自然妊娠を望む場合、どのくらいの頻度で性行をすればよいのでしょうか。
「赤ちゃんが欲しい」とお望みながら、自然に出来ることを願って生活をしていても、中々できない場合は不安になります。
妊活する上で必要な、性行の頻度についての知識を知ってみましょう。
排卵の周期に妊娠する確率はどのくらいなのでしょうか。
妊活となると、妊活のために性行を行うようになり、義務のような感覚になってきやすいといえます。
排卵日を狙ってだけ、性交を行う人もいますが、成功する確率はどのくらいあるのでしょうか。
週に1回の性行を行う場合の妊娠確率は、15%だといわれています。
仕事などが忙しすぎたり、ゆっくりとスキンシップを取る時間が少ない場合は、中々性交する時間も少なくなってしまいます。
しかし、性交の回数が少ない方が確率としては低くなってしまうのです。
そのため、週に1回という回数では、妊娠する確率は全体で考えると低めになってしまうのは仕方がありません。
そのときの状態にもよりますが、週1回のタイミングでお互いが最高の性交を行ったとしても、成功するかどうかはわかりません。
確率として考えれば、週1回となれば必然的に確立が下がるでしょう。
月に半分の回数となる1日おきに性交を行なった場合、週1回に比べると妊娠の成功確率は、倍以上の33%というデータがあります。
そして、妊娠の成功率が上がるといわれている排卵日は、排卵日の前日、もしくは2日前が高確率といわれています。
そのため、普段から性交を行い、スキンシップが自然に馴染んでいる状態であれば、自然と成功率が高くなるはずです。
1日おきの性交であれば、排卵日前後のタイミングにも重なるので、妊娠の成功確率が週1回よりも可能性が高くなるのです。
一日おきに性交を行うとなれば、中々難しいかもしれませんが、単純に性交の回数が増えれば増えただけ、妊娠する確率も高くなるということなのです。
排卵日前だけ性交を行えばよいという理論もありますが、日常的に性交をしていれば、ペースなども合いやすいので、回数はなるべく多い方がよいといえます。
毎日性交を行っていた場合は、どうなのでしょうか。
一日おきの性交に比べて、少し成功率がアップします。
毎日性交を行うと精子の質が落ちてしまうのではといわれていますが、現在では回数が多い方が質が上がるという研究結果もあるといわれています。
性交の回数が少ないといわれる日本では、毎日というのは中々難しい場合もあり、非現実的かもしれません。
しかし、生活の中でなるべく性交の回数を増やしていくことで、妊娠の成功率を上げることに近づけます。
可能な範囲で、意識的に性交を増やしていくようにするとよいでしょう。
妊娠する確率を高めるためにできることとは、どんなことがあるのでしょうか。
まずは、性交回数を増やすことを意識しましょう。
性交回数が少なければ、それだけ妊娠の確率が低くなります。
普段の生活の中で、性交があまり積極的でない場合は、性交回数が増える努力をしましょう。
妊娠するために性交を行うとなると、男性にとってはプレッシャーが掛かってしまいます。
そして、妊娠のための性交という意識ばかりが高くなってしまうと、脳内への性的刺激が減ってしまいやすく、男性にとって気持ちの高まりが少なくなってしまい、性交自体を避けるようになってしまう場合もあります。
妊娠への近道は、性交の回数を増やすということになりますが、ただ単にすればよいというわけではありません。
妊娠へ近づくためには、お互いによい性交の時間を過ごすことも大切です。
男性が抱きたくなるような女性でいる努力をしたり、部屋の環境を整えたりすることもひとつの手段といえるでしょう。
よく、性交しすぎている男性は、精子の質が落ちるために妊娠の確率が下がってしまうという話を聞くことがないでしょうか。
しかし、この説とは違い実際は、男性の禁欲期間はなるべく短い方が妊娠しやすくなるという説もあります。
確かに禁欲をすると男性の精子の数は増えるといわれています。
しかし、禁欲をしていることで、精子の運動性が低くなってしまうのです。
そのため、精子の数が増えたとしても、受精できる精子の数が減少してしまうことになるのです。
そして、禁欲期間を経た古い精子は、酸化ストレスにさらされてしまっているため、異常をきたしてしまう可能性もあるといわれています。
禁欲期間が短い精子であれば、精子の運動性や質が高い状態で守られていると考えられるため、妊娠する確率は禁欲期間が短い方がよいといえるのです。
妊娠の確率が一番高いといわれているのは、排卵日の2日前です。
これはどのような仕組みによるものかというと、女性の膣内に射精された精子が、膣と子宮腔をつなぐ子宮頚管を満たす粘液の中に入り、いったんそこに蓄えられ、卵管に排出されます。
そのため、排卵日当日よりも前に性交を行う方が妊娠の確率が高いといわれています。
2日前同様、前日も妊娠確率が高くなるともいわれています。
どちらも、排卵日に性交を行うよりも確率が数倍あがるともいわれています。
精子は、新鮮な卵に出会う方が妊娠する確率が高くなるからです。
排卵日がはじまってから、精子が卵に出会うよりも、卵管に入っているときに出会う卵の方が新鮮だからといわれています。
排卵日が近づいたら、妊活習慣を設けるようにしましょう。
普段あまり性交の数が多く設けられていない人でも、排卵日が近づいたら性交の回数を1日おきにするとよいでしょう。
仕事が忙しかったり、タイミングが合いにくい夫婦であっても、その期間だけでも集中的に性交を行うことでも違ってきます。
排卵日の2日前からが妊娠が高確率になります。
そして、精子は禁欲期間を置かない方が質がよくなるので、これを踏まえた場合、排卵日が近づいた頃からは回数を増やしていくことは重要だといえるでしょう。
しっかりと自分の排卵日を把握して、少し早めから妊活習慣をはじめるようにしましょう。
性交の回数を増やすことで、妊娠の確率が上がるのであれば、一日に何回も性交を行うのはどうなのでしょうか。
実は一日に何度も性交を行ったとしても、妊娠の確率は上がらないといわれています。
一晩に何回も性交を行うと、一回で射精したあとの精子の回復に時間が掛かるため、妊娠の確率が上がるわけではないのです。
子どもを作るための性交であれば、一日に1回でよいといえます。
性交の回数を増やす方がよいとはいえ、一日に行う性交を増やすことではありません。
一日1回の性交の数を増やすことで、妊娠確率が上がるのです。
質のよい状態の精子を、新鮮な卵で迎えることが大切なのです。
精子が受精できる期間は、寿命に対して短いです。
精子の寿命は、3日間程度になります。
それに対して精子の受精可能期間は、1日半程度といわれています。
射精されたばかりの精子は、受精できる状態ではないので、受精可能になるまで5~6時間ほど待たなければいけません。
3日間生きている精子ですが、そのうちの半分近くの時間しか受精ができないのです。
卵子と精子がうまいタイミングで合わせるというのは、非常にタイミングが難しいことになります。
そのため、性交の回数を増やす必要があるということなのです。
これに対して、卵子の受精期間はどうなのでしょうか。
排卵後の卵子の寿命は、半日から1日だといわれています。
長くても1日半という見解がされています。
これは、卵子の状態でも違いがあるためです。
卵子が老化していると。
受精可能期間も短くなります。
精子に比べると、卵子の方が短いといえます。
卵子の受精可能期間は、排卵後6~8時間といわれています。
寿命が1日だとすると、かなり卵子の受精可能な時間は限られていることがわかるかと思います。
そのため、加齢によって卵子が老化してしまうと、せっかく元気な精子があったとしても着床率が下がってしまうのです。
排卵日を目指して早めから性交をする必要があるのは、卵子の寿命が短く受精可能な時間が短いためでもあります。
それでも、タイミングよく受精をするかは、わからないといえるでしょう。
1.質の良い睡眠をとる 2.バランスの良い食事を摂る 3.体を温め、冷え性の方は対策を取る 4.ストレスを溜め込まない
妊娠の確率を上げるために、日頃の生活の中で出来ることもあります。
卵子の質を落とさないように予防するために、日常生活の中で改善していきましょう。
卵子が新しくなることはありませんし、卵子を若返らせるという技術も現時点では、ありません。
卵子は、体内に蓄積された状態で保管されています。
そのため、卵子は保管されている間に、ストレスを受けたり損傷を与えられる可能性があります。
卵子の質を上げるということは、ストックされている卵子に対して、ストレスや損傷をなるべく与えないようにすることになります。
どうしても、自然に卵子が老化したり、損傷があるのは時間とともに仕方がないことです。
しかし、それに対してできることは、保存状態をよくすることなのです。
簡単にいうと、卵子の老化を遅らせることができるかどうかということになります。
そのためには、生活習慣を気を付ける必要があります。
日常的なことですが、ついついおろそかにしてしまいがちな、睡眠・食事などに気を使い、ストレスをなるべく抱えないような生活に改善するようにしましょう。
性行為を行ったあとに、取る体勢は子宮の形によって異なるといわれています。
性行為のあとに、なるべく多くの精子が子宮に上がっていきやすいような体勢を取るようにしましょう。
この体勢は、女性の子宮の形によって違ってきます。
女性の子宮には、前屈タイプと後屈タイプがあります。
このタイプによって、違うため自分がどちらのタイプであるかを知っておく必要があるのです。
このタイプを知る方法は、病院で確認してもらうのが確実だといえます。
わからない人は、病院で確認してもらうようにしましょう。
子宮が前屈している人は、性行為後にどのような体勢を取る必要があるのでしょうか。
多くの人は、子宮が前屈していることがほとんどです。
子宮が前屈しているというのは、子宮がお腹の方に傾いている状態をいいます。
子宮が前屈しているタイプは、子宮に精子がたまりやすく、上がってきやすくするために、お尻を高くする必要があります。
性行為後、お尻の下に枕を入れたりして少し高さを作った状態であおむけで休みます。
これにより、少しでも精子が上がってきやすくすることにつながっていきます。
子宮が後屈しているというのは、どのような状態のことをいうのでしょうか。
前屈しているタイプの人が多いのですが、生まれつき子宮が後屈している人もいます。
そして、子宮内膜症によって変形してしまうこともあります。
特に障害がないのであれば、治療の必要はありませんが、後屈になると子宮と腸が密着するような状態になります。
そのため、腰痛などを引き起こしてしまう可能性もあります。
これは、血行の悪さからくるものといわれ、子宮内膜症を引き起こしやすくなる可能性もあるのです。
子宮が後屈の場合は、体位背面の方が精子が子宮口にたまりやすく、子宮の中に精子が入りやすくなります。
性行為後は、うつ伏せになってそのまま30分くらいその体勢でいるとよいといわれています。
妊娠の確率を高くしたいのであれば、性行為後は30分程度安静にしておく方がよいといわれています。
男性が射精したあとは、精子がいったん子宮口でためられます。
そのあと、精子が卵管を目指して泳ぎ始めます。
この状態がとても重要な時間となります。
もし、性行為後すぐに動き始めてしまうと、精子が卵管にスムーズにたどり着けなくなってしまう可能性があります。
そのため、性行為後少なくとも30分程度は、安静にして動かないようにする方がよいのです。
精子が卵管に入りやすくするために、必要なことになります。
より精子が流れ出てこないような工夫をするのであれば、先程の前屈や後屈のタイプに合った体勢を取って、安静にしているようにしましょう。
膣口が開かないような体勢を心掛けることが大切です。
性交後、腰を両手で支えて半逆立ちをするような状態で、5分~10分ほどキープします。
性交後に精子が子宮口に入りやすくするために、逆立ちをするという方法も効果が期待されるといわれています。
精液の流れに精液を流して子宮まで送るようにします。
逆立ちをすることによって、鮮度の高い精子を子宮に送ることができるといわれています。
妊娠の確率を少しでも上げられるために、少しでも多くの精子が子宮に届くような努力も必要です。
もちろん自然妊娠で着床することもありますが、試してみるのもひとつの手段だといえるでしょう。
妊活をするうえで、さまざまな方法がありますが、まずは自然な状態ではじめられる性交を増やすことからはじめてみましょう。
あまり気を張りすぎてしまうと、ストレスをお互いに感じてしまうこともあります。
週に2~3回はタイミングにとらわれず、性交をする習慣をつけることからはじめてみませんか。