2017.12.09

妊活は二人目でもするもの?子どもの歳の差や心配事・注意点などを解説!

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一人目の子育てが少し落ち着いてくると二人目が欲しくなるもの。

しかし、いざ二人目を作ろうと思ってもなかなかできず不妊に悩むケースも見られます。

二人目の妊活は上の子の心配事や注意点が出てきます。

家族のことも考えて二人目を産む準備をしましょう。

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二人目の不妊の原因は?

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一人目は運がよかっただけ

二人目の不妊は、意外と多いといわれています。

一人目はすぐできたから、二人目もすぐできると思っている夫婦も多いでしょう。

しかし、そうは簡単にいかないものなの。

二人目の不妊には、さまざまな理由が考えられます。

夫婦それぞれに環境や状況も違いますから、不妊の原因も多種多様と考えられます。

まず一番に考えられる二人目の不妊の原因は、一人目の妊娠が運がよかっただけということ。

妊娠はさまざまな要素が合わさって起こる、まさに奇跡といえます。

元々、不妊気味な体質であったとしても、たまたまこの奇跡が起こることはあります。

自分で奇跡を起こそうと思ってもなかなか起きないものですが、逆に突然奇跡が起こることもあるのです。

一人目を妊娠できたのは、よい条件が重なって偶然、妊娠しただけとも考えらます。

このケースの場合は自分が不妊体質であることに気付きにくく、二人目の妊活が長引いてしまうことも多いのです。

一人目の出産時に胎盤などに異常があった

一人目の出産のとき、胎盤や子宮に何かしらの異常があった場合にも二人目の不妊になる可能性があります。

胎盤や子宮は、妊娠時に欠かせない重要なものです。

これに異常があると、当然妊娠しにくくなります。

出産時には、さまざまな不測の事態が起こります。

どんなに健康な母親であっても、出産時にトラブルが起こる可能性はゼロではないのです。

そしてこうした一人目の出産時のトラブルが、二人目以降の不妊に繋がる可能性は非常に高くなります。

これに関してはなかなか防げるものではありませんが、二人目の不妊に悩んでいる場合は一人目の出産時のことを思い返してみましょう。

何かしらトラブルがあった場合は、それが原因となっているとも考えられるのです。

その場合には、早めに病院で診察を受けていきましょう。

前よりもストレスを溜めてしまっている

育児というのは、大変なストレスがかかるもの。

どんどんと成長していく子どもを育てていくのは、並大抵のことではありません。

ストレスをためずに育児をしていく方が、不可能に近いといえるのです。

妊活中は、もちろんストレスを抱える人が多くいます。

しかし育児中も同様に、ストレスがたまりやすい環境なのです。

その上育児中は自分の時間がなかなかとれず、育児に追われて一日が終わってしまうものです。

こうした一人目の育児ストレスは、二人目の妊活を始めたときにも大きな障害となり得ます。

ストレスは妊娠の大敵なので、不妊の原因となるのです。

年齢が高くなった

二人目の妊娠を考えたとき、一人目を妊娠したときに比べると年齢が高くなっています。

しかし妊活は、加齢に比例してどんどん確率が低くなるとされています。

現在では妊娠する年齢も上がっている上に医学も進歩しているので、高齢でも比較的妊娠しやすくなっています。

しかしそうはいっても、年齢が高くなればなるほど妊娠しにくくなってしまう事実は変わりません。

一人目は順調に妊娠できても、二人目妊娠の場合は年齢によって妊娠しにくいというケースも非常に多組みられます。

特に、最近では初産の年齢が上がってきていますので、必然的に二人目の妊娠時には、さらに高齢となっている訳です。

こうした背景もあって、二人目不妊の原因として、年齢が高いという点が挙げられます。

授乳中は妊娠しづらい

一人目を母乳で育てている場合には、妊娠しにくい体質となっていることが考えられます。

授乳中はプロラクチンというホルモンが分泌されているので、妊娠しにくいといわれています。

このプロラクチンは、母乳を作るのに欠かせない成分です。

また授乳をすると、子宮が収縮することが分かっています。

そのため授乳中に妊娠が発覚した場合には、流産のリスクを抑えるために子宮収縮させないように断乳する必要があるのです。

プロラクチンは母乳を作るだけでなく、安全な妊娠をするために妊娠しにくくしているのです。

授乳中は生理が来ないという人も多くいるのは、こうしたホルモンが作用しているためなのですね。

しかし人によっては、授乳中でも生理がくる場合もあります。

基本的には、授乳が終わって2~3カ月ほどで生理が戻るケースが多くなっています。

上の子との歳の差ポイント

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1度に全て二人分必要になる1歳差

二人目を考えたとき、上の子との歳の差は気になるポイント。

子どもの歳の差によっては、いろいろと必要なものが変わってきます。

年子となる1歳差の場合には、まだ上の子も小さいためにさまざまな育児アイテムが二つ必要となります。

新生児の間はおさがりの服でも大丈夫ですが、ある程度大きくなると服のサイズも同じくらいになるでしょう。

またベビーカーやベビーベッド、チャイルドシートなどは、二人分用意したほうがよいでしょう。

上の子もまだまだ手がかかる時期なので、二人目の妊活は大変な時期といえます。

しかし一気に子育ての大変な時期が過ぎるので、ママの社会復帰が早くなるなどのメリットもあります。

上の子の赤ちゃん返りが激しくなる2歳差

二歳差の場合には、下の子が生まれたときに上の子の赤ちゃん返りが大変激しくなります。

甘えたい盛りである二歳頃の上の子にとって、下の子の誕生は大変な変化といえます。

赤ちゃんにママをとられてしまうという感覚にもなる上の子は、赤ちゃん返りによってママをとりもどそうとします。

すると、今までできていたことができなくなることも多いのです。

例えばトイレに失敗する回数が増えたり、着替えなどをしなくなるなど。

また授乳が終わっているにも関わらず、おっぱいを飲みたがるという行動も見られます。

下の子の世話で忙しくなるママにとって、こうした赤ちゃん返りの対応は大変なもの。

ですが、二歳差の場合には、子ども同士の年齢が近く将来的にはよいパートナーとなる可能性が高くなります。

積極的に上の子が面倒を見てくれる3歳差

三歳差の兄弟は、意外と多いものです。

三歳差の場合上の子が手がかからない時期に生まれてくるので、育児もある程度余裕を持って臨むことができます。

また上の子が下の子の面倒を見てくれるようになるので、ママも助かるでしょう。

ただし、三歳といえばまだ分からないことが多い年齢なので、ママは二人から目を離すことはできません。

上の子がお世話をしてくれるとはいっても、事故を防ぐためには二人を見守っていなければならないのです。

そして三歳差の場合には、小学校と幼稚園、中学と高校などの進学時期が重なるので大きな出費が同時期に来ることになります。

しかし逆にいえば、大変な時期が一気に終わるともいえます。

進学時期もずれる4歳差以上

四歳差以上になると、上の子の理解力も大きく飛躍しているので妊活も育児も大変楽になるといえます。

上の子も自分のことがいろいろできるようになっているので、上手に育児のお手伝いができるようになります。

また赤ちゃん返りをするケースも少なくなり、親としてはとてもありがたい環境といえるでしょう。

そして、育児アイテムの上の子のおさがりでほとんど済んでしまうので、新しく買い揃える必要もほとんどありません。

そのうえ進学時期もずれてくるので、経済面を見てもメリットが大きいといえます。

親としても下の子の面倒をゆっくり見られるので、育児を存分に楽しむことができます。

上の子にも、下の子が生まれるというのはとてもよい経験になるでしょう。

二人目が欲しくても心配なこと

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パートナーと夫婦の営みをする気になれない

二人目の妊活においては、二人目ならではの心配事も多くなります。

何よりも多く聞かれるのは、夫婦の営みをする気になれないということ。

一人目の妊娠前には頻繁で自然だった夫婦の営みも、一人目出産を境にしてなんとなく疎遠になってしまうことが多くあります。

育児に追われてなかなか時間がとれないというのも理由の一つですが、お互いを「子どもの親」として見てしまうということも理由と考えられます。

また一緒にいる時間が長くなるにつれて、どんどんと恋人感覚は薄れていってしまうもの。

すると、必然的に営みも少なくなってしまうのです。

そうこうしているうちに、夫婦の営みをする気にはならなくなるのです。

営みがなければ、妊活はスタートできません。

これは、妊活においての最大の問題ともいえるでしょう。

二人目の子育て費用がない

子どもを育てるということは、大変お金がかかることです。

幼いうちはまだお金がかからなくても、一人前に子どもを育てあげるには1,000万円かかるといわれています。

二人目を生むのであれば、単純にその二倍のお金がかかってくるのです。

これだけの金額は決して軽い気持ちで稼げる額ではありません。

子どもは欲しいけれども、経済面を考えると二人は厳しい。

二人作って我慢させてしまうことが増えるよりは、一人に存分にお金をかけてあげたい。

こうした理由で、二人目の妊娠を迷う夫婦も少なくありません。

二人も小さな子の面倒が見られるか不安

育児は、子どもが一人だけだとしてもとても大変なものです。

体力勝負であることはもちろん、自分の時間は全くとれず朝から晩まで働きっぱなしのことが多くなります。

特にまだ幼い子どもの場合には、夜中でも授乳しなければならないので親はクタクタでしょう。

一人でも大変な子育てなので、これが二人となれば大変さは2倍以上となります。

そして上の子が走り回っている中で、まだ頻繁に授乳の赤ん坊の面倒を見るのは簡単なことではありません。

二人目を生むということは、そんな二人をしっかりと育児していく必要があるのです。

小さな子どもは、親に甘えたくて仕方がないものです。

二人の子どもをもうけるならば、二人を同じように甘えさせてあげられる環境が必要でしょう。

そのためには、親の覚悟と相当な体力も不可欠といえます。

仕事を続けられるか不安

子育てには、多額のお金がかかります。

そのため両親共働きという家庭も、最近では非常に多くなっています。

女性もたくさん活躍できる社会になってきているので、女性の稼ぎも家庭には大変大きなものなのです。

子どもが一人ならば、ママも比較的仕事をしやすいといえます。

しかし子どもが二人となると、また仕事を休まなければならない期間が増えてきます。

さらに子どもは、よく病気をするものです。

子どもが病気になれば、当然親は仕事を休まなければなりません。

子どもが二人いるのであれば、休まなければならない可能性も2倍となってくるのです。

こうした状況を考えると、仕事を続けていけるのかどうかはとても不安になってしまうものです。

そんな不安とは裏腹に、二人目が生まれる場合にはお金もしっかりと稼ぐ必要が出てきます。

この葛藤が妊活前から簡単に想像できるからこそ、二人目の妊活は心配となるのです。

二人目の出産の注意点

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早めに入院準備をする

二人目を作ると決めて妊活を始め、無事授かったら一人目のときとは違った出産の注意点が出てきます。

一人目出産のときと同じような意気込みでいては、上手くいかないことが多くなるのです。

まず、入院準備は早め早めに終わらせておきましょう。

出産は、いつ陣痛が起こるか分からないものです。

まして一人目の育児をしながら過ごしているママにとっては、陣痛が来てから急いで入院準備をするというのは難しいでしょう。

上の子の面倒を見なければならない上に、二人目の出産の場合は陣痛の進みが早い場合が多いです。

そのため陣痛が来てから入院準備をしていては、出産に間に合わないことも考えられます。

そんな事態にならないためには、早め早めの入院準備をしていきましょう。

なるべく、臨月に入る前には入院準備が整っていると安心です。

また入院準備とともに、退院後の準備も一緒にしておけるといいでしょう。

退院後は育児に追われるとともにママは安静にしなければならないので、なかなか掃除や準備はできません。

だからこそ、出産前に全て準備しておくと安心なのです。

入院中の上の子の環境を整える

出産に伴って、ママは4~5日ほど入院する必要があります。

その間、上の子の面倒を見てくれる環境を考えてあげなければなりません。

自分の両親が面倒を見てくれるのであれば、実家に上の子が生活できる環境を作る必要があります。

おもちゃやおむつ、着替えなど、意外と用意するものは多いものです。

これらはなるべく臨月前までに準備をして、いつでも上の子を預けられるようにしておきましょう。

また上の子も一緒に入院できるのであれば、入院準備とともに上の子の着替えなども用意しておきます。

一緒に入院できても、ママはなかなか上の子の相手をしてあげられないものです。

そのためおもちゃは多めに用意して、暇を持て余さないようにしてあげるといいでしょう。

そして預け先がどうしても確保できない場合には、地域の子育て支援を利用していきましょう。

泊まりで面倒を見てくれる施設や、夜まで預かってくれる施設があります。

こうした地域のサービスも、事前に調べておきましょう。

出産後元の生活に戻ることに焦らない

出産して退院した後、ママは体を回復させるための産褥期に入ります。

妊娠・出産によってママの体は大変なダメージを受けているので、6~8週間は安静にしている必要があります。

しかし上の子の面倒も見なければならない二人目出産の産褥期の場合、どうしても無理をして上の子の面倒を見たり家事をしてしまうことも。

ママとしてその気持ちはとても立派なものですが、産褥期に安静にしていないと後々ママの体にトラブルが出てくることも少なくありません。

そうならないためには、出産後すぐに元の生活に戻ろうとしないことが大切です。

焦って頑張っても、逆に後から体を壊して家族に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。

出産後は家族を頼って、なるべく赤ちゃんと一緒に横になるようにしましょう。

また最近ではヘルパーさん派遣のサービスもあるところが多いので、こうしたサービスも取り入れていくといいですね。

ちなみにこうしたサービスは、事前に登録が必要です。

会社の同僚やお友達から条件やサービスの内容がよいところを聞いておくといいでしょう。

ぜひ妊娠中に登録は済ませて、すぐにでも利用できるような状態にしておくことをおすすめします。

妊娠線ができやすいのでお手入れは念入りに

二人目の妊娠の場合、急激にお腹が大きくなる傾向が強くあります。

そのため、意外と一人の妊娠時よりも妊娠線ができやすいといわれているのです。

妊娠線は、一度できてしまうと自然に完治させるのは難しいでしょう。

時間とともに薄くなっていくものではありますが、できればあまり妊娠線は残したくないものです。

そのためには、妊娠線ができやすい場所のお手入れを念入りにする必要があります。

お腹はもちろん、お尻や胸、二の腕などを中心に、しっかりと保湿をしていきましょう。

通常の保湿クリームでも効果はありますが、より念入りなお手入れには妊娠線対策専用の保湿クリームがおすすめです。

妊娠線専用の保湿クリームは、通常のものよりも保湿力が高くいものが多く見られます。

保湿することで皮膚は柔らかくなり皮膚が伸びやすくなり、皮膚が割れてできる妊娠線を予防していきます。

こうしたアイテムを積極的に取り入れて、毎日しっかりとお手入れをしていきましょう。

みんなで乗り越えて楽しい家庭にする

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二人目の妊娠は、一人目のときとは違った不安や心配事が多くあります。

これらを解決するには、夫婦がしっかりと話し合って解決策を見つけていくとよいでしょう。

そして二人目の出産時にも、一人目のときとはいろいろと勝手が違ってくるものです。

一度経験しているから大丈夫という考えは通用しないと考えておく方がよいでしょう。

二人目だからと安心ばかりしていると、後々大変なことにもなりかねません。

また無理をしがちな二人目出産の産後も、家族を頼って安静にしていることが大切です。

家族みんなで協力して二人目の赤ちゃんを迎え、楽しい家庭を作っていきたいですね。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。