコントロールを後回しにしてしまいます。

すなわち、女性の排卵や生理に異常が起こり、ときには、排卵が停止して妊娠できない状況になることさえあるのです。

血管の収縮により子宮が冷える

ストレスを感じると、体はそのストレスから身を守ろうとして、おのずと戦う姿勢になります。

すると筋肉が緊張して血管が収縮します。

この血管の収縮が起こると、血液の通る道が細くなってしまい、血液が体のすみずみまでいきわたらなくなります。

これが冷えのメカニズムです。

女性の臓器の中でも、最も冷えに弱いとも言われる子宮。

子宮の冷えは不妊の原因の一つです。

自律神経が乱れる

睡眠不足が続いたり、過度なストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れます。

自律神経は、血管の収縮と拡張をうまく切り替えて、体温をコントロールする役割を担っています。

そのため、自律神経の乱れは、子宮の冷えにも繋がりますし、さらには婦人科系の病気のリスクが上がる要因にもなり得ます。

人によっては、更年期のような不快な症状があらわれることもあります。

妊活中にストレスとなり得ること

仕事の忙しさによる不規則な生活

子どもができるまでは、しっかりキャリアを積んでおきたい、貯金をしておきたい、といった思いから、フルタイムでの仕事を続ける現代女性も多いのではないでしょうか。

仕事への責任感からストレスを強く感じることもあるでしょう。

また、残業が続いたり休みを取れないなど、不規則な生活にもなりがちです。

睡眠不足や食生活の乱れといった不規則な生活は、月経異常や妊娠しにくい状況を生む要因の一つです。

親からの過剰な孫の期待

結婚して何年か経ち、望んではいるものの、なかなか子どもを授かれない状況。

自分自身、十分焦っているのに、周囲からそのことについて、触れられるのは辛いものです。

特に、母親から「早く孫の顔を見たい」などと言われてしまうと、精神的に参ってしまうこともあるのではないでしょうか。

そんな周りからのプレッシャーがさらなるストレスを招き、不妊に繋がってしまうこともあります。

2人目ができないことによる焦り

一人目は無事に妊娠出産できたのに、その後、次の子どもに恵まれないという状況。

二人目不妊、三人目不妊と呼ばれており、人知れず悩んでいる女性も多いようです。

一人目を授かれたのに、どうして次はうまくいかないのだろうか、と悶々と考える日々。

兄弟を早く作ってあげたいという焦りを感じたり、一人目の時より自分の年齢が上がってしまう現実にぶち当たることもあります。

不妊の原因がはっきりしないことも多く、そのため、なおさらストレスを強く感じてしまう女性も少なくありません。

不妊治療中のストレス解消方法

不眠やストレスに効果のあるハーブティー

不眠やストレスを軽減させたいけれど、副作用のある薬は避けたい、なるべく体によいものを取り入れたい、と考えている女性。

そんな方にはハーブティーをおすすめします。

中でも、不眠やストレスの軽減におすすめなのが、レモンバームやオレンジピールです。

どちらも、不安や緊張、イライラやストレスの軽減に効果が期待されるハーブです。

オレンジピールはオレンジの香りと甘み、レモンバームは酸味はなくレモンのような香りがするので、飲みやすさ抜群で、継続しやすいハーブティーです。

体の血流が促進するツボ押し

東洋医学の考えでは、血と気の循環する通り道を経路と呼び、経路の上にツボがあると考えられています。

ですから、ツボを刺激することで、血行が促され、体が正常な状態へと導かれるというわけです。

不妊の一因ともなる体の冷えは、ずばり血行不良が原因です。

ツボをマッサージして体の血流をアップさせましょう。

なかでも、足のすねの内側にある「三陰交(さんいんこう)」、足の小指の爪のすぐ外にある「至陰(しいん)」は、血行の促進と冷えの解消に効果的なツボだと言われています。

お風呂などで体を温めてからツボ押しするのが効果アップの秘訣です。

リフレッシュ効果の期待できるよもぎ蒸し

よもぎ蒸しは、韓国伝統の健康美容法です。

専門のサロンなどで、よもぎや体に良いハーブなどを煎じた蒸気を、下半身から浴び、その温熱効果によって全身の発汗をうながすものです。

生理不順や代謝アップ、冷え性の改善が期待されていて、不妊に悩む女性にも人気がある健康法のひとつです。

よもぎの香りに包まれてリラックスする時間は心地よいものです。

大量の汗をかくことで、なにより心身共に癒され、リフレッシュ効果が期待されます。

ストレスの回避で不妊の原因を排除しよう

仕事でのストレス、家庭でのストレス、はたまた妊娠にまつわることで受けるストレス。

私たちは日々、様々なストレスを抱えながら暮らしています。

人それぞれ、ストレスの種類や内容は違うものです。

自分の辛い気持ちや、自分が置かれている状況は本人にしか分かりません。

自分をしっかりと見つめること、そして自分を大切にすること。

とても重要なことです。

ストレスをすべてクリアにするのは難しいかもしれません。

ですが、ちょっとした心掛けにより、ストレスを軽減することは可能です。

そうすることで、不妊の原因を減らすことができ、妊娠の可能性が高まります。

そして何より、健やかな人生を送ることに繋がります。

自分に合ったストレス解消法を見つけて実践し、ストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。