いろいろな方法を試しているのに妊娠しない。
主な原因は体が冷えていること。
体が冷えると子宮も冷え、ホルモンバランスが崩れ、卵巣や卵子の機能が悪くなる可能性があります。
まずは、体の冷え具合を知り、マッサージで子宮を温める習慣を作りましょう。
子宮や卵巣のマッサージによって、子宮が温まり血行がよくなります。生理痛の起こる原因のほとんどがホルモンバランスの崩れや、栄養不足による子宮の冷えです。冷えにより、血行が悪くなり経血を子宮外にスムーズにだすことができず、痛みを伴います。子宮や卵巣付近をマッサージすることにより、血の巡りがよくなり、生理痛を改善することができます。
また、子宮が温まることで近くにある腸も温められ、活発に活動してくれるようになり、カロリー消費が増えて代謝もよくなります。血液は、身体の基礎代謝によって温められているため、代謝があがると必然的に血液も温かくなり循環がよくなります。
「不妊の多くの原因ではないか」といわれているのが、子宮内膜が増殖できず薄いために、卵胞が着床できないことです。この子宮内膜を厚くしてくれる役割をもっているのが、エストロゲンという女性ホルモンです。
もう一方のプロゲステロンは、妊娠後(着床後)の子宮内膜を、水分や栄養分で満たし、育ちやすい環境をつくる役割があります。子宮の冷えやストレス、栄養不足などでこの二つのホルモンのバランスが悪くなることが不妊にも繋がります。
そこでマッサージをすると、子宮全体が温まり、女性ホルモンの分泌が活性化され、妊娠しやすい体をつくることができます。
子宮や卵巣は、遺伝子を残すために必要な臓器のため、心臓のように正常に動かなくなると命に支障をきたすものではありません。そのため、栄養分は命に関わる部分から運ばれ、子宮や卵巣はあとまわしにされてしまいます。
あとまわしにされた子宮を、マッサージで活性化することで血液循環が改善され、最後の臓器や皮膚まで栄養分が届きます。最後の卵巣にも栄養分が届き、機能が回復していきます。
また、マッサージで子宮が温かくなり、血液の流れがよくなることで、乱れた女性ホルモンのバランスが整います。ホルモンバランスの乱れがなくなると、健康な卵子が育ちやすくなるのです。
卵巣ケアマッサージで、血の巡りがよくなると血液の役割をすべてできるようになります。血液が流れる役割は、老廃物を取り除くほかに、栄養や酵素を全身に運びます。栄養が全身に届かなくなると、体の外側では皮膚が壊死し、内側では内臓が正常に動く事ができない状況となります。
また、酵素は血液をサラサラにして流れをよくする効果があります。血液の循環が悪く、酵素が届かないことで血液はドロドロのままでさらに流れが悪くなるのです。その結果、栄養素を届けることができないという悪循環が生まれてしまいます。
栄養のある食事をとるだけでなく、マッサージで血液循環をよくしていくことで、全身に滞りなく栄養や酵素が運ばれて、元気な体を作ることができます。また、マッサージで血液の循環を悪くする老廃物も一緒に取り除いていきましょう。
子宮の冷えをチェックするツボがあるので、日常的に確認してみましょう。「気海」というツボが、おへそから指3本分下の部分にあります。そのツボをやさしく抑えてみて、固ければ子宮が冷えている証拠です。あまり強く押しすぎると吐き気や痛みを伴うことがあるので注意が必要です。
これには個人差もあり、生理時や妊娠時には変化することもあります。毎日チェックすることを習慣づけることで今の自分の体調や、子宮の具合を簡単に知ることができます。子宮の冷えの状況を常に確認することで、冷え防止や妊娠しやすい体を保つようにしましょう。
足には、ホルモンバランスを整えてくれるツボが多数存在しています。足つぼマッサージをすることで、滞っていたホルモンの分泌を正常に戻すことができます。自分でも手軽にすることができるのでいろいろなツボを調べて、試してみましょう。
まず、ホルモンの全体のバランスを確認するためのツボが「下垂体」といって、親指の指紋の渦のちょうどまんなかにあります。10秒間押してみて痛みを感じたらホルモンバランスが正常な証拠ですが、何も感じない場合は崩れている可能性があります。何も感じない場合は、「下垂体」のツボを押すことで徐々に改善することができます。また、ホルモンバランスは崩れやすいので毎日確認してみましょう。
子宮マッサージをするとき、寒い場所や全身が冷えているままおこなうと、血流の流れがよくなるまでに時間を要します。そこでおすすめなのが、湯船に浸かりながらおこなう方法です。湯船に浸かりながらマッサージすることで、血行が一時的によくなり、温まるスピードも速くなります。
また、湯船に浸かることで体の老廃物も汗で流すことができるため、血液の滞りが改善されます。さらに、体の深部まで温めることで疲労回復の効果も高く、リラックス効果も期待できます。
注意してほしいのが、長湯です。長時間浸かったまま、マッサージしていると血行がよくなりすぎてしまい、頭に血がのぼり、のぼせたり、刺激しすぎて気持ち悪くなったりする可能性がありますので、最大でも浸かるのは30分までにしましょう。
妊娠をするためには、卵子の質をあげて、排卵をスムーズにできる体にすることがポイントです。卵子のなかには、ミトコンドリアが含まれていますが、冷えに弱いため、冷えで卵子の機能は低下します。
慢性的な冷えを取るためには、適度な運動で筋肉をつけることがおすすめです。筋肉は熱の生産量が多く、体が温まりやすくなります。また、適度な運動で体が疲れることにより、質のよい睡眠を取ることもできるため、ストレス軽減にも繋がります。
運動した後は食べ物の吸収率もよいため、冷たいものや偏った食事ではなく栄養のある食事にすることも大切です。
身体が冷えていると血の巡りが悪くなり、妊娠しにくい身体になるといわれています。全身が冷えて血の巡りが悪いと、子宮まで十分な血液が回らず、妊娠の際に大事な子宮内膜を厚くできずに着床することが難しくなります。また、血液が十分にまわっていないと、栄養分を子宮や卵巣まで運ぶことができずに、機能が低下してしまうこともあります。
そこで、血の巡りをよくするために最適なのが、ふくらはぎマッサージです。ふくらはぎの筋肉は、血の巡りをよくするためのポンプ機能があるにもかかわらず、皮膚が薄いため冷えやすい場所です。また、女性の場合は筋肉量が少ないために、ポンプの機能自体も男性より劣っていて、使っていないことが多いので、固まりやすくなる場所です。ふくらはぎが冷たいと気付いたらマッサージでほぐしてあげましょう。
足やお腹周りには冷えを改善するツボが多く存在します。特に生殖器のツボはかかと周りに多くあります。足の部分は、内くるぶしからふくらはぎにかけて、親指の腹で刺激していくとさまざまなツボを押すことができます。
ふくらはぎは、手のひら全体で包み込むようにして、手を下から上へスライドしていきましょう。また、お腹マッサージは、おへそのまわりを一周ゆっくりと押していきます。
マッサージをするうえで、大事なことは痛いところまでしないことです。爪を立ててすることも傷がついてしまうので気をつけましょう。
平熱が高いとその分、免疫力も高く細菌やウイルスの活動が弱まります。また、平熱の高い人は癌にもなりにくいといわれています。ウイルスや細菌は体温が低いと繁殖しやすくなり、また免疫力も弱まっているために風邪をひきやすくなります。
平熱が高く、体温も高い理由は、運動量が多く筋肉が発達しているために代謝量が高くなったからと考えられます。運動をしている人がマッサージをすると、そもそも代謝がよいためマッサージ効果も高まります。温かい体を作るには、運動で筋肉を作ること、血液循環をよくすることが大切です。筋肉があることで、血液を押しだして全身に流れやすくするポンプの機能と、代謝がよくなることで血液が温まり、身体全体に温かい血液がまわるようになります。
運動を習慣にして、全身を温めることで菌の繁殖を抑え、風邪をひかない体づくりをおこないましょう。
冷え性やむくみは、筋肉が少なく、血液を押しだして循環をまわす力の弱い女性のほうが多い悩みです。ただでさえ少ない筋肉を増やしていくのは難しいため、女性にはリンパマッサージがおすすめです。
リンパマッサージをすると血液の循環がよくなり、全身に血液が滞ることなくまわるようになります。血液には、老廃物を流してくれるはたらきと、栄養や酵素をそれぞれの臓器に届ける役割があります。このはたらきにより、むくんでいた部分に溜まっていた老廃物が流れ、むくみを改善することができます。
また、冷え性も血液循環がよくなることで、体のなかで温められた血液が全身をまわるようになり、改善することができます。血行不良を改善することで、慢性的な冷え性やむくみを治していきましょう。
熟睡するには、就寝前に興奮状態を鎮めて、リラックスをすることが大切です。また、寝る前の体の体温は必ず低くなるため、寝る前に体を温めると体温がさがりやすく眠くなります。
入浴後にリンパマッサージをすることで、熟睡するための相乗効果が期待できます。入浴は、一時的に血行をよくして体を温めるため、体温変化が起こりやすくなり、眠気を誘います。また、汗で老廃物を流してくれるために血液の循環がよくなり、固くなった筋肉やリンパを流しやすくしてくれます。
リンパマッサージは、血行をよくして身体全体を温めるだけでなく、リラックスもすることができるため、気持ちよく熟睡することができるでしょう。疲れやすい人は、熟睡できていない場合があるので、試してみましょう。
妊活で最も大切なことは、子宮や卵巣の機能を正常運転にすることです。正常な動きをしてもらうには、「栄養素がたりない」「卵子が冷えている」「血液がたりない」ことのないようにしましょう。そのためには、子宮や卵巣だけではなく、身体全体を温めて血液の流れをよくすることが大切です。
妊活の前に冷えない体作りと、血液循環をよくすることを心がけていきましょう。体の冷えやすい人は、意識して自分の体や子宮が冷えていないかを確認して、マッサージを習慣化することで改善していくことができます。体の冷えを取ることは、体のなかの内臓を活発にし、子宮や卵巣の機能を回復させることに繋がります。
元気な赤ちゃんをお腹に宿すために、卵巣ケアマッサージで体を温め、血液の循環をよくして妊娠しやすい体作りをしていきましょう。