いつまでも若々しさを保ちたいと、誰もが思っているはずです。
そのため、美肌、デトックス、アンチエイジングなど、若さをサポートするための方法も巷にあふれています。
“美魔女”や”美熟女”という言葉がもてはやされ、高齢者であっても若々しさにあふれた方が増えてきました。
でも、表面上は若々しくみえていても、不妊の原因ともなる卵子の老化は進んでいます。
卵子の老化を食い止め、妊娠しやすいカラダをつくることはできるのでしょうか。
卵子の老化を防ぐ方法をまとめてみました。
「年をとれば妊娠できないの?」「いくつまで妊娠できるの?」
これは、不妊に悩む方、誰もが抱いている共通の悩みです。
35歳の女性の出産確率は、20歳代の約半分にまで減少するとされ、その原因の多くが「卵子の老化」によるものです。
見た目は若々しく、健康面で良好な方でも、不妊治療を受けてみると、「妊娠の可能性が低い」と診断されることがあります。
その原因の多くが、卵子の老化です。
卵子の老化とは、卵子が酸化することで、酸化してしまうと卵子内のミトコンドリアの働きが低下します。
卵子を活性化させるエネルギーを生み出しているのがミトコンドリアですから、ミトコンドリアの老化が、妊娠に悪影響を及ぼすことになるわけです。
卵子は胎児の時につくられ、それ以降、増えることはありません。
老化した卵子は、受精率・着床率などが低下させ、染色体異常や、流産など様々なリスクを増加させてしまいます。
卵子の老化を防ぐには、ミトコンドリアを増やすことです。
ミトコンドリアは、卵子、精子をはじめ、人体にある全ての細胞60兆個1つ1つの中に、数百から数千存在する、細胞内構造物です。
ミトコンドリアは、細胞のなかで酸素と糖を利用して、エネルギーを生産します。
その時に、酸素は活性酸素に変化しますが、活性酸素が増えることによって、細胞の酸化、すなわち老化につながります。
卵子、精子を含めた、カラダの細胞の質が悪くなっていくと、妊娠力が低下してしまいます。
年齢とともに卵子の老化が進んでいきますが、生活習慣によっても老化の進み具合が違います。
食生活で注意すべきことは、過剰な糖分摂取やアルコール、食品添加物などです。
また間食や暴飲暴食、不規則な食事などの習慣も、卵子の老化を加速させてしまいます。
運動不足による筋力の低下や血液循環の悪化も、卵巣機能が低下させる原因です。
また、ストレスや睡眠不足も、ホルモンバランスの乱れや活性酸素を発生させる原因になり、卵子の老化が加速してしまいます。
喫煙も、卵子の酸化・老化を加速させます。
喫煙している女性は、吸っていない女性と比較して不妊になる確率が3倍~4倍とも言われており、喫煙の悪影響の大きさは非常に重大なものです。
肥満や痩せすぎはホルモンバランスに悪影響を与えますし、過剰なダイエットは身体の酸化を加速させてしまうので、卵子の老化を加速させてしまいます。
まずは、卵子の老化につながる生活習慣を見直すことから取り組んでみましょう。
ミトコンドリアの数を増やす方法は、主に次のようなものがあります。
筋肉の細胞には、ミトコンドリアが多く含まれているため、筋肉の量を増やすことで、質のよいミトコンドリアの数を増やすことができます。
効率的にミトコンドリアの数を増やすには、筋肉に80%程度の負荷をかけるくらいの運動が効果的です。
ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなど、酸素を使って脂肪を燃やす有酸素運動が効果的です。
ミトコンドリアは、有酸素運動で使われる赤筋(せっきん)にも多く含まれているため、赤筋を鍛えることによって、ミトコンドリアを増やすことができます。
理想は、脂肪を燃焼させる「有酸素」の状態なるまで、約30分を要するそうですから、それ以上続けることです。
空腹とは、エネルギー不足の状態ですが、エネルギーをつくるミトコンドリアが、不足しているエネルギーをつくるために増殖しようとします。
断食というほど大げさなものではなく、週1~2日ほど、野菜ジュースや麺類など軽い食事だけで済ませばOKです。
空腹感同様、カラダのエネルギー不足を認識させることで、体温を上げるために、ミトコンドリアが活性化して、増殖しようとします。
食事で、ミトコンドリアを増やすこともできます。
イカやタコに含まれるタウリンという成分は、ミトコンドリアを増やす効果があるとされています。
ニンニクやトマト、ブロッコリーなどの食材には、抗酸化作用があります。
年齢を重ねると、ミトコンドリアの数が減少し、活性酸素が増えて細胞の老化が進行していきます。
老化を食い止めるためには、抗酸化作用のある食材を摂り、タウリンを多く含む食材でミトコンドリアの増殖をサポートすることです。
晩婚化によって、高齢妊娠・高齢出産が増加しています。
また、年齢が高くなることで不妊症に悩む夫婦の数も増えています。
不妊の原因の1つが「卵子の老化」で、卵子の老化は生活習慣によって加速するということが知られています。
年齢を重ねるとともに、ミトコンドリアの数が減少し、質も低下していきます。
若いときは、ミトコンドリアの数が十分で働きもよいので、あまり問題になりませんでしたが、やはり老いには勝てません。
その結果、酸素を効率よくエネルギーに変えることが難しくなり、活性酸素がどんどん増えていってしまいます。
活性酸素が、細胞の酸化・老化につながり、卵子、精子を含めたすべての細胞の質を低下させることで、妊娠しにくくなっていきます。
それを食い止めることが、妊娠体質をつくるためのポイントです。
赤ちゃんの誕生を強く願っている方は、まず、ご自分ができるところから取り組んでみてはいかがでしょうか。