2017.12.19

「妊活の準備をはじめよう」赤ちゃんを迎えるために心がけたいこと

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そろそろ赤ちゃんがほしいけど、何から準備していいかわからないと悩む人も多いでしょう。

妊活という言葉を聞いたことはあるけど、どういうことに気をつければいいのかわからない…

心がけたいことを調べることも、ママになるための大切な準備の第一歩です。

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妊活前にやっておきたい身体の準備

基礎体温をつける

基礎体温計とは、病気のときに計る体温計とは違い、小数点まで計ることができる体温計のこと。

女性は1カ月のサイクルの中で、体温が高温期と低温期の二相に分かれます。

特に、体温がガクンと下がって数日以内に排卵がおこるため、妊活をする上での目安になります。

基礎体温は、寝起き直後の活動前に計ることが大切。

毎日グラフにすることで、1カ月のサイクルが分かりやすくなります。

そして、体温グラフが安定しないときは、他の病気がかくれていたり、女性ホルモンが乱れているなど、自分の身体の状態を知ることもできます。

妊活を始める前から、数カ月間計ってグラフにすると、自分のサイクルが分かり、スムーズに妊活が始められます。

もちろん妊活中も続けて、習慣にしていきましょう。

自分と赤ちゃんのために予防接種

予防接種と聞くと、子どもの注射のイメージがありますが、妊婦さんにとっても大切です。

とくに「風疹」は気をつけたい病気です。

症状は風邪に似ていて、発熱や咳、リンパの腫れのほか、全身に赤い発疹があらわれ、別名「3日ばしか」ともいわれます。

自分は重症化しなくても、妊娠12週未満の時期に感染すると、胎児に影響が出る可能性が高いです。

先天性風疹症候群といって、脳や心臓に奇形や耳が聞こえないなどの障害がでることがあります。

ほかにも、おたふく風邪や、水ぼうそうも注意が必要です。

水ぼうそうは、胎児の手足の奇形や小頭症のリスクがあります。

また、おたふく風邪は、妊娠初期にかかると、流産のリスクが高まります。

とくに昭和54年4月から昭和62年10月生まれの人は、集団接種から個人接種に変わった時期。

子どものときに接種してない人が、多いとされています。

血液検査で簡単に抗体が調べられますので、大切な赤ちゃんを守るために行っておきたいことの一つです。

妊活前の今、予防接種をしておきたい理由は、ワクチンを接種し、2カ月前後は避妊が必要になります。

妊活中に避妊で中断するより、今のうちに接種しておきましょう。

葉酸サプリで身体メンテナンス

葉酸とはビタミンB群の一種で、細胞のDNAを造る酵素をサポートし、血を造る手助けをします。

とくに妊娠前、妊娠中に摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが低下したり、貧血にも効き目があるなど、ママになりたいときに摂っておきたい栄養素です。

神経管閉鎖障害は、妊娠初期の葉酸不足が原因で引き起こされますが、神経管上部に閉鎖障害が起きると無脳症となり、流産する確率が高まります。

葉酸は緑黄色野菜や、果物に多く含まれていますが、体内に蓄えることができないため、手軽に飲めるサプリがおすすめです。

無添加で安心なサプリもたくさん販売されているので、早めに飲み始めることをおすすめします。

歯科治療を済ませておく

歯科医院は、虫歯になって行く人も多いですが、妊活前にぜひ検査、治療をしておきましょう。

妊娠中は、栄養が赤ちゃんへ優先され、女性ホルモンの変化で唾液の量が減り、虫歯や歯周病になりやすくなります。

初期であれば、つわりで治療が困難だったり、後期は早産の可能性も否定できず、体調も不安定になりがちなのです。

また、出産後は、授乳中なので麻酔ができなかったり、赤ちゃんに経口感染してしまうことがあります。

初期虫歯は気付きにくく、妊娠中に悪化してしまうこともあります。

親知らずも、いつ痛くなるかわかりません。

症状が出ていなくても、妊活中はいつ赤ちゃんが来てくれても大丈夫なように、今のうちにしっかり治療しておくと安心です。

タバコやお酒をやめる

タバコやお酒は、すぐにはやめられないからこそ、妊活前に少しずつ減らしておきましょう。

タバコのニコチンは血管を収縮させ、血行不良になり、妊娠に必要な卵巣の機能が低下します。

そして1度低下したら、なかなか元の状態には戻りません。

子宮内胎児発育遅延が引き起こされるだけでなく、不妊や流産、早産のリスクも増えます。

アルコールは、少量なら問題ないとされていますが、妊娠中は禁酒をしましょう。

妊娠初期に、たくさんアルコールを飲んでしまうと、胎児にさまざまな奇形が発生し、中後期では、成長障害や精神遅延につながります。

妊娠中にアルコールを摂取すると、エタノールやアルデヒドという、人体に有害なものが、胎盤を通過してしまうためです。

妊活を始めてから、やめる人もいるかもしれませんが、女性ホルモンを整えるには、数カ月かかります。

妊活前から、少しずつ減らすほうがスムーズに止められます。

体のためにも、タバコとお酒は今から控えましょう。

カフェインに注意する

カフェインも不妊、流産の原因になることがあります。

カフェインは体を冷やします。

温かいコーヒーでも、砂糖やミルクを加えると、さらに冷やしてしまいます。

冷えは妊活にとっては避けたいことの一つ。

子宮が冷えたり、卵管の筋肉の収縮を妨げ、妊娠しにくくなってしまいます。

また、夜にカフェインをとってしまうと、交感神経を刺激し、眠気が覚めてしまいます。

睡眠不足になると、ホルモンの分泌が不規則となって、無月経や無排卵の要因にもなります。

夜に飲む習慣があったり、何杯もコーヒーを飲んでしまう人は、今のうちから摂りすぎに気をつけましょう。

どうしてもコーヒーがやめられないときは、ノンカフェインのものが販売されています。

妊活前にチェックしておくといいでしょう。

妊活前にやっておきたい身の回りの準備

トラブルに備えて保険に加入しておく

妊娠時や出産時には、さまざまな予期しないトラブルがあります。

自分は大丈夫と思っていても、切迫流産や早産、ひどいつわりでの入院などの可能性もあり、帝王切開も、今は5人に1人といわれています。

国民健康保険だけではまかなえないときに、医療保険に入っておくと安心です。

なぜ今なのかというと、妊娠してしまってからでは、加入できないことも多いからです。

ほとんどの場合、27週目までは医療保険の加入はできても、妊娠が原因でおこる病気に関しては、保証外という条件がつきます。

妊娠初期の検診で、自分では気づかなかった病気が見つかるケースもあります。

保険に加入している人も、女性特約や妊娠出産時に対応できる保険なのか、見直ししてみるとよいでしょう。

病気はあまりしないからと、加入していない人も、妊娠してからは予期せぬことがあります。

今のうちから、検討しておくと安心です。

自分に合った産婦人科を見つける

妊娠してから、出産後までお世話になる産婦人科選びは、とても大切です。

妊活中に、もしかして妊娠かもと思ってからでは、ゆっくり病院探しもできずに、ただ近いからと、病院選びをしてしまうことがあります。

同じ産婦人科でも、病院によってさまざまです。

今のうちから、自分の希望に近い病院を、少しずつ検討していきましょう。

距離や入院中は個室か同室か、妊婦健診のときに予約できるか、立会出産できるか、出産後はあかちゃんは同室か、旦那さんも泊まれるか、入院している間の料理など、どれを重視したいのかを書き出して、調べるといいでしょう。

妊婦検診はできても、出産はできない病院もあります。

赤ちゃんのエコーが立体的に見える3D、4Dのところもあり、病院によって特徴がさまざまです。

出産などに使える福祉制度を調べておく

妊娠してから出産までは、あっという間。

今働いていて、妊娠したらどういう手続きをしたらいいのか、出産にはお金がどのくらいかかるかなど、福祉制度についても、今のうちから調べておくと安心です。

出産一時金

出産には、平均で40~50万円ものお金がかかります。

しかし健康保険に加入していれば、42万円支給されるという、嬉しい制度があります。

病院が申請してくれて、差額のみ支払える場合は簡単ですが、できない病院もあります。

病院選びの際に、確認しておくことをおすすめします。

育休、産休

ママが出産後も、同じ会社で働きたい場合、会社に育児休暇がとれるか確認しましょう。

通常、赤ちゃんが1歳の誕生日前日までお休みを取ることができ、給料はもらえませんが、育児休業給付金や、出産手当が受け取れます。

(雇用保険に1年以上加入しているなどの条件があります)

妊婦健診助成券

妊娠中は、産婦人科に検診で通院することになりますが、自治体から助成券がもらえます。

基本14回までの補助券ですが、自治体によって異なります。

病院から手続きの説明がありますが、お住まいの市役所に問い合わせると、くわしく教えてくれます。

母子手帳の交付と一緒に、渡される所が多いでしょう。

検診や出産にはお金がかかりますが、知っておくと安心して妊活できますね。

妊活前に受けるべき検査

健康診断を受ける

自分の体のことを、気にかけていますか?会社では、年1回健康診断がありますが、結婚して家庭に入ってしまうと、なかなか健康診断に行く機会もなくなります。

会社勤務をしていても、妊活前に自分の体の状態を、病院でチェックしておくと安心です。

自分では気づかなかったことを、指摘されることもあります。

ぜひ健康な体の状態で、妊活をスタートさせましょう。

一般健康診断は、ほとんどの病院で行われています。

内容は、問診、身長体重、視力聴力、血圧、尿検査、胸部レントゲン、心電図、簡単な血液検査(コレステロール、肝機能、貧血など)などです。

気になる部分は、別にオプションで調べてもらうこともできます。

レントゲンのX線も、妊活中は心配する方もいます。

妊娠4週目までは問題ないといわれていますが、妊活前にしておくとより安心です。

婦人科でブライダルチェック

これから赤ちゃんを考えている場合は、一般健康診断に加えて、ぜひブライダルチェックも受けましょう。

婦人科でおもに、子宮や卵巣の状態を内診します。

超音波を使い、子宮筋腫の有無、卵巣のう腫や、不妊の原因につながる性病がないか、ほかの病気がないかを調べます。

最近若い人に増えている子宮頸がんの検査も、やっておきたいです。

自覚症状がなく、性交渉したことのある女性は、高い確率で感染するウイルスを持っています。

妊娠時の初期検査で発見されることも多く、がん化していなくても、その前の段階で発見でき、治療することもできます。

内診のときに、簡単に一緒に検査できます。

一般検査の血液検査に加え、婦人科の血液検査でエイズ、B型C型肝炎、風疹抗体など調べてもらうと、より安心です。

また、乳がん検査もしておきましょう。

乳がんも若い女性にも増えており、妊娠後に発覚したら、赤ちゃんをあきらめるか、がん治療をしないか、つらい選択になってしまいます。

婦人科は抵抗もありますが、女医さんの病院もありますし、意外と短時間で終了します。

婦人科系の病気がないか確認することは、これから妊活を始めるうえで大切です。

妊活前に男性がする準備

赤ちゃんのためにも禁煙してもらう

男性でタバコを吸う方は、以前より減りましたが、習慣になっていて、かなりの本数を吸うという方もいます。

ママは妊活にむけて、スムーズに禁煙できる場合が多いですが、注意したいのは、パパのタバコも妊活には関係があるということです。

タバコのニコチンで血管が収縮し、血流が悪くなることで、勃起障害が起きたり、精子や精巣にも影響します。

そして、精子の運動能力低下や精子数減少、奇形精子増加などさまざまな弊害が起こってしまうのです。

また、受動喫煙といって、パパが吸ったタバコの煙をママが吸ってしまうことは、もっとリスクがあります。

ママだけ禁煙したり妊活すればいいと、勘違いしてるパパが多いことは残念なことです。

リスクを早めに知ってもらい、早い段階で協力してもらえるよう、話し合うことが大切です。

パパも一緒に葉酸サプリを摂取

細胞のDNAを形成するために、大切な栄養素の葉酸。

妊活で女性が摂りたいサプリですが、実は、男性も一緒に摂ることで、不妊によい効果をもたらすかもしれないという、研究結果が出されています。

現代は食生活が変わり、男性はとくに野菜不足やアルコールの摂りすぎの人が多く、葉酸も不足気味に。

葉酸が不足すると、精子に染色体異常が発生しやすくなります。

葉酸には、細胞分裂と増殖を促す作用があり、正常な精子の生成にも関わっているのです。

とはいえ、妊活中の男性は、女性のように摂取量を増やす必要はありません。

18歳以上の男性は、1日あたり240μgが推奨摂取量となっています。

サプリを活用することで、毎日効果的に摂取できるので、おすすめです。

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妊婦に移さないために予防接種

予防接種も、ぜひパパにも受けててもらいましょう。

風疹は風邪と間違えやすく、妊娠中に移してしまうと、胎児に異常が出る可能性が高く、もっとも注意が必要です。

また、男性はおたふく風邪にも要注意です。

大人になってから感染すると、重症化しやすく無精子症になることも。

妊婦に移さないためにも、予防接種は、男性も受けるように話をすることで、赤ちゃんを守ることができます。

抗体は簡単に検査できますので、妊活前にぜひ済ませてもらいましょう。

安心してお腹に赤ちゃんを迎えるためにできることはやっておこう

妊活前にやっておきたいことは、意外とたくさんありますが、今やっておくことで、妊活もスムーズにいくでしょう。

基本的なことは、自分の身体をよく見つめ直すということで、とてもシンプルです。

妊活には、パパの協力も必要です。

安心して赤ちゃんを迎える準備を、二人でゆっくり話し合ってみましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。