妊活にがんばって取り組もうという意識のなかで、知らず知らずのうちに、心にさまざまなストレスを溜め込んでいないでしょうか。
スピリチュアルな視点で心の声と向き合うことで、前向きに妊活を楽しめる、そんな自分になっていきましょう。
妊活と向き合うプロセスのなかでは、「罪悪感」、「不安感」、「孤独感」といったさまざまなネガティブな感情を伴うケースがほとんどです。
そういった感情がストレスとして、心の中に蓄積されたとき、自分にしてあげられることは、あるのでしょうか。
スピリチュアルというのは、決して霊的な、怪しげなものを指しているわけではありません。
いったん立ち止まり、自分の心の声に耳を傾けて、深いところで自身を受け入れるための視点なのです。
なぜ不妊に悩んでしまうのか、スピリチュアルな視点からひもといていきましょう。
妊娠というものは本来、とても神秘的な生命の奇跡ともいえるものですが、妊活に取り組んでいる人のなかには、まるで受験か就活のように「よい結果をださなくては」と思い詰める傾向が強い人もいます。
そして、よい結果を出せない自分はダメな人間だ、価値がない、ちゃんと結果を出せている人もいるのに、と自分で自分のことを追いつめ、罪悪感に陥っていくパターンもよくみられます。
本来、赤ちゃんを授かり、育むというプロセスは、愛に満ちたあたたかいものであるはずなのに、自分を受け入れて愛することができず、逆にこんな自分ではダメだとネガティブな自己暗示をかけてしまっているのです。
そんな心の状態からは、愛のエネルギーは生まれてきません。
生活の中で、妊活のための思考や行動が多くの割合を占めてしまうのも、心にネガティブな影響をもたらします。
「妊活依存症」という言葉も聞かれるようになりましたが、妊活以外のことがみえなくなり、人生のポジティブな側面から目を背けてしまうと、余計に苦しくなっていきます。
たとえば、自分はこんなにがんばっているのに、夫は何もわかってくれないと、悲劇のヒロインのような気持ちになってしまいがち。
孤独に陥って夫婦関係も悪化してしまったり、出口のないトンネルを歩き続けなければいけないような不安感に襲われ、情緒不安定になったり、幸せそうな人を妬んだりしてしまいます。
大切なのは、妊活以外のことで、日々の生活のなかにささやかな楽しみやよろこびを見つけたり、作り出すこと。
好きなスイーツを自分だけのために買ってきたり、気分転換に日帰りトリップに出かけてみたり「今日は楽しかった」と思える小さな幸せを、自分で自分に与えてあげましょう。
マイナス思考やネガティブな感情が蓄積されると、私たちのからだを作っている細胞のレベルにまで、波動として伝わっていきます。
形のなかったはずの思考や感情が、細胞を通して肉体にまで影響を与えるのです。
ネガティブな波動に侵された細胞に、赤ちゃんを育むような元気な活動ができるはずはありませんよね。
ネガティブな結果を引き寄せているのは、自分の心のあり方なのかもしれません。
自分をいたわる、励ます、やさしくしてあげる、そんな自分へのポジティブな関わり方が、細胞もポジティブに変容させる力を持っているのです。
風水は簡単にいえば「自分の生活の場のエネルギーを整える」ことです。
気の流れをがよくなると、そこに暮らす人にもよい影響がもたらされます。
万物を作っているすべてのものは、木、火、土、金、水から成り立っているという東洋思想の陰陽五行の考え方は、人間の体の働きにも対応しています。
五行の中でも「水」のエネルギーは「腎」で表される、腎臓、泌尿器、そして卵巣機能やホルモンバランスに対応します。
赤ちゃんも羊水のなかで育まれていきますよね。不妊で悩んでいる方は「水」のエネルギーを整えることと、「水」のエネルギーを象徴する北の方位、そして「良縁」「よい知らせ」をもたらすとされる東南の方位を整えることが、妊活の運気アップにつながります。
水のエネルギーを整えるには、なんといっても水場の掃除が大切です。
トイレはマメに掃除するほど負の要素が浄化され、健康運がアップしますし、きれいなトイレは金運も呼び込むとされています。
そのほか、お風呂はなるべくため水をせずに、一晩ごとに流してバスタブをきれいに保つ、キッチンの排水口も週に一度は奥まで掃除すると、水の流れがよくなり邪気が滞らなくなります。
家の中心から見て北側は、健康運、家庭運の方位。
マンションなどでは北側が玄関、というお宅も多くありますが、その場合は特に、玄関のお掃除をマメにすることをおすすめします。
玄関は運気の入口。できればたたきのところを水拭きすると、新しい命がやってくる準備はパーフェクトです。
東南のスペースは、とにかく整理整頓してすっきりさせて、窓があれば換気をして、風通しをよくすることが大切。
良縁は「風」とともに東南からやってくるとされています。
家にじっとしていて気持ちがどんよりするような日は、目的をもった「お参り」に出かけてみましょう。
目にみえないサポートを受けたいなら、まずはお墓参りに行く機会を増やしましょう。
赤ちゃんは、先祖から続いてきた血縁の継承のしるしとして生まれてくるものです。
先祖があってはじめて、私たちが存在できているわけですから、まずは先祖を敬う行為として、お墓参りでご先祖さまとコミュニケーションをとり、力を貸してほしいと、伝えてみましょう。
もうひとつの方法は、恵方詣りです。
よく、節分の時期に「恵方巻き」の宣伝をみかけますが、毎年この方位を向いて恵方巻きを食べましょうと商品に書いてあったりします。
ですが本来恵方というのは、巻き寿司を食べるためのものではないのです。
自宅から見みて、今年の恵方とされる方位にある神社仏閣にお詣りすることを「恵方詣り」といい、その年の恵方の神社仏閣は、特にお願い事を叶えてくれるとされています。
不安な気持ちになったり、自分を責めたりして悩んでいると、細胞にまでネガティブな影響を与えてしまいます。
自分をポジティブに受け入れる、お掃除をして邪気をはらう、お墓参りや恵方詣りで目にみえないサポートを受け取る、そんな行動をぜひ実践してみてください。