2018.03.29

不妊うつ特有の症状とは?ストレスと向き合いながら克服するには?

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不妊治療中は、なにかとストレスがたまりがち。

意欲低下や食欲不振など、体の不調に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、不妊治療中になりやすい「不妊うつ」の症状や原因、克服法について詳しく解説していきます。

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不妊治療中になりやすいと言われているうつ病

実は不妊治療中はうつ病になりやすいといわれています。

うつ病とは、気分障害の一つ。

物事に対してなんの興味もなくなってしまったり、仕事や家事に対する意欲がなくなってしまいます。

また、食欲不振や不眠といった症状が出てしまう方も多いです。

では、なぜ不妊治療中はうつ病になりやすくなってしまうのでしょうか。

不妊治療とうつ病の関係や、現れやすい症状について詳しくチェックしていきましょう。

不妊うつの具体的な症状とは?

生理がきたときの気分の落ち込み

不妊治療中のうつ病の症状と似ているのが、生理がきたときの気分の落ち込みです。

女性の中には、生理前や生理中に気分が落ち込んだり、悲しい気持ちになってしまう方が多くいらっしゃいます。

これは生理前症候群(PMS)という症状。

卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が低下することで、症状が現れるといわれています。

不妊治療中も、これと同様に体の不調がホルモンバランスの乱れであるケースが考えられます。

慣れない不妊治療をすることによってストレスを感じ、ホルモンバランスが乱れている可能性が高いのです。

旦那のために離婚を考えるようになる

不妊治療を「夫婦のため」と考えて行っている女性も多くいらっしゃいます。

そのような方の多くは、不妊治療がスムーズに進まないことに大きな不安を感じています。

とくに夫が子供を切望している場合は「夫のためにも別れたほうがいいのでは」と考えてしまうことも。

夫婦の形は人それぞれですが、どちらかが子供を望んでいる場合は、どうしても「不妊治療がうまくいかないこと」にストレスを感じてしまうのです。

子供ができないのを自分のせいだと思い込む

不妊だからといって、必ずどちらかに原因があるとは限りません。

中には原因不明の不妊に悩んでいる方もいらっしゃいます。

この場合は原因がわからないので、子供ができないことをどちらかの責任にすることはできません。

しかし、原因がわからないとなると「もしかすると自分が原因なのでは…」という考えが生まれてきます。

子供を切望するあまり「自分のせいで不妊治療がうまくいかない」と思い悩んだり、自分を責めてしまう方も多いです。

不妊うつの原因として考えられること

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仕事と不妊治療の両立

仕事と不妊治療を両立している女性は多いですが、これらの両立は体や精神に大きな負担がかかりやすいです。

とくに不妊治療は先の見えない治療。

いつ子供を授かれるかわからないまま、治療を続けていくのはとてもつらいもの。

また、不妊治療を行うためには定期的に病院に通う必要があります。

普段の仕事にプラスして不妊治療に時間を割くことになってしまうので、知らず知らずのうちにストレスが蓄積してしまうのです。

不妊治療費の負担

不妊治療を行うためにはお金がかかります。

妊活にかかる費用は平均して30~35万円。

しかし、人工授精や体外受精などの治療を行った場合は、平均費用は130~150万円まで跳ね上がります。

これは、家計に負担がかからないといえる金額ではありません。

中には不妊治療のために家計を切り詰めている方もいらっしゃるでしょう。

不妊治療を行うにあたって、肉体面・精神面だけでなく、経済面に対して負担を感じてしまう方も多いのです。

周囲からのプレッシャー

妊娠を望んでいるのは夫婦だけとは限りません。

中には両親からの「早く孫の顔が見たい」という思いがプレッシャーになっている方もいらっしゃいます。

「子供はまだなの」「そろそろ子供をつくったら」という周りからの声が、夫婦へのプレッシャーとなり、ストレスの原因に。

周囲の悪気のない思いや声が、ときにうつ病のきっかけとなってしまう可能性があります。

不妊うつを克服する方法は?

心療内科でカウンセリングを受ける

「もしかしてうつ病かも」

と感じたときは、できるだけ早く心療内科でカウンセリングを受けましょう。

適切な治療を受けることで、うつ病を克服することが可能です。

また、うつ病は自分では気づけないことも多いです。

周囲から「最近落ち込んでいるよね」「大丈夫?」などと頻繁に声をかけられるようであれば、気づかぬうちにうつ病の症状が現れている可能性があります。

この場合も、早めに心療内科を受診したほうがよいでしょう。

不妊うつのブログを参考にする

不妊治療中にうつ病になってしまった方の中には、ブログを開設している人もいらっしゃいます。

同じ境遇で悩んでいる方のブログは、とても参考になります。

「この人も自分と同じように悩んでいる」と感じられるだけで、心の支えになるかもしれません。

たくさんの方がブログで自分の気持ちを発信しているので、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

不妊治療を休む

なにごとにも意欲がわかない場合は、不妊治療を休むことも一つの手段です。

うつ病の症状が現れながらの不妊治療は、精神に大きな負担がかかってしまいます。

「不妊治療を休むとタイミングを逃してしまうかも」と不安を感じる方も多いですが、ストレスを感じながらの不妊治療は肉体面にも負担がかかります。

うつ病の症状が軽くなるまで、不妊治療を休み、できる範囲での妊活にとどめることも視野にいれましょう。

整体やマッサージに通う

整体やマッサージに通うのは、とてもよいリフレッシュになります。

疲れを感じていたり、体が重いと感じる方は思いきってマッサージを受けてみてはいかがでしょうか。

体が軽くなれば、自然と気持ちも軽くなります。

普段仕事や不妊治療に頑張っている方にこそ、癒しが必要です。

「毎週金曜日はマッサージ」など、定期的に自分へのご褒美をあげることで、ストレスを軽減できるでしょう。

定期的にストレスと向き合う時間を作ろう!

不妊治療を行っていると、どうしてもストレスをためこみやすくなってしまいます。

気持ちをおだやかにするためには、蓄積したストレスと向き合う時間が必要です。

誰かに悩みを打ち明けたり、マッサージでリフレッシュをするのもよいでしょう。

自分なりのストレス解消法を見つけ、前向きに不妊治療を行っていくことが大切です。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。