2018.05.01

不妊クリニックで受けられる治療内容とは?どんな方法?

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妊娠を考え始めた時や、将来を考え始めた時にふと、

「不妊だったらどうしよう」

などの不安が頭によぎる事ってありますよね。

そんな時、不妊治療についての知識があればその不安を少しでも解消できます。

「もしも」の時の為に、しっかり知識を頭にいれていきましょう。

クリニックで受けられる不妊の治療内容は?

「不妊」という言葉を聞くと「女性の問題=婦人科」と思われる方も少なくないと思います。

しかし不妊は女性だけの問題ではありません。

WHO(世界保健機関)の調査によりますと「約半数の不妊の原因は男性にある」といわれているのです。

そこで注目したいのが「不妊専門クリニック」です。

婦人科でも、もちろん不妊治療は可能です。

しかし先ほどお伝えしたように不妊には男性も関係してくる問題。

「不妊専門クリニック」であれば男性も気兼ねなく利用できます。

また専門病院なので婦人科よりもスムーズに治療が進められるという声もでています。

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クリニックで行われている不妊の治療法

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排卵日に合わせるタイミング法

これは医師から性交渉のタイミングを計ってもらい妊娠する確率を上げる方法です。

タイミング法には3種類のやり方があります。

1つ目は自分の排卵に合わせる方法。

2つ目は飲み薬(排卵誘発剤)を使う方法。

そして3つ目は注射薬(排卵誘発剤)を使う方法になります。

排卵誘発剤とは排卵を促進させる為の薬です。

一般的には、排卵される卵子は1回につき1つです。

しかし誘発剤を使うと1度に排卵される卵子の数が増え、妊娠の確率が上がります。

無排卵月経や無月経などの排卵障害、排卵障害による不妊治療の際に使われます。

自然に排卵がある方に対しては、妊娠の確率を上げる為にも使用されます。

タイミング法の治療費は比較的安価です。

また、自然な方法で妊娠を試みる方法なので身体への負担も大きくありません。

妊娠を考えている若いカップルや、初めて不妊治療を始める方に適した治療法になります。

精液を人工的に注入する人工授精

人工授精は、事前に精子を採取し女性の排卵日に合わせて直接子宮に精子を送り込むという治療法です。

タイミング法にもう少し医師が手助けしてくれる、と考えるといいでしょう。

男性側に「乏精子症」や「精子無力症」などの症状がある場合に使われる治療法です。

また女性の子宮の入り口である「子宮頸管」に異常がある場合にも使われます。

こちらの治療もそこまで複雑なものではないので比較的安価です。

子宮に精子を送り込む手助けをするだけなので、身体への負担も大きくはありません。

タイミング法を何回か試したが効果がみられなかった場合の次のステップとなる治療法といえます。

受精卵を子宮に戻す体外受精

体外受精は「タイミング法」「人口授精」での効果がみられなかった際に使用される不妊治療です。

治療方法は、女性の卵子、男性の精子を採取し人工的に受精させます。

採卵日の翌日に受精卵が確認できたら2~5日後まで受精卵を育ててから受精卵を子宮に戻します。

戻し方には2通りあり、2~3日後に胚(育った受精卵)を子宮に戻す「初期胚移植」と、5日、6日後に胚を子宮に戻す「胚盤胞移植」です。

妊娠確率的には「胚盤胞移植」のほうが高いといわれています。

体外受精の費用は保険対象外。

高額な費用がかかると見込めます。

また、身体への負担も一般的な不妊治療より大きいです。

一般治療での妊娠が見込めない方が対象の治療方法となっています。

ガラス管を使って受精させる顕微授精

顕微授精は、体外受精を試みたが受精できなかった際に実施される不妊治療です。

体外で1つの卵子に1つの精子を人工的に受精させ、受精率を上げるという方法。

約50%~70%の受精率があると発表されています。

ただしリスクもあります。

卵子と精子、適したもの同士が受精するのが自然な流れですが、顕微授精は違います。

人の手によって「元気な精子」を選び卵子と受精させるのです。

これにより、生まれる子供に影響がでるかもしれないと言われています。

リスクがまだ未知数なこの治療法は、体外受精でも妊娠が難しいと判断された方が対象となっています。

不妊クリニックを選ぶ時のポイント

婦人科ではなく不妊専門

不妊専門クリニックは不妊の専門病院です。

不妊について熟知している為、検査から治療に入るまでの工程がスムーズにできます。

また、婦人科に通うと妊婦さんや子連れを見かけることが多くなり、精神的に疲れがでてしまうことも。

精神が弱ってしまうと身体にも影響がでてきてしまいますよね。

不妊専門クリニックによっては精神面ケアのサポートがあります。

自分の状態を理解してくれるのは重要なポイントですよね。

クリニックを選ぶ際はカウンセラーの有り無しも確認してみてくださいね。

自宅から通院しやすい

長期にわたり不妊治療をつづけていると、「自分を責めたくなる」「外出が怖い」「人と会いたくない」など、不妊うつの症状がでてくることがあります。

そんな中でも、不妊治療中は週に1~3回程度通院しなければなりません。

精神が落ち込んでいるときに通い続けなければいけないのはとても辛いこと。

なので、自宅から通院がしやすいクリニックを選ぶことがおすすめです。

そうすることによって途中で治療をやめるという可能性を最小限にできます。

治療開始前に、「私はどんなに辛くでも大丈夫」と思っていても、子供がほしいと強く思う気持ちに結果が伴わず、不妊うつになってしまうケースが多々あります。

近くにかかりつけのクリニックがあれば安心できますし、なにより不妊治療に必要な「続けて通う」ということが可能になります。

口コミ人気が高い

インターネットで検索すると、クリニック情報、治療方針、検査方法、口コミ評判、などの情報がたくさんでてきます。

口コミや評判からは、お医者さんの対応や、治療期間、カウンセラーがいるかなども分かります。

ある程度病院の目途がたったら、1度病院を覗いてみましょう。

東京都内でおすすめの不妊専門クリニック

加藤レディースクリニック

加藤レディースクリニックは体外受精専門のクリニックです。

初診は完全予約制です。

ウェブサイトの「初診予約フォーム」から空き時間を確認できるそうです。

お仕事で忙しい方にはよいサービス。

場所も新宿と都心にあります。

治療を迷っている方に対しての説明会や、「ストークラウンジ」と呼ばれる映像によっての不妊治療の説明も行っているそうなので、1度参加してみるのもいいかもしれません。

外国の方は通訳の方が必要となりますが診療は受けれるそうです。

住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿7丁目7-20-3 ウエストゲート新宿ビル
TEL:03-3366-3777
公式サイト:http://www.towako-kato.com

山下湘南夢クリニック

山下湘南夢クリニックは完全予約制。

名前での呼び出しはせず、呼び出しベルを使用しているほどプライバシーが保護されています。

あまり不妊治療をオープンにしたくない方にはぴったりのクリニックです。

また、不妊治療の説明会も定期的に行っているそうです。

最寄り駅からも徒歩4分と近場です。

住所:神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目2-10 ウェルビーズ藤沢4F
TEL:0466-55-5011
公式サイト:http://www.ysyc-yumeclinic.com/

八重洲中央クリニック

八重洲中央クリニックは一般不妊治療から高度不妊治療まで幅広く取り扱っています。

常に最先端の不妊治療を提供しています。

またこのクリニックのターゲットは「働く女性」。

不妊治療と仕事の両立をサポートしてくれています。

病院に直接行かなくても、FAXや電話での不妊相談も受けてくれるそうです。

FAXは24時間対応。

働く女性に優しい病院といえるでしょう。

住所:〒103-0027 東京都中央区日本橋3-1-2 NTA日本橋ビル9F
TEL:03-3270-1121
公式サイト:https://www.centralclinic.or.jp/

六本木レディースクリニック

六本木レディースクリニックは不妊治療専門病院です。

様々な不妊治療から最適な治療法を患者さんに提供しています。

また患者さん個々のライフスタイルを重視する病院でもあります。

なかなか時間を作るのが難しい方に最適です。

立地は六本木駅から徒歩2分。

19時まで診療を受け付けており、土日も診療しています。

住所:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目15-17 ユニ六本木ビル3F
TEL:0120-853-999
公式サイト:https://www.sbc-ladies.com/

自分にあったクリニックで治療に専念しよう

クリニック選びは治療をする上で重要なポイントになります。

なぜなら不妊治療は長期戦だからです。

「やっぱり合わないから変えよう」となると、また1からになってしまうことも。

年齢とも関係してくる不妊治療は時間との勝負です。

スムーズに治療をできる環境を整えましょう。

「医療技術が高い=安心」とは限りません。

医療面をみるだけでなく、カウンセラーがいるか、対応時間は自分にあっているのか、場所、などを事前にしっかりと確認し、治療中に自分にかかるストレスをできるだけ少なくできるように心がけましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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