2017.11.17

妊活に効くお茶ってあるの?効能を学んで生活に取り入れよう!

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妊活に効くといわれているお茶にはさまざまな種類があり、中には妊活だけでなく妊娠中や産後にまで効く「安産ティー」と呼ばれているハーブティーもあります。

それぞれのお茶の効能を理解して、飲むことを習慣化し、効能を身体に取り入れましょう。

妊活中にお茶を飲むことでどんな効果があるのか?

身体を温め冷えを改善する

お茶の種類にもよりますが、妊活中にお茶を飲むメリットとしてはまず、冷えた身体を温める効果があります。妊活中に身体を冷やす、特に下腹部を冷やすことは子宮を直接冷やすことに繋がったり、血流を悪くする恐れがあります。

血流が悪くなると、生殖機能に十分な女性ホルモンが送られなくなってしまったりする恐れがあるので、身体を温めなくてはいけません。身体の冷えを改善する方法の一つとして「お茶を飲む」という習慣が挙げられるのです。

また、お茶の中には女性ホルモンを活発にする効果があるものもあり、毎日飲むことで妊娠しやすい身体を作ることができるのです。

リラックス効果がある

お茶には身体をリラックスさせる効果があります。お茶を飲むことでほっと一息つくことができ、日常のストレスを忘れ、発散することができるのです。妊活中はストレスを溜めるのはよくありません。ストレスを溜めると血流を悪くする恐れがあり、身体によくないのです。

また、お茶の種類にもよりますが、ビタミンやミネラルなどの栄養素が取れたり、美肌効果が得られるものもあるので、きれいになれることも。きれいになることは嬉しさと同時にストレス発散にもなりとてもよい効果です。さらに、さまざまな香りのお茶を楽しむことで、リラックス効果も狙うことができます。

妊活におすすめのお茶

血行を良くするたんぽぽ茶

たんぽぽ茶とは、たんぽぽの葉や根から作られたお茶のことで、中国では「蒲公英ほこうえい」という漢方薬で広く知られています。ヨーロッパでは薬草として伝わっていることもあり、古くから食用しても好まれていました。

たんぽぽ茶はカフェインを含んでおらず、たくさんの栄養素が含まれてるのが特徴。また、たんぽぽの根などを乾燥させて焙煎したものが珈琲の風味に似ているため、コーヒー好きな人が妊活中にコーヒーの代わりとしても楽しむことができます。

たんぽぽ茶にはビタミン、カリウム、鉄分が多く含まれており、毛細血管を拡張させる効果があります。そのためたんぽぽ茶を飲むと血行がよくなり、身体が温まります。冷え性改善や母乳の出がよくなる効果もあるので産後の方にもおすすめ。

たんぽぽ茶は直接不妊に効くというわけではありませんが、さまざまな栄養素の働きによって妊娠しやすい身体作りにいい影響を与えてくれます。たんぽぽ茶に含まれるカルシウムやビタミンCによって精神が安定しやすくなり、ストレスによるホルモンバランスの乱れが解消され生理周期が整いやすくなります。

また、鉄分によって血液の流れが促進されるため、臓器の働きがよくなるという効果もあるのです。

食物繊維が豊富な黒豆茶

黒豆茶は香ばしいので特に日本人には飲みやすいお茶として知られています。また、黒豆に含まれる食物繊維には腸内環境を整え、便秘の予防や改善、大腸がん予防に効果があります。女性は妊娠すると便秘になり易いため、妊活中だけでなく妊娠中にも飲んでおきたいお茶の一つ。

さらには、黒豆に含まれるアントシアニンの効果も期待できます。アントシアニンには、眼精疲労や視力の改善、血液をサラサラにする効果や抗酸化作用、肌荒れ予防、生活習慣病予防など健康な身体でいるために必要な効能がたくさん詰まっています。健康な身体を維持するためにも是非飲んでおきたいお茶です。

さまざまな効能を含んでいる黒豆茶ですが、妊活にも効果があるとして注目を集めています。黒豆茶に含まれる「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンに似た成分の一つであり、同じような効能があることが分かっているのです。

大豆イソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンに変わり、子宮に作用し、妊娠に備えて子宮の内膜を厚くしたり、受精卵を着床しやすくしてくれます。大豆イソフラボンが女性ホルモンに変わって手助けをしてくれるため、ホルモンバランスが整いやすくなります。ホルモンバランスが整うと、妊娠しやすい身体が作られ始めるのです。また、黒豆茶はノンカフェインなので、妊活中や妊娠中でも安心して飲むことができます。

温めると効果的な麦茶

日本人に馴染みの深い麦茶も、ノンカフェインなので妊活中におすすめのお茶の一つ。冷やして飲むという印象の強い麦茶ですが、妊活中は冷やさずに温めて飲みましょう。麦茶には血液をサラサラにして血流をよくする効果があり、血流をよくするピラジンという成分が含まれているので冷え性によい効果をもたらしてくれます。

また、GABAという血圧を下げる作用のある成分は、体温を下げる効果もあるので夏バテ予防にも効果的。ただし冷やして飲むと身体を冷やしてしまうので、温かくするか常温で飲むことをおすすめします。

麦茶は非常に低コストで買う事ができますが、実は妊活に効果的なお茶なのです。麦茶にはカルシウムやカリウム、鉄分やミネラル、亜鉛などの栄養素がたくさん含まれており、食物繊維も豊富。抗酸化作用もあるので卵子の質を高めることが期待されています。

葉酸やビタミンが豊富なゆず茶

ゆず茶とは、ゆずの葉ではなく果実を細かく切って砂糖やはちみつで煮たものをお湯で薄めて飲む飲み物です。韓国の伝統茶であり、お茶としてだけではなくジャムのように食べることも。葉を使用していないのでノンカフェインのお茶です。

ゆず茶には妊活に必要な「葉酸」がたっぷりと含まれており、妊娠初期には特に必要になってくる栄養素。胎児の先天性奇形を予防し、細胞分裂をサポートしてくれます。葉酸は妊活中にも欠かせない栄養素の一つで、1日に必要な量を摂取しておくと子宮内膜の細胞生成を助け、貧血の予防をしてくれます。また、男性にとっても精子の生成や染色体異常を軽減してくれます。

ゆずはレモンに勝るビタミンCを持っており、そのためゆず茶にもビタミンCがたっぷり含まれています。ビタミンCは増えすぎてしまった活性酸素を除去する働きがあり、抗酸化作用を持っているので妊活中のストレスから卵子と精子を守ってくれます。

卵子と精子を活性酸素から守り、元気な状態を保つことができれば妊娠に繋がる可能性は高くなります。手軽にビタミンCを摂取できるゆず茶はお茶の中でも特におすすめで、ホルモンの生成もサポートしてくれるといわれています。

さらに、ゆず茶は、飲めば新陳代謝を高めてくれるので、身体を冷やしてはいけない妊活中にはもってこいのお茶です。

カフェインやカテキンが少ないほうじ茶

ほうじ茶は発酵させてできたお茶なので身体を温める作用があり、カフェインの含有量や栄養素の吸収を邪魔するカテキンも少ないので安心して飲むことができます。ただし、飲み過ぎてしまうと身体によくありませんので、ほどほどにしましょう。

身体を温める効果がとても嬉しいほうじ茶ですが、実は栄養素はそれほど含まれておりません。そのため、いつものご飯に添えたり、他のお茶に飽きたときなどに飲むのがおすすめ。

カフェインの量は玉露や煎茶よりは圧倒的に少ないですが、全くないというわけではありません。そのため飲み過ぎには十分に注意し、気分転換に飲んだりすることをおすすめします。

活性酸素を取り除くルイボスティー

ルイボスティーとは、南アフリカの一部地域にのみ自生している「ルイボス」というマメ科の植物の葉を乾燥させたもののこと。ノンカフェインなので胃腸への刺激が少なく、妊活中や妊娠中の女性でも安心して飲むことができます。

ルイボスティーには鉄分やカルシウム、マグネシウム、亜鉛、ポリフェノールなど妊活中の女性には嬉しい成分がたくさん含まれており、この他にも身体を温めるフラボノイドという成分が含まれているのでリラックス効果が期待できます。癖のないさらっとした味わいなので飲みやすく、食事のお供としても活躍します。

また、ルイボスティーには神経を落ち着かせる効果があるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがバランスよく含まれているため、不安やイライラを抑える効果が期待できます。妊娠してからも飲み続けることでイライラを抑えることができます。

さらにはお通じ改善の効果や貧血の軽減、生理周期を整いやすくするなどの効果もあり、妊活中だけでなく妊娠中の方にも大きな効果をもたらしてくれます。

ハーブティーは妊活に効果的?

種類によって効果は様々

ハーブティーとは薬効のあるハーブを乾燥させ、お湯に浸しながら成分を抽出して飲むお茶のこと。近年では嗜好品として飲まれることが多いですが、もともとはハーブに含まれる薬効を重視した飲み物として好まれていました。ハーブとは基本的に料理の香りつけや保存料、防虫剤として使用されてきましたが、香りにも鎮静作用や興奮作用があるものが多いのです。

ハーブティーは100種類以上にも及び、ブレンドなどもいれたら途方もない数になります。そんな中でも代表的なハーブティーは、カモミールティーやラベンダーティー、ペパーミントティーなどです。

すべてのハーブティーが妊活に効果があるというわけではなく、ハーブティーにはそれぞれにさまざまな効果や効能があります。妊活向きなものもありますし、妊活には不向きなハーブティーも存在します。ハーブティーの効能や効果を知ったうえで飲むようにしましょう。

ホルモンバランスを整えるローズヒップ

ローズヒップティーにはとても多くのビタミンCが含まれており、不妊治療中や妊活中などストレスが多い時期に失われやすいビタミンを補う役割ができます。不妊治療や妊活中はビタミンを失いやすいため、結果として栄養不足になり易くストレスに対する耐性が弱くなりそれが原因で女性ホルモンのバランスを崩してしまう危険があるのです。

ローズヒップティーにはこうした不足を補うことができ、ホルモンバランスを整いやすくしてくれるので妊活に効果的なお茶といえるでしょう。ホルモンバランスが整うということは、生理痛や生理不順を改善するのでより妊娠しやすい身体を作ることができます。

ビタミンCは熱に弱く、溶けだしやすいという性質がありますが、ローズヒップティーに含まれるビタミンCは熱に強く加熱しても失われることがないのでとても効率的に摂取することができます。

さらにローズヒップティーには抗酸化作用があるリコピンが含まれています。抗酸化作用には身体の細胞が若返る効果があり、卵子の質もよくなるという効果も。子宮や卵巣も妊娠しやすい状態に整えられるため、より妊娠しやすい身体を作ることができます。ローズヒップティーは大変優れたお茶なので、妊活に迷った際にはまず初めに飲むことをおすすめします。

「安産ティー」と呼ばれるラズベリーリーフ

ラズベリーリーフは別名「安産ティー」ともいわれており、欧米では妊娠後期や出産直後に習慣として飲まれていたお茶。出産時は陣痛の苦痛を和らげ、出産を助けてくれ、産後に飲めば母乳分泌を促し、母体の回復を高める効果があります。

また、フラグリンという成分が子宮筋の収縮を調整して生理痛や月経前症候群に作用してくれます。粘膜の炎症を鎮める働きや収れん作用もあるので、軽い歯肉炎やのどが痛いときなどに飲むと効果的。妊活や妊娠後期、授乳中に効果があると話題のラズベリーリーフですが、妊娠初期に飲むと危険です。

子宮の収縮作用によって流産のリスクが高まるので、妊娠初期には飲まないようにしましょう。妊娠前に飲むのはとてもよく、ホルモンバランスを整えてくれるので妊娠しやすい身体作りを手助けしてくれます。妊娠が発覚したら飲むのをやめ、妊娠8カ月以降に飲むようにしましょう。

ヒスタミン作用のあるネトル

ネトルは緑茶のような、乾草のような香りがするお茶で、日本では「西洋イラクサ」という名で知られています。含有されている成分には「ヒスタミン」があり、これには抗アレルギー作用があることから花粉症をはじめとしたアレルギー性の鼻炎、じんましん、喘息などに効果的といわれています。

また、ビタミンCやβカロチン、鉄分、マグネシウム、ケルセチンなど身体に必要不可欠な栄養素が豊富に含まれているのも特徴。妊活中でない人にもおすすめできるハーブティーの一つでもあります。

貧血予防や血液の浄化作用、利尿作用によるむくみの解消にも効果があり、葉酸も豊富に含まれているので妊活中の方にも人気のあるハーブティー。花粉症対策として使用する場合は、花粉の飛散が始まる2カ月前ぐらいから飲むと効果的といわれています。

育てやすいハーブなので自分で育てるのにもおすすめなハーブですが、ネトルには棘があり触ってしまうと激痛と腫れが数日続くので注意が必要。あらかじめ乾燥しているドライハーブならば棘はないので安心です。

女性疾患にも効果的なカモミール

カモミールティーはさまざまな効能を持つため、別名「マザーハーブ」とも呼ばれています。生理痛の緩和や生理不順といった婦人科系の症状に効果があることからこのように呼ばれ始めたそうです。

カモミールには、血行促進による冷え性の改善やリラックス効果、入眠効果による質のよい睡眠などさまざまな効果があり、妊活にとても向いているお茶。気分を落ち着かせる効果もあるため、何かと不安定になり易い妊活や不妊治療中にもおすすめです。

ストレスや不安、不眠に効果がある他、健胃作用もあるので吐き気を鎮めたいときや食べ過ぎたとき、食欲がないときなどに効果があります。口臭予防の効果も。カモミールの効果を体内に吸収するためには、1日3杯を目安に飲みましょう。

ハーブティーは基本的に即効性ものはなく、習慣にすることで効果が生まれます。タンニンの含有量も少ないので安心して飲むことができます。

妊活中においての注意点

葉酸や鉄分の動きを妨げる「タンニン」に注意

妊活中にお茶を飲む際には「タンニン」が含まれているものに注意しなくてはいけません。タンニンはお茶の渋みや苦みになっているものです。タンニンが含まれているのは「ウーロン茶」「緑茶」「紅茶」などです。

タンニンは鉄と結合して水に溶けにくい「タンニン鉄」を作り出してしまい、葉酸や鉄分の吸収が悪くなってしまいます。結果として妊活に必要不可欠な鉄分の吸収を阻害してしまうため、妊活中にはあまり摂取しない方がよいでしょう。

タンニンの含有量が多いお茶の順番は、抹茶や玉露、煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶、麦茶、ハーブティーなどです。ただしハーブティーの中にはルイボスティーのようにほとんど含まれていない物もあります。ハーブティーのすべてに含まれるわけではないので確認してから飲むようにしましょう。

身体をなるべく冷やさないようにする

身体が冷え始めると、血管を収縮させて体内の熱を逃がさないようにするため血流が悪くなります。血流が悪くなると骨盤内の血流まで悪くなるので結果として、子宮や卵巣といった臓器の働きが悪くなり妊娠しにくくなる恐れがあります。

また、身体が冷えた状態が続くと頭痛や肩こり、肌荒れ、手足のむくみなどさまざまな不快症状を引き起こします。さらに冷え性は寝つきの悪さを引き起こすことも。質のよい睡眠やストレスのない生活は妊活にとってとても大切です。不快症状を引き起こさないために、身体は冷やさないようにしましょう。

まずはお腹周りを温める服装を心がけましょう。トップスが短めだったり、臍が見えるファッションを楽しむ方もいますが妊活をするのならこの格好はおすすめできません。トップスは少し長めにして、必要であれば腹巻などをしましょう。最近は腹巻も可愛い物が多いので、おしゃれ感覚で身につけることできます。

臓器が集中している上半身よりも下半身の方が血の巡りが悪く、冷えやすいので下半身を中心に温めましょう。下半身を冷やしてしまうと身体全体の冷えもより酷くなってしまいます。足首まであるパンツをはき、ストッキングや靴下を履くなどをして温めてるとよいでしょう。

また、緑茶やコーヒーに含まれるカフェインは、交感神経を刺激し眠気を覚ます効果などがありますが、同時に身体を冷やしてしまう効果があります。緑茶も大量に飲むと身体を冷やしてしまうので注意が必要。緑茶の場合は、身体の冷えが気になるときに梅干しを添えるとよいといわれています。

飲み物はノンカフェインのものが安心

妊活中は水分補給をすることが大切ですが、コーヒーなどのカフェインが含まれたものを沢山摂るのはおすすめできません。カフェインには中枢神経に作用し、興奮させるという作用がある他、気持ちが昂ったり、眠れなくなったり、めまいや頭痛などを引き起こしたりすることがあります。

妊活中は気持ちを落ち着かせ、ストレスを無くし、健康的な生活を送ることが大切。カフェインを絶対にとってはダメということではありませんが、眠れなくなったりする作用があるので夜などは取らない方がよいでしょう。

できればコーヒーや緑茶などではなく、ノンカフェインのお茶に切り替えましょう。ノンカフェインのものには興奮させるといった作用が無いため、安心して飲むことができます。

アルコールは適量にしよう

妊娠中はお酒を控えるべきという意見が圧倒的に多いのですが、妊活中のアルコール摂取に関しては意見が分かれています。お酒の多量摂取は妊娠率に影響するという研究結果は多いですが、少量であれば問題ないという意見や少量であっても不妊に影響するという意見もあるのです。

妊娠中においては母体からのアルコール摂取で胎児の先天的異常や未熟児、発達障害などの可能性があることはわかっています。そのため、念のため、妊活中もアルコールは控えたほうがよいでしょう。

しかし、お酒が大好きな人にとってはいきなりアルコール摂取をやめるというのは大きなストレスになってしまいます。ストレスは活性酸素を生み出すため、妊活中はよくありません。そのためアルコールをやめるのが苦痛な場合は徐々に飲む量を減らしていき、量を調整していきましょう。

妊活に効果的なお茶でリラックスしよう

妊活や妊娠中によい効果をもたらすお茶はたくさんあります。特に安産ティーやマザーハーブと呼ばれているお茶は妊活にとてもいい影響を与えてくれます。ハーブティーなどのお茶は、毎日飲むことで効果を現します。飲むことを習慣化して、効能を取り入れましょう。

お茶の中にはよくない物もあるので、そこだけは注意する必要があります。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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