2017.12.01

妊活ですることを知ろう。幸せを授かるためになにから始めたらよいか?

ARTICLE

結婚してしばらくたつと、子どもがほしいなと思うことがでてくるかもしれません。

世の中は「妊活」がはやっているみたいだけど、具体的になにからスタートすればよいか気になります。

基礎体温のつけ方や、摂るとよい栄養素など、必要な知識を身につけましょう。

子どもが欲しいと感じたら始めよう

自分の基礎体温の記録を付ける

基礎体温計さえあれば、いつからでも始めることができるのが基礎体温をつけることです。これは妊娠を希望する女性にはぜひやってもらいたいことです。なぜなら基礎体温をつけることにより、自分の排卵周期を知ることができるからです。

まず基礎体温は普通の体温計ではなく、口で測る婦人用の基礎体温計を使用します。朝起きたばかりの布団の中で測り、毎日記録をつけていきます。すると、自分の体温が低体温のときと高体温のときに分かれていることに気がつくでしょう。その温度の境目に排卵期があります。

不摂生をしていたり、体を冷やしてしまったりすると生理が不順になります。そうすると排卵期にあわせてタイミングよくパートナーと関係を持つことが難しくなるでしょう。まずは自分の体調を整え、体の周期を知りましょう。

食生活を偏りのないようにする

あなたの体を作っているのは、体に取り入れている食物です。もしもそれがコンビニ弁当のような味付けが辛いものや、ファストフードのように栄養が偏っているものでしたらどうでしょうか。体が必要としている栄養が足りなくなったり、栄養バランスが悪くなってしまいます。

とくに、ダイエットをかつてしていたり、今もしている人は要注意です。良質な卵子を育てるためにはタンパク質は欠かせません。肉や魚、卵をしっかりと一日に必要な量を取り入れる必要があります。

必要なタンパク質の量は、手のひらに乗るくらいの肉や魚や卵を2セット。それが一食分です。つまり、卵2個とお肉を100グラムくらいとって、ようやく一食分のタンパク質がとれることになります。

ほかにも、鉄やビタミン、葉酸など必要な栄養素がさまざまあります。まずは自炊をしてできるだけバランスのとれた食事をとること。その次に、妊活で必要な栄養素の勉強を始めるとよいでしょう。もしもファストフードばかり食べているという人は、すぐにでも生活スタイルを見直してください。

体を冷やさないように注意する

冷えは妊活している女性にとっては大敵です。よく「女の子は体を冷やしちゃダメよ」と、子どもの頃に母親などからいわれたりしたことはなかったでしょうか。それにはきちんとした理由があったのです。

まず、冷え性の女性は卵巣の機能が低下しやすくなってしまいます。健康な卵子が作られなければ、卵子と精子が出会っても、うまく受精して成長してはくれません。

また毎月卵子は卵管を通って子宮で精子を待ちますが、この子宮の血の巡りも体が冷えていると悪くなります。すると、せっかく受精したとしてもうまく着床できなかったり、着床しても流産してしまったりします。

心臓や他の臓器は生きる上で必要な臓器なので、体が冷えたときには生命維持のためにそれらに血液が回るように体ははたらきます。そして、子宮や卵巣は後まわしになってしまうのです。もしも子どもがほしいならば、首やお腹など冷えやすい部分を重点的に温めるように心がけましょう。

しっかりと睡眠をとる

しっかりと睡眠をとることも妊活には必要です。では、なぜ睡眠が必要なのでしょうか。睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠は浅い眠りで、体は休んでいても脳は働いています。一方、ノンレム睡眠は深い眠りで、体も脳も休んでいます。このふたつの睡眠のうち、ノンレム睡眠のときに成長ホルモンが分泌されます。

成長ホルモンは文字通り子どもが成長するのに必要なホルモンですが、ほかのはたらきもあります。ひとつが他のホルモンを調整する作用です。質のよい睡眠をとることで成長ホルモンが分泌され、そのはたらきにより女性ホルモンのバランスを整えられます。

この女性ホルモンが乱れていると、卵子がうまく作られなかったりするので子どもがほしいと願うならば、質のよい睡眠をとりましょう。

さらに授かりやすくなるために

葉酸を摂ろう

葉酸は別名、増結ビタミンとも呼ばれています。その名の通り、体の血の巡りをよくするはたらきがあるため、子宮内膜を強化したり、子宮内の血流をよくしてくれたりします。

子宮とは成熟した卵子が卵管を通ってきて、精子を待つ場所。そして、受精卵が着床する場所です。葉酸はこの卵子のベッドをふかふかで居心地のよいものへと変える力があります。また、赤ちゃんの先天障害に神経管閉鎖障害というものがありますが、葉酸を飲むことで発症率を抑えられます。そのため妊活中の女性や妊娠中の女性がとるべき栄養素として葉酸は名を知られています。

葉酸はほうれん草、枝豆、アスパラガス、モロヘイヤ、アボガド、マンゴーなどに豊富に含まれています。また、卵や牛乳、ナッツ類にも多く含みます。妊活中の女性は、食事と併せてサプリを摂取することがおすすめです。なぜサプリなのかというと、サプリは整体利用効果が高いからです。

葉酸は、とくに妊娠の一カ月前から飲むとよいといわれているため、もしも妊娠したときの赤ちゃんへのプレゼントだと考えて飲んでみてもよいかもしれませんね。

定期検診をしっかりと受ける

妊娠をしてから体に問題が見つかっても、治療や使用する薬に制限が出てきてしまい、赤ちゃんへの影響も心配でしょう。妊娠をする前にしっかりと体の不具合を調整しておく必要があります。そのため定期検診はしっかりと受けるようにしてください。

検診ですが、まずは血圧や体重などの一般検診。その次に妊活に欠かせない婦人科検診です。子宮がん検査、乳がん検査、おりもの検査などがあります。子宮がん検査は子宮頸がん検査と子宮体がん検査があります。子宮頸部や子宮内部の組織を採取する方法です。

乳がん検査は超音波検査やマンモグラフィー検査があります。マンモグラフィーはX線を使用するので、妊娠している女性は避けたほうがよいです。また乳がんになった場合は治療を諦めるか、赤ちゃんを諦めるかの選択を迫られる可能性があるので、妊娠前の検査をしておくとよいです。

授かりやすいタイミングを知る

初期の不妊治療などで知られているタイミング法は、知識さえあれば自分でも排卵のタイミングを狙うことができます。まずは毎日基礎体温をつけることから始めましょう。

基礎体温をつけることで、自分の生理周期をしっかりと把握します。低温期と高温期の境目に排卵期があります。生活習慣が乱れていたり、睡眠不足、疲労、冷えなどが影響する場合、排卵期のタイミングが予想とずれることがあります。生理不順にならないように、日々の生活スタイルを整えておくように心がけてください。

また基礎体温を測る以外にも、病院で調べてもらったり、携帯のアプリを使ったり、排卵日検査薬から排卵日を推測することもできますので、自分に合った方法をとるとよいでしょう。

また、タイミング法はパートナーの協力も欠かせません。しっかりとその日を狙って関係を持てるように、夫と良好な関係を築き上げておくよう心がけてください。

不安を感じないようにストレスを発散

ストレスはホルモンバランスを乱したり心身によい影響を与えません。妊活中はなにかと神経過敏になるものなので、ストレスをため込まないようにしましょう。イライラがたまってしまったり、不妊治療に疲れてなぜか泣けてきたりするようなら、さまざまな方法でストレスを発散してください。

たとえば趣味のことに没頭するのもよいでしょう。休日に本を片手にオシャレなカフェに出かけたり、公園で木漏れ日の下のんびりするのもよいです。または夫と映画に行ったり、もしも子どもができたらしばらくお預けになるようなことを楽しむのも素敵ですね。ただし、アルコールや甘いものの取り過ぎは妊活にはよくありませんので、ほどほどにしておいたほうがよいです。

妊活中に気を付けたいこと

コンビニ食の食べ過ぎ

食生活の乱れは、そのまま心身の不調を招いてしまいます。よい卵子を作り、受精卵が居心地よく着床してくれるように子宮を整えましょう。ファーストフードばかりを食べてしまうと栄養が偏り、よい卵子ができなくなってしまいます。

また、カップ麺も多くの添加物が含まれており、カロリーが高いのに栄養はそれほどないので体によくありません。妊活中はできるだけ自炊を行い、妊娠を希望する女性がとるとよい栄養素を必要量とれるように努力してください。妊活中や妊娠中の女性がとった方がよい栄養は、タンパク質、鉄分、亜鉛、ビタミン類です。必要量もそうですが、栄養バランスが重要です。

栄養バランスに気をつけて自炊をするということは、ほかにもメリットがあります。自分のためだけではなく、夫の健康管理にもつながりますし、料理の腕をあげておくことは未来の子どもへの大きなプレゼントとなることでしょう。

ファッションに注意

子どもがほしいと願うようになった今なら、ファッション性が高い服装よりも足腰を冷やさないことに重点を置くことができるでしょう。むしろ、高校生や若かりし頃の自分に「赤ちゃんがほしいならそんな素足を丸出しにしていてはダメよ」と一言忠告したいくらいなのではないでしょうか。

妊活中にしてはいけないファッションは、お腹周りを締め付けるようなものや、冷えやすい格好です。それらのファッションは若さを強調できるので、取り入れたくなってしまいますが、子宮や卵巣を大切に思うのならどんなに不格好でも腹巻きをしたり、緩めの服を身につけたりしてください。

また、夏場も注意が必要です。冬は冷え対策が万全という人も、夏はついつい薄着をしてしまいがちです。オフィスなど冷房がきいている場所に長時間いると体は芯から冷えてしまいます。カーディガンなどで温度調整をするようにしてください。

ヒールではなく歩きやすい靴

妊活を始めたら自分を大切にし、お腹に赤ちゃんがいるかもしれないことを意識しながら行動しましょう。そのひとつが靴です。ヒールのある靴では転倒の危険があります。かかとの低い靴を履くことは、転倒や骨盤のゆがみ防止にもなります。

また、妊活に適度な運動はとてもよいです。ヒールの高い靴を履いているとあまり長距離を歩くことはできませんが、かかとの低い靴なら運動をかねて散歩に出かけたり、ちょっとした距離なら歩いて用を足すことができます。運動不足にはもってこいだとは思いませんか。

靴だけに限らず、もしもお腹に赤ちゃんがいたらと考えることは、妊娠判定で陽性が出た後に必ず役に立ちます。家の中を見回して、転倒の可能性があるところや危険なところを今のうちに排除しておくようにしてください。

妊活を知って幸せを授かる

妊活を始めるにあたり大切なことを知るほど、それがとても当たり前のことをいっているのだとわかります。生活習慣の見直しをすることで、赤ちゃんを得るだけではなく、あなた自身の健康な体を手に入れることができます。

女性には子どもを授かるうえでのタイムリミットもあります。もしも子どもをほしいと思ったなら、そのときが妊活をスタートすべきときです。できることから少しずつ始めて、幸せな未来を授かりましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。