2018.02.11

着床はいつ?着床率を上げて妊娠を成功するためのポイントとは?

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受精してから着床する時期はいつ頃?

受精卵が子宮に移動することで起こる着床。

排卵や受精、着床までの流れは体調に現れにくく見えないところでの変化なので、体内でどのような変化が起こっているのかわからず、不安な思いをしながら生活している人も少なくありません。

特に妊活中で排卵のタイミングに合わせて性行為を行った場合、妊娠しているか気になって過敏になってしまう場合もあります。

病院で妊娠と診断されるまでに体の中でどのような変化が起こっているか理解することで、少しでも落ち着いた気持ちで生活をできるように学んで行きましょう。

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着床までの流れと日数の目安は?

排卵は生理の約9日後に起こる

排卵は生理の約9日後に起こる生理の周期は個人差によりますが、25~38日程度が正常範囲とされています。

排卵されてから生理が始まるまでの期間のことを「黄体期」と言って、どの人も14日程度です。

その後、卵子になる前の「原子卵胞」が成熟して排卵されるまでの期間を「卵胞期」と言い、この期間の長さには個人差があります。

生理の周期に個人差があるのは卵胞期によるものです。生理の周期がいつも安定している人は、排卵日は次の生理予定日から14日を引くことでだいたいの予測をすることができます。

排卵日が生理後何日目になるか予測したい場合、生理の周期と生理期間を把握しておく必要があります。

生理の周期が28日の場合、生理期間が5日とすると、「28ー14ー5=9」となり排卵日は生理が終わってから9日目くらいの時期となります。

性行為をした後受精するまで約1時間

精子が子宮内射精された後、卵管を通過した後にたどり着くのが「卵管膨大部」。

精子たちは「卵管膨大部」にある卵子を取り囲んで、卵子の中に一斉に入り込もうとします。

その中で1つの精子が入り込むと「透明帯」という卵子の膜の性質が変化して、他の精子は入れなくなってしまいます。

何億もあった精子たちの中で1番最初に入り込んだものだけが、卵子と受精することが可能です。

射精された精子は15分程で卵管に到着。その後卵管から卵管膨大部に行くまでの時間を考えると、射精されてから受精まで約1時間かかります。

精子は最初、卵子と受精する能力を持ちません。子宮の中を通過していく間に受精可能な状態に成長して行きます。

受精してから着床するまでは約5日間

受精卵は着床するまでに何度も細胞分裂を繰り返します。

受精卵の初期段階の細胞分裂のことを「卵割(らんかつ)」と言い、受精卵自体の大きさはそのまま細胞数だけを増加して行きます。

分かれた細胞のことは「割球(かっきゅう)」と言います。

まずは2つに卵割。そこから「2細胞期」「4細胞期」「8割胞期」と数を増やして行き、受精後3~4日経って割球が8~16個に増えた状態を「桑実胚(そうじつはい)」と言います。

見た目が桑の実に似ているたま桑実胚と呼ばれていて、受精卵は桑実胚になるまで成長しながら子宮までたどり着くにも約5日間かかります。

着床が完了するまではさらに数日を要する

受精日を妊娠日だと思っている女性が多いですが、実際は受精卵が着床して、ホルモンバランスが変わると様々な妊娠初期症状が現れます。

そのため、着床したタイミングが妊娠日と言えます。

妊娠したらすぐに調べることができる妊娠検査薬も、着床することで分泌されるhCGホルモンと言う物質の量によって検査することができます。

桑実胚の状態で子宮内に到着しに成長した受精卵は、「胚盤胞(はいばんほう)」になって着床します。

胚と子宮内膜が酵素を分泌するため、胚盤胞の外側を覆う「透明帯(とうめいたい)」と言うものが剥がれ、「内部細胞塊(ないぶさいぼうかい)」が子宮内膜に着きます。

胚盤胞は子宮内膜の中に入り込んで、全て埋まってしまって着床完了(妊娠)と言う流れになります。着床が完了するまでに約12~14日の時間を要します。

着床完了後胎盤の形成が始まる

受精卵が着床した後、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という物質が分泌され、「絨毛(じゅうもう)」という母体と胎児と繋ぐものを作り始めます。

子宮の一部がだんだん分厚くなり、暑くなった子宮にくぼみが出来て、その部分に胎盤が出来上がります。

胎盤は妊娠直後に子宮の中で作られて、妊娠16週くらいで安定します。

胎盤はお母さんと赤ちゃんをつないでいて、お母さんが摂取した栄養素を赤ちゃんに送り届ける役目をしています。

赤ちゃんの骨、血液、体、全てを作るのが胎盤の仕事で、その反面、お母さんの体の中にある一部の毒素を赤ちゃんに届けないようにする役割も果たしています。

妊娠検査薬に反応するのは「生理予定日前後」から

薬局などで販売されているの妊娠検査薬は生理開始予定日から1週間後以降が判定できる時期。

人によっては生理開始予定日の辺りで妊娠検査薬を使って陽性反応が出たというケースもあります。

しかしhCG値は個人差には個人差があり、蒸発線との見間違いということもあるため、生理開始予定日の1週間後以降に使用するようにしましょう。

妊娠初期に妊娠検査薬を使用した場合、hCG分泌量が少ないために陽性マークが出ないこともあります。

体質によってhCGの分泌量は違うので、少なかったり多く分泌されている場合も陰性になることがあります。

また、異所性妊娠、胞状奇胎などの時に陰性を示すことがあります。

陰性なのに生理が遅れている場合も、生理が遅れている時は一度病院で診察してもらった方が良いでしょう。

胎嚢や心拍が確認されて妊娠が確定される

妊娠検査薬での陽性反応は確実ではないため、妊娠したとは言い切れません。

受診して超音波検査を受けて「胎嚢(たいのう)」「胎芽(たいが)」「心拍」を確認すると妊娠と求められます。

胎嚢

赤ちゃんを包む袋のこと。妊娠4~5週目くらいにかけて、確認できることが多いです。

胎芽

赤ちゃんになる前の呼び方です。
妊娠10週未満の赤ちゃんのことを胎芽と言い、それ以降は胎児と呼ばれます。
胎芽を確認できるのは個人差があり、妊娠5~8週くらいまでに確認することができます。

心拍

心拍を確認できるのは妊娠6~8週目くらい。
これらの3つを医師が確認することで、初めて「妊娠」と言えます。

着床時期に起こりやすい症状は?

少量で茶色っぽい出血

着床する時、胚盤胞の細胞壁の一部が厚くなっています。

厚い部分が子宮内膜に根を下ろす時に、組織や血管を傷つけることがあり、わずかに出血してしまいます。

これを「着床出血」と言います。

出血しないケースがほとんどですが、生理予定日までに出血するため、中には生理がきたと勘違いしてしまう人も。 出血量は個人差があり、生理と同じくらい出たり茶色い血がまじる程度の時もあります。

また、出血する期間にも個人差があり、生理と同じ5日くらい出続けた人もいれば少量が3日くらいで済むケースもあり、個人差の大きい症状です。

生理痛のような下腹部の痛み

着床出血と同じように「着床痛」と言うものがあります。

これは着床時に下腹部の痛みが出るものですが、傷みがでるタイミングや症状には個人差が大きくあります。

チクチク痛むものや重くズキズキするもの、着床痛を感じない人も多いです。

どんな症状でも異常はないので、ご安心ください。

つわりと同じように妊娠に関するすべての症状に個人差がありますが、傷みが気になったりやけに重いという場合は病院を受診するようにしましょう。

下痢や便秘の症状

受精卵の着床によってホルモンバランスが急激に崩れてしまうと、自律神経系が乱れてしまいます。

そのため下痢や便秘などの症状を起こしてしまうことがあります。

妊娠初期の症状なのか普段の生理が引き起こすものなのか区別しづらいですが、どちらも訪問バランスの乱れによって引き起こされていることには変わりません。

2つの違いを見極めるポイントは、下痢・便秘以外に症状があるかということ。

同じタイミングで着床出血していないか?
基礎体温をつけている人は高温期が2週間以上続いていないか?

妊娠兆候と思われる症状が出ている場合、妊娠による下痢・便秘である可能性があります。

また、いつもの生理前の症状を思い出してみてください。

普段から下痢や便秘が無い場合、妊娠している可能性が高まります。

体のだるさや眠気

長い時間すっかり睡眠をとっても眠気がとれないことがあります。

これも妊娠超初期症状の一種。

疲れやすい・だるい・めまいがすることもあります。仕事や家事など普段やっていることも手につかず、倦怠感がします。

生理が始まる時期から眠気を感じたり立ったまま眠りそうなくらい強い眠気や体のだるさを感じると、妊娠している可能性があります。

女性ホルモンを多く分泌する影響のため、強い眠気や倦怠感などを引き起こします。

生理前に眠気を感じやすくなる体質の人もいるため、眠気があったからと言って妊娠したとは言い切れません。他の症状をチェックしてみて判断してください。

胃のむかつきや吐き気

においに敏感になったり吐き気があったり、妊娠中のつわりと同じような妊娠超初期症状が出ることがあります。

今まで好んで食べていたものが急に食べられなくなることや、なんとなく胃がムカムカすることも。

症状は個人によって様々ですが、胃のむかつきや吐き気は「妊娠したかも?」と思いますよね。

妊娠すると吐き気をもよおす原因は、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンや、胎盤を形成するときに分泌するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が大きな変化を起こします。

様々な種類のホルモンが作用するため、吐き気やムカムカが引き起こされます。

また、妊娠してから吐き気が段々強くなるケースもあります。

気分の落ち込み

ホルモンバランスの乱れによって気持ちが沈みやすくなるのも妊娠超初期症状の1つですが、PMS(月経前症候群)によるものである可能性もあります。

精神状態だけで妊娠しているかどうか見分けるのは難しいですが、見極めのポイントはイライラする対象がいつもと違っていないか、と言うところです。

PMSの時は友達や職場など家の外にいる人たちにイライラしていたのに対し、今は旦那さんや母親にイライラすると言うことはありませんか?

イライラする対象が急に変化することもあります。

家ではゆっくり過ごしたいのに、旦那さんや家族のやることにイライラしている場合妊娠している可能性があります。

しっかり眠ることで自律神経の乱れを整えたり、趣味やリラックスする時間をとるようにして毎日休息を入れるようにしましょう。

おりものの量の変化

着床した後は卵胞ホルモンと黄体ホルモンが分泌され続けるので、おりものの量が増える人もいます。

中にはサラっとしたおりものに変わる人も。

おりものの変化には個人差があるため、変化の出ないこともあります。

他にもおりものが白やクリーム色、黄色になる変化や、着床出血によっておりものに血液が混じることも。

着床出血にも個人差があるため血液の量にもよりますが、たいていの人は少量の血液によって茶色いおりものに変化することが多いです。

茶色いおりものがあまりにも長く出続ける場合、着床出血ではでなく子宮外妊娠である可能性もあります。

下腹部の痛みが続くこともあるので、気になる場合は早めに医療機関で受診しましょう。

体外受精の流れと着床時期について

受精卵の胚移植を行う

体外受精をする時は、まず排卵日の直前に成熟した卵子を体外に取り出します。

同日に採精もして、受精の準備をします。

精子の中でも特に運動性の高いものを取り出して、体外受精または顕微授精によって受精。

受精卵は培養液の中で培養します。

「胚」となった受精卵はインキュベーターと言う温度とガス濃度をコントロールして、体内に似た環境を再現することができる機械の中で培養されます。

その後、胚の質や患者の希望の沿って胚を、子宮内に移植して行きます。

移植方法は何種類かありますが、その中で妊娠率をより高めることができるのは「凍結融解胚移植」。

胚を凍結保存して、子宮が着床しやすい期間がくると融解され、胚移植する方法です。

着床までには約5日間

胚を移植して日後、着床に成功したかどうかhCG値を測定して判断します。

hCGは胎盤から分泌される物質のことです。それから約2週間を経て、妊娠検査を行い、そこで陽性反応が出れば胚移植の成功。

妊娠5週目に以降の検査により胎嚢などが確認されれば、妊娠と診断することができます。

胚移植の成功率は、1回につき約20~40%ですが、患者の年齢が高くなるほど成功率が下がってしまいます。

不妊治療をすればいつでもすぐに妊娠できると勘違いしている人がいますが、妊娠・出産をするためには可能な限り早めに妊活を始めることで成功率もアップします。

子宮内膜を維持するホルモンの投与

体外受精の治療の中に、「ホルモン補充周期」と言うものがありますがあります。

これは2種類のホルモン剤を使用することで体が排卵するように促すことで、子宮内膜が着床するために必要な厚みを作って行くことができます。

具体的に、エストロゲンは子宮内膜を厚くして、プロゲステロンは排卵した後の状態を作り出すため着床しやすくなります。

ホルモン補充は日にちの調節がしやすく、胚移植までに何度も病院に通う必要が無くなることもメリットの1つです。

約14~21日間の日常生活を送る

妊娠判定が行われるのは、胚移植をしてから約2週間後。

それまでの間、安静にしている必要はありません。

妊娠しているか気になって過敏になりがちですが、ストレスを溜めたり心身に負担をかけるのは体には良くありません。

趣味の時間をとったり好きなことをして、できるだけリラックスして過ごしましょう。

この時期の入浴、夫婦生活、激しい運動控えるようにしてください。

また、着床した場合に下腹部の痛みや出血、吐き気などの妊娠超初期症状が現れることがあります。

症状の有無は個人差がありますが、気になったり症状が過剰な場合はすぐに受診しましょう。

尿検査により妊娠判定を行う

妊娠判定日になると、尿検査でhCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)と言うホルモンの濃度を測定して妊娠判定をします。

妊娠週数が進むにつれてhCGの分泌量が増えて行くので、成分がより濃く出るかどうかが判定基準です。

ちなみに、市販の妊娠検査薬も、このhCG濃度を検知して判定しています。

体外受精してから約14~21日後はhCG濃度が正しく出るため判定しやすいです。

最近では、血液検査でhCG値を判定する病院も増えてきていますが、hCGの数値が「100mIU/mL」を越えると妊娠していると断定されます。

まれに妊娠しているのにも関わらず、検査した時のhCG値が基準以下で診断されることがあります。

検査後も体調の変化に気を配って、今後の計画を主治医と相談しましょう。

着床しやすくなる生活のポイントは?

子宮内膜を厚くするサプリメントを飲む

サプリメントは不足している栄養素を補う効果があるため、妊娠しやすい体作りのために注目されています。

鉄、亜鉛、ビタミンなどが効果的と言われていますが、その中でもっとも注目されているのが「葉酸」。

葉酸を摂取すると子宮内膜が強化されて、受精卵が着床しやすい子宮に整える効果があります。

葉酸が持つ造血作用が子宮内の血流を促し、分厚い柔軟性に富んだ子宮内膜を作ることが期待できます。

受精卵が着床しやすい環境に整えてくれるため、妊娠につながりやすい体を作る葉酸は人気のサプリメントです。

また、葉酸は細胞分裂をサポートする働きもあるため、着床後の受精卵を正常に細胞分裂してくれる効果も期待できます。

腹巻きや靴下で下半身を温める

生殖機能を担う持つ卵巣や子宮は、他の臓器と比べて冷えやすいです。

卵巣や子宮は生きるために直接関係のある臓器ではありません。

そのため体は心臓など生命維持に重要な臓器に血液が回りやすくしてしまい、結果子宮や卵巣は冷えてしまいます。

臓器を活性化させるためには血行を良くして温めることがポイント。

まず、子宮や卵巣のある下腹部の周りは冷やさないようにしましょう。

暑い夏も腹巻を巻くことで、エアコンの冷気から守ることができます。寒い季節は、腹巻の上からカイロで温めるように心がけましょう。

また、お風呂はバスタブに入って指先までしっかり温めることが重要です。

お風呂上りは体が冷えないように、温かくしておいてください。

バランスのいい食事を心がける

妊娠しやすい体とは、健康的な体のことです。まずは日常の食事を見直して行きましょう。

より着床しやすい体質作りに重要な排卵を整えること、元気な卵子を作りやすくなる食材をご紹介します。

ビタミンB群

ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、葉酸をまとめた呼び方がビタミンB群。
貧血予防など様々な効果がありますが、葉酸とサポートし合って造血作用を促す効果があるので妊娠後も摂取を心がけましょう。
緑黄色野菜、卵、牛乳、レバーなどから摂取できます。

ビタミンE

子宮内膜の質が上がり、着床に繋がりやすくなるビタミンE。着床して維持するために重要な黄体ホルモンを分泌させる効果があります。
食品から摂ろうとすると1日に、アボカドは2個、ほうれん草2束が必要で、毎日続けるのは難しいです。
毎日の食事と一緒にサプリメントで補うように摂取するのがおすすめです。

ストレッチやマッサージで血行を良くする

子宮や卵巣を温めるためにストレッチやマッサージは有効です。

体を動かすと血液の循環が良くなるため、体が温まります。簡単なストレッチやマッサージを毎日続けてみましょう。

前屈

足を伸ばして座り、つま先に向かって手を伸ばすシンプルなストレッチ。
お腹に負担がかかるといけないので、できる範囲で行いましょう。
膝とももの裏の筋肉や背中の筋肉が伸びて、全身の血のめぐりが良くなります。
体が固い人は、タオルを使用しても良いです。

内転筋ストレッチ

前屈に続いてシンプルなストレッチです。
座った状態で開脚し、体を倒します。
1分以上が効果的。左、右、真ん中の順番に倒します。
股関節の筋肉がほぐれると、子宮や卵巣の血流が良くなります。
ストレッチをしてから入浴するとさらに温まるので効果的。

リンパマッサージ

関節には老廃物が溜まりやすく、血流が流れにくくなる原因に。流して血流アップしましょう。
下半身の大きなリンパ節は膝の裏と足の付け根にあります。
マッサージオイルをつけて、下から上にしっかり流しましょう。

良質な睡眠をとる

睡眠中は疲労回復に効果的なヒト成長ホルモンや卵子の酸化や老化を防ぐメラトニンという物質が分泌されます。

22~2時頃はヒト成長ホルモンが分泌されやすく、メラトニンは2~3時頃が最も分泌されやすい時間になります。

また、排卵は夜中に行われることが多いため、睡眠時間が短い人は着床する確率が低いというデータが日本生殖医学会で発表されています。

妊活中の場合、夜更かしを避けて早寝早起きを心がけましょう。

ホルモンバランスを整える漢方薬の利用

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は血の巡りをよくする漢方薬。生理不順、不妊症、更年期障害などの改善などに多く使用されます。

漢方薬は薬局やネットなどで簡単に手に入れることができますが、使用する前には一度主治医に相談してみましょう。

副作用は少ないですが、体質によっては副作用が現れることもあります。

具体例は胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢などがあります。

妊娠しにくい場合、原因は人によって違います。血行不良が原因ではない不妊に「当帰芍薬散」は効果がありません。

まずは食事や生活リズムの改善をした上で主治医に相談してから服用しましょう。

針灸院でツボ押ししてもらう

西洋医学では体をパーツごとに分けて診ますが、東洋医学は体全体のシステムを総合的に診ます。

鍼灸は体中のツボに鍼を打ってバランスを制御するシステムに働きかけて、崩れたバランスを取り戻すことができます。

具体的には、子宮や卵巣に有効なツボに鍼や灸を施すことで、経絡を流れる血液の流れを改善します。

全身へのマッサージや、吸い玉、カッサなどを使って血流をよくし、子宮や卵巣の筋肉を緩める効果を期待できます。

子宮や卵巣の機能を高めて心を落ち着ける効果もあるため、着床しやすい体づくりにぴったりです。

着床時期の過ごし方の注意点は?

お酒やたばこは控える

妊娠しているか判明するまでの間は、気持ちが滅入りやすいため、ついタバコやお酒で気分転換したくなることがあります。

たばこは卵巣機能を低下させます。

そのため女性ホルモンが分泌されにくくなり、健康な卵子が育たなくなります。

さらに、血管が収縮するので子宮や卵巣に十分な血液が送られなくなります。

血液が循環しなければ臓器が冷えて活性化しにくくなるので、着床しづらい環境になってしまうことも。

たばこを吸わない女性と比較すると、喫煙している女性が「子宮外妊娠」してしまう可能性が高まったり、閉経の年齢が早まることがあります。

アルコールはホルモンバランスを乱してしまうため、着床に影響が出てしまう可能性があります。

着床できていた場合、妊娠中の飲酒は胎児に「胎児性アルコール症候群」を引き起こす可能性も。

低体重や奇形を引き起こす原因になることがあるため、妊活中の飲酒は控えておきましょう。

激しい運動はしない

体を動かすのが好きな人にとって運動している時間は良い気分転換になります。

着床時は心をリラックスさせることが効果的なので、精神面が整うことで自律神経が整い、子宮や卵巣に効果的です。

適度な運動であれば体を動かすことに問題はありません。

体を動かす日課がある人も、いつも通り動かしても良いです。

しかし、マラソンや登山などの終わった後に疲れて果ててしまうような激しい運動は避けてください。

体に負荷がかかりすぎる運動は、体にストレスを与えます。

心のストレスも体もストレスも着床率を下げてしまうことがあるので、適度なものにしましょう。

カフェインや冷たいものを摂りすぎない

カフェインは利尿作用があるため、体の外に水分が出て行ってしまい冷えの原因になります。

カフェインを多く含む飲み物には、コーヒー、紅茶、緑茶などがあります。

これらはできるだけ避けて、お茶を飲む場合は麦茶に変えたりコーヒーはノンカフェインのものを選ぶようにしましょう。

食べ物の中ではトマト、キュウリ、レタスなどの夏野菜やパイナップル、マンゴー、パパイヤなどの南国で摂れるものは、暑さに負けないように体温を下げる効果があります。

妊活中の体に冷えは大敵なので、摂りすぎには注意してください。

疲れた時は無理をせずに休む

着床時は妊娠超初期症状として腹痛、吐き気、疲れなど風邪の時とよく似た症状が出ることがあります。

これらは妊娠により体内でいつもと違ったことが行われているためホルモンバランスが崩れて自律神経が影響を受けているため起こります。

家事や仕事をしていて「ちょっと疲れたな」と思ったら、無理せずゆっくりと休むようにしましょう。

少しの無理が体へのストレスになってしまいます。

また、風邪の症状と良く似ていますが、市販の風邪薬は体に影響を与えることも。

風の症状が重い時は主治医に相談してみましょう。

性行為はなるべく控える

着床時期はホルモンが大量に分泌されているので、出血や痛みが伴うこともある敏感な時期です。

また、性交渉の時に子宮は収縮します。この収縮は受精卵が着床しようとするのを妨いてしまいます。

ノース・カロライナ大学は、着床時期の性交により自然妊娠する確率が下がっていくことを発表しました。

着床するまでに1回の性交があると妊娠確率98%、2回で妊娠確立76%、3回で妊娠確立52%まで下がってしまいます。

この時期は極力性交は控えたほうが良いでしょう。

ストレスを貯めないように気をつける

東洋医学の考えでは、排卵してから着床するまでの間は子宮や卵管の動きを妨げないように「気」をスムーズに流してあげることが大切。

気がスムーズに流れないのは、ストレスでイライラしていたり、頭の中で色々と考えすぎていること、心配事などの精神的ストレスや、疲労、冷え性による血行不良などの疲労や冷えが原因です。

ストレスは自律神経を乱れさせるため、血流が悪くなって着床しづらくなります

ストレスや疲労をためないように、少しづつ解消していくようにしましょう。

適度な運動をして基礎代謝を上げることで血流を良くしたり、入浴やヨガなどでリラックスしたり、温かい物を食べたり飲んだりすることで改善されて行きます。

フライングで検査薬を使わない

妊娠検査薬が陽性だったのに関わらずエコー検査で妊娠を確認する前に流産してしまうことを「化学流産」と言います。

妊娠検査薬は着床すると分泌される「hCGホルモン」を一定量感知することで陽性反応が出ます。

化学流産は、着床していた時のhCGホルモンの分泌により妊娠検査薬が感知してしまったため、陽性が出ることもあります。

早く妊娠判定をしたいので生理予定日から1週間過ぎるのを待たずに検査薬を使った場合、陽性反応が現れたそしても何が起こるかはわかりません。

心に留めておきましょう。

妊娠を待ち望んでいるとつい妊娠検査薬を使いたくなってしまいますが、化学流産であっても未然に防ぐことができません。

自分を責めないようにしてくださいね。

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妊娠による変化に気をつけて生活しよう

受精してから着床するまでの変化は体調による変化以外は目に見えないため、妊娠を待ち望んでいる人には心が落ち着かない時期です。

自覚症状が無いかもしれませんが、胎児がお腹の中に宿る大切な時期でもあります。

おおよその体内の変化を理解していることで、「今頃お腹の中では・・・」とイメージすることができるため、何も知らないより気持ちを落ち着けて待つことができます。

心も体もリラックスしながらすてきなマタニティライフを送りましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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