不妊治療は自費診療です。
毎回、高額な費用を支払わなければなりません。
大阪にお住まいで、子供は欲しいけれど治療費が高すぎて、経済的に無理だと感じている人も多いのではないでしょうか。
そんな方は大阪でも受けられる助成金を活用して、治療費を軽減させましょう。
大阪では、特定不妊治療費助成があります。
国が不妊治療に関して、条件つきで助成金を支給している制度ですが、条件に該当した夫婦は、不妊治療の際、1回ごとに助成金が支払われます。
この制度には、どんな決まりがあって、申請できる条件とはどんなものなのかを見ていきましょう。
助成の対象となるには、下記の条件を全て満たさなければなりません。
1.医師に特定不妊治療以外の治療法では、妊娠の見込みがない、妊娠の確率が極めて低いと診断された夫婦
2.大阪府内(大阪市、豊中市、高槻市、堺市、枚方市及び東大阪市は除外)に在住している夫婦
※政令市と中核市でも不妊治療費助成を行っています。
3.知事の指定した医療施設ですでに治療を完了している夫婦
※卵胞を育成するために、投薬等の時点で治療を中止して採卵行為を行っていない場合は、助成の対象となりません。
4.夫妻所得の合計額が730万円未満である(所得計算は児童手当法施行令に準ずる)
5.他府県も含め、規定回数以上、不妊治療の助成を受けていないこと
6.不妊治療を開始した時点で、妻の年齢が43歳未満である
参照元URL:http://www.pref.osaka.lg.jp/kenkozukuri/boshi/josei.html
助成の対象となる治療法は、体外受精と顕微授精のニつになります。
こちらの治療法は、体外で受精をさせる方法で、一般の不妊治療では難しい方が受ける治療です。
治療を受ける方の身体的負担が大きく、費用も自費診療となって高額です。
体外受精は、体外で受精させて受精卵を培養させる方法ですが、顕微受精は顕微鏡で受精をさせる方法で、治療法が異なります。
助成を受けられる条件として、所得制限があります。
所得額が夫婦合わせて730万円未満の場合、助成の対象になります。
所得金額の計算方法は以下の通りです。
A.年間総所得金額=年間収入金額-必要経費
B.社会保険料等相当額
C.控除額合計(雑損控除、医療費控除、小規模企業等共済等掛け金控除、障害者控除、特別障害者控除、勤労学生控除)
年間所得金額=A-(B+C)
助成回数は、以下の通り妻の年齢により変わってきます。
・妻が40歳未満:通算6回まで
・妻が40歳以上43歳未満:通算3回まで
ただし、平成25年度以降、平成27年度までに通算5年の期間、助成を受けている人は対象外となります。
また、大阪市以外で助成を受けている人は、通算回数に加算されます。
助成金は、治療内容や何回目かの治療によっても、上限金額が変わってきます。
・新鮮胚移植の実施:30万円
・採卵から凍結肺を移植する一連の治療:30万円
・以前に活用した胚を解凍して移植:75,000円
・体調不良による治療の終了:30万円
・受精不可能、異常受精などでの中止:30万円
・採卵しても受精可能な卵子がない:75,000円
・新鮮胚移植の実施:15万円
・採卵から凍結肺を移植する一連の治療:15万円
・以前に活用した胚を解凍して移植:75,000円
・体調不良による治療の終了:15万円
・受精不可能、異常受精などでの中止:15万円
・採卵しても受精可能な卵子がない:75,000円
・新鮮胚移植の実施:15万円
・採卵から凍結肺を移植する一連の治療:15万円
・体調不良による治療の終了:15万円
・受精不可能、異常受精などでの中止:15万円
・採卵しても受精可能な卵子がない:15万円
助成金の申請をする場合は、在住区の保健福祉センター保健業務担当窓口に行きます。
郵送での申請は受付けていませんが、代理人が持参することは可能です。
助成金の申請には、期限があります。
妊娠判定を行った日か医師の判断のもと、治療中断した日の翌年度4月30日(土日祝のときは前日)までに申請をする必要があるのです。
万が一、申請期限を過ぎてしまいますと、申請受付は受理されないので注意しましょう。
大阪府の助成金は、大阪市、堺市、豊中市、高槻市、東大阪市、枚方市に在住している方は受けられません。
この地域に在住している方は、該当する自治体で助成金の申請をすることになります。
大阪府の政令市(大阪市)や中核市(堺市、豊中市、高槻市、枚方市、東大阪市など)では、それぞれ独自で不妊治療の助成制度を行っています。
保健適用されない不妊治療は、1回ごとの治療費が高額なばかりではなく、治療を続けていくことがほとんどです。
身体的にも負担が大きいため、少しでも費用の軽減を受けて治療をすることで、あきらめずに続けられる突破口につながるのではないでしょうか。
大阪にも不妊治療の助成制度があるので、治療を検討している方は利用をおすすめします。