2018.04.05

「着床」によって下痢になる?下痢になる原因と体への影響とは?

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生理前になると原因がわからない下痢を引き起こす人もいるのではないでしょうか。

この場合、着床によるもの、ウイルス、身体の冷え、生活習慣、食生活など多くの原因が考えられます。

下痢になる原因を知っておくことで、冷静に対処することができます。

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妊娠への影響が心配される着床前の下痢

妊娠超初期に水溶性の下痢が何回も起こったり、長期間によって下痢の状態が続いてしまうと、刺激となってしまい子宮の収縮を招くおそれがあります。

また、着床をするとホルモンバランスの分泌が変化して、一時的に下痢を起こしやすい状態になりますが、着床前に起こる下痢はウイルス性胃腸炎や食中毒の可能性が高くなってきます。

そのため、下痢が続いてしまう場合は、産婦人科を受診するようにしましょう。

また、自己判断で市販の薬を使ってしまうと、妊娠していた場合の影響も考えられるため、医師の判断を受ける必要があります。

着床前の下痢の原因として考えられるもの

冷たいものの摂りすぎによるお腹の冷え

特に、夏場に多いのが冷たいものを摂りすぎてしまったことで起こる下痢です。

アイスや冷たい飲みものなど、身体が冷えるものを摂りすぎていることが考えられます。

冷たいものを摂りすぎたことで、身体が冷えてしまうと自律神経が乱れてしまい、腸が収縮することで下痢が起こると考えられています。

また、お腹が冷えから下痢を起こしてしまっている人の場合は、足元も冷えてしまっていることが多いです。

そのため、足先を靴下など利用して冷えから守る必要があります。

脂っこいものの食べ過ぎによる消化不良

脂っこいものや糖分が多く含まれているものを食べすぎてしまうことで消化不良を起こして、それが原因となり下痢を引き起こす場合があります。

特に、脂が多く含まれている食べ物は、消化が始まるのが他の食べ物に比べて遅く、吸収をするのに時間がかかります。

脂っこいものを食べたあとにかかる身体への負担は大きく、消化不良を起こしやすくなるのです。

脂っこいものを食べすぎてしまうことで、消化が追いつくことができず、また、脂肪分が正しい状態で消化されずに腸まで流れてしまうことで下痢の原因となってしまいます。

胃腸炎などウイルス感染によるもの

下痢だけでなく、発熱や腹痛、吐き気、嘔吐といった他の症状が出ている場合は、胃腸炎などのウイルス感染を引き起こしている可能性が高くなります。

この場合は、激しい嘔吐などを伴うこともあり、症状が落ち着いたときには水分補給をして脱水を防ぐ必要があります。

また、脱水がひどい場合は病院を受診する必要があります。

ウイルス感染を引き起こしている場合は、嘔吐物や排せつ物に多くのウイルスが含まれているため、他の人に感染を防ぐためにも正しい方法で処理をする必要があります。

PMSの影響によるもの

生理日前に下痢が続く場合は、PMSの影響による下痢が考えられます。

PMSの場合は、下痢のほかにもイライラや情緒不安定といった心の症状も出てくるのが特徴です。

生理日前になるとホルモンバランスが大きく変わり、黄体ホルモンの分泌量が増えていきます。

この黄体ホルモンには、腸の動きを抑える効果があり便秘を引き起こしやすくなります。

そのため、たまった便によって腸が刺激を受け、下痢を引き起こします。

着床による妊娠超初期症状

妊娠超初期とは、妊娠0週から妊娠4週までの期間のことをいいます。

妊娠超初期のころに受精卵が子宮内膜に着床するため、下痢を引き起こす原因になっている場合があります。

受精卵が子宮内膜に着床することで、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌によって自律神経が乱れることが原因になっています。

自律神経が乱れてしまうと便秘や下痢の原因になったり、体温調節が上手にできなくなるために身体が冷えて下痢を引き起こします。

着床前の下痢に対する注意点

お腹を冷やさないようにする

身体の冷えからくる下痢の場合は、身体を冷えから守り、お腹を冷やさないようにする必要があります。

お腹を冷えから守るには、ホッカイロや腹巻きを使用することがおすすめです。

また、足首などが冷えてしまっている場合は、靴下などを履いて温めましょう。

足首を冷えから守ることで、お腹の冷えを守ることにもつながります。

また、お風呂では湯船にしっかりと浸かり身体全体を温めることも、冷えから守るためにはおすすめです。

なるべく消化のいいものを食べる

下痢をしているときに消化が悪いものを食べてしまうと、症状を悪化させてしまいます。

そのため、なるべく、おかゆやうどんなど、消化がいいものを食べるようにしましょう。

うどんだけでは物足りない場合は、大根、ニンジン、サトイモ、キャベツ、ジャガイモ、カボチャなどの消化がいいものを一緒に食べるようにすると、美味しく食べることができます。

ですが、うどんでも、しっかりと茹でずに食べてしまったり、天ぷらやかき揚げ、牛肉などの消化が悪いものをトッピングすると、胃や腸に負担がかかってしまうため注意しましょう。

下痢止めや痛み止めを自己判断で飲まない

下痢が続いてしまってなかなか治らない場合やお腹の痛みが治まらないときは、内服薬を使用したくなりますが、自己判断で飲むのは避ける必要があります。

受精卵が子宮内膜に着床したことで起きている下痢の場合は、自己判断で薬を飲んでしまうと、お腹の赤ちゃんに薬の成分が移行してしまう可能性があります。

下痢や腹痛の症状が現れた場合は、病院を受診することがおすすめです。

痛みが耐えられない時は我慢せず病院に行く

下痢やお腹の痛みが我慢することができないほど痛い場合は、無理をしないで病院に行くようにしましょう。

下痢や嘔吐の症状が出ている場合は、脱水になってしまう可能性もあるため、水分を補う必要があります。

また、病院を受診すれば、妊娠をしていたとしても使用することができる薬を処方してもらうことができます。

そのため、妊娠をしている可能性がある場合は、診察を受けるまえに医師に伝えるようにしましょう。

着床前の下痢を妊娠初期症状として判断する基準

下腹部に痛みはないか

着床前に起こっている下痢が妊娠初期症状によるものの場合は、下腹部に痛みがある場合があります。

また、下腹部に痛みがあった場合でも、妊娠初期症状による痛みと生理痛による痛みが似ているため、区別がつかない場合もあります。

そのため、下腹部に痛みを感じている人が妊娠をしていた場合は、生理予定日が過ぎても生理にならないことで気がつくケースが多いです。

吐き気や嘔吐の症状がないか

起きている下痢が妊娠初期症状によるものだった場合は、吐き気や嘔吐の症状が出る場合があります。

この吐き気や嘔吐は、妊娠によるつわりの可能性があります。

つわりの場合は、人によって症状や症状が出る時期も異なります。

また、吐き気や嘔吐の症状が出る吐きつわりのほかにも、食べつわりなどのつわりも存在します。

人によって感じるつわりは違うため、自分にあった方法で乗り切る必要があります。

微量の出血はないか

下痢と一緒に微量の出血がある場合は、受精卵が子宮内膜に着床したことで起こる着床出血の場合があります。

この着床出血は、出血と一緒に痛みを感じる場合もあります。

また、生理のときにでる血液は褐色色をしていますが、着床出血の場合は鮮やかな赤色をしている場合が多くなっています。

場合によっては、おりものと混ざることで、ピンク色をしている場合もあります。

着床出血の場合は、出血する量も少なく、出血する期間も短いという特徴があります。

胸の張りや痛みはないか

下痢と一緒に胸の張りや痛みがある場合は、妊娠初期症状によるものの可能性があります。

生理になった場合でも胸の張りを感じることは多いですが、妊娠初期症状でも感じる場合があります。

受精卵が子宮内膜に着床すると、多くのホルモンが分泌されるため、胸の張りや痛みが起こります。

そのため、乳房が腫れているような痛みや、重く感じるなど、ひどい場合は、服が触れるだけで痛みを感じる場合もあります。

高温期が続いていないか

受精卵が子宮内膜に着床をして妊娠が成立すると、妊娠初期症状として風邪のような症状が出る場合があります。

これは、着床によって高温期が続き、体温が上がっているからです。

そのため、強い寒気や身体のだるさ、熱っぽさ、頭痛などの症状が出る場合があります。

妊娠をした場合は、12時間以上高温期が続きます。

また、風邪と勘違いをして風邪薬を飲んでしまいやすいため、注意が必要です。

妊娠がわかるまではなるべく普段通りに過ごそう

受精卵が子宮内膜に着床することで、ホルモンバランスが変わり、下痢を引き起こしやすくなります。

しかし、着床による下痢のほかにも、身体の冷えやウイルスなど、さまざまな原因が考えられます。

ですが、症状の原因が分かるまでは、薬を飲むことは控えましょう。

妊娠がわかるまでは、なるべくいつも通りの生活をしながらも、無理をしないようにしましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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