妊活は女性だけでなく男性も一緒に「夫婦で行う」もの。
妊娠の可能性を高めるためには「食生活の改善」が重要です。
今回は、男性の精力を高めるために必要な栄養素について解説します。食生活を意識しながら、楽しく妊活を行いましょう。
妊活といえば「女性が取り組むもの」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、妊活は「夫婦で取り組むもの」女性だけでなく、男性の食生活の改善も重要となります。
体内で健康な精子をつくるためには、食生活を改める必要があります。
たとえば、不規則な生活で「コンビニ弁当」「インスタント食品」など、加工食品を食べ過ぎては健康な精子がつくられません。
男性も、毎日3食をしっかりとバランスよく食べることを心がけましょう。
食生活の改善は「夫婦で取り組む妊活」の第一歩。
今一度、ご自分の食生活に偏りがないかチェックしてみてくださいね。
妊活を行うためには、精子の形成に必要な栄養素をきちんと摂取することが大切です。
妊活を行うためには、男性の協力が必要不可欠。
どちらかだけでなく、夫婦一緒に取り組むことが大切です。
そして食生活はもちろんのこと、生活習慣の改善も重要な要素。
不規則な生活で睡眠時間が不足していたり、日々のデスクワークで運動不足になっていないでしょうか。
あらためてお互いの生活習慣を見直してみてください。
睡眠をしっかりとり、お風呂に入ってゆっくり休息することは「自律神経」と「ホルモンバランス」を整え、妊娠しやすい体をつくります。
また、喫煙は男性の精子に影響を及ぼす可能性があります。
妊活を機に禁煙に挑戦してみるのもよいですね。
夫婦の足並みを揃えて、妊活に取り組みましょう。
女性がストレスを感じると、ホルモンバランスが崩れてしまう可能性があります。
また、男性がストレスを感じると、精子の量が減ってしまったり質が悪くなってしまうことも。
妊活中は、ストレスフリーな生活を心がけましょう。
もちろんある程度のストレスは体にとっても必要ですが、過度なストレスは厳禁。
定期的に趣味などを行い「ストレス発散」を行ってくださいね。
ストレス発散の方法はご自分が「リラックスできる」「すっきりして楽しい」と思うものであればなんでも構いません。
また、ときには妊活自体がストレスになってしまうケースも。
基礎体温をはかったり排卵のタイミングをはかるのも大切なことですが、気にしすぎてストレスをためないようにしましょう。
夫婦で楽しく妊活をすることが大切です。
亜鉛はミネラル成分の一種。
実は、精液の中にも含まれています。
亜鉛が不足すると、精子の形成が不十分になり妊娠しにくくなってしまう恐れがあります。
また、人によっては精子が減少するだけでなく「性欲減退」といった症状が現れることも。
とくに偏食な人は、亜鉛が不足しやすい傾向にあります。
精子だけでなく、体の組織を構成する上でも欠かせない成分なので、しっかりと補いましょう。
亜鉛が豊富に含まれている食材には「カキ」「レバー」「タラコ」などが挙げられます。
とくにカキには多く亜鉛が含まれています。
オイスターソース炒めにしり、鍋に入れたりして積極的に摂取してくださいね。
カキが苦手な方は白米にお供にタラコを食べるのもおすすめです。
ビタミンEは、脂溶性ビタミンの一つ。
抗酸化作用を持っており、あらゆる酸化を防止する役割を果たしています。
そんなビタミンEには、精子の老化防止の効果があります。
老化の原因である活性酸素の増加を防ぎ、精巣の機能を向上させることが可能です。
また、ビタミンEには血行促進作用もあるため、精力増強効果にも期待ができます。
血行不良で勃起力が低下している男性は、ぜひビタミンEを摂取してみてはいかがでしょうか。
ビタミンEが豊富に含まれている食材としては「アーモンド」「タラコ」「ウナギ」などが挙げられます。
アーモンドはちょっとしたおやつとしても取り入れやすいので、積極的に摂取してくださいね。
葉酸は、水溶性のビタミンB群の一つ。
そして核酸は、遺伝子情報である「DNA」と、細胞をつくる働きを持つ「RNA」によって構成されています。
核酸が不足すると新陳代謝がスムーズに行われず、体の機能が衰えてしまいます。
そんな核酸の合成を助けるのが「葉酸」細胞の生成を促し、体を健やかに保ちします。
核酸は質のよい卵子と精子を持つために、とても重要な物質。
葉酸を上手に摂取し、核酸の合成をサポートしましょう。
葉酸は「ホウレンソウ」や「アスパラガス」「トウモロコシ」などに多く含まれています。
食事に取り入れやすい野菜などにも豊富に含まれているので、手軽に食べられますね。
ホウレンソウは「おひたし」にして、常備菜にするのもおすすめ。
積極的に摂取してくださいね。
タンパク質は、三大栄養素の一つ。
筋肉や内臓をはじめとした、体のあらゆる部分をつくるためにも欠かせません。
健康的な体を維持するためにも、タンパク質をしっかりと摂取しましょう。
また、タンパク質には亜鉛の吸収を助ける効果があります。
精子の形成を促進させるためにも、亜鉛とタンパク質を一緒に摂取するのがおすすめです。
タンパク質が多く含まれている食材としては「イワシ」「マグロ」「鶏肉」「牛肉」「豚肉」などが挙げられます。
お肉を定期的に食べていれば、きちんとタンパク質を補えるでしょう。
ただタンパク質は摂りすぎると「内蔵疲労」「肥満」の原因にもなりますので、注意が必要です。
タンパク質の1日あたりの摂取量は「男性:50g」「女性:40g」が目安となっています。
適量を意識しながら摂取してくださいね。
普段の食生活の中でも食品添加物は多く使用されてます。
うま味調味料として使われていたりと、なにかと便利な食品添加物ですが妊活中は注意が必要です。
実は食品添加物である「フィチン酸」や「ポリリン酸」亜鉛の吸収率を下げてしまうのです。
さらに、食品添加物は体内で異物と認識され、解毒される際に老化の原因である「活性酸素」が増加します。
その結果、精巣の機能が低下し精子の質が悪くなってしまうことも。
便利な食品添加物ですが、妊活中の過剰摂取は避けたほうがよいでしょう。
食品添加物は、コンビニ弁当や加工所品に多く含まれているので注意してください。
また冷凍食品などは食品添加物が使用されていない「無添加」のものを選ぶことをおすすめします。
男性は、飲み会などの付き合いでお酒を飲む機会も多いでしょう。
しかし、妊活中はアルコールの過剰摂取にも注意が必要です。
アルコールが分解される際に、体内の亜鉛が補酵素として使用されます。
その結果、体内の亜鉛が不足してしまう恐れがあるのです。
また、分解の際には老化の原因である活性酸素も発生します。
飲みすぎは妊活だけなく、肝臓にも悪いので注意してくださいね。
もちろん完全にアルコールがNGというわけではなく、適量であれば問題ありません。
飲む場合は、ほどほどに。
アルコールの分解が追い付かず、二日酔いになってしまうほどの深酒は控えましょう。
トランス脂肪酸とは、植物性の油脂を加工する過程で生成される脂肪酸。
妊活だけに限らず、健康のためにも避けたほうがよい食品です。
トランス脂肪酸には、老化を促進させる「活性酸素」心臓病や動脈硬化につながる「悪玉コレステロール」を増加させる危険性があります。
また、細胞の機能を低下させてしまう可能性も。
質のよい卵子と精子をつくるために妊活中はできるだけ控えるようにしましょう。
トランス脂肪酸が多く含まれているものとしては、「マーガリン」「コンビニ食品」「スナック菓子」「インスタント食品」「冷凍食品」が挙げられます。
これらを完全に断つことは難しいかもしれませんが、できる限り控えてくださいね。
女性が行うイメージが強い「妊活」ですが、夫婦で共通の意識を持って協力しあうことが大切です。
とくに食生活の改善は、妊活を行う上での大切なポイント。
あらためて夫婦の現在の食生活を見直してみましょう。
健康な体をつくるためには、バランスのよい食生活が欠かせません。
必要な栄養素を意識しながら、楽しく食生活の改善・妊活を行ってくださいね。