なかなか妊活が成功しないという人は、妊活に対しての知識や方法が間違っているかもしれません。
妊活成功には基本的なポイントをしっかりおさえていくことが重要です。
正しい妊活方法や、体づくりに必要な栄養素などを知り、日常生活から見直してみましょう。
妊活は、ライフスタイル改善から不妊治療まで手段はさまざま。
本や雑誌、ブログやSNSで得られる情報も参考に、自分に適した妊活法をみつけることが妊娠成功への近道です。
ここでは、まずチャレンジしてほしい基本の妊活方法を紹介。
今実践している妊活方法にプラスし、より妊娠力を高めていきましょう。
基礎体温の計測や排卵検査薬から排卵日を予測し、排卵日前後に性交渉をおこなうことで、妊娠確率を高める方法です。
妊娠は、卵子と精子が受精し、着床することで成立します。
精子が女性の体内で約2日から3日間生存できるのに対し、卵子は排出されてから24時間しか生存することができません。
したがって、卵子は、排出された24時間以内に精子と出会う必要があります。
排卵日前後に性交渉をおこなうことで、その期間中精子が体内にいる状態をつくり、卵子と出会う確率を増やします。
排卵日を把握するには、基礎体温を毎日測り、自分の低温期・高温期・生理周期を把握する必要があります。
女性の体は敏感なので、1カ月つけたからといって正確な情報を得られるとは限りません。
数カ月間つけ続け、ある程度のパターンを知ることが大切です。
さらに正確さをアップさせる場合は、排卵検査薬を使用します。
排卵検査薬は薬局やドラッグストアで簡単に購入できます。
黄体形成ホルモン値の濃度によって陽性反応になり、排卵日が近いことを教えてくれます。
また、婦人科や不妊症クリニックで、排卵日を知ることもできます。
医師の診察や検査から、粘液や卵胞の状態、血中値などをチェックし排卵日を確定します。
基礎体温や排卵検査薬を使用しても、なかなか妊娠できないという人は、一度病院を訪れてみるのも一つの手段です。
自然妊娠を目指すのなら、性交渉の回数を増やすことが、最も妊娠確率を高める方法といえます。
これは、排卵日前後の性交渉の回数を増やすというわけではなく、普段から夫婦で仲良く過ごす環境をつくるということです。
妊娠確率を上げるには、週2日から3日程度がベストとされています。
普段から性交渉をおこなえば、女性の体内には常に精子がいる状態になります。
これは、いつ排卵されても受精が可能な状態であり、妊娠に直結します。
性交渉の際、妊活ゼリーを使用するのも、妊娠率を高めるポイントです。
妊活ゼリーは、ドラッグストアーやネット通販で簡単に手に入ります。
女性の膣に入れて使用し、性交痛などのストレスを緩和してくれるとともに、精子の働きをサポートするのに役立ちます。
妊活ゼリーの成分は、精液や頸管粘液と同じ弱アルカリ性。
そのため、精子が長生きすることができ、卵管への取り込みもスムーズになります。
購入の際は、個包装されているものがおすすめ。
衛生的にも成分的にも安心して使用できるものを選ぶようにしましょう。
性交渉は、あくまでも自然体でおこなうことが大切です。
目的が「妊娠するための行為」だけになってしまうと、男性側も女性側もプレッシャーを感じてしまい、行為そのものがストレスになってしまいます。
ストレスを感じてしまったら、性交渉の回数が減ったり、勃起障害を引き起こす原因になったりと妊活どころではなくなってしまいます。
義務的にならないようにするためには、普段からスキンシップをとったり、コミュニケーションを増やしてみるのがおすすめ。
本来は「夫婦が愛し合うため」におこなうもの。
お互い心に余裕をもって、楽しい時間を共有できるよう努力しましょう。
妊娠しやすい体づくりは、まず体を温めることからはじめましょう。
体が常に温かい状態ということは、血流がよく、体中に酸素や栄養素が行き渡っていることを意味します。
温かい体は、子宮や卵巣環境もよく、正常な働きが期待できるため、妊娠しやすい体環境といえます。
季節関係なく、体を温めることが大切です。
とくに冷えやすい下半身を重点的に、腹巻やカイロを使用し常に温かい状態を保つよう心がけましょう。
また、ウォーキングやヨガなど軽い運動も、血流を促すため、冷え改善には効果的です。
自分なりに工夫し、いつ妊娠してもいい体環境をキープしましょう。
ビタミンEは、アボガドやアーモンドから摂取できる栄養素。
黄体ホルモンの原料になるため、妊活中には必要な栄養素として注目されています。
黄体ホルモンとは、女性が高温期の時に分泌されるホルモンのこと。
黄体ホルモンの働きにより、子宮内膜が厚くなり、着床しやすい子宮環境に整えます。
また、排卵の促進やホルモンバランスを調整する効果も期待できるため、とくに生理不順や生理痛などの悩みを抱えている人は、積極的に摂取したい栄養素です。
ビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂取することで、体内での吸収率を高めます。
食べ物からだけでなく、サプリメントでも補い、より妊娠しやすい体を目指しましょう。
ビタミンAは、ウナギやホウレソウから摂取できる栄養素。
子宮内の粘膜を健康にし、増加させる効果が期待できます。
子宮内に十分な量の粘膜があれば、受精卵の着床がスムーズになり、妊娠確率が高まります。
しかし、過剰に摂取しすぎると、胎児に何らかの障害が生じる可能性があるので、摂取量には注意しましょう。
ビタミンAの粘膜を健康にする働きにより、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎ、免疫力アップが期待できます。
妊活中や妊娠中は、とくに健康な体をキープすることが大切です。
ビタミンAをしっかり摂取し、免疫力や体力を高めていきましょう。
葉酸は、モロヘイヤやホウレンソウ、イチゴやバナナから摂取することができ、厚生労働省が妊娠中の摂取を推奨するほど、妊活中には欠かすことのできない栄養素です。
葉酸がもつ造血作用は、体内の血流を促進。
貧血や冷えを改善し、子宮環境を整えます。
また、細胞の増殖や分裂を促す効果が期待できるため、受精卵の成長にも役立ちます。
また、葉酸は、妊娠してからも効果が期待できます。
胎児の先天的な奇形障害や神経管閉鎖症害などのリスクを下げ、成長をサポート。
母子ともに欠かすことのできない栄養素です。
葉酸は、ビタミンB群と一緒に摂取することにより、さらに効果が期待できます。
サプリメントでの摂取を考えている場合は、購入時必ず成分表をチェックするようにしましょう。
葉酸は、妊活中の男性にとっても必要な栄養素。
葉酸の細胞分裂を促す働きにより、精子の質を高めます。
精子は卵子と同様、年齢を重ねるたびに老化します。
精子自体の数が減少し、運動率が下がるため、受精しにくくなり、不妊の原因になる可能性があります。
精子の質は、妊娠するためには重要です。
夫婦で積極的に葉酸を摂取することにより、さらに妊娠確率を高め、「夫婦そろって妊活」をしているという環境をつくっていきましょう。
妊活や不妊治療となると、どうしても女性が中心になりますが、「子どもを授かる」ということは、夫婦二人の問題です。
妊活を成功させるには、夫婦そろって取り組むことが何より大切。
妊活中は、気持ちが不安定になり、ストレスを敏感に感じやすいため、お互いの支え合いがとにかく重要になってきます。
赤ちゃんを授かった時、夫婦そろって笑顔で喜べるように、前向きな妊活を心がけましょう。