そろそろ授かりたいけどなかなか授からなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、授かりやすくするために必要なことがあったのです。
もしかすると、毎日の習慣が授かりにくい体にしていたかもしれません。そんな方に毎日の習慣を見直してみませんか。
ストレッチやウォーキングなどの軽い有酸素運動が体もにもたらす効果はとても大きなものがあります。
足の裏は第二の心臓とも呼ばれているほど大切な器官。
歩くことで刺激を受け、古い血液を心臓へと送り返すことで老廃物を溜め込まない、代謝能力の高い体作りを促します。
ストレッチはお風呂上がりに取り入れると効果的です。
温まった体はほぐれやすいので、ストレッチの効果を最大限に生かすことができるでしょう。
いずれの運動も代謝能力を高めるのには最適な運動です。
代謝能力の上がった体は卵巣機能の活性化も期待できますので、妊活には積極的に取り入れたいですね。
睡眠は健康の基本。
妊娠しやすい体作りのためにも大切な要素となります。
睡眠中は成長ホルモンが分泌されており、ノンレム睡眠という熟睡している時間帯に女性ホルモンに働きかけ妊娠しやすい体へと導いてくれます。
睡眠ホルモンは、老化の大敵だとされている活性酸素の生成もおさえることができます。
活性酸素は妊娠にとっては大切な卵子を攻撃する働きもあり、それを睡眠ホルモンが抑えることで妊娠をサポートしてくれるのです。
寝る前にパソコンやスマートフォンの光を長い時間見すぎないことやカフェイン入りの飲み物の取り方などに注意して、しっかりと入眠できる態勢を整えておきましょう。
体によいとされている、4.5時間、6時間、7.5時間などの1.5の倍数にあたる睡眠時間はを目指すのがポイント。
自分の体に合った睡眠時間を取って、妊娠しやすい体づくりを心がけましょう。
体の元を作るための食事も、3食バランスよくきちんと食べることが大切です。
炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素を偏りなく献立に取り入れることで妊娠しやすい体を作る食生活を整えていきましょう。
また、食品添加物を避けることも念頭に置いておきます。
合成着色料や、合成甘味料、うま味調味料などコンビニエンスストアのお弁当やスーパーのお惣菜などには多く含まれている添加物。
全く摂取しない生活というのも難しいですが、多く摂りすぎてしまうと遺伝子を傷つけてしまったりするものもありますので、注意が必要です。
成分表を見て調味料を選ぶ、買うものを決めるなど、少しの心がけで食品添加物を避けることができますので買い物の際は成分表を見ることを心がけていくといいでしょう。
生殖機能をもつ卵巣や子宮は体の中でも特に、冷えの影響を受けやすい部位です。
人間の体は生命維持に必要な心臓などの部位に優先的に血液を送り込んでいるので、卵巣や子宮は後回しになる場合があります。
血流が悪く冷えた生殖器では、妊娠の確率も下がってしまいます。
体を冷やさない服装や飲み物などを飲むことで対策していきましょう。
生足にミニスカートなどの下半身が冷える格好は避け、レギンスや靴下、パンツスタイルなどで下半身を冷やし過ぎないような服装を心がけましょう。
また、首、手首、足首といった部位を温めると全身があたたまる効果が期待できます。
卵巣や子宮のあるお腹を直接温めることもとても大切なので、腹巻の上からカイロを貼ってもいいでしょう。
体の巡りをよくし血行を促進させる働きがあるのでおすすめの飲み物は、ザクロやルイボスなどのお茶です。
ザクロドリンクは、女性ホルモン様物質であるエストロンという物質が、卵巣の機能を活発にさせる働きを持つものとして知られています。
ルイボスティーは、老化の原因となる活性酸素を除去する役割があり、生殖器やホルモンのバランスを正常に整えるはたらきがあります。
これらのお茶はノンカフェインなので、妊娠中の方にも好まれています。
妊娠に対する不安や心配などの妊活にまつわるストレスを溜め込まないようにすることも、妊娠しやすい体へと整える上では大切な要素です。
卵巣や子宮はストレスの影響を受けやすく、女性ホルモンの乱れは妊娠への妨げにもなり得ます。
妊活にストレスを感じている人は、一度すべてを忘れてストレスのかからない状態で生活してみることをおすすめします。
基礎体温票をつけるのをお休みしてみる、排卵日を意識するのを止める、義務的なセックスを考え直してみるなどの事柄を実行してみるのもいいでしょう。
疲れている時は小さなことでもストレスに感じるものです。
友達と会って話す、映画を見に行く、ドライブや散歩など、自分のお気に入りの活動を通して落ち着きを取り戻し、日々のストレスを解消できるといいですね。
ゆったりとした心で妊活に臨むことがいい結果をもたらしてくれるでしょう。
子どもを授かりたいと思ったのならば、その日から体に悪い影響があるとされているものは控えるようにしたいものです。
特にPMSといって月経前症候群(生理前にイライラしたり体調不良を起こしたりする症状)が酷い人は、アルコールの摂取を控えた方がいいとされています。
理由としては月経障害や排卵障害などを起こすことがあり、飲酒自体が妊活に適さないものであるからです。
アルコールを大量に摂取することで生殖器の機能が低下することもあり、妊活中の飲酒は女性だけでなく男性も控えた方がいいでしょう。
妊娠中の飲酒は、胎児の奇形や低体重などの危険性を高めます。
妊娠初期だと気が付かないで飲酒してしまったことを後悔するくらいならば、妊娠を望む今の時期からアルコールの摂取を禁止することでこれらのリスクを回避するように努めましょう。
カフェインを多く摂ることは体を冷やしてしまう原因のひとつにもなります。
1日2~3杯程度のお茶やコーヒーなどであれば問題はありませんが多すぎてしまうと体を冷やすだけではなく、カフェインの利尿作用で体に必要な栄養素までが排出されてしまいます。
また、尿が増えるため水分不足にも注意が必要です。
元々カフェインを含んでいたものからさまざまな抽出法を使ってカフェインを抜いたものをデカフェといいます。
妊活中はこのデカフェなどのカフェインフリーのものを飲むようにするといいでしょう。
味や風味を損なわない抽出法を使ってのデカフェならば、普段通りの美味しいお茶を楽しむこともできておすすめです。
妊活中なので体を冷やさないカフェインの摂り方で対処していきたいですね。
たばこの煙は血管を収縮させ、血流を悪くすることが分かっています。
自分が吸っているのではない副流煙を吸うことでも同じ作用が働きますので、たばこを吸っている人が多い席や喫煙ルーム、喫煙所などは避けるようにしましょう。
血流が悪くなると卵巣や子宮の血流も悪くなり、不妊の原因にもなります。
また、女性自身が喫煙することで女性ホルモンの分泌が減り妊娠しづらくなるのです。
喫煙は胎児にもとても大きな悪影響を与えます。
低体重や流産、乳幼児突然死亡症候群のリスクが上がるなどが挙げられます。
妊娠が分かった段階から喫煙は控えるべきですし、妊娠を考えている妊活中であってもたばこの煙は避けた方が賢明です。
BMI値といって、適正体重を示す数値があります。
その数値を導き出す式は、体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}で求めることができます。
20~24が妊娠に適した数値だとされています。
BMI値が高いからといって体にとって負担の大きなダイエットをすることは、妊活中でなくとも健康を害する可能性が高いためおすすめできません。
妊活中に過度なダイエットを行ってしまうと、ホルモンバランスの乱れを招き月経障害や排卵障害を引き起こすことにつながり体への影響が心配されます。
妊活中は絶食などのダイエット法ではなく、運動と食事の両面からアプローチした体に負担の少ないダイエット法であまり気負わずに減量していくようにしましょう。
太りすぎも痩せすぎもよくありません。
ちょうどいい体系の維持をめざしましょう。
基礎体温とは朝起きてすぐの、安静時の体温のことをいいます。
朝起きたらすぐに、起き出さず横になったままで計るようにします。
婦人体温計といって小数点以下第2位まで計測できる体温計で、舌下で計測します。
起きた時刻と体温を毎日記録していくことで、自分の生理周期ばかりだけでなく低体温期、高体温期を知ることができます。
この二つをグラフなどに書いてみると自分の生理周期や排卵日、妊娠しやすい時期などを知ることができとても便利です。
低体温期と高体温期がはっきりと二相になるのが健康な証拠でもあります。
高体温期が3週間続くと妊娠の可能性が出てきます。
生理予定日から1週間経っているのならば妊娠検査薬は使えるので検査してみるのもおすすめです。
グラフがジグザグの場合や高体温期が10日も続かないことが2~3カ月続いているようであれば、妊娠しづらくなっている可能性もあるので一度婦人科を受診してみるのもいいでしょう。
体のゆがみ、特に骨盤周りのゆがみを治すことで血流の増加を図り子宮や卵巣の機能を活発にさせる目的などでヨガなどを行うこともおすすめです。
妊活向けのヨガを行うことによって得られる効果には、子宮や卵巣の機能を活発にさせること以外にも、ホルモンバランスを整え生理不順を緩和することや、高いリラックス効果などがあります。
自宅で手軽にできることもあり、取り入れやすい運動のひとつでもありますが、医師に運動を控えるように指導されている人は行わないようにしてください。
1日に数十分程度の小さな運動かも知れませんが継続していくことで効果を期待できるものです。
楽しみながら毎日の生活に取り入れることができるといいですね。
生まれてくる胎児の脳や神経を作る際に必要となる葉酸。
葉酸を妊娠前から摂ることが厚生労働省からもすすめられています。
葉酸単体で摂取するよりかは、ビタミンB群を同時に摂取することで葉酸の吸収を助けてくれるのでおすすめです。
葉酸の働きとしては、代謝が良くなることで子宮内の血流が良くなり受精卵の着床率がアップするという効果が期待できます。
また、ビタミンB6は脳内で神経伝達物質の元になる栄養素であり、不足してしまうとイライラなどの症状が出ることもあります。
お母さんが十分に摂取することで赤ちゃんに落ち着きが出て、よく眠ってくれるなどの効果が期待できます。
そして、葉酸の吸収を助ける働きを持つのがビタミンB12です。
葉酸との同時摂取で吸収率アップを図りましょう。
ビタミンB群の中でもビタミンB6、ビタミンB12、葉酸は妊活中からでも積極的に摂りたい栄養素になります。
食事だけでは不足しがちなのも事実。
サプリメントなどで効果的に補給するのがおすすめです。
マカはアブラナ科の根菜類の一種であり、生理周期や排卵周期を整える働きがあります。
男性ですと、体力維持などの効果も期待できるので夫婦で摂取することはおすすめです。
また、自律神経を整える作用、血流を良くする作用も持っており、妊娠を考えている人にとってはとても魅力的なサプリメントだといえます。
マカをはじめ葉酸などの栄養素は、食物よりもサプリメントで摂取するのがおすすめです。
理由としてはこれらの栄養素は食事からでは必要量を摂るのが難しいことや、飲んでいる用量を管理しやすいので過剰摂取を防ぐことができるという点で安心だからです。
マカと葉酸のどちらの成分も配合されているオールインワンタイプのサプリメントも販売されていますので、それらを上手に利用しながら妊活を軌道に乗せていけるといいですね。
妊娠しやすい体を作るには、締め付けや圧迫の少ない下着や服など子宮や卵巣にストレスのかからない服装をすることが大切です。
サイズの小さすぎる下着やサポート力の強いタイツなどは体を締めつけすぎてしまい血流が悪くなり、生殖器の働きを低下させてしまう可能性があるので注意しましょう。
下着はなるべく締め付けがなくサイズが合っているものを選びましょう。
動きやすくリラックスできる服装が基本になります。
夏でも冷房などで体が冷えてしまうことがあるため、カーディガンやストールなどの羽織るものを持ち歩くことも必要です。
特に女性は下半身の冷えには注意しましょう。
足先が冷えるようであれば部屋の中でもソックスを履くなどして保温します。
素材は、保温性や吸湿性に優れたもの、天然素材である綿や絹、ウールなどを選ぶといいでしょう。
これらの素材は冷えの原因にもなる湿度を逃がし蒸れを防いでくれますし、保温性があるので冷え対策には適した素材です。
妊娠しやすい体作りに必要な日常の小さな事柄を見てきました。
何かを根底から大きく変える必要は無いことが分かりました。
毎日の小さなこと、例えば食事の習慣や効果的な運動の取り入れ方、ストレス発散の大切さ、適した服装などを少しずつ変えていくことで、妊活生活をより効果的なものにすることができるのです。
毎日の習慣にして無理なく長く続けて行くことが、ポイントになります。
自分で決めた小さなルールに縛られることなく、赤ちゃんを授かるまでのいくらかの期間を楽しんで過ごせる、そんなゆとりのある生活を送ることができたら素敵ですね。